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小学生向けの英語YouTubeを見せているのに、「楽しんでいるだけで、英語を覚えている様子がない」と不安になっていませんか。
動画選びで大切なのは、再生回数や人気ではなく、見た後に単語や短い表現を一つでもまねできるかです。
聞き流しは英語の音に慣れる補助にはなりますが、見るだけで話せるようになるわけではありません。
この記事では、低学年・中学年・高学年に合う英語YouTube10選を比較し、幼すぎる・難しすぎる動画の見分け方や、身近なものを英語で言う活用法を紹介します。
お子さんの反応を見ながら、続ける動画と切り替える動画を選んでいきましょう。
記事のポイント
- 視聴後に1つでも英語を口にするかで選ぶ
- 低学年・中学年・高学年別のおすすめ動画
- 身近なものを英語で言うアウトプット活用法
- 見せるだけで終わらせない家庭での声かけのコツ
小学生向け英語YouTubeは見た後の反応で選ぶ

チャンネル選びで最初に確認したいのは、再生回数や人気ではありません。
動画を見た後に、子どもが英語へどのように反応しているかです。
- 再生数より視聴後の反応を確認
- 1単語でも真似できればOK
- 部屋の物を英語で言う習慣作り
見せるだけでは英語学習につながりにくい
英語の動画を流しておけば、自然と英語が身につくと考えている保護者は少なくありません。
実際の指導現場でも、動画を見せるだけでは英語学習につながらないケースが見られます。
映像だけを楽しみ、英語を一度も口にしないまま終わってしまうことがあるからです。
聞き流しは、英語特有のリズムや音に耳を慣らす補助にはなります。それだけで話せるようになるわけではありません。
動画内の単語や短い表現をまねし、視聴後に一つでも英語を口にできるかどうかを、動画選びの判断材料にしましょう。

小学生が自宅で英語を楽しく学習するための具体的な勉強法をまとめた記事を参考に、家庭学習の環境を整えてみてください。
英語を一つでもまねできるか確認する
判断に迷ったときは、視聴後にお子さんが何か一言でもまねしていないか見てみてください。
「apple」でも「hello」でも構いません。
聞こえた単語を声に出せていれば、英語の音に注意を向けられているサインです。
ただし、音をまねできることと、単語の意味を理解できていることは同じではありません。
「appleは何のことだった?」などと聞くと、意味まで理解できているか確認しやすくなります。
動画を見終わっても発話がまったくない場合は、内容が難しすぎるか、興味に合っていない可能性があります。
最初から完璧な文章を言わせる必要はありません。
まずは、聞こえた単語を一つまねして口に出すところから始めます。
「一つだけでいいよ」と伝えると、子どもも挑戦しやすくなります。

身近なものを英語で言えるか確認する
視聴後の確認方法として取り入れたいのが、身の回りにあるものを英語で言わせることです。
机、鉛筆、窓、色など、目に見えるものへ英語を当てはめる取り組みは、指導現場でも実際に行ってきた方法です。
動画で聞いた英語を、自分の部屋にあるものと結びつけることで、英単語を実際の場面で使う練習ができます。
以下のような項目で、視聴後の反応を確認してみてください。
- 動画に出てきた単語を一つ言えるか→英語の音が耳に残っているかを確認する
- 目の前にあるものを英語で言えるか→英語の音と意味が結びついているかを確認する
- キャラクターの表現をまねできるか→短いフレーズを音のまとまりとして覚えているかを確認する
どれか一つでも自然にできていれば、その動画を続ける一つの目安になります。
できないからといって、すぐに動画を変える必要はありません。
何度か見ても反応が出ない場合に、難易度やジャンルを見直しましょう。

動画と連動して英単語を楽しく定着させたい方は、こちらの小学生が英単語を効率よく覚えるための具体的な勉強法をまとめた記事も合わせて実践してみてください。
内容を映像から推測できるか確認する
動画の難易度を見極めるうえで大切なのは、映像から大まかな内容を推測できているかどうかです。
セリフをすべて理解できなくても、登場人物の行動や話の流れをおおまかに追えている場合は、今の理解度から大きく離れていない動画だと考えられます。
映像だけを眺め、英語への反応がまったく見られない場合は、難易度を下げる目安です。
子どもが画面の動きだけを目で追い、英語をまねせず、話の内容も説明できないようなら、同じジャンルのもう少しゆっくりした動画へ切り替えてみてください。
小学生向け英語YouTubeおすすめ10選比較

学年や興味によって、合う動画のタイプは変わります。
全体の傾向を確認したうえで、タイプ別に紹介します。
- 低学年は歌・高学年は会話が向く
- 楽しく学べるアニメ系動画
- 文法も学べる日本語解説動画
おすすめ10選の学年・難易度比較表
10チャンネルの特徴を、学年、難易度、動画のタイプ、視聴後にできる活動で整理しました。
※本記事の学年と難易度は、話す速さ、内容の幼さ、日本語解説の有無などをもとに、編集部が設定した目安です。
公式の対象年齢とは異なる場合があります。
お子さんの理解度や反応に合わせて選んでください。
| チャンネル名 | おすすめ学年(目安) | 難易度 | 動画のタイプ | 視聴後にできる活動 |
|---|---|---|---|---|
| Super Simple Songs | 低学年の英語初心者 | ★☆☆☆☆ | 歌・ジェスチャー | 歌に合わせて体の部位を動かす |
| English Singsing | 低〜中学年 | ★★☆☆☆ | チャンツ・日常会話 | ロールプレイの相手役を言う |
| Peppa Pig | 低〜中学年 | ★★☆☆☆ | ストーリー・日常 | 感情を表す短い表現をまねる |
| Alphablocks | 低〜中学年の英語初心者 | ★★☆☆☆ | 知育フォニックス | 文字が表す音を復唱する |
| Little Fox | 中学年 | ★★★☆☆ | 段階的ストーリー | 結末を一言で説明する |
| Curious George | 中学年 | ★★★☆☆ | ストーリー | ハプニング時の一言をまねる |
| Blippi | 中学年 | ★★★☆☆ | 実写・身近な物 | 出てきた物を身の回りで探す |
| Sesame Street | 高学年で内容に興味を持てる子 | ★★★★☆ | 実写・人形劇・多様なテーマ | 会話から短い表現を聞き取る |
| Easy English | 高学年 | ★★★★☆ | シチュエーション会話 | 出てきたフレーズを音読する |
| English侍 | 高学年 | ★★★☆☆ | 講義・解説 | 短い例文を自分で作る |
低学年の英語初心者には、歌やジェスチャーなど、体を動かしながら見られる動画が取り組みやすい傾向があります。
学年が上がったら、会話、物語、日本語による解説など、内容を理解しながら見られる動画も選択肢に入ります。
迷ったときは、学年だけでなく「内容を幼いと感じていないか」「英語をまねしているか」もあわせて確認してください。
動画それぞれの難易度や特徴を比較して選ぶのと同時に、もし市販のテキストや通信教材など、YouTube以外の体系的な教材も視野に入れて検討したい場合は、こちらの小学生向けの通信教育や自宅用英語教材のおすすめ比較を参考に、お子様に最適なツールを選んでみてください。
歌やアニメが好きな子に向く動画
歌やアニメを楽しんで見ている子には、Super Simple SongsやPeppa Pigのような、リズムや映像を通じて英語に触れられる動画が向いています。
歌やダンスを伴う動画は、文字を読めない子でも、動作をまねしながら参加できます。
英語学習が初めての子や、まだ英語の文字を読むことが難しい低学年の子には、歌や動作から始めると取り組みやすいでしょう。
ただし、映像やダンスだけを楽しんでいる場合は、視聴後に単語を一つ尋ねるなど、英語の音へ注意を向ける声かけも加えてください。

物語や会話が好きな子に向く動画
ストーリーの流れを追えるようになった子には、Little FoxやCurious Georgeのような物語系の動画が向いています。
単語だけを切り離して覚えるのではなく、登場人物の行動や会話と一緒に英語表現へ触れられる点が特徴です。
例えば、キャラクターが驚いた場面で使った言葉や、何度も登場した短いフレーズを一つだけまねさせてみてください。
中学年以降、歌やジェスチャー中心の動画に飽きてきた場合は、物語や短い会話を軸に選ぶとよいでしょう。

学校英語につなげたい子に向く動画
学校の英語授業とのつながりを意識したい場合は、English侍のように、日本語で英語の仕組みを説明する動画も選択肢になります。
高学年になると、感覚的に覚えるだけでなく、日本語で説明を聞いたほうが納得しやすい子もいます。
動画で聞いた「I'm happy.」を取り上げ、「I'mはI amを短くした形だね」と軽く確認するだけでも、動画の英語と学校で学ぶ表現を結びつけるきっかけになります。
本記事では、動画と学校英語をつなげるところまでを扱います。be動詞の詳しい学び直しや苦手克服の方法は、関連記事で詳しく解説しています。
小学校低学年におすすめの英語YouTube3選

低学年には、歌やジェスチャーを中心に、体を動かしながら英語の音に触れられる動画が向いています。
- 歌と手洗いで親しめる王道チャンネル
- チャンツで日常会話を覚える
- 短いアニメで意味を推測する
Super Simple Songs
Super Simple Songsは、歌、アニメ、ジェスチャーを通じて、身近な英単語や表現に触れられるチャンネルです。
公式には、赤ちゃんから幼稚園児までを主な対象としています。
日本で英語を初めて学ぶ小学校低学年にも、英語の音や基本的な単語へ触れる動画として取り入れられます。(Super Simple)
Super Simpleは、日本の英語教室で、一般的な子ども向けの歌が速く複雑で、英語を学ぶ未就学児がついていきにくかったことをきっかけに作られました。
ゆっくりした歌と、動きをまねしやすい構成が特徴です。
視聴後は、歌に合わせて体の部位を触る、動画に登場した動作をまねするなど、簡単な活動を加えてみてください。
高学年が内容を幼く感じる場合は、無理に見せ続けず、英語の音や動作を短時間で確認する動画として使うとよいでしょう。
English Singsing
English Singsingは、歌、チャンツ、短い日常会話など、さまざまな形式の動画を公開しているチャンネルです。
チャンツとは、一定のリズムに合わせて英語を発音する練習です。動画には、挨拶や日常のやり取りをまねしやすい場面が多くあります。
視聴後は、動画に出てきた会話の相手役を保護者が担当し、子どもに一言だけ返してもらいましょう。
すべてのセリフを覚えさせる必要はありません。「Hello.」「Thank you.」など、短い表現を一つまねできれば十分です。
Peppa Pig
Peppa Pigは、家族や友達との日常を描いたイギリスのアニメです。
短いエピソードが多く、登場人物の行動や表情から話の流れを推測できます。
物語が好きな子であれば、セリフをすべて聞き取れなくても、誰が何をしているのかを映像から考える練習ができます。
視聴後は、キャラクターが驚いたとき、喜んだとき、困ったときに使っていた短い言葉を一つまねさせてみてください。
英語の速さについていけない場合は、再生速度を調整するか、すでに日本語で内容を知っているエピソードから始めると取り組みやすくなります。
小学校中学年におすすめの英語YouTube4選

中学年になると、単語だけでなく、短い物語や会話を通じて英語へ触れられる動画も取り入れやすくなります。
- フォニックスで文字と音を紐付け
- 段階的ストーリーでレベルアップ
- 実写動画で身近な物の名前を覚える
Alphablocks
Alphablocksは、アルファベットのキャラクターを通じて、文字と英語の音の関係を学べるアニメです。
英国では主に就学前の子ども向けですが、日本で英語を学び始めた小学生が、フォニックスを確認する動画としても活用できます。
アルファベットのキャラクターが並び、それぞれの音をつなげて単語を作るため、綴りと発音の関係を目と耳で確認できます。
視聴後は、キャラクターが表した音を一つずつ声に出し、最後につなげて言ってみましょう。
中学年でも内容を幼く感じる場合は、長時間見せず、文字と音を確認する短い動画として使ってください。
Alphablocksはフォニックス(文字と音のルール)を自然に身につけるのに最適なチャンネルです。
フォニックスの基本的な仕組みや、家庭での詳しい教え方を知りたい方は、こちらの小学生向けフォニックスの効果的な教え方とおすすめ教材を解説した記事も参考にしてみてください。
Little Fox
Little Foxは、難易度別にさまざまな英語の物語を視聴できるサービスです。
公式サイトでは、レベル1から9までの段階に分けてコンテンツが用意されています。
最初から難しい物語を選ぶのではなく、映像を見ながら大まかな内容を追えるレベルから始められます。
視聴後は、ストーリーについて日本語で「誰が出てきた?」「最後はどうなった?」と尋ね、答えに出てきたものを英単語で一つ言わせてみてください。
結末を英語の文章で説明させる必要はありません。
「happy」「home」「dog」など、内容と関係する単語を一つ言えれば十分です。
Curious George
Curious Georgeは、日本でもなじみのある「おさるのジョージ」の英語版です。
日本語版で見たことがあるエピソードなら、英語をすべて聞き取れなくても、知っている話の流れを手掛かりにできます。
ただし、日本語で内容を知っているからといって、必ず英語を理解できるわけではありません。
英語の音にも注意が向いているか確認しましょう。
視聴後は、ジョージが困った場面や驚いた場面で使われた短い表現を一つまねさせてみてください。
英語をまったくまねしない場合は、短い場面だけをもう一度再生する方法もあります。
Blippi
Blippiは、乗り物、施設、色、数字などを、実写映像とともに紹介する子ども向けのチャンネルです。
消防車や遊園地など、実物を見ながら英語を聞けるため、乗り物やお出かけが好きな子に向いています。
視聴後は、動画に出てきたものと似たものを家や街の中で探し、英語で何というか確認してみてください。
例えば、動画で「fire truck」が登場したら、図鑑やおもちゃの消防車を指さして、もう一度「fire truck」と言います。
動画のテンポや話し方が合わない子もいるため、最初は短時間だけ見せて反応を確認しましょう。
小学校高学年におすすめの英語YouTube3選

高学年になると、歌や幼児向けアニメを幼く感じる子もいます。
会話、物語、日本語解説など、本人が内容に興味を持てる動画への切り替えを意識してください。
- 多様なテーマでネイティブ音に慣れる
- シチュエーション別対話で実践
- 日本語の文法解説で疑問を解決
Sesame Street
Sesame Streetは、実写と人形劇を組み合わせ、友情、感情、多様性など、幅広いテーマを扱う番組です。
扱うテーマには学びにつながるものがありますが、キャラクターや人形劇を幼く感じる高学年もいます。
「高学年だから合う」と決めつけず、本人が内容に興味を示すか確認してください。
英語の速さは初心者向けの歌よりも上がるため、映像から場面を推測できる子に向いています。
視聴後は、会話をすべて聞き取らせるのではなく、「I am」「I like」など、知っている短い表現があったか尋ねてみてください。
本人が幼いと感じる場合は、無理に続けず、日常会話や解説を中心とした動画へ切り替えましょう。
Easy English
Easy Englishは、買い物、自己紹介、学校生活など、さまざまな場面を扱う英語学習チャンネルです。
実際の場面に近い会話を通じて、短いフレーズがどのように使われるか確認できます。
ただし、「Easy English」という名称のチャンネルや動画シリーズは複数あります。記事からリンクする際は、紹介するチャンネルと本文の説明が一致しているか、公開前に確認してください。
視聴後は、「How much is it?」「What is your name?」など、動画に出てきた短いフレーズを一つ選んで音読します。
すべての会話を暗記するのではなく、子どもが学校や日常生活で使う場面を想像できる表現から取り入れましょう。
English侍
English侍は、日本語による英語の解説を中心とした動画を視聴できるチャンネルです。
歌や英語だけの物語では内容をつかみにくい子でも、日本語の説明を通じて英語の仕組みを確認できます。
高学年で学校英語とのつながりを意識したい子や、感覚だけでは納得しにくい子に向いています。
視聴後は、解説された内容を使って、短い例文を一つ作ってみてください。
ただし、難しい文法まで一度に理解させる必要はありません。
本記事では動画と学校英語を結びつけるところまでに留め、詳しい学び直しは関連記事を活用してください。
学年と英語レベルに合う動画の選び方

学年が上がるにつれて、興味を持つ内容や理解しやすい動画のタイプは変わります。
学年だけで決めず、お子さんの実際の反応も含めて確認してください。
| 学年 | 選びたい動画タイプ | 合っているサイン | 切り替えの目安 |
|---|---|---|---|
| 低学年 | 歌・絵・動作中心 | 歌に合わせて手足を動かす、絵を指さす | 歌やジェスチャーに興味を示さなくなった |
| 中学年 | 短い物語・会話 | 話の流れを説明する、短い表現をまねする | 内容が簡単すぎる、または話を追えていない |
| 高学年 | 会話・物語・解説 | 会話の一部を聞き取る、表現の意味を尋ねる | 内容を幼いと感じる、英語への反応が出ない |
低学年は歌・絵・動作が多い動画を選ぶ
低学年には、歌、絵、ジェスチャーなど、見ながらまねできる動画が取り組みやすい傾向があります。
指導現場でも、低学年には歌、絵、動作を中心とした動画を選んでいました。
文字や文法の説明を理解させることを急がず、英語の音に合わせて体を動かす、絵を指さす、聞こえた単語を言うといった活動から始めます。
歌に合わせて手足を動かしたり、絵に描かれたものを指さしたりする様子が見られれば、その動画を続ける一つの目安になります。
動作はまねしていても英語の音をまったく口にしない場合は、視聴後に単語を一つ尋ねてみてください。

中学年は物語と短い会話を取り入れる
中学年になり、短い話の流れを追えるようになったら、物語や日常会話を扱う動画も取り入れます。
単語だけを見せる動画から、登場人物や場面のある動画へ移ることで、英語が実際に使われる状況を確認できます。
ただし、中学年になったら必ず物語系へ変えなければならないわけではありません。
英語を初めて学ぶ子や、歌を楽しんでいる子は、低学年向けとされる動画を続けても問題ありません。
歌やジェスチャーだけでは物足りなそうにしている場合や、物語の内容を知りたがるようになった場合が、切り替えを考える目安です。

高学年は幼さと学校英語を確認する
高学年になると、幼児向けの内容に対して、恥ずかしさや抵抗を感じる子もいます。
幼いと感じている動画を無理に見せ続けると、動画そのものを嫌がる可能性があります。
本人が興味を持っている趣味、日常会話、物語などへテーマを変えてみてください。
学校英語とのつながりを確認できる動画かどうかも、選ぶ際のポイントです。
be動詞などでつまずいている場合は、日本語による解説動画を一部取り入れ、学校で見た表現と動画内の表現を結びつけます。

面白さと学習行動の両方を確認する
子どもが楽しんでいるかどうかは、動画を続けるうえで大切です。
ただし、楽しそうに見ているだけで、英語をまねする、単語の意味を尋ねるといった反応がまったくない場合は、発話練習につながっているか確認する必要があります。
以下の2つの視点を、あわせて見てみましょう。
- 楽しんでいるか→集中して見ている、笑っている、また見たがるといった様子があるか
- 英語へ反応しているか→単語を口にする、聞こえた表現をまねする、身近なものを英語で言おうとしているか
面白さは感じていても英語への反応がない場合は、動画が合っていないとは限りません。
まずは、「今聞こえた単語、何だった?」と一言尋ねてみてください。声かけを加えても反応が出ない状態が続く場合に、動画の難易度やジャンルを見直します。
聞き流しで終わらせない英語動画の活用法

ここからは、動画を見せるだけで終わらせず、英語を口にする活動へつなげる方法を紹介します。
- 3〜5分の短い動画を反復視聴
- 声に出しやすい1単語から開始
- 身近な物を英語で呼ぶ練習
同じ短い動画を繰り返してまねする
たくさんの動画を次々に見せるよりも、子どもが集中して見られる短い動画を選び、同じ単語やフレーズへ繰り返し触れさせてみてください。
目標は、動画のセリフをすべて完全に暗記することではありません。
聞こえた単語や短い表現を一つまねできれば十分です。
例えば、1回目は映像を楽しみ、2回目は好きな単語を探し、3回目はその単語を一緒に言うという進め方があります。
子どもが飽きている場合は、同じ動画を無理に繰り返さず、同程度の難易度でテーマの違う動画へ切り替えてください。

聞こえた単語を一つだけ言ってみる
いきなり文章全体を話させようとすると、子どもが答えることを負担に感じる場合があります。
「apple」でも「hello」でも構いません。まずは、聞こえた単語を一つ声に出すことから始めます。
保護者から声をかけるときは、「全部言ってみて」ではなく、「一個だけでいいよ。何が聞こえた?」と尋ねるほうが答えやすくなります。
答えられなかったときに叱ったり、何度も問い詰めたりする必要はありません。
保護者が単語を一つ言い、子どもがまねする形に切り替えてみてください。

目に見えるものへ英語を当てはめる
指導現場で実際に行っていたのが、動画を見た後に、身の回りにあるものへ英語を当てはめる取り組みです。
机は「desk」、鉛筆は「pencil」、窓は「window」、赤色は「red」というように、子どもの目の前にあるものを英語で表現させていました。
動画の中で聞いた言葉を、実際のものを指さしながら言うことで、音と意味を確認できます。
やり方は難しくありません。以下の手順で進めてみてください。
- 動画を見終わったら、部屋の中を見渡す
- 目に入ったものを一つ選ぶ
- それを英語で何というか、子どもに尋ねる
- わからなければ一緒に調べ、声に出して言う
毎回、多くの単語を覚えさせる必要はありません。
視聴後に一つ選び、実物を指さしながら言ってみましょう。
同じ単語を別の日にもう一度言えた場合は、動画で聞いた英語と身近なものが結びついてきた一つの目安になります。

動画の短い英文を学校英語と結び付ける
英語が苦手な小学生は、「I am」「You are」「This is」などの表現で混乱することがあります。
動画に登場する「I'm happy.」のような表現を見つけたら、「I'mはI amを短くした形だね」と確認してみてください。
動画内の自然な会話と、学校で見た表現が同じものであると気づくきっかけになります。
ここでbe動詞の仕組みをすべて教える必要はありません。
詳しい文法解説は関連記事にゆずり、本記事では「動画で聞いた表現を学校英語と結びつける」という使い方に留めます。
子どもに合わない動画の見分け方と切り替え方

動画が合っていないサインが続く場合は、無理に見せず、難易度やジャンルを見直しましょう。
次の状態を、動画を続けるか切り替えるかの目安にしてください。
【継続してよい状態(OKサイン)】
- 動画を見ながら単語や効果音をまねしている
- 見終わった後に「これは英語で何というの?」と聞いてくる
- 登場人物の行動や話の流れを説明できる
- もう一度見たいと自分から言う
【見直しが必要な状態(切り替えサイン)】
- 何度見ても英語へ反応せず、映像だけを眺めている
- 話の流れをまったく追えていない
- 高学年になり、内容を幼いと感じて嫌がっている
- 同じ動画に飽きて、見ること自体を嫌がっている
映像だけを見て英語をまねしない
動画を見ている間に笑ったり、キャラクターの動きへ反応したりしていても、英語を一度もまねしない場合があります。
この状態だけで、動画が無意味だと判断する必要はありません。まずは、視聴後に短い声かけを加えてみてください。
「今、何て言っていた?」「一つだけまねできる?」と尋ね、反応を確認します。
何度か声をかけても英語への反応が見られない場合は、動画の難易度、話す速さ、テーマが合っているかを見直しましょう。
映像を楽しむことと英語学習を完全に分ける必要はありませんが、発話練習へつながっているかは別に確認する必要があります。

英語が速く内容を推測できていない
英語の速さについていけず、映像の動きだけを目で追っている場合は、その動画が今の理解度を超えている可能性があります。
セリフをすべて理解する必要はありませんが、登場人物が何をしているのか、話がどのように進んでいるのかをまったく追えない場合は、難易度を下げてください。
難しい動画を無理に見せ続けるのではなく、話す速度がゆっくりした動画や、すでに内容を知っている物語へ切り替えます。
動画を変えた後に、表情や発話が戻るかを確認しましょう。

高学年が幼い内容を嫌がっている
高学年の子どもが、歌や幼児向けアニメを「幼稚っぽい」と感じて嫌がることがあります。
その場合は、本人の興味に合う会話、物語、実写、解説系の動画へ切り替えてください。
ただし、幼児向けの動画が高学年に一切使えないわけではありません。
フォニックスなど、音と文字の関係を短時間で確認したいときには、内容がシンプルな動画へ戻ることもできます。
学年だけで一律に判断せず、本人が嫌がっていないか、学びたい内容と合っているかを見て決めましょう。

同じ動画に飽きて反応がなくなった
気に入って繰り返し見ていた動画でも、次第に反応が薄くなることがあります。
その場合は、難易度を急に上げるのではなく、同じ程度のレベルでテーマだけを変えてみてください。
歌から別の歌へ、動物の物語から乗り物の物語へ変えるなど、英語の難しさを大きく変えずに興味を切り替えます。
それでも嫌がる場合は、動画視聴を少し休み、英語の絵本やカードなど、画面を使わない活動を挟む方法もあります。
保護者が確認したい英語YouTubeの注意点

視聴環境を整えることも、子どもが英語動画を安全に利用するために必要です。
- 事前に親が内容を1分チェック
- アプリの設定で自動再生を防止
- 時間の長さより集中の質を重視
動画は視聴前に内容を確認する
初めて見せる動画は、保護者が事前に内容を確認しておくと安心です。
動画全体を細かく確認できない場合でも、冒頭、途中、終盤に目を通し、以下の点を見ておきましょう。
- 子どもが嫌がる表現や映像が含まれていないか
- 英語が速すぎないか
- 映像から話の流れを推測できそうか
- 広告や関連動画から別の内容へ移りやすくないか
年齢だけで判断せず、現在の英語レベルや興味に合っているかも確認してください。

自動再生と関連動画に注意する
自動再生をオンにしていると、子どもの視聴履歴などをもとに、関連する動画が続けて再生されます。
英語動画を見せていたつもりでも、関連動画をたどって、ゲームや英語学習と関係のない動画へ移ってしまう可能性があります。
YouTube Kidsでは、自動再生は初期状態でオフに設定されています。
ただし、子どもが設定を変更する可能性もあるため、保護者が現在の状態を確認しておきましょう。
保護者がファミリーリンク(またはYouTube Kidsの保護者設定)で「自動再生を無効にする」を設定すると、子ども側から自動再生をオンにできなくなります。(Google サポート)
YouTube Kidsを利用する場合は、以下の設定を確認してください。
- 保護者用のパスコードを設定する
- コンテンツ設定から、子どもの年齢に合うレベルを選ぶ
- Family Centerで「自動再生を無効にする」を設定する
- 必要に応じて検索機能をオフにする
- タイマーを使い、視聴時間の上限を決める
YouTube Kidsのコンテンツ設定は、Preschool(4歳以下)、Younger(5〜8歳)、Older(9〜12歳)の3段階です。
日本語の画面では表示が異なる場合があるため、年齢表示も確認してください。(Google サポート)
これらの設定によって、無関係な動画への移動や長時間視聴を抑えやすくなります。
YouTube Kidsに表示されるすべての動画が、人の目で事前に確認されているわけではありません。
Googleも、設定に合わない動画が表示される可能性を案内しています。
視聴履歴や表示内容は、保護者が定期的に確認してください。(Google サポート)

時間より集中と反応を確認する
動画の視聴時間は、英語YouTubeだけでなく、テレビ、ゲーム、スマートフォンなど、家庭でのメディア利用全体を見ながら決める必要があります。
公的機関や専門団体が示すメディア利用の目安も、英語学習の効果だけを基準にした時間ではありません。
睡眠、食事、運動、遊び、家族との会話など、生活全体とのバランスを考えるための目安です。
そのため、「英語動画は一律に何分が最適」と断定するのではなく、家庭の生活リズムと子どもの様子に合わせて決めましょう。
長時間流し続けるよりも、子どもが集中できる短い時間に区切り、英語を一つまねする活動を加えるほうが、本記事で紹介した活用法を実践しやすくなります。
視聴時間だけでなく、以下の反応も確認してください。
- 英語を一つでもまねしているか
- 映像から話の流れを追えているか
- 見終わった後に内容を説明できるか
- 視聴を終えるときに強く嫌がらないか
【Q&A】よくある質問・周辺の疑問

ここでは、保護者が迷いやすい点について、判断の目安を紹介します。
Q.英語がわからない初心者でも使えますか
英語に初めて触れる子でも利用できます。
本記事で紹介した中では、Super Simple Songsのような歌と動作を中心とした動画や、Alphablocksのように文字と音を扱う動画から試せます。
ただし、Alphablocksは英語圏では就学前向けの内容です。日本の小学生が使う場合は、英語初心者がフォニックスを確認する動画として考えてください。
最初から物語や会話をすべて理解させる必要はありません。
映像を楽しみながら、聞こえた単語を一つまねするところから始めましょう。

Q.日本語字幕は表示したほうがよいですか
日本語字幕を常に表示する必要はありませんが、一律に避ける必要もありません。
英語の音を聞くことが目的の場合、日本語字幕を読むことへ集中すると、英語の音への注意が弱くなることがあります。
最初は字幕なしで映像から内容を推測し、理解できない場面だけ日本語字幕で確認する方法があります。
英語の文字と音を結びつけたい段階では、英語字幕を試してもよいでしょう。
ただし、字幕を追うことに精いっぱいになっている場合は、字幕を消すか、動画の難易度を下げてください。
字幕の有無だけでなく、子どもが映像と英語の両方へ注意を向けられているかを見て判断しましょう。

Q.同じ動画を何度も見てもよいですか
子どもが嫌がっていなければ、同じ動画を繰り返し見ても問題ありません。
同じ単語や短いフレーズへ何度も触れることで、英語の音をまねしやすくなる場合があります。
ただし、セリフをすべて暗記させることを目標にする必要はありません。
気に入った動画から、単語や短い表現を一つまねできれば十分です。
表情や発話が減り、同じ動画を嫌がるようになったら、同程度の難易度でテーマの違う動画へ切り替えてください。

Q.中学生向け動画へ変える目安はありますか
切り替えの目安は、年齢だけではありません。
現在の動画を簡単すぎると感じているか、内容を幼いと嫌がっているか、会話や日本語解説へ興味を持っているかを確認します。
動画の内容が簡単すぎて反応が薄い場合や、幼い内容を本人が嫌がっている場合は、会話、物語、解説を中心とした動画へ移るタイミングです。
一方、学年が上がっていても、現在の動画を楽しみ、英語をまねしている場合は、すぐに変更する必要はありません。
発話が出ていない場合も、単純に難易度を上げるのではなく、今の動画が難しすぎないかを先に確認してください。
まとめ:小学生向け英語YouTubeおすすめ10選!学年別の選び方と活用法

小学生向け英語YouTube選びの重要ポイント
動画選びで大切なのは、再生回数や知名度だけではありません。
子どもの学年や理解度に合っているか、映像から話の流れを追えているか、視聴後に英語を一つでもまねしているかを確認してください。
低学年の英語初心者には歌や動作を中心とした動画、中学年には短い物語や会話、高学年には本人の興味に合う会話、物語、日本語解説のある動画が選択肢になります。
学年だけで決める必要はありません。
高学年でも英語初心者であれば、歌やフォニックスの動画へ戻ることができます。
聞き流しは英語の音に触れる補助として使い、視聴後には単語をまねする、身近なものを英語で言うといった活動を加えましょう。
迷ったときの判断基準と次の行動
動画を続けるか、切り替えるか迷ったときは、以下の点を確認してください。
- 視聴後に単語や表現を一つでもまねしているか
- 単語の意味を映像や実物と結びつけられているか
- 内容を映像から大まかに推測できているか
- 本人が内容を幼いと感じていないか
- 同じ動画を嫌がらずに見ているか
一つできなかっただけで、すぐに動画を変更する必要はありません。
短い声かけを加えても反応が見られず、同じ状態が続く場合に、難易度やジャンルを見直してください。
今日からできる一歩として、子どもが興味を持った短い動画を一本選び、見終わった後に「今聞こえた単語、何だった?」と尋ねてみましょう。
答えられなければ、保護者が一つ単語を言い、一緒にまねするだけでも構いません。
見るだけの時間を、英語を一つ口にする時間へ少しずつ変えていきましょう。
公式の対象年齢や設定名称は変更される可能性があるため、公開後も定期的な確認が必要です。
小学生向け英語YouTubeおすすめを解説した執筆者のプロフィール

※この記事は、英語・国語・社会の指導経験が豊富な桐生智花が執筆しています。学習塾で小学生・中学生の定期テスト対策や高校受験指導に携わった経験をもとに、現場で培った知見を記事に反映しています。
桐生智花は、学習塾で小学生・中学生に英語・国語・社会を指導してきました。定期テスト対策や高校受験指導の経験をもとに、暗記だけに頼らない「理解して伸ばす」学習法をわかりやすく解説しています。
塾オンラインドットコム:公式サイト、公式Instagram
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