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「小学生の英語は、単語や文法から始めるべき?それとも会話やリスニングから?」と迷っていませんか。
英語が初めての子や苦手意識がある子は、最初から書き取りを増やすより、「聞く→まねして話す→文字を確認する→文法で整理する」の順で進めると取り組みやすくなります。
保護者も英語を教え込む必要はなく、子どもが覚えたことを聞く役で構いません。
この記事では、学年別の学習時間、教材の使い分け、続かないときに見直すポイントまで解説します。
わが子に合う進め方を、一つずつ整理していきましょう。
記事のポイント
- 英語が苦手でも音から学べる4ステップ
- 親は教えずに聞き役に徹するだけで大丈夫
- 学年別に合わせた無理のない学習時間の目安
- 続かない時の原因とすぐにできる見直しのコツ
小学生の英語自宅学習は何から始める?苦手な子が取り組みやすい4ステップ

英語が苦手な子ほど、いきなり書き取りや文法から入ると挫折しやすくなります。
取り組みやすい順番を紹介します。
英語が初めての子や苦手意識がある子は、次の順番から始めると取り組みやすくなります。
- 聞く:アニメや歌、音声つき絵本で耳を慣らす
- まねして話す:発音の正確さより口に出す経験を優先する
- 文字を確認する:すでに知っている言葉のスペルを見る
- 文法で整理する:覚えた音や単語をルールとしてまとめる
ステップ1:アニメ・歌・音声つき絵本で耳から英語に慣れる(リスニング)
実際の指導現場では、英語が苦手な小学生ほど、最初に書き取りを始めると挫折しやすい傾向がありました。
そこで、最初は「音を聞いて意味を理解する時間」を優先していました。
その結果、英語への抵抗感が減り、その後の文字や文法の学習にもスムーズにつながりやすくなりました。
家庭で始める場合も、まずは次のような教材で耳を慣らすことをおすすめします。
- 英語の歌
- 英語アニメ
- 音声つき絵本
- 英語音声教材
この段階では、書き取りや単語暗記を急がず、「英語を聞く習慣」を作ることが大切です。
小学校で英語に触れる時間は次のとおりです。
- 小学3・4年生:年間35単位時間(各学年)
- 小学5・6年生:年間70単位時間(各学年)
- 3〜6年生の合計:約210単位時間
学校だけでは英語に触れる時間が限られるため、家庭では歌や音声つき絵本などを活用し、無理のない範囲で英語を聞く機会を増やしましょう。

ステップ2:聞けた言葉をまねして話してみる(スピーキング)
音を聞いたら、次は口に出してまねをする段階に進みます。
学習塾の現場においては、発音が正確かどうかより「口に出して話した」という経験そのものを重視していました。
発音の細かい間違いをその場で直そうとすると、生徒が話すこと自体を避けるようになりやすいため、まねして話す際は次の点を意識するよう案内していました。
- 発音の正確さより、口に出せたことを認める
- 通じたかどうかより、挑戦したことを見る
- 間違いはその場で指摘せず、聞き流して次に進む
音と意味が結びつく体験を優先し、発音の修正は後回しにする進め方です。

▶【文部科学省】小学校外国語の「読むこと・書くこと」の指導事例
ステップ3:知っている言葉の文字を確認する(リーディング・ライティング)
音と意味が結びついてきたら、次はその言葉を文字で確認する段階です。
音と意味が結びついてきたら、次は知っている言葉を文字で確認する段階です。
私が指導で大切にしていたのは、「書き取りをしない」のではなく、書き取りを始める順番でした。
文字の学習は、次の流れで進めると取り組みやすくなります。
- 耳で聞いて意味が分かる言葉を選ぶ
- 英単語やフレーズの文字・スペルを確認する
- 少しずつ読んだり書いたりする練習へ進む
一方で、次のような進め方は負担が大きくなりやすいため注意しましょう。
- 意味を知らない単語を書き取りだけで覚えようとする
- 音を聞かずにスペルだけを暗記する
- 最初から大量の単語を書かせる
まずは「知っている言葉」と文字を結びつけることを意識すると、読み書きへの抵抗感を減らしながら進めやすくなります。

音から文字へとつなげる具体的な単語の暗記手順を詳しく知りたい方は、「小学生向け英単語の正しい覚え方と手順」も合わせて確認しておくと学習がよりスムーズになります。
ステップ4:高学年や目的に応じて文法を整理する
文法は不要というわけではありません。
聞く・話す・文字を確認する学習が進んだあとに、覚えた表現を整理するために取り入れるのが基本です。
小学5・6年生の外国語科では、聞く・話すことに加えて、文字を読んだり書いたりする活動も行われます。
文法を取り入れるタイミングの目安は次のとおりです。
- 小学5・6年生になり、読み書きの学習が増えてきた
- 英検対策を始めたい
- 中学校の英語学習へ備えたい
- 音や単語にある程度慣れてきた
この段階で、これまでに触れた表現を簡単なルールとして整理すると、中学校の学習にもつなげやすくなります。
最初から文法だけを暗記しようとすると、英語が苦手な子には負担になりやすいため注意しましょう。
音や単語のストックがある状態で文法を学ぶと、文法が単なる暗記ではなく、「知っている言葉のルール」として理解しやすくなります。

文法や単語から始める方法が合う子・合わない子
「聞く→話す→文字→文法」の順番は、英語に苦手意識がある子や初めて学ぶ子にとって取り組みやすい基本形です。
ただし、すべての子に同じ順番が最適とは限りません。同じ学年でも、英語経験や目的によって優先する内容は変わります。
| 子どもの状態 | 最初に重視する学習 | 補足する学習 |
|---|---|---|
| 英語に苦手意識がある、じっと座るのが苦手 | 音を聞く・まねして話す | 文字・文法は後から少しずつ |
| すでに学校で英語に慣れている | 音と文字を並行 | 文法整理を早めに追加 |
| 英検や中学準備を意識している | 音声と基本語彙を並行して学ぶ | 目的に応じて文字・文法も取り入れる |
子どもの英語経験や目的によって比重は変わるため、一つの順番に固執しすぎないことも大切です。
小学生の英語自宅学習で保護者は「教える役」にならなくていい理由

英語を教えられる自信がなくても、家庭学習は十分支えられます。
保護者が意識したい関わり方を紹介します。
- 親は教えず一番の聞き役になる
- 発音やスペルの細指摘は厳禁
- 親の英語力不要で伴走可能
親は一番の聞き役になり子どもに教えてもらう
保護者が英語の先生役になろうとすると、かえって自宅学習が続かなくなることがあります。
私は保護者に、英語を「教える」のではなく「聞く」立場になるよう助言していました。
具体的には、こんな声かけを案内していました。
- 「今日覚えた英語を教えて」
- 「どんな意味だった?」
- 「その表現、どんな場面で使うの?」
子どもは教える立場になることで、覚えた内容をもう一度アウトプットすることになります。
これが記憶の定着にもつながります。

発音やスペルを細かく直しすぎると続かなくなる
家庭学習が続かなくなる原因の一つが、保護者による細かい訂正です。
発音やスペルの間違いをその都度指摘すると、子どもは「間違えたら注意される」と感じ、話すこと自体を避けるようになります。
実際に学習塾で保護者に伝えていたOK・NGの声かけを比較します。
| 場面 | 挫折を招くNG対応 | 定着を促すOK対応 |
|---|---|---|
| 発音の誤り | 「発音が違うよ、LとRを意識して」と即座に訂正する | 「今の表現いいね、伝わりそう」と挑戦を認める |
| スペルミス | 「1文字抜けているから10回書き直しなさい」と咎める | 「惜しい、どこが違うか自分で見つけられる?」と促す |
| 学習の誘い方 | 「時間だから早く机に座りなさい」と強制する | 「今日覚えた面白い英語、教えて」と頼む |
間違いを正すこと自体が悪いわけではありません。
ただ、細かい指摘を積み重ねると、子どもの発話意欲を削ってしまう点に注意が必要です。
親が英語を話せなくても家庭学習は支えられる
自分の英語力に自信がなく、「家庭でどう関わればよいのか分からない」と悩む保護者は少なくありません。
保護者に求められているのは正しい発音を教えることではありません。
私は、音声教材を活用しながら、生徒が覚えた内容を聞く立場になるようアドバイスしていました。
英語が話せない保護者でも、環境を整えて短時間つき合うだけで、家庭学習は十分に支えられます。
【学年別】小学生の英語自宅学習の時間目安と進め方

学年によって集中できる時間や取り組みやすい内容は変わります。
学年別の目安を整理します。
- 低学年は1日5〜10分程度
- 中学年は10〜15分で復習
- 高学年は15〜30分で学習
低学年(1〜2年生)は5〜10分を目安に音に親しむ
低学年のうちは、机に向かう学習を急ぐ必要はありません。
まずは、遊びの延長として英語に触れる時間を作りましょう。
取り入れやすい学習方法は次のとおりです。
- 英語の歌を一緒に聞く
- 英語アニメや動画を見る
- 音声つき絵本を親子で楽しむ
- 1日5〜10分を目安に続ける
この時期は、英語を勉強することより、「英語に親しむこと」が大切です。
私も、低学年では5〜10分程度を目安にしながら、生徒の集中力や興味に合わせて無理なく調整するよう案内していました。

中学年(3〜4年生)は10〜15分を目安に学校内容を復習する
3・4年生は、学校で外国語活動が始まる時期です。
家庭学習では、新しい内容を増やすよりも、学校で学んだ内容を10〜15分ほど復習することを意識しましょう。
取り組みやすい学習内容は次のとおりです。
- 学校で習った英単語やフレーズを聞き直す
- 習った表現を声に出してまねする
- 教科書やワークを使って簡単に復習する
- 1日10〜15分を目安に続ける
この時期は簡単なアウトプットも取り入れやすくなります。
例えば、保護者が「今日はどんな英語を習ったの?」「この言葉はどんな意味?」と聞き役になり、子どもに説明してもらうだけでも、理解の定着につながります。
私も、保護者は英語を教える役ではなく、子どもが学んだことを聞く役として関わることを勧めていました。

高学年(5〜6年生)は15〜30分を目安に読み書きも始める
5・6年生になると外国語科として教科化され、年間各70単位時間、週2コマ相当の授業があり、成績評価の対象にもなります。
音声でのインプットを維持しつつ、15〜30分程度机に向かい、文字の確認や簡単な文法整理を取り入れる時期です。
英検対策や中学準備を意識する場合も、この段階から少しずつ読み書きの比重を増やしていきます。
学年別の目安をまとめます。
| 学年区分 | 目安時間 | 主な学習媒体 | 重視するスキル | 保護者の主な役割 |
|---|---|---|---|---|
| 低学年(1〜2年) | 5〜10分/日 | 英語の歌、動画、音声絵本 | リスニング | 一緒に楽しむ参加者 |
| 中学年(3〜4年) | 10〜15分/日 | 学校教科書、音声アプリ | リスニング+スピーキング | 教わったことを聞く聞き役 |
| 高学年(5〜6年) | 15〜30分/日 | 教科書準拠ワーク、ドリル、英会話 | 読み書き・文法整理 | 習慣化と環境整備の伴走者 |
この時間はあくまで目安です。子どもの様子に応じて、次の項目で調整方法を確認してください。
時間よりも集中力と目的に合わせて調整する
学年別の時間はあくまで標準的な指標であり、この時間をこなせば必ず成果が出るというものではありません。
子どもの集中力が続かない日は時間を短くし、逆に興味を持って続けたがる場合は無理に区切らなくても構いません。
私は、時間を守らせることより、続けやすい状態を保つことを優先するよう助言していました。
目的が英検対策なのか、学校の復習なのかによっても、必要な時間や内容は変わってきます。
ドリル・動画・オンライン英会話はどう使い分ける?目的別の判断基準

教材は種類の多さで選ぶのではなく、伸ばしたい力に合わせて選ぶと迷いにくくなります。
- 伸ばしたい力で手段を選ぶ
- 目的別の絞り込みで混乱防止
- 教材は1〜2つに限定する
聞く力を伸ばすなら音声教材・英語アニメ
英語アニメや音声教材は、大量のインプットを確保する手段として役立ちます。
見流すだけで終わると聞く力は伸びにくいため、気に入ったフレーズをまねして声に出す工夫を添えてください。

話す力を伸ばすならオンライン英会話
オンライン英会話は、実際に相手と会話するアウトプットの機会を作る手段です。
子ども向けオンライン英会話は、プランや回数によって異なりますが、月2回程度のライトプランでは月額1,200円台から、週1〜2回の標準的なプランでは月額およそ2,500円〜7,000円台まで幅があります(※料金は目安です)
この記事では特定のサービス名による比較は行いませんが、話す機会が足りない場合は、オンライン英会話を補助的に取り入れる方法があります。

家庭学習の中で実際に英語を話すアウトプット環境を作りたい方は、「小学生向けオンライン英会話スクールの徹底比較」で子供に合ったスクールを探せます。
読み書きを確認するならドリル・ワーク
市販の英語ドリルは、1冊あたり1,000円〜1,500円程度が相場です。
音で理解した内容を文字で確認し、定着させる役割を持ちますが、音のインプットがないままドリルだけを進めると、苦手意識の原因になりやすい点には注意してください。

ドリルや通信教材、タブレットなど、家庭で使い切れる教材を比較して選びたい方は、「小学生向け英語教材のおすすめ比較一覧」も参考にしてみてください。
学校の復習なら教科書・教科書準拠教材
学校で扱った内容の復習が目的の場合は、市販の一般教材よりも教科書準拠の教材が復習に直結しやすくなります。
授業で使っているフレーズや単語をそのまま扱えるため、定期的な復習にも取り入れやすい教材です。

目的別に選べば教材は増やしすぎなくてよい
家庭では複数の教材を同時に使ってしまいがちですが、増やしすぎるとどれも中途半端になりやすくなります。
教材を決める前に、次の5項目を確認しておくと選びやすくなります。
- 学年:低学年・中学年・高学年のどこにいるか
- 英語経験:初めてか、すでに学校で慣れているか
- 目的:学校の復習か、英検対策か、中学準備か
- 伸ばしたい力:聞く力か、話す力か、読み書きか
- 続けられる時間:1日何分なら無理なく続くか
伸ばしたい力に応じて、教材の役割を整理します。
| 学習手段 | 得られる力 | 向いている目的 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 音声教材・英語アニメ | 聞く力 | 音に慣れる、大量インプット | 見流しになりやすい |
| オンライン英会話 | 話す力 | 実践的な会話、アウトプット | 読み書き・文法整理は別途必要 |
| 市販ドリル・ワーク | 読み書き | スペル確認、机上学習の習慣 | 音声なしで進めると苦手意識の原因に |
| 教科書・準拠教材 | 学校の復習 | 授業内容の定着 | 自由な会話力の拡張には限界あり |
教材は優劣で選ぶのではなく、今伸ばしたい力に合わせて1〜2つに絞り込むと、子どもも混乱しにくくなります。
小学生の英語自宅学習が続かない原因と立て直し方

続かないときは、子どものやる気だけを問題にせず、原因を順番に確認していきます。
続かないときは、子どもの様子に近い項目を一つ選び、対応する部分だけを変えてください。
| 子どもの様子 | 考えられる原因 | 最初に変えること |
|---|---|---|
| 机に向かうと集中が続かない、嫌がる | 学習時間が長すぎる | 時間を半分程度に減らす |
| 途中で飽きる、教材をやりきれない | 教材を増やしすぎている | 使う教材を1つに絞る |
| 内容が分からず手が止まる | 難しすぎる内容から始めている | 一段階前の難易度に戻す |
| 間違えると不安そうにする、話したがらない | 間違いを怖がる環境になっている | 指摘をやめて聞き役に徹する |
原因1:学習時間が長すぎる
学習が続かない原因として多いのが、一度に取り組む時間が長すぎることです。
集中力が切れた状態で学習を続けると、机に向かうこと自体が負担になり、英語への苦手意識につながることがあります。
学習時間が長すぎると感じたら、次のように見直してみましょう。
- 学習時間を半分程度まで短くする
- 「毎日少しずつ続ける」ことを優先する
- 子どもの集中力に合わせて時間を調整する
例えば、20分続けていた場合は、5〜10分程度まで戻して様子を見るのも一つの方法です。
私も、家庭学習が続かないという相談を受けた際には、まず学習時間を短くすることから見直すようアドバイスしていました。

原因2:教材を増やしすぎている
学習が続かない原因の一つが、一度に複数の教材へ手を広げてしまうことです。
教材が多すぎると、子どもが内容を消化しきれず、どれも中途半端になりやすくなります。
家庭学習を続けるためには、次のポイントを意識しましょう。
- 一度に取り組む教材は1つに絞る
- 途中で新しい教材へ乗り換えない
- まずは最後までやり切ることを目標にする
教材の数を増やすよりも、1冊・1つの教材を継続して取り組む経験を積むことが、学習習慣の定着につながります。
子どもが「最後までできた」という達成感を味わえると、自信がつき、次の学習にも前向きに取り組みやすくなります。

原因3:難しすぎる内容から始めている
学習が続かない原因として、子どもの理解度に合わない難しい内容から始めてしまうことも挙げられます。
学年相応の内容であっても、理解が追いつかない状態では、学習への苦手意識や挫折につながりやすくなります。
難しいと感じている場合は、次のように学習内容を見直してみましょう。
- 学年ではなく、子どもの理解度に合わせる
- 「少し簡単」と感じるレベルまで戻る
- 無理なくできる内容から成功体験を積み重ねる
「これならできる」と感じられる教材や内容から始めることで、自信がつき、学習を続けやすくなります。
私も、学年にこだわるのではなく、子どもが無理なく取り組めるレベルから始めることが継続のポイントだと伝えていました。

すでに学校の授業や学習内容でつまずきを感じているお子さんへの具体的な対処法は、「小学生の英語がついていけない時の苦手克服法」でも詳しく解説しています。
原因4:間違いを怖がる環境になっている
保護者からの細かい指摘が続くと、子どもは間違えることを恐れて、学習そのものを避けるようになります。
私が相談を受けたときに最初に確認していたのは、次の4項目でした。
- 学習時間が20分を超えて設定されていないか
- 教材を3種類以上同時に使っていないか
- 今の学年より難しい内容から始めていないか
- 発音やスペルの間違いをその都度指摘していないか
当てはまる項目があれば、一度に一つだけ見直します。20分で嫌がるなら、翌日から10分に減らします。
教材も増やさず、今使っているものを1つだけ残してください。続けられる状態へ戻してから、少しずつ量を調整します。
【Q&A】小学生の英語自宅学習に関するよくある質問

小学生の英語自宅学習で、保護者の方が抱きやすい疑問にお答えします。
親の発音への不安や英検対策のタイミング、オンライン英会話の活用法など、家庭学習で気になるポイントを分かりやすくまとめました。
Q1. 親の発音に自信がない場合、英語の絵本やテキストを自分で読んであげなくても大丈夫ですか?
A. 全く問題ありません。保護者の方が無理に読んであげる必要はありません。
お子さまの耳を育てるには、CDや音声ペン、学習アプリ、動画などのネイティブの音声教材を活用するのが一番です。
保護者の方が「正しい発音で読まなきゃ」とプレッシャーを感じる必要は一切ありません。
大切なのは、正確な発音で読んであげることよりも、音声教材を一緒に聴きながら「英語って楽しいね」「今のフレーズかっこいいね」と共感し、子どもが安心して声を出せる環境を作ってあげることです。
保護者の方は「教える人」ではなく、一緒に楽しむ「一番のファン」として寄り添ってあげてください。

Q2. 小学生の英検対策は、何年生くらいから始めるのがベストですか?
A. 学年で決めるのではなく、「音や単語のストックが溜まったか」と「本人の意欲」で判断します。
「○年生になったから英検」と時期を固定してしまうと、まだ英語の音に慣れていない子にとっては負担になってしまいます。
まずは日常的な音声インプットで基礎的な語彙や表現に十分触れ、「英語の音や意味がなんとなく分かる」状態を作ることが先決です。
そのうえで、お友達の影響や学校での学習を通してお子さま自身が「英検を受けてみたい!」と興味を示したタイミングが、最もスムーズに学習を開始できるベストな時期です。
高学年になり本人の意欲が高まった段階で、過去問や英検用ドリルを家庭学習に追加してあげると効果的です。

Q3. オンライン英会話だけで、小学生の英語自宅学習は十分カバーできますか?
A. 「話す力」を伸ばすには非常に有効ですが、それだけで完結させるのは難しいのが現実です。
オンライン英会話は、外国人の先生と実際にコミュニケーションをとり、「話す機会(アウトプット)」を作る手段として極めて強力です。
しかし、週1〜2回・25分程度のレッスンだけでは、英語のルール(文法)を整理したり、正確な「読み書き」の力を定着させたりするまでを全てカバーするのは限界があります。
学校の成績対策や中学英語への準備も視野に入れるなら、オンライン英会話と並行して、教科書準拠のテキストや市販ドリルなど「読み書きを確認する教材」を組み合わせて進めるのがおすすめです。

Q4. 中学英語で困らないように、小学生のうちに意識して準備しておくべきことは何ですか?
A. 難しい文法を先取り暗記させることではなく、「英語への抵抗感をゼロにする」と「音のストックを作る」ことです。
中学校に入ると、単語の書き取りや文法ルール、定期テストなどの「お勉強」としての英語が一気に本格化します。
この時に最もつまずきやすいのが、「英語=難しくて苦手」という拒絶反応を起こしてしまうことです。
小学生のうちに「知っている単語やフレーズ(音のストック)」をたくさん作っておくことで、中学で文法を習った際に「あ、あのフレーズはこういうルールだったんだ!」とスムーズに理解できるようになります。
早い段階から文法暗記を強制するのではなく、「英語を聞く・口に出すのが好き・楽しい」という感覚を育んでおくことが、中学英語での一番のスタートダッシュになります。
まとめ:小学生の英語自宅学習はどう進める?失敗しない順番と学年別のコツ

記事の重要ポイント
英語が苦手な小学生には、聞く→まねして話す→文字を確認する→文法を整理するという順番が取り組みやすい方法です。
保護者は先生役ではなく聞き役に回り、発音やスペルの細かい指摘は控えます。
学習時間は低学年5〜10分、中学年10〜15分、高学年15〜30分を目安に、子どもの様子に合わせて調整します。
教材はドリル・動画・オンライン英会話・教科書準拠教材を、伸ばしたい力に応じて使い分け、増やしすぎないことが大切です。
迷ったときの判断基準と次の行動
学習が続かないと感じたら、時間・教材数・難易度・間違いへの指摘、この4つのどこに原因があるかを順番に確認します。
まずは今日から5分だけ、子どもと一緒に英語の歌や音声つき絵本に触れてみてください。
そこから、聞く→話す→文字→文法の順に、無理のない範囲で広げていけます。
執筆者プロフィール

※この記事は、英語・国語・社会の指導経験が豊富な桐生智花が執筆しています。学習塾で小学生・中学生の定期テスト対策や高校受験指導に携わった経験をもとに、現場で培った知見を記事に反映しています。
桐生智花は、学習塾で小学生・中学生に英語・国語・社会を指導してきました。定期テスト対策や高校受験指導の経験をもとに、暗記だけに頼らない「理解して伸ばす」学習法をわかりやすく解説しています。
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