
「※この記事には一部PRが含まれます」
「高校受験、いよいよ本格的になってきたけど、公立と私立、うちの子にはどっちがいいんだろう…」
「学費が安いのは公立って聞くけど、それ以外の違いがよく分からない…」
高校選びを前に、このような不安や悩みを抱えている保護者の方は多いのではないでしょうか。
高校の3年間は、お子様が大きく成長し、将来の夢や進路を考え始める大切な時期です。
だからこそ、偏差値や知名度だけでなく、お子様の性格や目標に本当に合った環境を選ぶことが重要です。
この記事は、教育業界に27年以上携わり、800以上の教室を調査してきた専門家、受験メンタルトレーナーや進路アドバイザーなどで構成された「塾オンラインドットコム編集部」が執筆しています。
これまで数多くの中学生・保護者の高校選びを支援してきた経験と知見をもとに、公立高校と私立高校の具体的な違いをわかりやすく比較します。
記事のポイント
公立と私立の7つの違いを比較
公立・私立それぞれに向いている子の特徴とタイプ別チェックリスト
学費・進学実績・サポート体制のリアルを解説
後悔しない高校選びのための4ステップ
Contents
公立高校と私立高校の違い!向いている子【まずは結論】

高校選びで最も気になるのが、公立と私立の違いです。
まずは大きな特徴を押さえておくことで、我が子に合った高校を選ぶための判断軸が見えてきます。
ここでは、公立高校と私立高校の主な違いを7つの視点から簡潔に紹介します。
- 公立高校と私立高校の違いを7つの視点で比較
- 公立高校と私立高校のメリット・デメリット一覧
公立高校と私立高校の違いを7つの視点で比較
| 比較項目 | 公立高校 | 私立高校 |
|---|---|---|
| ① 学費・費用 | 授業料は原則無償。その他の学校納付金は比較的安い | 授業料や施設費が高め。 ※就学支援金により実質無償となる場合あり |
| ② 教育内容 | 標準的・画一的 | 独自性・専門性が高い |
| ③ 進学サポート | 自主性重視 | 手厚い(補習・講習が充実) |
| ④ 施設・設備 | 標準的 | 充実している傾向 |
| ⑤ 教員体制 | 数年ごとに異動あり | 異動が少なく長期的に指導 |
| ⑥ 校風・校則 | 比較的自由 | 建学の精神に基づき個性的 |
| ⑦ 入試制度 | 学力検査+内申点 | 推薦・単願・併願など多様 |
注:高等学校等就学支援金制度について
世帯年収の目安が約590万円未満の家庭には、国から私立高校の授業料として年間39万6,000円まで支給されます。私立でも授業料が実質無償となるケースがあります(参考:文部科学省:高等学校等就学支援金制度)。

公立高校と私立高校のメリット・デメリット一覧
| 項目 | 公立高校 | 私立高校 |
|---|---|---|
| メリット | ・授業料が原則無償で経済的負担が少ない ・多様な生徒と関われる ・通学しやすい(地域密着) | ・特色あるカリキュラムで専門性を伸ばせる ・進学指導が手厚い(指定校推薦枠が多い) ・最新設備が整っている |
| デメリット | ・教員が異動で入れ替わる ・施設や設備が古い場合がある ・教育内容が画一的 | ・学費が高い(※高等学校等就学支援金制度あり) ・校風が合わないと負担になる ・通学距離が長くなることがある |
おすすめ塾
講師のほとんどが東大・東大院生
しかも、圧倒的低価格を実現した!
オンライン個別指導
部活が忙しい生徒にも対応!
自宅で勉強できるから、集中力UP!
成績アップの近道!
30日間の返金保証制度も安心!

\トウコベの資料をダウンロード/
↓↓↓
トウコベの公式HPをチェック!
公立高校と私立高校の違いを7つの項目で徹底比較

ここでは、教育業界に27年以上携わってきた塾オンラインドットコム編集部が、公立高校と私立高校の違いを7つの視点から詳しく解説します。
どちらも一長一短があり、お子様の性格や目標によって向き・不向きが異なりますので、比較の参考にしてください。
- 学費・費用の違い
- 教育内容・カリキュラムの違い
- 大学進学実績とサポート体制の違い
- 施設・設備の違い
- 教員の異動・指導体制の違い
- 校風・校則の違い
- 入試制度・選考基準の違い
① 学費・費用の違い(就学支援金・初期費用の注釈入り)
公立高校は都道府県が設置・運営しており、授業料は原則無償です。
施設費や教材費なども比較的安く、3年間でかかる学習費総額は平均約150万円程度とされています。(文部科学省:子供の学習費調査)
家庭の経済的負担が少ないことが大きなメリットです。
一方、私立高校は学校法人が運営しており、授業料・施設費・教材費などで公立の約2倍以上かかる傾向があります。
ただし、国の「高等学校等就学支援金制度」により、世帯年収の目安が約590万円未満の家庭には年間39万6,000円が支給され、授業料が実質無償となる場合もあります。
注意したいのは、就学支援金は授業料部分にしか使えない点です。
私立高校では授業料以外に、以下のような初期費用・諸経費が必要になります。
- 入学金:(約2万〜30万円)
- 施設設備費:(年間約10万〜20万円)
- 寄付金(任意):(1口2〜5万円程度を複数口お願いされる場合あり)
- 制服・指定用品代:(約10万円前後)
- 教材費・PTA会費:(年間約5万〜10万円)
これらは支援制度の対象外で全額自己負担となるため、授業料が無償でも初年度は数十万円単位の費用が必要になることがあります。

② 教育内容・カリキュラムの違い
公立高校は、国が定めた「学習指導要領」に沿って、全国どこでもほぼ同じ内容・同じ進度で授業を行います。
基礎から標準的な学力をしっかり身につけられるように設計されていて、幅広い分野をバランスよく学べるのが特徴です。
私立高校は、学校ごとに掲げる「建学の精神」や教育方針に基づいて、独自のカリキュラムを組んでいます。
例えば、以下のような専門コースを設ける学校も多くあります。
- 難関大学進学を目指す「特進コース」「選抜クラス」
- 理数や英語を強化する「理数コース」「国際コース」
- 芸術・音楽・体育・調理などに特化したコース
このように、得意分野や将来の目標に合わせて、より専門的で高度な学習ができるのが私立高校の大きな魅力です。

③ 大学進学実績とサポート体制の違い
公立高校は、生徒の自主性を重んじる傾向があり、大学受験に向けたサポートは必要最低限にとどまる学校が多いです。
放課後や長期休暇に補習・講習を行う学校もありますが、基本的には自分で学習計画を立てて取り組む力が求められます。
そのため、多くの生徒は塾や予備校を併用しています。
私立高校は、大学進学を前提とした学校が多いため、受験指導や学習サポートが非常に手厚いのが特徴です。
例えば、
- 定期的な学力テストや模試
- 放課後や長期休暇中の補習・講習
- 学習計画や進捗を個別に管理する指導
- 有名予備校講師による特別授業
といった取り組みが整っており、学校だけで大学受験に対応できる体制を作っている学校もあります。
指定校推薦枠や系列大学への内部進学制度が豊富な学校も多く、一般入試以外の選択肢が広がる点も大きな魅力です。

④ 施設・設備の違い
公立高校は、基本的な学習環境が整っていますが、設備は学校ごとの差が大きいのが実情です。
古い校舎や備品を使っている学校もあり、ICT機器(電子黒板やタブレットなど)の整備状況も学校によって異なります。
最新設備を導入する際は自治体の予算が必要なため、更新スピードが遅くなりがちです。
私立高校は、最新の学習設備や快適な環境を整えている学校が多いのが特徴です。
例えば、
- 電子黒板や1人1台タブレットなどのICT環境
- 蔵書数が多く自習スペースもある図書館
- 空調が整った新しい校舎や人工芝グラウンド
- 専門分野の学びに使う理科実験室・音楽室・調理実習室など
といった設備が充実しており、学習意欲や集中力を高めやすい環境が整っています。

⑤ 教員の異動・指導体制の違い
公立高校の教員は都道府県などの地方公務員で、数年ごとに異動する仕組みになっています。
さまざまなタイプの先生と出会える一方で、入学時と卒業時では担当の先生が入れ替わっていることも多いのが実情です。
そのため、同じ先生から3年間継続して指導を受けることは難しい場合があります。
私立高校の教員はその学校が直接雇用しているため、基本的に異動がなく、長期間勤務する先生が多いのが特徴です。
長年同じ学校にいるため、過去の生徒の進学実績や学力データを豊富に蓄積しており、一人ひとりに合わせた進路指導や学習アドバイスがしやすい環境です。
卒業後も恩師を訪ねやすいという利点もあります。

⑥ 校風・校則の違い
公立高校は、地域のさまざまな中学校から生徒が集まるため、多様な価値観や個性が混ざり合う環境です。
校風や校則は比較的ゆるやかで、生徒の自主性を重んじる学校が多い傾向にあります。
そのため、自由な雰囲気の中で人間関係や社会性を学びたいお子様に向いています。
私立高校は学校ごとに掲げる「建学の精神」や教育理念が明確で、学校ごとのカラーや方針がはっきりしているのが特徴です。
例えば、「礼儀や規律を重んじる」「制服や髪型に厳しい」学校もあれば、「生徒の自主性を尊重して自由な校風を大切にする」学校もあります。
学校ごとの雰囲気がはっきりしている分、合う・合わないが分かれやすいという面もあります。

⑦ 入試制度・選考基準の違い
| 項目 | 公立高校 | 私立高校 |
|---|---|---|
| 主な入試方式 | 学力検査(筆記試験)+内申点(調査書) | 学力試験・推薦・単願(専願)・併願など多様 |
| 内申点(調査書)の扱い | とても重視される(合否に大きく影響) | 重視度は学校によって異なる(内申より当日点重視の学校も多い) |
| 当日学力試験 | 主要5教科(国・数・英・理・社)を一斉に実施 | 学校ごとに科目・難易度が異なる(得意科目重視型もある) |
| 推薦入試 | 一部で実施(内申点・面接・作文など) | 多くの学校で実施(内申や適性検査・面接など) |
| 単願・併願制度 | 原則なし(第一志望として受験) | 単願:合格したら必ず入学併願:公立など他校と併願可 |
| 合格の決まり方 | 学力検査+内申点を合算 | 学力試験や内申、面接、小論文など総合評価 |
公立高校は学力検査と内申点(中学校の成績)の合計で合否が決まるのが基本です。中学1・2年から定期テストをコツコツ積み上げることが重要です。
私立高校は推薦入試・単願(専願)・併願など方式が多様で、内申点が少し低めでも本番の学力試験で逆転できるチャンスがあります。
中学校の成績に不安がある生徒にも門戸が広いのが特徴です。
ポイント
- 公立は「内申点+当日点」の総合点勝負なので、中1・中2から定期テストでコツコツ成績を積み上げることが重要です。
- 私立は方式が多様で、内申点が低めでも当日の学力試験で逆転合格できるチャンスがあるのが特徴です。
公立高校と私立高校の主な違い【総まとめ表】
| 比較項目 | 公立高校 | 私立高校 |
|---|---|---|
| ① 学費・費用 | 授業料は原則無償学校納付金も比較的安い | 授業料・施設費・教材費などで高め※就学支援金で授業料が実質無償になる場合あり ※入学金・設備費・寄付金・制服代などは自己負担 |
| ② 教育内容・カリキュラム | 学習指導要領に沿った標準的・画一的な内容幅広くバランスよく学べる | 学校ごとに独自カリキュラムを設置、特進・理数・国際・芸術など専門性を伸ばせる |
| ③ 大学進学実績・サポート体制 | 自主性重視で受験指導は控えめ多くの生徒が塾・予備校を併用 | 受験指導や補習・講習が手厚い指定校推薦や内部進学枠が豊富 |
| ④ 施設・設備 | 基本的な設備が中心ICT環境や校舎の新しさは学校差が大きい | 電子黒板・タブレット・人工芝グラウンド・図書館など最新設備が充実している |
| ⑤ 教員の異動・指導体制 | 数年ごとに異動があり、継続的な指導は受けにくい | 異動がなく長期勤務する先生が多い蓄積データをもとにした個別指導がしやすい |
| ⑥ 校風・校則 | 多様な生徒が集まり自由な雰囲気自主性を重んじる傾向 | 学校ごとに教育理念が明確礼儀や規律を重視する学校も多い |
| ⑦ 入試制度・選考基準 | 学力検査+内申点で合否を決定内申点の比重が高い | 推薦・単願・併願など多様な方式内申より当日点重視の学校も多い |
【タイプ診断】公立高校と私立高校:向いている子の特徴とは?

公立高校と私立高校には、それぞれ異なる魅力や特徴があります。
学力だけでなく、お子様の性格や学習スタイル、将来の目標によって「どちらが向いているか」は変わってきます。
ここでは、公立・私立それぞれに向いている子の傾向と、簡単なチェックリストをご紹介します。
- 公立高校に向いている子の特徴5選
- 私立高校に向いている子の特徴5選
- 我が子に合うタイプがわかる!チェックリスト
公立高校に向いている子の特徴5選
1.自主性・自律性が高い
計画を立ててコツコツ取り組むことができ、勉強を自分で進められるタイプは、公立高校の自由な環境で力を伸ばしやすいです。
2.内申点(通知表の成績)が安定している
公立入試は内申点の比重が高いため、定期テストや提出物をきちんとこなせる真面目さが強みになります。
3.多様な価値観の中で成長したい
さまざまな学力層や背景の生徒と出会えるため、幅広い人間関係を築きたい子に向いています。
4.将来の進路をじっくり考えたい
高校で幅広く学びながら、自分の適性ややりたいことを探していきたい子におすすめです。
5.部活動や学校行事に熱心に取り組みたい
公立は部活動や行事が活発で、勉強以外の活動にも打ち込みたい子にぴったりです。

私立高校に向いている子の特徴5選
1.得意分野や将来の目標が明確
「理系に進みたい」「英語を極めたい」など、特定の分野を早くから深めたい子に適しています。
2.手厚い学習サポートを受けたい
わからない所をすぐに質問したい、個別に学習計画を管理してほしい子に安心感があります。
3.学校の教育理念や校風に共感できる
学校ごとの特色がはっきりしているため、「この学校で学びたい」という意志が強い子に向いています。
4.最新の施設や環境で学びたい
ICT機器や専門設備が整った環境で、集中して学習したい子に適しています。
5.内申点より当日の学力で勝負したい
入試制度が多様なので、中学校の成績がやや不安でも、本番の学力試験で実力を発揮しやすいです。

我が子に合うタイプがわかる!チェックリスト
以下のチェックリストで、お子様がどちらのタイプに近いか簡単に確認できます。
当てはまる項目が多い方が、より向いている傾向といえるでしょう。
【公立高校向きかも】
- 宿題や勉強を自分から計画して進められる
- 定期テストで全教科まんべんなく得点できている
- いろいろなタイプの友達と関わるのが好き
- 部活動や学校行事に意欲的に参加している
- 将来の進路は高校に入ってから考えたい
【私立高校向きかも】
- 得意分野を早くから深めたいと思っている
- 分からない所はすぐに質問して解決したい
- 学校の理念やルールに共感できればきちんと守れる
- 最新の設備や環境で集中して学びたい
- 大学進学に向けて学校に手厚くサポートしてほしい
公立高校と私立高校の学費の違い【3年間でいくら差が出る?】

高校を選ぶうえで、保護者の方が最も気になるポイントのひとつが「学費」です。
授業料だけでなく、教材費や通学費、制服代などを含めると、3年間で公立と私立では100万円以上の差が出ることもあります。
ここでは、文部科学省の調査データをもとに、公立・私立それぞれの費用目安をわかりやすく比較します。
- 入学金・授業料・諸経費の比較
- 授業料以外の諸経費(制服代・教材費)
- 高等学校等就学支援金制度の活用法
| 費用項目 | 公立高校 | 私立高校 |
|---|---|---|
| 授業料 | 原則無償 | 年間約40万円前後(※就学支援金で実質無償になる場合あり) |
| 学校教育費(教材・施設費など) | 年間約31万円 | 年間約75万円 |
| 学校外活動費(塾・習い事など) | 年間約20万円 | 年間約30万円 |
| 通学関係費(交通費など) | 年間約3〜5万円 | 年間約5〜10万円 |
| 合計(3年間) | 約150万円前後 | 約300万円前後 |
単純計算すると、3年間で約160万円以上の差が生まれる可能性があります。
特に、学校に直接納付する「学校教育費」だけで見ると、公立が約31万円に対し、私立が約75万円と、私立は公立の2倍以上となっています。
※出典:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」より※金額は全国平均。学校や地域、コースにより大きく異なります。

授業料以外の諸経費(制服代・教材費)
学費の差は授業料だけではありません。
以下のような諸経費も私立の方が高くなる傾向があります。
- 入学金
- 施設設備費
- 制服・指定カバン代
- 教材費
- 修学旅行の積立金(海外に行く学校も多い)
- PTA会費、後援会費
これらの費用も考慮して、総額でどれくらいかかるのかをシミュレーションしておくことが大切です。

高等学校等就学支援金制度の活用法
「私立は学費が高いから…」と不安に感じる保護者の方も多いですが、国の「高等学校等就学支援金制度」を利用することで、経済的負担を大きく減らせる場合があります。
この制度は、世帯年収の目安が約910万円未満の家庭を対象に、国が授業料の一部または全額を支援するものです。
特に私立高校の場合、年収約590万円未満の世帯では年間39万6,000円まで支給されるため、授業料が実質無償になるケースも多くあります。
主なポイント
- 公立・私立を問わず利用できる
- 授業料にのみ適用(入学金・設備費・教材費などは対象外)
- 学校を通して申請(入学後に案内あり)
制度を利用することで、選択肢として私立高校も検討しやすくなります。
詳しい条件や申請方法は、お住まいの自治体や各高校、文部科学省のホームページで必ず確認してください。
大学進学実績・進路サポートの違い

高校選びでは、卒業後の進路にどれだけサポートしてもらえるかも重要なポイントです。
公立高校と私立高校では、大学進学への取り組み方やサポート体制に大きな違いがあります。
ここでは「推薦枠」「受験対策」「進路指導」の3つの視点から比較します。
- 指定校推薦枠と内部進学制度の違い
- 受験対策・補習授業の充実度
- 進路指導・キャリア教育の手厚さ
指定校推薦枠と内部進学制度の違い
私立高校は、大学とのつながりが強い学校が多く、指定校推薦枠が豊富です。
特に大学の附属校や系列校では、成績や学校生活の評価を満たせばそのまま進学できる「内部進学制度」もあります。
一般入試を受けずに進学できるため、早くから進路を確定させたい生徒には大きな魅力です。
公立高校は特定の大学と強い結びつきがあるわけではないため、指定校推薦の枠は少なめです。
地域のトップ校など進学校では、毎年多くの生徒が難関国公立大学や有名私立大学に合格しており、学力次第で幅広い進路を目指せます。

受験対策・補習授業の充実度
私立高校は、大学進学を前提とした手厚い受験指導を行っている学校が多いのが特徴です。
例えば次のようなサポートがあります。
- 放課後や長期休暇中の補習・講習
- 有名予備校講師による特別授業
- 定期的な学力テストや模試
- 個別の学習計画作成と進捗管理
公立高校は、生徒の自主性を重んじるため、基本は自己学習が中心です。
放課後講習や長期休暇中の補習はありますが、必要に応じて塾や予備校を併用する生徒が多いのが実情です。

進路指導・キャリア教育の手厚さ
私立高校では、教員が長年同じ学校で勤務していることが多く、過去の卒業生の進学データや合格実績が豊富です。
こうした情報をもとに、一人ひとりの希望や学力に合わせた的確なアドバイスを受けられます。
卒業生を招いた講演会や、大学との連携授業などキャリア教育にも積極的です。
公立高校でも進路指導は行われていますが、担当教員の経験や熱意による差が大きいのが実情です。
地域や大学と連携したオープンキャンパス参加や職業講話などの体験型イベントが充実しており、進路選択の幅を広げる工夫もなされています。
後悔しない高校選びの4ステップ

高校選びは、お子様の将来を大きく左右する大切な分岐点です。
偏差値や通学距離だけで決めるのではなく、「その学校でお子様が充実した3年間を過ごせるか」という視点がとても大切です。
ここでは、後悔しないための高校選びを進める4つのステップをご紹介します。
- STEP1:家庭の教育方針と予算を決める
- STEP2:子どもの性格・希望を整理する
- STEP3:学校説明会や文化祭に参加する
- STEP4:複数校を比較・検討する
STEP1:家庭の教育方針と予算を決める
まずは、ご家庭で大切にしたい教育方針を話し合うことから始めましょう。
「のびのびと多様な経験をしてほしい」「大学進学に向けてしっかり勉強してほしい」など、何を重視するかを決めておくと、学校選びで迷ったときの判断軸になります。
あわせて、学費にどれくらいかけられるかという予算も事前に確認しておくと安心です。

参考記事:中学生の三者面談で聞くことはこれだ!(中1・中2・中3)学年別に徹底解説
STEP2:子どもの性格・希望を整理する
次に、お子様自身の性格や希望、学習スタイルを一緒に整理してみましょう。
どんな環境で力を発揮しやすいか、どんな高校生活を送りたいかを考えることで、公立高校と私立高校のどちらが合っているかの方向性が見えてきます。
最終的に通うのはお子様自身なので、保護者の希望だけでなく、本人の意見を尊重することが大切です。

参考記事:【行きたい高校がない】高校の選び方がわからない人向け!解決法
STEP3:学校説明会や文化祭に参加する
パンフレットや公式サイトだけでは、学校の雰囲気はつかみにくいものです。
必ず学校説明会やオープンスクール、文化祭などに参加して、実際の雰囲気を体感することをおすすめします。
在校生や先生の様子、校舎の設備などを直接見ることで、「ここに通いたい」「ちょっと合わないかも」といった感覚がつかめます。

参考記事:高校説明会とは?中学生と保護者の服装・持ち物・事前準備やマナー
STEP4:複数校を比較・検討する
気になる学校が見つかっても、1校に絞らず複数校を比較することが大切です。
通学時間や学費、校風、部活動、進学実績など、優先したい条件をリストアップして比べると違いが見えてきます。
比較表を自作して「わが子に合う学校はどこか」を客観的に検討するのがおすすめです。

参考記事:都立の高校説明会で気をつけること!高校見学はいつから始まるの?
公立高校と私立高校の違いに関するよくある質問【Q&A】

公立高校と私立高校の違いに関するよくある質問を紹介します。
- Q1. 公立高校と私立高校、学費はどれくらい違いますか?
- Q2. 私立高校は成績が良くないと入れませんか?
- Q3. 公立高校は大学進学に不利なのでしょうか?
- Q4. どちらに進学するか、どうやって決めればいいですか?
Q1. 公立高校と私立高校、学費はどれくらい違いますか?
A. 文部科学省の調査では、3年間の学習費総額は公立が約150万円、私立が約300万円とされています。
ただし、私立は就学支援金制度で授業料が実質無償になる場合もあるため、世帯年収によって実際の負担額は大きく変わります。

Q2. 私立高校は成績が良くないと入れませんか?
A. いいえ、一概にそうではありません。
私立高校は入試方式が多様で、推薦・単願・併願・専願などの制度があり、当日の学力試験重視の学校も多いです。
内申点が少し不安でも、当日点で逆転合格できる可能性もあります。

Q3. 公立高校は大学進学に不利なのでしょうか?
A. いいえ、公立高校でも進学校では難関大学への合格実績が豊富です。
ただし、私立高校のような手厚い受験指導は少ないため、多くの生徒は塾や予備校と併用して大学受験に臨んでいます。

Q4. どちらに進学するか、どうやって決めればいいですか?
A. 偏差値や学費だけでなく、お子様の性格や学習スタイル、将来の目標に合った学校を選ぶことが大切です。
家庭の教育方針と予算を決めたうえで、学校説明会や文化祭に参加し、複数校を比較して検討することをおすすめします。
人気ランキング
人気のオンライン塾・家庭教師ランキング
毎月、多くのお問い合わせを頂いております!
第1位:東大生によるオンライン個別指導トウコベ
※講師のほとんどが現役東大生!しかも、圧倒的な低価格を実現!安心の返金保証制度で生徒の成績アップをサポートします。
第2位:オンライン家庭教師「東大先生」
※当サイトで人気の東大生によるオンライン家庭教師!講師全員が現役東大生・東大院生!資料請求で勉強が変わること間違いなし!
第3位:オンライン個別指導「そら塾」
※オンライン個別指導塾で生徒数No.1の実績!リーズナブルな料金で学校の成績がグングン伸びる!「お得に始めるならここ一択」
まとめ:「公立高校と私立高校」7つの違い!向いている子・学費・進学実績を徹底比較

公立高校と私立高校、どちらが良い・悪いということは一概には言えません。
最も大切なのは、お子様の個性や目標に合った環境であるかどうかです。
- 自主性を重んじ、多様な仲間と学びたいなら公立高校
- 特定の目標があり、手厚いサポートの中で専門性を高めたいなら私立高校
という大きな方向性を参考にしつつ、ぜひ親子でじっくりと話し合い、実際に学校を訪れてみてください。
高校選びは、お子様の将来を親子で一緒に考える貴重な機会です。この記事が、ご家庭にとって最良の選択をするための一助となれば幸いです。
「公立高校と私立高校の違い」向いている子の特徴は?
ポイント
公立高校と私立高校の違いを簡潔にまとめると以下の通りです。
・所有者と運営主体: 公立高校は公的機関が所有・運営し、私立高校は個人や非営利団体が所有・運営します。
・資金源: 公立高校は公的な予算や助成金を主な資金源とし、私立高校は学費や寄付金を主な資金源とします。
・カリキュラム: 公立高校は国や地方教育委員会のカリキュラムに基づき、私立高校は独自のカリキュラムを持つことがあります。
・入学方法: 公立高校は入学試験や選抜試験を経て入学し、私立高校は入学試験や面接などで入学が決まります。
これらの要素が公立高校と私立高校の主な違いとなります。
高校受験におすすめ塾の紹介
オンライン塾
執筆者のプロフィール
【執筆者プロフィール】

塾オンラインドットコム【編集部情報】
塾オンラインドットコム編集部は、教育業界や学習塾の専門家集団です。27年以上学習塾に携わった経験者、800以上の教室を調査したアナリスト、オンライン学習塾の運営者経験者、受験メンタルトレーナー、進路アドバイザーなど、多彩な専門家で構成されています。小学生・中学生・受験生・保護者の方々が抱える塾選びや勉強の悩みを解決するため、専門的な視点から役立つ情報を発信しています。
塾オンラインドットコム:公式サイト、公式Instagram
