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高校受験で内申点は関係ないのでしょうか。
結論からお伝えすると、基本的には関係します。
どれだけ影響するかは学校・地域・入試方式によって大きく変わります。
内申点を合否の点数に使わない入試方式もあります。
「私立なら関係ない」「内申点が低いと言われたから諦めるしかない」と決める前に、見てほしいのは内申点の使われ方です。
この記事では、内申点が「出願資格」「合否判定の点数」「参考資料」のどこで使われるのかを軸に、私立・公立の入試方式別に整理します。
読み終えたときに、志望校で何を調べればよいか、志望校維持・方式変更・別校検討のどれを考えるべきかが分かる内容にしています。
記事のポイント
- 内申点の影響は入試方式で変わる
- 私立も募集区分ごとに扱いが違う
- 当日点で補える場合もある
- 志望校を諦める前の確認点がわかる
高校受験で内申点は関係ない?結論は入試方式で異なる

「関係ある」か「関係ない」かの二択では、自分の場合は判断できません。
ここでは、基本の答えと、内申点の影響が小さい入試方式、私立高校についての誤解を順に整理します。
高校受験では基本的に内申点が関係する
多くの高校入試では、内申点が出願条件や合否判定など、何らかの形で関係します。
公立高校の一般選抜は、学力検査の得点と調査書(内申点)を合わせて総合的に判定する形が基本です。
例えば東京都立高校の全日制普通科の第1次募集では、原則として学力検査700点と調査書点300点の7対3に、英語スピーキングテスト(ESAT-J)の20点を加えた1020点満点で判定されます。
比率や配点は年度ごとに見直されることがあるため、受験する年度の実施要綱が基準になります。
私立高校でも、推薦(単願)や併願優遇のような方式では、内申点が基準として使われます。
基準に届かなければ、出願できない場合もあります。
高校受験では「内申点が関係するか」だけではなく、「どのように使われるか」まで確認する必要があります。
内申点の影響が小さい高校・入試方式もある
内申点の影響が小さい、あるいは合否の点数に使われない方式も存在します。
代表的なのは、次のような入試方式です。
- 学校によって設けられている私立高校のオープン方式
- 学力検査の比重が高い公立高校の選考枠
- 通信制・定時制高校の一部の選抜
- 東京都立チャレンジスクールなどの特色ある選抜
神奈川県の公立高校には、定員の約1割を対象に、過去の内申評定を使わず学力検査と中学3年の観点別評価で判定する第2次選考があります。
東京都立の深沢高等学校は令和8年度入学者選抜から受入環境充実校となり、学力検査と調査書点の比率を「7対3」と「10対0」の両方で計算し、高いほうを本人の成績とする方式を導入しています。
東京都教育委員会は、令和9年度にこの方式をさらに2校の全日制普通科へ拡大すると発表しています。
内申点が低いからといって、すべての高校・入試方式で同じように不利になるわけではありません。
私立だから内申点が関係ないとは限らない
「私立は筆記試験だけで決まる」という話は、半分だけ当たっています。
当日の学力試験を中心に選抜する方式があるのは事実です。
推薦や併願優遇では、中学校の成績が出願資格や優遇の前提になります。
「私立かどうか」ではなく、どの募集区分で受けるのかによって内申点の重みが変わります。
同じ高校でも、推薦では内申基準が設けられ、別の方式では基準を設けていない場合があります。
私立高校を検討するときは、学校名だけでなく、推薦・併願優遇・一般・オープンなどの募集区分まで見ることが大切です。
内申点が関係ある・ないを判断する3つの使われ方

内申点の扱いは、大きく3つの使われ方に分けられます。
「内申点が関係するか」を考える前に、「何に使われているのか」を切り分けると、自分の受験への影響が分かりやすくなります。
| 使われ方 | 内申点の役割 | 代表的な入試方式 |
|---|---|---|
| 出願資格 | 学校・入試方式によっては、一定の評定基準を満たすことが出願条件になる場合があります。 | 私立高校の推薦入試・併願優遇など |
| 合否判定の点数 | 調査書点として換算し、学力検査などの得点と合わせて合否判定に使用します。 | 公立高校の一般選抜など |
| 選考資料・参考資料 | 調査書を選考資料として使う場合があります。点数化の有無や評価方法は学校・入試方式によって異なります。 | 私立高校の一般入試など |
同じ高校でも、入試方式によって内申点の使われ方が変わる場合があります。
出願資格として内申点が使われるケース
出願資格型は、「基準に届いていなければ受験の入口に立てない」という使われ方です。
私立高校の推薦や併願優遇では、3教科・5教科・9教科などの評定合計について、高校が基準を定めている場合があります。
このタイプでは、当日の学力が高くても、基準を満たさなければ対象となる方式へ出願できないことがあります。
内申点が「足りない」と言われた場合、最初に切り分けたいのは、その数字が出願条件なのか、合否判定で使う点数なのかという点です。
出願資格としての基準に届かない場合は、同じ高校の別方式を検討できるかどうかも確認します。
合否判定の点数として使われるケース
合否判定の点数型は、学力検査の得点と調査書の換算点を決められた比率で合算し、総合得点を出す方式です。
公立高校の一般選抜で広く使われています。
東京都立高校の全日制普通科で7対3の方式を用いる場合、換算内申の満点は65点です。
5教科の評定25点に、実技4教科の評定を2倍した40点を加え、調査書点300点へ換算します。
内申点が点数として合算される場合は、内申不足を当日点でどの程度補う必要があるのか、数字で考えることができます。
調査書・参考資料として使われるケース
調査書を提出しても、内申点を点数に換算しない入試があります。
学校によっては、調査書を点数化せず、選考上の参考資料として扱う場合があります。
具体的な扱いは、各校の募集要項に記載された選考方法で確認します。
ここで押さえておきたいのは、「調査書を提出すること」と「内申点を点数化すること」は別だという点です。
募集要項を見ると、学科試験を中心に選抜すると書かれている場合もあれば、筆記試験と調査書を総合して判定すると記載されている場合もあります。
調査書を提出するかどうかだけではなく、「選考方法」「選抜資料」「配点」の記載まで確認する必要があります。
内申点が関係ない・影響が小さい高校や入試方式

内申点に左右されにくい可能性がある入試方式を整理します。
ここでは選択肢の概要を確認し、私立・公立の詳しい違いは後の章で解説します。
私立高校の一般入試・オープン入試
私立高校の中には、内申基準を設けず、当日の学力検査を中心に選抜する方式を設けている学校があります。
名称は「オープン」「A方式」など学校によって異なり、全国共通の制度ではありません。
同じ一般入試でも、調査書を点数や総合評価に使う学校があります。
「一般入試なら内申点は関係ない」と決めつけることはできません。
私立高校では、募集区分ごとの選抜方法を見ることが重要です。
当日点の比重が高い公立高校の一般入試
公立高校でも、学力検査の比重を高く設定している高校や選考枠があります。
神奈川県の共通選抜では、第1次選考で調査書と学力検査の比率を各2以上・合計10となるよう各高校が設定します。
比率は2対8から8対2の範囲です。
学力検査の比率が高い高校では、当日の得点が合否に与える影響も大きくなります。
第2次選考では、過去の内申評定を使わず、学力検査と中学3年の観点別評価「主体的に学習に取り組む態度」を組み合わせます。
特色検査を実施する高校では、その結果も選考資料に加わります。
内申点が低い場合でも、選考方法によっては当日点で補える余地があります。
通信制・定時制高校などの入試方式
通信制高校や定時制高校では、学力検査や中学校の評定だけでなく、面接・作文・志望動機などを使って選考する学校があります。
評定による足切りを設けていない学校もあります。
「通信制・定時制なら内申点は関係ない」と一括りにはできません。
公立・私立、課程、学校・コースによって選抜方法は異なります。
志望校が決まったら、募集要項で書類・面接・作文・学力検査・調査書の扱いを確認します。
チャレンジスクールなど特色ある選抜
東京都立のチャレンジスクールには、大江戸高校、世田谷泉高校、六本木高校、稔ヶ丘高校、桐ヶ丘高校などがあります。
チャレンジスクールでは学力検査を実施せず、調査書の提出も求めず、志願申告書・作文・面接などを使って選抜します。
公立高校の中で、内申点が合否に直接使われない代表的な選抜方式です。
「内申点が低いから選ぶ学校」という位置づけではありません。
学校の特色や対象となる生徒像、出願条件を東京都教育委員会や各校の募集要項で確認したうえで検討します。
私立高校は内申点が関係ない?入試方式別に比較

私立高校の内申点の扱いは、入試方式ごとに大きく異なります。
学校名だけではなく、どの方式で受験するのかを基準に比較してください。
| 入試方式 | 内申点の主な使われ方 | 当日試験 | 確認事項 |
|---|---|---|---|
| 推薦(単願) | 学校によっては、一定の内申基準を満たすことが出願資格になります。 | 面接・作文・適性検査・学力試験など。学校によって異なります。 | 3科・5科・9科などの評定基準、欠席条件、推薦要件、合格後の入学条件 |
| 併願優遇・事前相談 | 学校・地域によって、内申基準が優遇や事前相談の条件になる場合があります。 | 学力検査などを実施する学校もあります。 | 制度の有無、内申基準、相談時期、検定などによる加点・基準緩和 |
| 一般入試 | 調査書を合否判定に使う学校もあれば、学力検査を中心に選抜する学校もあります。 | 国語・数学・英語などの学力検査が中心です。 | 調査書の扱い、配点の有無、試験科目、選考方法 |
| オープン方式 | 学校によっては、内申基準を設けず、学力検査を中心に選抜する方式があります。 | 学力検査が中心です。 | 方式の名称、調査書の扱い、試験科目、選考方法 |
同じ私立高校でも、入試方式によって内申点の位置づけが変わります。
推薦・単願では内申基準が設定される場合がある
推薦・単願では、その高校を第一志望とすることなどを条件に、内申基準が設定される場合があります。
3教科・5教科・9教科の評定合計だけでなく、欠席日数などの条件を設けている学校もあります。
評定だけで「出願できる」と判断せず、募集要項に記載された出願資格を最後まで確認してください。
基準に届かない場合は、その高校の一般入試など別の募集区分を利用できるかを見る必要があります。
併願優遇・事前相談では内申基準を確認する
公立高校を第一志望にする人が、私立高校を併願する際に利用する制度として、併願優遇や事前相談があります。
呼び方や仕組みは地域・学校によって異なります。
一例として、2027年度の桐蔭学園高等学校一般入試B方式(書類選考)では、プログレスコースが5教科25または9教科44以上、アドバンスコースが5教科23または9教科40以上という基準が示されています。
検定資格を持つ場合には別の基準が設けられているため、通常基準と混同しないよう注意が必要です。
出願基準は年度によって変更される可能性があります。必ず受験する年度の公式募集要項を確認してください。
一般入試でも内申点の扱いは高校ごとに違う
併願優遇を利用しない私立高校の一般入試でも、調査書の扱いは学校によって異なります。
学科試験の得点を中心に判定する学校もあれば、筆記試験と調査書を合わせて総合的に選抜する学校もあります。
同じ「一般入試」という名称でも、ルールが共通しているわけではありません。
募集要項では、「選考方法」「配点」「評価資料」に注目します。
調査書が提出書類として必要なだけなのか、合否判定にも使われるのかを区別して読みます。
オープン入試は当日試験を重視する場合がある
学校によっては、内申基準を設けず、当日の学力検査を中心に選抜する方式があります。
例えば桐蔭学園高等学校では、2027年度の募集要項でA方式(オープン)が設定され、英語・国語・数学の学力検査が実施されます。
推薦や併願優遇のように、事前の内申基準を満たして優遇を受ける方式とは性格が異なります。
「オープン」「一般」という名称だけで、調査書が合否に関係しないと判断するのは危険です。
中央大学杉並高等学校の一般入試は、筆記試験(国・英・数)と調査書で総合的に選抜するとされています。
慶應義塾高等学校の一般入試も、筆記試験や出願書類などを総合的に評価するとされています。
名称ではなく、各高校が公表している選考方法を確認することが基本です。
内申基準による優遇を受けない方式では、当日の学力検査の結果が合否へ強く影響します。
模試や過去問で、必要な得点力があるかを確認しておくことが大切です。
公立高校で内申点が低くても当日点でカバーできる?

公立高校では、内申点の不足を当日点で補える場合があります。
どの程度補えるかは、学力検査と調査書点の比率によって変わります。
公立高校は内申点と学力検査を組み合わせて判定する
公立高校の一般選抜では、学力検査と調査書点を組み合わせて判定する方式が多く使われています。
比率は全国共通ではありません。
東京都立高校の全日制普通科の第1次募集では、学力検査700点、調査書点300点を基本とし、ESAT-J20点を加えた1020点満点で判定されます。
神奈川県の第1次選考では、調査書と学力検査の比率を、各2以上・合計10となるよう各高校が設定します。
埼玉県は令和9年度入試から制度が変更され、共通選抜と特色選抜が導入されます。
学力検査・調査書・面接などの扱いは選抜方式や学校・学科によって異なるため、埼玉県教育委員会が公表する各高校の「選抜実施内容」を確認してください。
当日点の比重が高ければ挽回できる余地がある
学力検査と調査書点の比率が分かれば、内申点の差を当日点でどの程度補う必要があるのか考えられます。
東京都立高校の7対3方式では、換算内申1点は調査書点で約4.6点分です。
学力検査500点の素点は700点へ換算されます。
換算内申1点分の差を学力検査の素点で補う場合は、約3.3点が必要になります。
実技教科の評定は2倍で換算されるため、実技教科の評定が1段階違う場合は換算内申2点分です。
単純計算では、学力検査の素点で約6.6点分に相当します。
問題ごとの配点は異なるため、「何問正解すれば必ず補える」とまでは言えません。
内申点の差が当日の得点でどの程度の重さになるのかを見る材料になります。
内申点だけで志望校を下げず現在の学力も確認する
内申点が足りないと言われた場合でも、志望校を変更する前に現在の学力を確認します。
Vもぎ、Wもぎ、北辰テスト、駿台中学テストなどの模試は、現在の得点力や志望校との距離を見る材料になります。
過去問についても、一度だけの最高点ではなく、どの程度安定して得点できるかを見ることが大切です。
高校や教育委員会が合格最低点などを公表している場合は、その数字も参考にできます。
埼玉県のように学校別の最低点等を公表していない自治体もあります。
その場合は、模試会社などが示す判定の目安を利用します。
内申点の不足が小さく、当日の得点力に余裕があるなら、志望校を維持できる可能性があります。
反対に、内申点だけでなく模試や過去問でも大きな差がある場合は、方式変更や別校検討まで含めて考えます。
内申点と当日点の両方に不安がある場合は、定期テスト対策と高校受験対策を一緒に進められる個別指導を利用する方法もあります。
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内申点が低いとき志望校を諦める前に確認する5項目

内申点が低いと分かっても、その数字だけで志望校を変更する必要があるとは限りません。
次の5項目を、自分の志望校の募集要項に当てはめて整理してください。
志望校の入試方式と募集区分を確認する
同じ高校でも、推薦・専願・併願優遇・一般・オープン方式・特色選抜など、複数の募集区分が設けられている場合があります。
学校名だけで「内申が必要な高校」「必要ない高校」と分けるのではなく、自分が利用する方式を特定します。
- 受験予定の募集区分を特定した
内申点が何に使われるのか確認する
募集区分が分かったら、内申点の役割を確認します。
前の章で整理した「出願資格」「合否判定の点数」「参考資料」のどれに当たるのかを、募集要項の選抜方法や配点へ当てはめます。
- 内申点が出願資格・合否点・参考資料のどれに当たるか確認した
現在の学力と当日点で補える範囲を確認する
内申点が合否得点へ加算される方式では、不足分を当日点で補えるかを考えます。
学力検査と調査書点の比率を確認し、模試や過去問で現在どの程度得点できているかを比べます。
合格最低点が公表されている学校であれば、その数字も参考にできます。
- 学力検査と調査書点の比率を調べた
- 模試や過去問の得点と必要な得点との差を確認した
募集要項の評定条件・欠席・加点を確認する
募集要項では、評定合計だけでなく周辺条件も確認します。
- 内申点の対象学年
- 評定の換算方法・重点化
- 最低評定などの出願条件
- 欠席日数などの条件
- 英検・漢検・数検などによる加点・基準緩和の有無
欠席日数や検定による優遇条件は、学校・コース・年度によって異なります。
別の高校で使える条件が、自分の志望校でも使えるとは限りません。
志望校維持・方式変更・別校検討を判断する
ここまで確認すると、選択肢を3つに整理できます。
- 志望校維持:現在の方式でも、内申点と当日点を合わせて合格を目指せる余地がある
- 方式変更:同じ高校に、より学力検査を重視する募集区分がある
- 別校検討:内申点と当日点の両方で差が大きく、別の高校のほうが条件に合う
まだ内申点を上げられる時期であれば、評定改善も選択肢になります。
具体的な方法は、中学生の内申点の上げ方|今からできる方法と本当に使える裏ワザで詳しく解説しています。
- 志望校維持・方式変更・別校検討を比較した
進路アドバイザーとしての確認ポイント
進路アドバイザーの視点で整理すると、内申点が低いときは数字だけで進路を決めず、最初に「その内申点が何に使われるのか」を確認することが大切です。
そのうえで、当日点で補える差なのかを数字で見て、志望校維持・方式変更・別校検討を比較します。
「内申点が低い=志望校を諦める」と直結させず、条件を一つずつ分けて考えることがポイントです。
注意したい失敗例
- 「私立だから内申点は関係ない」と思い込み、推薦や併願優遇の基準確認が遅れる
- ネット上の逆転合格例を、入試方式を確認せず自分にも当てはめる
- 評定だけを見て、欠席日数や検定などの出願条件を見落とす
学校名だけで判断せず、「どの募集区分で、何が条件になっているのか」を確認することで、こうした失敗は避けやすくなります。
東京・神奈川・埼玉など地域差はどう確認する?

内申点の対象学年や使い方は、都道府県や学校によって異なります。
全国共通の情報だけで志望校を判断するのではなく、受験する地域の制度を確認する必要があります。
内申点の扱いは都道府県や学校で一律ではない
東京都では中学3年の成績が対象となり、神奈川県では中学2年と中学3年の成績を使うなど、対象学年にも違いがあります。
埼玉県は令和9年度入試から制度が変わるため、調査書の扱いも最新の埼玉県教育委員会資料を確認する必要があります。
同じ「内申点が低い」という状況でも、対象学年や学力検査との比率によって影響は変わります。
制度は年度ごとに変更される場合があるため、受験年度の資料を基準にしてください。
対象学年や内申書の詳しい仕組みは、高校受験の内申点はいつの成績?中1〜中3・何学期まで?で解説しています。
教育委員会と高校の最新募集要項を確認する
公立高校では、都道府県教育委員会が公表する入学者選抜要項や選考基準が基本資料になります。
東京都なら東京都教育委員会、神奈川県なら神奈川県教育委員会、埼玉県なら埼玉県教育委員会の最新資料を確認します。
私立高校では、各高校が公表する最新年度の募集要項が基準です。
主に見るのは次の4点です。
- 調査書点と学力検査の比率
- 内申点の対象学年
- 評定・欠席日数などの出願条件
- 検定などによる加点・基準緩和
ネット上の記事や体験談は、掲載された時点では正しくても、制度改定によって古くなることがあります。
最終的な進路判断では、教育委員会と高校の公式資料へ戻ることが大切です。
埼玉県で内申点が足りない場合の具体的な考え方は、埼玉県公立高校入試で内申点が足りないときの対策|志望校維持の4手順で詳しく扱っています。
【Q&A】高校受験と内申点でよくある質問

本文を読んだあとに残りやすい疑問を4つに整理します。
Q. 内申点なしでも高校受験はできますか?
A. 入試方式によっては可能です。
東京都立チャレンジスクールのように、学力検査を実施せず、調査書の提出を求めずに、志願申告書・作文・面接などで選抜する学校があります。
通信制高校などにも、書類や面接を中心に選考する学校があります。
受験資格や必要書類は学校によって異なります。
評定がついていない、長期欠席があるなど個別事情がある場合は、中学校と志望校の双方へ早めに確認してください。
Q. 高校受験で内申点は合否の何割ですか?
A. 全国一律の割合はありません。地域・学校・入試方式によって異なります。
東京都立高校の全日制普通科の第1次募集では、学力検査と調査書点の比率は原則7対3です。
神奈川県の第1次選考では、調査書と学力検査の比率を2対8から8対2の範囲で各高校が設定します。
私立高校はさらに学校・募集区分による違いが大きいため、「私立高校は何割」と一括りにはできません。
割合を見るときは、都道府県だけではなく、志望校と募集区分まで特定する必要があります。
Q. 調査書を提出しても内申点を点数化しない入試はありますか?
A. あります。
私立高校の一部の入試では、調査書の提出を求めながら、学力検査を中心に選抜する学校があります。
調査書をまったく合否に使わないのか、参考資料として使うのかは学校によって異なります。
「調査書提出あり=内申点を得点化する」と判断せず、募集要項の選抜方法や配点まで確認してください。
Q. 知恵袋の「内申点なしで合格」は信じてよいですか?
A. その体験談だけを、自分の受験へそのまま当てはめるのは避けたほうがよいでしょう。
実際に、内申点の影響が小さい入試方式や、学力検査を重視する選考枠はあります。
その人が受験した学校・地域・募集区分が自分と同じとは限りません。
体験談を見るときは、「どの高校か」だけではなく、「何年度に、どの入試方式で受験したのか」まで確認し、自分の志望校の最新募集要項と照らし合わせることが重要です。
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まとめ:高校受験で内申点は関係ない?

内申点は高校受験に関係しますが、その影響は学校・地域・入試方式によって変わります。
「内申点が低いから無理」「私立なら関係ない」と決めつけず、内申点が何に使われているのかを分けて考えることが大切です。
記事の重要ポイント
- 高校受験では基本的に内申点が関係するが、影響の大きさは学校・地域・入試方式で異なる
- 内申点の使われ方は「出願資格」「合否判定の点数」「参考資料」の3つに分けて考える
- 私立高校は学校種ではなく募集区分で判断する
- 推薦・併願優遇では内申基準が使われる場合があり、学力検査中心の方式を設ける高校もある
- 公立高校でも、学力検査の比重が高い選考枠では当日点で補える余地がある
- 調査書を提出することと、内申点を得点化することは同じではない
- 内申点だけで志望校を変更せず、当日点や出願条件も合わせて考える
迷ったときの判断基準と次の行動
志望校について迷ったら、募集要項を手元に置き、次の順番で整理します。
- 自分が受ける募集区分を特定する
- 内申点が出願資格・合否点・参考資料のどれに使われるか調べる
- 学力検査との配点比率と現在の得点力を比べる
- 評定・対象学年・欠席日数・検定などの条件を確認する
- 志望校維持・方式変更・別校検討を比較する
そのうえで、募集要項で確認した条件と模試・過去問の得点を整理し、担任や塾の先生と志望校について相談すると、内申点だけではなく入試方式と得点力を含めて検討できます。
内申点が低いという事実だけで進路を決めず、受験する方式のルールと現在の得点力を並べて、自分の場合に残っている選択肢を整理していくことが大切です。
執筆者プロフィール

※この記事は、進路アドバイザー資格を持つ朝倉美緒が執筆しています。高校受験や学校選び、内申点対策に関する知識をもとに、進路選びに役立つ情報を記事に反映しています。
朝倉美緒は、高校受験や学校選び、内申点対策について、生徒や保護者の進路相談に役立つ情報をわかりやすく整理・解説しています。
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