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「英語の授業が、まるで呪文のように聞こえる」
「教科書を開いても、どこから手をつければいいのか分からない」
今、そんな風に悩んでいませんか?
結論から言うと、英語が全くわからない場合は「単語 → 主語と動詞 → 1文音読」の順番で進めるだけで大丈夫です。
難しい文法や分厚い問題集は必要ありません。
周りの友達がスラスラ問題を解いていると、「自分だけ取り残されている」と焦ってしまいますが、英語がわからなくなるのにはちゃんとした理由があります。
それは才能や努力不足ではなく、「学ぶ順番」が少しズレているだけです。
この記事では、「何がわからないのかさえ分からない」という状態から抜け出すために、最初にやるべき一歩をわかりやすく解説します。
まずは難しく考えず、ここから一緒に整理していきましょう。
記事のポイント
「難しすぎ」は気のせいではないという事実
「何からやるか」迷子を救う現在地診断
「単語10個・定位置・音読」の極小ステップ
「5文型・分厚い問題集」の徹底排除
Contents
英語が「全くわからない」と悩む中学生へ。まず伝えたいこと

英語が全くわからなくて悩んでいる中学生にまず伝えたいのは、現在の英語学習は学習指導要領の改訂により、以前よりも負担が大きくなっているという事実です。
あなたが英語を苦手に感じているのは、決してあなたの努力不足や才能のせいではありません。
まずは、今の状況を客観的に見つめることから始めましょう。▶中学校学習指導要領の解説(文部科学省)
- 2021年の改訂で英語は急激に難化した
- 中1の最初でつまずくのは今の普通である
- 才能ではなく土台が少し不安定なだけである
中学一年生で止まってしまうのは珍しくない
中学一年生の段階で英語がわからなくなる生徒は、全国的に見て非常に増えています。
2021年度の改訂以降、中学校の英語は「小学校で英語を習っていること」が前提で進むようになりました。
入学してすぐに大量の単語が登場するため、最初の数ヶ月でつまずいてしまうのは、現代の中学生にとって「ごく普通の現象」なのです。
この現象は、決して個人の能力のせいではありません。
27年間の指導現場で多くの生徒を見てきて確信しているのは、小学校での「耳で楽しむ英語」から、中学校での「文字で評価される英語」への急激なパラダイムシフト(前提の変化)に、脳の適応が追いついていないということです。
学習塾の現場においても、「接続の断絶」によって英語への扉を閉ざしてしまう生徒を数多く目撃してきました。
これは本人の努力不足ではなく、現在の教育課程が生んでしまった「構造的なつまずき」なのです。

授業が「呪文」に聞こえるのは才能の問題ではない
英語の授業が呪文のように聞こえるのは、言語の「基礎の土台」がほんの少しだけ不安定になっているからです。
英語は「積み上げ」の教科です。
どこかで一度つまずくと、その後の解説がすべて理解不能な音の羅列に変わってしまいます。
耳の良さや記憶力の問題ではなく、単に「どこかの段差が高すぎて登れなくなっている」だけの状態です。

英語を苦手に感じる背景には、いくつか共通する理由があります。
知恵袋に相談したくなるほど追い込まれる理由
ネットの知恵袋などに相談したくなるのは、学校や塾の進み方が早すぎて、個人の「わからない」に寄り添ってもらえないからです。
「このままでは高校受験に間に合わない」という強い不安が、あなたを検索へと向かわせています。
知恵袋のアドバイスは今のあなたのレベルには合っていない高度なものも多いため、情報を鵜呑みにしてパニックになる必要はありません。
【1分チェック】あなたの英語はどこで止まっている?

英語を立て直すためには、まず「自分の現在地」を正しく把握することが必要です。
何がわからないのかが明確になれば、恐怖心は消えていきます。
以下のチェック項目で自分に当てはまるものがないか確認してみましょう。
- 小文字のbとdを迷わず書けるか確認する
- 基本単語を見て1秒で意味が言えるか試す
- 分からない場所が不明な迷子状態を自覚する
もし「授業のスピードに追いつけていない」と感じている場合は、こちらの記事も参考にしてください。
英語ができない原因や、「どこで止まっているのか」をしっかり整理したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
アルファベットと小文字は迷わず読める?
英語の基本であるアルファベットが、一瞬の迷いもなく読み書きできるかを確認してください。
- 「b」と「d」を迷うことがある
- 「p」と「q」を書き間違える
- 小文字を書くときに手が止まってしまう
- アルファベット順(a, b, c…)があいまい
1つでも当てはまるなら、ここがあなたのスタート地点です。
恥ずかしがる必要は全くありません。
ここを固めるだけで、単語を覚えるスピードが劇的に上がります。

単語を見て1秒で意味が出てくる?
教科書の最初に出てくる基本単語を見て、すぐに日本語の意味が浮かぶかをチェックします。
- 「school(学校)」などの単語を見てすぐ意味が言えない
- 単語は見たことがあるが、読み方がわからない
- 綴りを見ても、全く違う単語と勘違いしてしまう
単語の意味が分からない状態で文法を学ぼうとするのは、辞書なしで暗号を解くようなものです。
「意味がわかる単語」を増やすことが先決です。

I am ~ の形は理解できている?
英語の最も基本的な文の形である「I am ~(私は〜です)」のルールがわかっているかを確認します。
- 「I student am.」のような並び順で書いてしまう
- 「am」をいつ使うのかがよくわからない
- 「だれが + どうする」という順番に違和感がある
英語は「言葉を並べる順番」が最初から決まっているパズルのようなものです。
「だれが + どうする」という順番に、なんとなく慣れているかな?と考えてみてください。

「分からないところが分からない」状態ではない?
自分が「どの学年の、どの単元から」理解できなくなったのかを整理できているかを確認します。
- 何を聞かれても「全部わからない」と答えてしまう
- 教科書のどこを開いても、知っている単語が見当たらない
- 勉強しようと思っても、何から手をつければいいか不明
「全部わからない」と感じるなら、それは迷子のような状態です。
この場合は、勇気を持って中学一年生の教科書の1ページ目まで戻る必要があります。
何から始める?全くわからない中学生の“最初の一歩”

英語が全くわからない場合は、「単語10個 → 主語と動詞 → 1文音読」の3つだけで大丈夫です。
この3つを順番にやるだけで、止まっていた英語は少しずつ動き出します。
英語が全くわからない状態から抜け出すための最初の一歩とは、「単語10個・語順確認・1文音読」の3つだけに絞ることです。
- 単語は10個だけ見て意味が言えれば合格とする
- 主語の次に動詞が来る並び順だけを意識する
- 教科書の最初の1文を声に出して読む
ステップ1:単語は10個だけでいい
英語の立て直しは、新しい単語を「たった10個」完璧にすることから始めます。
綴りを完璧に書けなくても構いません。
まずは「この10個なら、見て意味が言える」という小さな自信を作ることが目的です。

ステップ2:主語+動詞の定位置だけ覚える
文法の勉強は、英語の語順である「主語 + 動詞」という並び順を意識するだけで十分です。
難しい用語は不要です。
「私は(主語)+ します(動詞)」という順番で言葉が並んでいることを、教科書の短い文で確認してください。
英語は「だれが、どうする」を先に言う言語なのだと納得できれば、パズルのピースがはまり始めます。

ステップ3:教科書の最初の1文を音読する
英語への拒絶反応をなくすために、教科書の最も簡単な例文を1つだけ、声に出して読みます。
「読める単語」が増えると、脳は自然と英語を「怖いもの」と認識しなくなります。
音声アプリなどを真似して、1つの文をスラスラと言えるようになるまで繰り返してください。
たった1文でも、自分の口から英語が出てくる経験は、最大の救済になります。
私の指導経験で印象に残っているのは、「英語が全くわからない」と泣いていた生徒が、たった1つの例文を「暗唱(見ずに言える)」できるようになった瞬間、表情が劇的に明るくなり、その後の学習速度が5倍に跳ね上がったという光景です。
27年の経験から言えるのは、最初の一歩は「理解」ではなく「自分の口から音が出る」という成功体験だけで十分だということです。

できた基準を小さく決める
今日やることは、以下の3つだけでOKです。
これ以上はやらなくて構いません。
| 今日やること | 目標(ゴール) |
|---|---|
| 1. 単語10個 | 見てすぐに日本語の意味が言える |
| 2. 主語+動詞 | 「だれが・どうする」の順番が分かる |
| 3. 1文音読 | つっかえずスラスラと口に出せる |
英語が全くわからない時は、量よりも「今日も一歩進んだ」という実感を積み重ねることが、挫折を防ぐ唯一の方法です。
英語がわからないときに「やらなくていいこと」

英語が全くわからない時は、焦りから「間違った努力」をしてしまいがちです。
今は、次の4つをやらなくて構いません。
- 5文型の完全な理解
- 分厚い問題集の購入
- 長文読解への挑戦
- ネット(知恵袋など)の勉強法の丸写し
これらを切り捨てるだけで、あなたの心はぐっと楽になります。
5文型から完璧に理解しようとしない
知恵袋などでよく勧められる「5文型(SVOなど)」の勉強は、今は後回しにしてください。
単語の意味や基本の文の形がわかっていない段階でこの道具を使おうとすると、余計に英語が難しく見えてしまいます。
今は、目の前の1文が読めることの方が大切です。

分厚い問題集を増やさない
本屋さんで売っているような、何百ページもある問題集を買うのはやめましょう。
ページ数が多い教材は、見ただけで脳が「無理だ」と判断してしまいます。
使うのであれば、学校のワークか、市販の一番薄いドリル一冊だけに絞ってください。

長文やテストの点数で判断しない
模試の長文読解や、定期テストの点数を見て落ち込むのは今日で終わりにしましょう。
今は「基礎の土台」を修理している最中なので、点数がすぐに出ないのは当たり前です。
点数ではなく「昨日より単語が1つ増えたか」だけを見てください。

知恵袋の方法をそのまま真似しない
ネット上の成功体験を、そのまま自分の勉強に当てはめないでください。
人によって「どこで止まったか」は違います。
他人のやり方に振り回されず、自分の「最初の一歩」を大切にしてください。
ネット上の「5文型が大事」というアドバイスは、ある程度基礎がある人向けのものです。
私の指導経験上、全くわからない状態の生徒に5文型を教えるのは、泳げない生徒にバタフライのフォームを教えるようなものです。
まずは「水に顔をつける(単語10個)」だけでいい。
プロの視点から言えば、それが最も近道な「正しい手順」です。
保護者の方へ|英語が壊滅的な子に今できること

お子さんの英語が「全くわからない」状態にある時、保護者の方ができる最大のサポートは「安心感」を与えることです。
現在の中学英語がいかに過酷か、以下の比較表をご覧ください。
| 項目 | 以前 | 現在 | 27年の現場視点 |
|---|---|---|---|
| 習得単語数 | 約1200語 | 約2500語 | 「量」より「定着の浅さ」が最大の問題。 |
| 小学校英語 | 任意・活動 | 必修・既習 | 「書く」練習を飛ばしたまま中学へ入る子が急増中。 |
| 習得単語数 | 約1200語 | 約2500語(約2倍) |
| 小学校英語 | 任意・活動中心 | 必修・既習前提 |
| 文法の導入 | 中学校でゼロから | 高校内容が一部前倒し |
※習得単語数:約2500語(小学校で学ぶ600〜700語と中学校で学ぶ1600〜1800語の合計)
お子さんが「難しい」と感じるのは当然の環境なのです。
「なぜできないの?」は逆効果
お子さんに対して「なぜこんな簡単なことができないの?」と問い詰めるのは避けてください。
英語がわからなくなっている子は、すでに自分自身を責めています。
「今の教科書は負担が大きいんだよね」と共感し、今の環境を肯定してあげることが先決です。

教えるより「順番」を整理する
保護者の方が英語を直接教えるのではなく、一緒に「どこまでなら分かるか」を整理してあげてください。
止まっている場所が特定できれば、お子さんのパニックは収まります。

塾の前に確認したい一歩目の基準
高額な塾を検討する前に、お子さんが「一人で単語を10個覚えられるか」を試してみてください。
一人で10個覚えるのが苦痛な場合は、勉強法以前の「英語への強い拒絶反応」を取り除く必要があります。
まずは家庭で、小さな一歩を承認してあげましょう。
【Q&A】英語が全くわからない中学生によくある質問

英語が全くわからない状態にある生徒や保護者から、よく寄せられる質問に答えます。
Q.中学一年生ですが今から追いつけますか?
A.はい、十分間に合います。
英語は「積み上げ」の教科であるため、一度基礎を固め直せば、その後の学習スピードは驚くほど上がります。
焦って先を急がず、勇気を持って「最初」に戻ることが、追いつくための最短ルートです。

Q.中学英語は難しくなりすぎていますか?
A.はい、改訂により学習の負担は非常に大きくなっています。
単語数は倍増し、高校生で習っていた事項も前倒しされました。
あなたが「難しい」と感じるのは正常な感覚であり、決してあなたの能力が低いわけではありません。

Q.知恵袋の勉強法は本当に効果がありますか?
A.知恵袋の回答の多くは、投稿者の個人的な体験に基づいています。
特に「5文型」を勧めるアドバイスは、英語が全くわからない初期層にはハードルが高すぎることが多いです。
情報の多さに振り回されず、自分にとって最もやさしい方法を選んでください。

Q.単語がどうしても覚えられない場合は?
A.覚え方が自分に合っていないだけかもしれません。
「書いて覚える」のが苦手なら「声に出して覚える」、「1日10個」が多ければ「1日3個」からでも構いません。
脳に負担をかけない「極小のステップ」から始めてください。

Q. 英語が全くわからない中学生は何から始めればいいですか?
A. まずは「単語10個・主語と動詞・1文音読」の3つだけで大丈夫です。
文法や問題集は後回しで問題ありません。

Q. 英語がわからないのは自分だけですか?
A. いいえ、多くの中学生が同じ悩みを抱えています。
今の英語は以前より難しくなっているため、つまずくのは自然なことです。
まとめ|英語が全くわからない中学生へ|何から始める?最初の一歩はこれだけ

英語が全くわからないという今の悩みは、才能のせいではなく、単に「やり直しの順番」が分かっていないだけです。
まずはアルファベットや基本単語といった、足元の土台を確認すること。
欲張らずに「今日やること」をたった一つだけ決めてください。
その一歩が踏み出せれば、あなたの英語の世界は少しずつ明るくなっていきます。
今のパニックが少し落ち着いたら、次は「具体的にどの順番で、どの単元から勉強すればいいのか」を確認してみましょう。
英語の立て直しには、決まった手順があります。
中学生英語をどの順番で立て直すかの全体像は、こちらの記事で整理しています。
執筆者のプロフィール
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【執筆・監修】塾オンラインドットコム編集部
塾オンラインドットコム編集部は、学習塾業界で27年以上の指導経験を持つ専門家が中心となって運営しています。これまでに800以上の教室を調査・分析し、オンライン塾の運営経験も持つ実務家チームです。記事は、公式サイト・最新パンフレット・担当者取材などの一次情報を確認のうえ執筆し、必要に応じて内容を更新しています。小学生・中学生とその保護者が安心して判断できるよう、不安をあおらず、事実を整理する編集方針を大切にしています。(※情報確認基準:2026年2月時点)
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