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「最近、英語の授業がまったく理解できない……」
「周りはみんな分かっているのに、自分だけ置いていかれている気がする」
「ノートは写しているのに、あとで見ても意味がわからない」
今、そんな不安を感じていませんか?
結論から言えば、中学生が英語の授業についていけないのは、才能の問題ではありません。
まずは次の3つだけ意識してください。
- その日の単語を1回見る
- 主語と動詞だけを意識して聞く
- 教科書の1文を3回音読する
この3つを続けるだけで、授業の「聞こえ方」は確実に変わります。
英語の授業についていけなくなる原因の多くは、「理解力」ではなく、学ぶ順番のズレにあります。
2021年度の教科書改訂以降、中学英語は一気に難しくなりました。
- 小学校で習った単語を前提に授業が進む
- 覚える単語数が以前の約2倍に増えている
- 高校で習っていた内容が中学に入ってきている
そのため、一度つまずくと、そのまま分からなくなりやすい構造になっています。
しかし安心してください。
「どこで止まっているのか」を正しく整理し、順番どおりにやり直せば、今からでも授業に追いつくことは十分に可能です。
▶小学校・中学校の英語教育に関する調査結果(文部科学省)
記事のポイント
授業がわからないのは「才能」ではなく「処理停止」
「新出単語」の予習だけで授業の聴こえ方が激変する
中1なら3ヶ月、中2なら半年で授業に再接続できる
「写すだけノート」をやめて「主語と動詞」を丸で囲む
Contents
なぜ中学生は英語の授業についていけなくなるのか

英語の授業についていけなくなる最大の原因は、知識の「積み上げ」がどこかで途切れてしまっていることにあります。
つまり、授業についていけない原因は「理解不足」ではなく、脳の「処理停止」にあるのです。
- 知らない単語が出た瞬間に脳が「処理停止」している
- 前の単元の「穴」があるため解説が呪文に聞こえる
- 文法用語(主語など)の意味が分からず説明が届かない
授業のスピードではなく「単語」で思考が止まっている
授業が速いと感じる正体は、実はスピードではなく「語彙(ごい)不足」です。
理解が止まるまでのステップは以下の通りです。
- 知らない単語が出る
- 思考が止まる
- 文の意味を理解するのを諦める
- 先生の解説が頭に入らなくなる
※「単語が分からない=授業中の思考停止」という状態が、ついていけなくなる最初の引き金です。
27年間の指導現場で、授業中の生徒の視線を観察し続けた傾向として、成績が急落する生徒は、教科書の下にある「新出単語」の欄と、本文の間を何度も視線が往復しています。
これでは先生の解説を聞く余裕などありません。
成績優秀者のクラスでは「授業前に単語の音を確認しておく」という、わずか1分の準備が徹底していました。

もし単語の時点で止まっている場合は、まず基礎から立て直す必要があります。
前の単元が理解できていないまま進んでいる
英語は、前の時間の知識を使わなければ、今日の新しい内容を理解できない仕組みになっています。
例えば、「be動詞」が曖昧なまま「一般動詞」に進んだり、「現在形」が怪しいまま「進行形」に入ったりすると、解説を聞いても頭の中が混乱するだけです。
「中1の英語格差」は、こうした初期段階の小さな「穴」を放置することから始まります。

文法用語がわからず説明が頭に入らない
授業中、先生が使う「主語」「動詞」「三人称単数」といった文法用語そのものが理解できていないケースも非常に多いです。
解説のルールを説明するための「言葉(用語)」がわからないと、先生が何を説明しているのか理解できません。
勉強不足というより、単なる「言葉の定義の確認不足」による食い違いです。
英語の授業で実際に起きている3つのこと

英語の授業は、実は以下の3段階の構造で進んでいます。
自分がどのパートで「置いていかれているか」を整理しましょう。
| 授業パート | 起きていること | つまずく主な原因 |
|---|---|---|
| ①新出単語の確認 | その日の新出単語の意味・発音確認 | 単語が未習得で、文が読めない |
| ②文法説明 | その日の重要ルール・文型の解説 | 文法用語の理解不足で話が不明 |
| ③例文練習 | 教科書例文の音読や問題演習 | 前の工程(①・②)の未消化 |
※英語の授業についていけない人の多くは、最初の「新出単語」の段階で脱落しています。
① 新出単語の確認
授業の冒頭、そのページで初めて出てくる単語の意味や発音を確認する時間です。
単語の意味が頭に入っていないと、その後の45分間はすべて「意味不明な音」を聞き続ける苦痛な時間になってしまいます。
授業についていけない人の多くは、この最初の5分で脱落しています。

② 文型・文法の説明
その日のメインディッシュである「新しい文法ルール」を先生が解説する時間です。
黒板に例文が書かれ、「主語が~だから、ここに~を置きます」という説明がなされます。
「ノートを写すこと」に全神経を使ってしまい、先生の話(理屈)を聞き逃しているのが、ついていけない生徒の共通点です。

③ 教科書例文の練習
新しく習った文法を使って、教科書の文を読んだり、問題を解いたりする時間です。
①と②がクリアできていないと、この時間はただ「隣の人の答えを写すだけ」の時間になります。
「自力で1文も作れない」という感覚が、英語への苦手意識をさらに強めてしまいます。
【診断】あなたのついていけない度チェック

あなたが今、どのくらい深刻な状態にあるかを客観的に把握しましょう。
| レベル | 状態 | 対応 | 緊急度 |
|---|---|---|---|
| 1 | 作業化(写すだけ) | 授業の聴き方改善 | 低 |
| 2 | 音読停止(読めない) | 単語の音の確認 | 中 |
| 3 | 拒絶反応(怖い) | 基礎への戻り学習 | 高 |
※レベルが上がるほど、必要なのは勉強量ではなく「勇気を持って基礎に戻る」ことです。
この診断基準は、私の長年の経験から導き出した「授業離脱のサイン」です。
特にレベル2(音読が止まる)の状態は、周囲から見えにくいため放置されがちですが、現場では「赤信号」と捉えます。
27年の経験上、音読がつっかえる生徒は、文法ルールを理解していてもテストで点数が取れません。
文字を「音」として処理できていないことが、得点を阻む真のボトルネックだからです。
レベル1:ノートはあるが意味がわからない
- 状態: 板書はしっかり写している。でも、後でノートを見ても「なぜその答えになるのか」を説明できない。
- 原因: 授業中に「理解」ではなく「作業(書き写し)」をしてしまっています。
まだ基礎体力はあるので、最も早く復帰できる段階です。

レベル2:教科書の音読が止まる
- 状態: 先生の後に続いて読むとき、つっかえてしまう。単語の読み方がわからず、どこを読んでいるか見失う。
- 原因: 単語の「音」と「意味」が一致していません。
文字がただの記号に見えてしまっている状態です。

レベル3:英語の時間が怖い
- 状態: 先生に当てられるのが恐怖。英語の教科書を開くだけで頭が痛くなる。三者面談や進路の話を聞くとパニックになる。
- 原因: 長期間「わからない」が続いたことで、心が拒絶反応を起こしています。
まずは「全部やろう」という考えを捨て、ハードルを極限まで下げる必要があります。
今からやり直して間に合う?授業復帰の目安

知恵袋などで「今からでも間に合いますか?」という切実な悩みが多く見られますが、結論は「十分に間に合う」です。
英語は範囲が有限だから、戻る場所さえ決まれば短期間で再接続できる教科です。
| 学年 | 戻るべきポイント | 目安期間 |
|---|---|---|
| 中1 | be動詞 〜 一般動詞の区別 | 約3ヶ月 |
| 中2 | 中1の動詞・時制の総復習 | 3〜6ヶ月 |
そもそもなぜ英語を苦手に感じてしまうのかを整理したい方はこちらも参考にしてください。
中1なら3ヶ月で十分間に合う理由
中1の英語であれば、最短3ヶ月で授業の最前線に戻ることが可能です。
なぜなら、中1で習う単語数は約1,200語(小学校既習含む)ですが、授業で頻出する「核となる単語」はもっと少ないからです。
文法も「be動詞・一般動詞・助動詞can」の3つを繋ぎ直すだけで、授業の見え方は劇的に変わります。
学習塾での指導経験上、中1英語を立て直すのに必要なのは「全単語の暗記」ではありません。
「授業の8割を構成する基本動詞と代名詞」の30語程度を完璧に使いこなせるようになれば、授業の聴こえ方は劇的に変わります。

中2でも戻れるラインはここ
中2でついていけなくなった場合、「中1の動詞の使い分け」まで戻ることが鉄則です。
不定詞や比較、受け身といった中2の難所は、すべて中1の基礎の上に成り立っています。
土台さえ固め直せば、中2の後半からでも平均点付近まで一気にリカバリーすることが可能です。

「英語がおかしい」と感じる正体
「一生懸命やっているのに、どうしても理解できない、英語の仕組みはおかしい」と感じるなら、それはあなたが悪いのではなく、2021年の教科書改訂による難化のせいです。
昔に比べて、習う単語は2倍、文法は高校内容が前倒しされています。
「今の英語は昔より格段に難しい」という事実を知るだけで、少し気持ちが楽になるはずです。
明日の英語の授業から変える3つの即効対処法

今日から家庭教師を呼ぶ必要はありません。
明日の英語の授業から、あなたの行動を少しだけ変えてみてください。
- 次の時間の単語を1度見て「聞く余裕」を作る
- 欲張らずに「今日の1文」だけを理解すると決める
- 習ったページを3回音読して「音と文字」を繋げる
その日の単語を必ず確認する
- 完璧に覚えなくていい
- 意味を1度見ておくだけにする
- 授業中に先生の話を「聞く余裕」を作る

文型を1つだけ理解する
- 欲張らずに「今日の1文」だけ決める
- 主語と動詞のセットを特定する
- 「なぜこの形か」を自分に説明してみる

教科書を3回音読する
- 読み方がわかる文を3回読む
- 中学生向けの英語勉強アプリで音を聴く
- 「文字と音」の繋がりを脳に刻む
私が現場で最も推奨している、数字(点数)に直結するテクニックが「主語と動詞の丸囲み」です。
多くのノートを調査してきましたが、「写すだけ」の子のノートは綺麗ですが、成績が伸びる生徒のノートには必ず「文の骨組み(誰が・どうする)」を見抜こうとした跡があります。
*明日の授業から、主語と動詞を丸で囲むだけで、あなたの脳は「書き写すマシーン」から「言語を理解するプロ」へと切り替わります。
授業に追いつく正しい順番(3ステップ)

授業復帰への最短ルートは、以下の3ステップを確実に踏むことです。
| ステップ | 目的 | ゴール |
|---|---|---|
| 1. 単語の音と意味一致 | 音で内容を理解する | 聴いて意味がすぐ浮かぶ |
| 2. 主語と動詞の特定 | 英文の構造を把握する | 誰がどうするか一瞬で見抜く |
| 3. 1文の完全理解 | 英文を再現可能にする | 何も書かずに文を再生できる |
授業だけでなくテストの点数も下がっている場合は、対策の方向が少し変わります。
ステップ1:単語の音と意味を一致させる
スペル(綴り)を100回書く必要はありません。
まずは「単語を見て、音が浮かび、意味がわかる」状態を目指します。
これができないと、授業という「音のやり取り」の場には参加できません。

ステップ2:主語と動詞だけを見抜く
どんなに長い英文でも、主役は「誰が(主語)」と「どうする(動詞)」の2つだけです。
授業中に教科書を見るとき、「どれが主語で、どれが動詞か」に丸をつけるクセをつけてください。
これだけで英語の構造がパズルのように見えてきます。

ステップ3:1文を完全に理解する
問題集をたくさん解くより、「教科書の1文を、何も見ずに言える・書ける」状態を作ってください。
中学英語は、教科書の例文の組み合わせでできています。
核となる文が自分のものになれば、授業中の先生の解説が「あ、あの文と同じルールだ」と繋がるようになります。
英語の授業についていけない時にやってはいけないこと

焦っているときほど、間違った方向に努力してしまいがちです。
以下の3点は避けてください。
- 問題集を増やす└ 基礎がない状態では正答率が上がらず、自信を失うリスクがあるため
- 長文に飛ぶ└ 1文が正確に読めない段階で読んでも、単なる「単語の推測」で終わるリスクがあるため
- いきなり高額な塾に申し込む└ 「塾に行けば何とかしてくれる」という受け身の状態では、根本解決にならず費用だけがかさむリスクがあるため
【中学生】「英語の授業についていけない」に関するよくある質問【Q&A】

中学生が英語の授業についていけなくなると、「今から間に合うのか」「才能がないのか」と不安が募るものです。
ここでは、知恵袋や相談現場で多く寄せられる切実な疑問にプロの視点でお答えします。
現状を正しく把握し、解決への一歩を踏み出しましょう。
Q1. 英語が全くわからない中学生でも今から間に合いますか?
A. はい、中1の最初の単元から繋ぎ直せば間違いなく間に合います。
知恵袋などで勉強法を探す人も多いですが、成功の鍵は「過去の穴」の特定です。
今の授業を追いかけつつ、週末に15分ずつ遡(さかのぼ)って復習しましょう。

Q2. 英語が全くできない中学生にアプリは効果がありますか?
A. 発音の確認やスキマ時間の単語学習に、アプリは非常に効果的です。
「中学生 英語 勉強アプリ」を活用すれば、教科書の読み方がわからないストレスを解消できます。
まずは「音を聴く」ハードルをアプリで下げることから始めましょう。

Q3. 中学英語がついていけないのは才能の問題ですか?
A. 27年の指導経験から、断固として「NO」と言います。
「制度の難化」と「手順のミス」が重なっただけの不運です。
多くの生徒を指導してきましたが、正しい手順(音→意味→構造)で学ぶ生徒は、良い結果を残しやすいです。

Q4. 授業についていければ成績は自然に上がりますか?
A. 授業理解は成績アップの「絶対条件」です。
授業がわかれば提出物や小テストの質が上がります。
それが土台となり、その後のテスト対策演習で点数が一気に伸びるようになります。
まとめ:【中学生】英語の授業についていけない原因と対策|授業に追いつく正しい順番

英語の授業についていけない状況は、決して「終わり」ではありません。
今日からできることは、以下の3つです。
- 次の時間の単語を1つだけ確認する
- 教科書の例文を1文だけ理解する
- 習った文を音読して3回声に出す
大切なのは、「写すだけのノート」をやめ、授業を「単語・文法・例文」の3つに分解して捉えることです。
その小さな一歩が、数ヶ月後の大きな変化に繋がります。英語の授業は「才能」ではなく「正しい順番」で必ず取り戻せます。
中学生英語をどの順番で立て直すべきかの全体像は、こちらの記事で整理しています。
執筆者のプロフィール
【執筆者プロフィール】

【執筆・監修】塾オンラインドットコム編集部
塾オンラインドットコム編集部は、学習塾業界で27年以上の指導経験を持つ専門家が中心となって運営しています。これまでに800以上の教室を調査・分析し、オンライン塾の運営経験も持つ実務家チームです。記事は、公式サイト・最新パンフレット・担当者取材などの一次情報を確認のうえ執筆し、必要に応じて内容を更新しています。小学生・中学生とその保護者が安心して判断できるよう、不安をあおらず、事実を整理する編集方針を大切にしています。(※情報確認基準:2026年2月時点)
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