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「うちの子の内申点、今のままで合っているのかしら」。
秋の進路面談を前に、通知表を眺めながらそう感じている保護者の方は少なくありません。
長野県の後期選抜で相関図に使われる内申点は、中3・9教科・45点満点です。
1学期と2学期を単純平均するわけではなく、前期選抜と後期選抜でも調査書の使われ方が異なります。
ここでは進路相談の現場で実際にいただく疑問をもとに、計算方法から入試での使われ方まで順に整理していきます。
記事のポイント
- 後期選抜は中3の9教科を合計した45点満点
- 1学期と2学期の通知表を足して2で割る計算ではない
- 実技4教科も主要5教科と同じ重みで加算される
- 内申45点と当日点500点を2軸で見る相関図で判定
まず結論|長野県の内申点は中3・9教科で45点満点

長野県の後期選抜で使う内申点は、中学3年生の9教科の評定を合計した最大45点です。
その内訳を確認していきます。
9教科の5段階評定を合計して計算する
長野県の後期選抜で使われる内申点は、中学3年生の必修9教科(国語・社会・数学・理科・英語・音楽・美術・保健体育・技術家庭)を、それぞれ1~5の5段階で評価し、その合計値で決まります。
9教科×5段階ですので、満点は45点です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象選抜 | 後期選抜 |
| 対象学年 | 中学3年生 |
| 対象教科(9教科) | 国語・社会・数学・理科・英語・音楽・美術・保健体育・技術家庭 |
| 評価基準 | 各教科 1~5の5段階評価 |
| 計算方法 | 9教科の評定を合計 |
| 満点 | 45点(9教科 × 5段階) |
学習塾でも「45点満点」という数字自体を知らずに相談に来られる保護者の方はほとんどいません。
その中身を正確に理解している方となると、実はかなり少なくなります。
計算のしかたはシンプルです。
通知表に書かれている9教科それぞれの評定を、そのまま足し算するだけです。
掛け算や換算は必要ありません。
まずはご自身の通知表を見ながら、9教科の評定を1つずつ足してみてください。
それが長野県の内申点の基本になります。
中1・中2は後期選抜の45点に加算しない
長野県公立高校入試後期選抜の相関図に使われる評定は、令和9年度長野県立高等学校入学者選抜要綱において「中学校第3学年の必修教科の評定合計値(最高45点)」と明記されています。
中1・中2の評定はこの45点には含まれません。
これは他県の制度と混同しやすいポイントです。
実際、私が保護者の方からよく受けるご相談に「中1・中2の内申が悪かったので、もう志望校を下げないといけないのでしょうか」というものがあります。
他県では中1・中2の評定を含めて計算する制度もあるため、インターネットで他県の情報を見て、長野県の制度と混同してしまうご家庭もあります。
長野県の後期選抜に関して言えば、相関図の縦軸に使われるのは中3の評定だけです。
中1・中2の評定によって、中3の45点が減点される仕組みではありません。
調査書そのものには中1・中2の評定や出欠の記録なども記載され、高校に提出されます。
合否のボーダーライン上では、そうした記載事項も含めて総合的に判断される場合があることは、あわせて知っておいていただきたい点です。

実技4教科も含めて9教科で計算する
長野県の45点は、国数英理社の主要5教科だけでなく、音楽・美術・保健体育・技術家庭の実技4教科も含めた9教科の合計です。
実技教科に対して配点の倍率がかけられることはなく、主要教科と同じ1~5の評定がそのまま合計されます。
45点満点のうち、実技4教科が占めるのは最大20点、割合にして約44.4%です。
決して小さな比重ではありません。
塾では「実技教科は主要5教科ほど重要ではないから、テスト前は後回しでいい」と考えている生徒によく出会います。
主要教科の評定を1段階上げるのも、実技教科の評定を1段階上げるのも、45点の中での重みはまったく同じです。
評価に使われる材料は学校や教科によって異なりますので、通知表の観点別評価や、学校から示される評価基準を一度確認しておくとよいと思います。
長野県の内申点を自動計算

ここからは、実際にご自身の通知表の数字を使って、内申点を試算していただけるツールをご用意しました。
長野県の内申点 自動計算
中3の9教科の評定を入力すると、45点満点で自動計算します。
この計算結果は、手元の通知表をもとにした試算値です。 長野県の後期選抜で使われる正式な評定は、中学校が作成する調査書の評定です。
9教科を入力して45点満点で試算する
上の計算ツールに、国語・数学・英語・理科・社会・音楽・美術・保健体育・技術家庭の9教科について、1~5の評定を入力してください。
入力すると、合計点が自動的に45点満点で表示されます。
通知表を手元に置きながら、1教科ずつ入力していくのがおすすめです。
うっかり入力を忘れる教科があると合計がずれてしまうため、9教科すべて埋まっているか最後に確認してください。

自動計算で分かること・分からないこと
自動計算で分かるのは、あくまで今お手元にある通知表の評定を単純に合計した「試算値」です。
公立高校入試で正式に使われる調査書の評定そのものではありません。
学校教育法施行規則や学習指導要領に基づき、調査書に記載される評定は、年間を通じた到達度を総括した「目標に準拠した評価」として学校長が作成します。
正式な評定は、令和9年度要綱が定める基準に沿って、12月末日以降に中学校が確定させるものです。
今の通知表の数字と、実際に高校へ提出される調査書の評定との間には、多少のずれが生じる可能性があります。
調査書には出欠の記録や特別活動の記録など、点数化されない項目も記載されますが、これらは内申点の45点そのものには反映されません。
自動計算はあくまで現時点での目安として使い、正式な評定は学校からの案内で確認する、というのが安全な使い方です。
中3の45点はいつの成績?1・2学期は平均する?

ここが、実は最も多くの保護者の方から質問をいただくポイントです。
1学期と2学期の関係を整理していきます。
1学期と2学期を単純平均するわけではない
秋の進路面談が近づく時期になると、私のところには「1学期と2学期の通知表を足して2で割るのですか」というご相談が本当に多く寄せられます。
お気持ちはよく分かります。
手元にあるのは1学期と2学期の通知表の数字だけですから、そこから何とか答えを導き出そうとするのは自然なことです。
結論から言うと、長野県の入試要綱にはそのような単純平均の計算式は示されていません。
学年評定は、1学期分と2学期分を機械的に足して2で割るものではなく、1年間を通じた各観点の到達度を総括して決定されます。
「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」という3つの観点それぞれについて、年間を通じてどこまで到達できたかを見たうえで、最終的に1つの評定にまとめる、というのが実際の流れです。
ですから「(1学期+2学期)÷2で端数は切り捨て」といった具体的な計算式を当てはめて考えるのは、避けていただきたいと思います。

令和9年度は12月末日以降に中3評定を行う
実際にいつ評定が決まるのかは、公式な要綱に明確な記載があります。
令和9年度長野県立高等学校入学者選抜要綱には、「令和8年(2026年)12月末日以降において、第3学年に在学する生徒全員を対象として、目標に準拠した評価により、必修教科について5段階の評定を行うこと」と定められています。
中3の内申点として使われる評定は、2026年12月末日以降に、その時点までの1年間の学習状況をふまえて確定するということです。
1学期や2学期の通知表は、あくまでその途中経過を示すものと捉えていただくのが正確です。
私が保護者の方にお伝えしているのは、「今の通知表の数字だけで入試用の評定が決まるわけではない」ということです。
1学期の結果が思わしくなかった場合も、その後の学習状況を含めて評価されるため、現在の通知表だけを見て早く諦める必要はありません。

2学期の通知表がそのまま内申点とは限らない
長野県の制度として確認できる事実は、令和9年度要綱が中3の評定を2026年12月末日以降に行うと定めていることです。
長野県内には3学期制の中学校と、2学期制(前期・後期)を採用している中学校の両方が存在します。
学校によって通知表の発行時期や区切り方が異なるため、「2学期の通知表の数字がそのまま入試用の内申点になる」と一律に言い切ることはできません。
実際に、「うちの中学は2学期制だから、2学期の通知表がそのまま調査書に使われるんですよね」と聞かれることがありますが、そこは学校ごとの運用差があるとお伝えしています。
2学期の通知表がそのまま調査書の評定になるとは限らないため、学校ごとの具体的な扱いは、お子さんの中学校の先生に直接確認していただくのが確実です。
長野県の内申点の計算例

実際の数字を使って計算の流れを確認していきます。
オール3なら内申点は27点
9教科すべて評定3だった場合、3×9教科=27点です。
27点は、9教科すべてが評定3だった場合の合計点です。
27点を長野県全体の平均や合格基準と考えることはできません。
自分の評定を計算する際の分かりやすい計算例として捉えてください。

教科ごとに評定が違う場合の計算例
実際の通知表は、教科によって評定にばらつきがあるケースがほとんどです。
ここでは主要5教科の合計が18点、実技4教科の合計が14点だったケースで計算してみます。
教科群、合計点、内訳の目安は次のとおりです。
| 教科群 | 対象教科 | 内訳の例 | 合計点 |
|---|---|---|---|
| 主要5教科 | 国語・社会・数学・理科・英語 | 評定4が3教科、評定3が2教科 | 18点 / 25点満点 |
| 実技4教科 | 音楽・美術・保健体育・技術家庭 | 評定4が2教科、評定3が2教科 | 14点 / 20点満点 |
| 9教科合計 | 全9教科 | ― | 32点 / 45点満点 |
このケースでは9教科合計が32点になります。
主要教科と実技教科の平均評定がほぼ同じ水準であることが分かるかと思いますが、これは長野県の45点が両者を等しく扱う仕組みだからこそ起きる結果です。
ご自身の通知表でも、まずは主要5教科と実技4教科をそれぞれ小計してから、最後に合計するという手順で計算すると、入力ミスが少なくなります。
前期選抜と後期選抜で内申点はどう使う?

45点という数字が出たら、次に確認したいのが、この点数が実際の選抜でどう扱われるかという点です。
前期と後期では、45点の使われ方が違います。
違いを先に表で確認します。
| 比較項目 | 前期選抜 | 後期選抜 |
|---|---|---|
| 学力検査 | 5教科各40点・計200点満点 | 5教科各100点・計500点満点 |
| 内申点の扱い | 調査書・面接・学力検査などとあわせた資料の1つ | 45点満点として相関図の縦軸に使用 |
| 主な選抜資料 | 調査書・面接・学力検査・作文や実技検査など | 調査書の評定45点と学力検査500点 |
| 判定方法 | 学校ごとの生徒募集の観点による総合判定 | 45点×500点の相関図方式 |
前期選抜は調査書などを総合して判定する
長野県の前期選抜は、内申点だけで合否が決まる入試ではありません。
調査書や面接、学力検査などを使い、各高校・学科が定める「生徒募集の観点」に沿って総合的に判定します。
後期選抜のように、「評定45点×学力検査500点」の相関図を使う一律の判定方式ではないことがポイントです。
前期選抜と後期選抜の違いを整理すると、次のようになります。
| 比較項目 | 前期選抜 | 後期選抜 |
|---|---|---|
| 学力検査 | 5教科・200点満点 | 5教科・500点満点 |
| 1教科の配点 | 40点 | 100点 |
| 調査書 | 選抜資料として使用 | 中3の評定45点を相関図に使用 |
| 面接 | 選抜資料として使用 | 学校・学科による |
| 判定方法 | 学校ごとの「生徒募集の観点」に沿って総合判定 | 評定45点と学力検査500点の相関図などを使って判定 |
特に注意したいのが学力検査です。
2025年度入試から、前期選抜でも全出願者を対象に基礎学力検査が導入されています。
- 国語:40点
- 社会:40点
- 数学:40点
- 理科:40点
- 英語:40点
- 合計:200点満点
現在の前期選抜は「内申点や面接だけを重視すればよい」と考えるのではなく、5教科の学力検査への準備も必要です。
前期選抜の募集人員には上限があり、普通科等は募集定員の60%以内、理数科・探究科等は90%以内とされています。
前期と後期の違いを簡単にまとめると、
前期選抜→ 学校が求める生徒像に照らして、調査書・面接・学力検査などを総合的に見る
後期選抜→ 中3の評定45点と学力検査500点を2つの軸とする相関図などを使って見る
という違いがあります。
志望校が前期選抜を実施しているかを確認し、実施している場合は、その高校・学科の「生徒募集の観点」と選抜方法を確認しておきましょう。
後期選抜は45点と500点の相関図を使う
長野県の後期選抜では、中3の評定45点と学力検査500点を、2つの軸にした「相関図」が選抜資料として使われます。
ポイントは、45点と500点を足して「545点満点」として判定するわけではないことです。
相関図では、次のように2つの成績を別々に見ます。
| 相関図の軸 | 使用する成績 | 満点 |
|---|---|---|
| 縦軸 | 中3の必修教科の評定合計 | 45点 |
| 横軸 | 学力検査の合計点 | 500点 |
つまり、
- 縦方向 → 中3の評定を見る
- 横方向 → 入試当日の学力検査を見る
- 2つの位置関係 → 相関図で確認する
という仕組みです。
相関図には、各校の募集人員に応じて基準となる「第一区分線」が設定され、受検者は4つの領域に分けられます。
| 領域 | 評定45点側 | 学力検査500点側 |
|---|---|---|
| 第Ⅰ領域 | 基準線以上 | 基準線以上 |
| 第Ⅱ領域 | 基準線以上 | 基準線未満 |
| 第Ⅲ領域 | 基準線未満 | 基準線以上 |
| 第Ⅳ領域 | 基準線未満 | 基準線未満 |
「第Ⅰ領域なら必ず合格」「第Ⅳ領域なら必ず不合格」という意味ではありません。
調査書のその他の記載事項なども含め、各校の選抜基準に沿って判定されます。
専門学科など一部の学科では、特定教科の学力検査について傾斜配点が行われる場合があります。
志望校・学科の選抜方法は、最新の学校別実施内容で確認しておきましょう。
進路相談でも特に多いのが、
「内申45点+学力検査500点=545点満点」
と考えてしまうケースです。
長野県の後期選抜は単純な足し算ではありません。
「内申点は500点に対して45点しかないから重要度は低い」と考えないことが大切です。
次の章では、この「45点と500点を単純な割合で考えてはいけない理由」を詳しく説明します。
内申45点と学力検査500点は単純な1割ではない

「内申45点、学力検査500点。それなら内申点の重要度は1割程度では」という受け止め方をされる方は、実は非常に多くいらっしゃいます。ここを整理していきます。
545点満点の単純な足し算ではない
私のところには「45点しかないなら、当日500点の学力検査で挽回すれば内申はほぼ関係ないですよね」というご相談が、本当によく寄せられます。
45点と500点を足して545点満点とみなし、内申点の比率を45÷545で約8.3%と計算されている方も少なくありません。
長野県の後期選抜はこうした単純な足し算・比率計算の制度ではありません。
内申点45点と学力検査500点は、それぞれ独立した軸として扱われる仕組みになっています。
内申を軽視して定期テストや提出物への取り組みを後回しにしてしまうと、この仕組みの誤解がそのまま合否に影響しかねません。
まずは「545点満点ではない」という前提を、正しく持っていただくことが出発点になります。

相関図は45点と500点を2軸で見る
相関図は、評定と学力検査の位置関係を四つの領域に分けて見る仕組みです。

長野県の後期選抜で実際に行われるのは、縦軸に内申点45点、横軸に学力検査500点を置いた相関図の作成です。
募集人員に基づいて設定された基準線(第一区分線)によって、受検者は4つの領域に分けられます。
いずれの領域についても、調査書のその他の記載事項なども含め、各校の選抜基準に沿って判定されます。
当日点だけ、内申点だけで合否を判断することはできません。
「当日の点数さえ取れれば内申は関係ない」という考え方も、「内申さえ良ければ当日は多少失敗しても大丈夫」という考え方も、この2軸の仕組みからすると、どちらも危うい思い込みだと私は感じています。
進路相談で多い長野県の内申点の勘違い

ここまでの内容とも重なりますが、実際に進路相談の現場でよく耳にする勘違いを、あらためて整理しておきます。
中1・中2が悪いからもう無理と思う
「中1・中2の成績が振るわなかったので、志望校のランクを下げたほうがいいでしょうか」というご相談は、秋になるとかなりの頻度でいただきます。
繰り返しになりますが、後期選抜の相関図の縦軸に使われるのは中3の評定合計値だけです。
中1・中2の評定によって、中3の45点が減点される仕組みではありません。
中1・中2の成績を理由に早々に志望校を諦めるのではなく、まずは中3の評定をどう積み上げていくかに目を向けていただくのが、私からのアドバイスです。

実技4教科を軽く見てしまう
主要5教科の対策に時間を割きすぎて、実技4教科の提出物や授業態度への意識が薄くなっている生徒に出会うことも少なくありません。
実技4教科は45点満点のうち最大20点、約44.4%を占めています。
実技教科だからといって配点が軽くなるわけではありません。
評価に使われる材料は学校や教科によって異なりますので、実技教科についても通知表の観点別評価を確認し、提出物や授業態度の状況を把握しておくことをおすすめします。

当日点が高ければ内申は不要と思う
模試や実力テストで良い結果が出ている生徒ほど、「当日の学力検査でしっかり点を取れば、内申点は多少低くても大丈夫」という考え方に傾きやすい傾向があります。
相関図は、内申点と学力検査点の位置によって受検者を四つの領域に分ける仕組みです。
学力検査が高くても内申点が基準線を下回っている場合は、調査書のその他の記載事項も含めて各校の選抜基準に沿って判定されます。
進路相談では、当日点だけでなく、中3の評定45点と学力検査の両方を確認するよう案内しています。
内申点を計算した後に確認したいこと

内申点の点数が出たら、そこで終わりにせず、次に確認していただきたいことが2つあります。
志望校の前期・後期の選抜方法を確認する
長野県の公立高校では、学校や学科によって前期選抜を実施するかどうかが異なります。
そのため、内申点を計算したら、次に志望校の選抜方法を確認しておきましょう。
確認したいポイントは次のとおりです。
- 前期選抜を実施しているか
- 後期選抜のみなのか
- 前期選抜の「生徒募集の観点」は何か
- 面接・作文・実技検査などがあるか
- 学校・学科独自の選抜方法があるか
普通科の進学校には後期選抜のみを実施する学校がある一方、総合学科や専門学科、一部の普通科では前期選抜も実施されています。
選抜方法によって、受験に向けた準備も変わります。
前期選抜を受ける場合は、調査書や学力検査だけでなく、志望校の選抜方法に応じて面接・作文・実技検査などの準備も必要です。
後期選抜では、中3の評定45点と学力検査500点が相関図の2つの軸になります。
志望校の最新の募集要項や学校別の実施内容を確認し、「どの選抜を実施しているのか」「何が選抜資料になるのか」を把握することから始めましょう。

学力検査側の現在地も確認する
内申点を計算したら、あわせて確認しておきたいのが、学力検査側の現在の実力です。
中学校で実施される総合テストや、地域の統一模試の結果は、後期選抜の相関図の横軸である500点満点の現在地を客観的に把握する材料になります。
内申点だけを見て一喜一憂するのではなく、模試や総合テストの得点推移も含めて、相関図の2つの軸それぞれで今どのあたりに位置しているのかを確認する。
私が進路相談で大切にしている判断の進め方です。
内申点の計算と、学力検査側の現状把握。この2つをセットで行っていただくことをおすすめします。
長野県で内申点を上げるために確認したいこと

内申点を上げたい場合は、評定の数字だけでなく次の項目を確認してください。
観点別評価でB・Cの項目を確認する 学校・教科ごとの評価基準を確認する 未提出物がないか確認する テスト後の解き直し状況を確認する
通知表は評定だけでなく観点別評価を見る
内申点を上げたい場合は、通知表の**「3」「4」といった評定だけでなく、観点別評価も確認することが大切**です。
現在の中学校の成績は、主に次の3つの観点から評価されます。
- 知識・技能:学習した内容を理解し、身につけているか
- 思考・判断・表現:知識を使って考えたり、自分の考えを表現したりできるか
- 主体的に学習に取り組む態度:粘り強く学習し、自分の学習を振り返って改善しようとしているか
通知表を確認するときは、評定だけを見るのではなく、観点別評価にB・Cがないかを確認してみてください。
例えば、評定が「3」だった場合でも、どの観点が課題になっているかによって、今後見直すポイントは変わります。
「なぜ3なのだろう」と評定だけを見て考えるのではなく、どの観点を改善すればよいのかを確認することが、内申点アップに向けた第一歩です。
具体的な評価方法や評価材料は学校・教科によって異なるため、学校から示されている評価基準もあわせて確認しておきましょう。

実技4教科を後回しにしない
実技4教科は定期テストの回数が少ない一方で、実技テストや作品提出、授業中の取り組みが評価材料になりやすい教科です。
「主体的に学習に取り組む態度」では、粘り強く学習に取り組む姿勢や、自分の学習を振り返って調整しようとする姿勢などが評価されます。
具体的な評価材料は学校や教科によって異なるため、通知表の観点別評価と学校から示されている評価基準を確認してください。

テスト・提出物・授業の改善点を確認する
内申点を上げたい場合、定期テストの点数だけを見るのではなく、学校や教科ごとの評価基準を確認することが大切です。
まずは、次の点をチェックしてみてください。
- 定期テストで苦手な単元はどこか
- 提出物を期限までに提出できているか
- ワークなどの間違いを見直しているか
- 学習後に自分の課題を振り返っているか
- 学校・教科の評価基準を確認しているか
特に「主体的に学習に取り組む態度」は、単にテストの点数だけで決まるものではありません。
粘り強く学習に取り組み、自分の学習状況を振り返りながら改善しようとしているかという点も評価されます。
「テストで何点取れば評定4になる」といった考え方だけでは、改善点を見つけにくい場合があります。
お子さんの通知表の観点別評価、学校の評価基準、提出物やワークを一緒に確認してみてください。
どの観点に課題があるのかを確認したうえで、次の定期テストや授業で何を改善するのかを具体的に決めることが、評定を上げるための第一歩です。
内申点を上げるには、評定を確認するだけでなく、苦手教科や日々の勉強方法を見直すことも大切です。自宅で個別に学習を進めたい方は、オンライン個別指導のトウコベも選択肢の一つです。

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【Q&A】長野県の内申点計算でよくある疑問

ここまでの内容と重なる部分もありますが、特によくいただく質問をあらためて整理しておきます。
Q.中1・中2の成績は本当に関係ない?
後期選抜の相関図の縦軸として使われるのは、中3の必修教科評定合計値(45点)のみです。
中1・中2の評定は、この45点には加算されません。
調査書には中1・中2の評定や出欠の記録なども記載され、高校側に提出されます。
後期選抜では調査書のその他の記載事項も選抜資料とされるため、「中1・中2は入試にまったく関係ない」とまでは言い切れません。
中3の評定を軸に考えつつ、調査書全体としては1・2年の記録も残ることは知っておいてください。

Q.前期選抜でも45点満点で考える?
前期選抜でも、中学校から提出される調査書には中3の9教科の評定が記載されます。
後期選抜のような相関図方式ではなく、各高校・学科が定める「生徒募集の観点」に沿って、調査書・面接・学力検査(200点満点)の比重に応じた総合判定が行われます。
45点という素点自体は同じでも、それがどう評価に反映されるかは学校・学科ごとに異なります。
前期選抜を検討している場合は、志望校の評価方法一覧を個別に確認する必要があります。

Q.自動計算の点数を正式な内申点と考えてよい?
このページの自動計算ツールで出た点数は、あくまで今お手元の通知表を合算した試算値です。
公立高校入試で実際に使われる正式な評定は、長野県教育委員会の基準に基づき、12月末日以降に中学校が1年間の到達度を総括して確定し、学校長が調査書として作成・送付するものです。
試算値と正式な評定との間には差が生じる可能性があるという前提で、あくまで現時点の目安として活用していただくのが安全な使い方です。

Q.長野県の高校入試では学力検査の点数を開示してもらえる?
長野県の公立高校入試では、受検後に学力検査の結果を確認できる制度があります。
開示される内容や申請方法、期間などは年度によって確認が必要です。
受検した高校の学力検査で何点取れていたのかを知りたい場合は、長野県教育委員会が公表する最新の入学者選抜要綱や、受検校からの案内を確認してください。
なお、開示された学力検査の点数だけから、内申点との相関図上の位置や合否判定の詳しい理由まで分かるとは限りません。
まとめ:長野県の内申点計算方法【自動計算】中3の45点はいつの成績?

長野県の内申点は、中学3年生の必修9教科をそれぞれ1~5の5段階で評価し、その合計値(最大45点)で決まります。
中1・中2の評定はこの45点には加算されず、実技4教科も主要5教科と同じ重みで扱われます。
評定が確定するのは、令和9年度要綱の規定では2026年12月末日以降であり、1学期と2学期を単純平均して算出する仕組みではありません。
後期選抜では、この45点と学力検査500点を2つの軸とする相関図によって選抜資料が作られるため、単純な足し算や比率で内申点の重要度を判断することもできません。
自動計算で出した45点満点の点数は、あくまで現時点の試算値です。
その数字を確認したら、次は志望校が前期・後期どちらの選抜を実施しているか、そして学力検査側の現在地はどのあたりにあるかを、あわせて確認してみてください。
内申点と学力検査、2つの軸で自分の立ち位置を見ることが、長野県の入試制度を正しく理解する第一歩になります。
執筆者プロフィール

※この記事は、進路アドバイザー資格を持つ朝倉美緒が執筆しています。高校受験や学校選び、内申点対策に関する知識をもとに、進路選びに役立つ情報を記事に反映しています。
朝倉美緒は、高校受験や学校選び、内申点対策について、生徒や保護者の進路相談に役立つ情報をわかりやすく整理・解説しています。
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