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高校入試の漢字対策で、「何を覚えればいいのか」「直前期でも間に合うのか」と不安に感じていませんか。
漢字は読めるだけでは得点につながりにくく、入試本番では文脈の中で正しく書ける力が求められます。
この記事では、国語指導の現場で中学生のつまずきを見てきた久我彩葉が、直前チェックに使える読み書き100問と、間違えやすい原因、7日間の復習手順をわかりやすく整理します。
記事のポイント
- 高校入試の漢字から厳選した読み書き問題100選
- 今すぐ家庭や自習室で印刷できる無料PDFプリント
- 指導現場のデータから見えた本番で減点される原因
- 直前7日間で合格点をもぎ取る正しい暗記法とノート術
Contents
高校入試によく出る漢字プリント100問

首都圏の公立高校入試では、漢字問題が一定の配点を占めることがあります。
漢字で得点を取りこぼさないためには、入試で出やすい語彙を短文の中で練習することが大切です。
以下の100問は、公立高校入試や高校受験で出題されやすい語彙をもとに、直前チェック用として整理しています。
まず取り組む前に、次の使い方を確認してください。
| 学習段階 | やること |
|---|---|
| 1周目 | 実力確認(全問を通して解く) |
| 2周目 | 間違えた問題だけ復習する |
| 3周目 | 本番形式で時間を決めて解く |
この3周サイクルで取り組むことで、入試に必要な漢字の核心が身につきます。
書き取り問題50問
カタカナの部分を漢字に直してください。
入試本番と同じく、短文の中で答えを考えるのがポイントです。
| 問題番号 | 出題文(カタカナ部分を漢字に直す) | 正答率の目安 |
|---|---|---|
| 1 | 祖父は記録よりも少しワカい | 81%以上 |
| 2 | 親友と将来のユメを語り合う | 81%以上 |
| 3 | 新鮮なギュウニュウを飲む | 81%以上 |
| 4 | 貝殻をアラって、部屋に飾る | 81%以上 |
| 5 | 荷物をトドける | 81%以上 |
| 6 | 湯がサめてしまう | 81%以上 |
| 7 | 首をヨコに振っている | 81%以上 |
| 8 | 実験を成功へとミチビいた | 81%以上 |
| 9 | 窓際にオかれた鉢植え | 81%以上 |
| 10 | 悲哀にニた感情が弾けた | 81%以上 |
| 11 | 布が青色にソまる | 81%以上 |
| 12 | どこかテれくさそう | 81%以上 |
| 13 | 技術者としてのカブが上がる | 81%以上 |
| 14 | ヤサしい微笑 | 81%以上 |
| 15 | 自己記録を十秒もチヂめた | 81%以上 |
| 16 | 友の笑顔は元気のミナモトだ | 81%以上 |
| 17 | ウチュウから帰還する | 81%以上 |
| 18 | サイバンだけじゃない | 81%以上 |
| 19 | 後悔でムネがいっぱいになる | 81%以上 |
| 20 | 地域の方々とシタしくなる | 81%以上 |
| 21 | モえるような夕日 | 81%以上 |
| 22 | 充実した時間をスごす | 81%以上 |
| 23 | コオリが解ける | 81%以上 |
| 24 | かきの実が赤くジュクしてきた | 81%以上 |
| 25 | 渡り鳥のムれ | 81%以上 |
| 26 | 百年のデントウがある学校 | 81%以上 |
| 27 | ケワしい坂道 | 81%以上 |
| 28 | やかんでおユを沸かす | 81%以上 |
| 29 | 料理のザッシ | 61〜80% |
| 30 | 雲一つないカイセイの日 | 61〜80% |
| 31 | 新鮮な野菜がバイバイされる | 61〜80% |
| 32 | 鐘の音を聞きながらハイクを作る | 61〜80% |
| 33 | ジュウヨウな講義 | 61〜80% |
| 34 | 知識をキュウシュウする | 61〜80% |
| 35 | ショウバイをする | 61〜80% |
| 36 | 冬の訪れをツげる | 61〜80% |
| 37 | シュクシャク五万分の一の地図 | 61〜80% |
| 38 | 脚光をアびる | 61〜80% |
| 39 | ジドウの権利に関する条約 | 61〜80% |
| 40 | 平和な時代がオトズれる | 61〜80% |
| 41 | 外国とのボウエキ | 61〜80% |
| 42 | 音楽を聴くと心がナゴむ | 61〜80% |
| 43 | 何だか今日は力なくウツる | 61〜80% |
| 44 | トラックでユソウされた | 61〜80% |
| 45 | 水面に釣り糸をタらす | 61〜80% |
| 46 | 雨に負けないようなイキオい | 61〜80% |
| 47 | バスのシャソウから景色を見る | 61〜80% |
| 48 | ユウビン番号を調べる | 61〜80% |
| 49 | 赤くウれたトマトを食べる | 61〜80% |
| 50 | タントウ直入に尋ねる | 61〜80% |
読み取り問題50問
下線部の漢字の読みをひらがなで答えてください。
正答率60%以下の問題が多く、ここで差がつきます。
| 問題番号 | 出題文(下線部の読みを答える) | 正答率の目安 |
|---|---|---|
| 51 | 辺り一面の銀世界 | 61〜80% |
| 52 | 軽やかに踊る | 61〜80% |
| 53 | 手厚い看護に感謝する | 61〜80% |
| 54 | 費用を半分負担する | 61〜80% |
| 55 | 盛況のうちに閉幕した | 61〜80% |
| 56 | 重い責務を果たす | 61〜80% |
| 57 | 世界一周の航海に出発する | 61〜80% |
| 58 | 世界遺産に登録される | 61〜80% |
| 59 | 美しい琴の調べが響く | 61〜80% |
| 60 | よい知恵を授かる | 61〜80% |
| 61 | 隣町との境界を画定する | 61〜80% |
| 62 | 老眼鏡をはずして目を休める | 60%以下 |
| 63 | 財布のひもをしっかりと締める | 60%以下 |
| 64 | 鉄棒で逆上がりを練習する | 60%以下 |
| 65 | 約束の時間を厳守する | 60%以下 |
| 66 | 演劇の脚本を執筆する | 60%以下 |
| 67 | 書き初めの展覧会を鑑賞する | 60%以下 |
| 68 | 夕日で赤みを帯びた雲 | 60%以下 |
| 69 | 炊き立てのごはんを蒸らす | 60%以下 |
| 70 | 綿密な作戦を立てる | 60%以下 |
| 71 | 桜の樹皮を利用して染める | 60%以下 |
| 72 | 理科の実験装置を組み立てる | 60%以下 |
| 73 | 昼夜の別なく道路工事を行う | 60%以下 |
| 74 | 贈り物の本をきれいに包装する | 60%以下 |
| 75 | 粉骨砕身の努力を重ねる | 60%以下 |
| 76 | 過去のデータを基に結果を推測する | 60%以下 |
| 77 | 倉庫に米を大量に貯蔵する | 60%以下 |
| 78 | 桜の花が盛りを迎える | 60%以下 |
| 79 | 初日の出をありがたく拝む | 60%以下 |
| 80 | 力士が土俵に上がって一礼する | 60%以下 |
| 81 | 救急箱の薬を整理する | 60%以下 |
| 82 | 明るく朗らかな人柄で愛される | 60%以下 |
| 83 | 雨が続いて開催を危ぶむ | 60%以下 |
| 84 | 小説家の住んでいた旧居を訪ねる | 60%以下 |
| 85 | 多くの名画を見て絵を観る目を肥やす | 60%以下 |
| 86 | 新しい科学雑誌が創刊される | 60%以下 |
| 87 | 皆様からのご意見を承る | 60%以下 |
| 88 | 勤勉な仕事ぶりが評価される | 60%以下 |
| 89 | うぐいすが美しく鳴く梅林 | 60%以下 |
| 90 | 決壊した道路は二日で復旧した | 60%以下 |
| 91 | 喜び勇んで駅へと出かける | 60%以下 |
| 92 | 贈り物を丁寧に包装する | 60%以下 |
| 93 | 静かな野山をじっくりと散策する | 60%以下 |
| 94 | 図書館で貴重な文献を複写する | 60%以下 |
| 95 | 学級委員の候補に彼を推す | 60%以下 |
| 96 | 多くの若者が彼の意見に共鳴した | 60%以下 |
| 97 | 旅行を前に旅券を申請する | 60%以下 |
| 98 | 布地を裁ちばさみで滑らかに切る | 60%以下 |
| 99 | 港から船の汽笛が大きく響き渡る | 60%以下 |
| 100 | 文化活動において多大な功績を残す | 60%以下 |
解答一覧と採点のしかた
問題と切り離して確認できるよう、解答を以下にまとめます。
印刷する場合は、この解答ページだけを裏返して使うと便利です。
書き取り(1〜50)解答
| 番号 | 解答 | 番号 | 解答 | 番号 | 解答 | 番号 | 解答 | 番号 | 解答 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 若い | 2 | 夢 | 3 | 牛乳 | 4 | 洗って | 5 | 届ける |
| 6 | 冷めて | 7 | 横 | 8 | 導いた | 9 | 置かれた | 10 | 似た |
| 11 | 染まる | 12 | 照れくさそう | 13 | 株 | 14 | 優しい | 15 | 縮めた |
| 16 | 源 | 17 | 宇宙 | 18 | 裁判 | 19 | 胸 | 20 | 親しく |
| 21 | 燃える | 22 | 過ごす | 23 | 氷 | 24 | 熟して | 25 | 群れ |
| 26 | 伝統 | 27 | 険しい | 28 | お湯 | 29 | 雑誌 | 30 | 快晴 |
| 31 | 売買 | 32 | 俳句 | 33 | 重要 | 34 | 吸収 | 35 | 商売 |
| 36 | 告げる | 37 | 縮尺 | 38 | 浴びる | 39 | 児童 | 40 | 訪れる |
| 41 | 貿易 | 42 | 和む | 43 | 映る | 44 | 輸送 | 45 | 垂らす |
| 46 | 勢い | 47 | 車窓 | 48 | 郵便 | 49 | 熟れた | 50 | 単刀 |
読み取り(51〜100)解答
| 番号 | 解答 | 番号 | 解答 | 番号 | 解答 | 番号 | 解答 | 番号 | 解答 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 51 | ぎんせかい | 52 | かろやかに | 53 | かんご | 54 | ふたん | 55 | へいまく |
| 56 | せきむ | 57 | こうかい | 58 | とうろく | 59 | しらべ | 60 | さずかる |
| 61 | きょうかい | 62 | ろうがんきょう | 63 | さいふ | 64 | さかあがり | 65 | げんしゅ |
| 66 | きゃくほん | 67 | てんらんかい | 68 | おびた | 69 | むらす | 70 | めんみつ |
| 71 | じゅひ | 72 | そうち | 73 | ちゅうや | 74 | ほうそう | 75 | ふんこつさいしん |
| 76 | すいそく | 77 | ちょぞう | 78 | さかり | 79 | おがむ | 80 | どひょう |
| 81 | きゅうきゅうばこ | 82 | ほがらかな | 83 | あやぶむ | 84 | きゅうきょ | 85 | こやす |
| 86 | そうかん | 87 | うけたまわる | 88 | きんべん | 89 | ばいりん | 90 | ふっきゅう |
| 91 | いさんで | 92 | ほうそう | 93 | さんさく | 94 | ふくしゃ | 95 | おす |
| 96 | きょうめい | 97 | りょけん | 98 | たちばさみ | 99 | きてき | 100 | こうせき |
採点が終わったら、間違えた問題を次の3つのパターンに分けてください。
復習の方向性が明確になるので、ここは丁寧に取り組んでください。
| ミスの種類 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 形のミス | 字の形の記憶があやふや | 書いて覚え直す |
| 意味の混乱 | 同音異義語・同訓異字の混同 | 意味で区別して覚える |
| 語彙不足 | そもそも言葉を知らなかった | 例文ごと語彙を増やす |
高校入試によく出る漢字のレベル

漢字問題は「難しい字を覚えること」が目的ではありません。
正答率の帯ごとに優先順位をつけて取り組むことが、確実に点数を伸ばすコツです。▶【文部科学省】中学校学習指導要領解説 国語編
| 正答率 | 優先度 |
|---|---|
| 81%以上 | 絶対に落とせない |
| 61〜80% | 合否を左右する |
| 60%以下 | ここで差がつく |
正答率が高い基本漢字
最優先は正答率81%以上の漢字を落とさないことです。
受験生の多くが正解できる問題でミスをすると、それだけで大きなマイナスになります。
「若い」「届ける」「優しい」のような、読めば意味がすぐわかる言葉ほど、いざ書こうとすると手が止まることがあります。
これらは音読や教科書学習を通じて自然に体に定着させておくべきレベルです。

公立高校入試の漢字傾向
公立高校の入試問題は、中学校の教科書をもとに作られます。
そのため、難しすぎる漢字が出ることはほとんどありません。
出題の中心は、社会や論説文で使われる次のような二字熟語です。
- 環境
- 負担
- 組織
- 規則
これらに加え、「若い」「優しい」のような形容詞・動詞も頻出します。
「知っている言葉なのに書けなかった」という取りこぼしを防ぐことが、公立対策の最重要課題です。

私立高校入試の書き取り対策
難関私立高校では、教科書レベルを超えた語彙力が問われます。
公立と私立では、求められる準備の幅が異なります。
| 項目 | 公立 | 私立 |
|---|---|---|
| 出題語彙 | 教科書中心 | 発展語彙あり |
| 学習範囲 | 基本重視 | 漢検準2級〜2級レベルが目安 |
| 対策 | 頻出漢字を固める | 語彙力を広げる |
以下は、難関私立や上位公立の入試で出題されやすい高難度の漢字です。
| 出題例文 | 必要な漢字 | 言葉の意味 |
|---|---|---|
| 選手のゼンセンをたたえる拍手 | 善戦 | 強い相手に対して非常によく戦うこと |
| 駐車場のチンタイ契約を結ぶ | 賃貸 | 料金をもらって物を他人に貸すこと |
| 劇のラストシーンはアッカンだ | 圧巻 | 全体の中で最も優れた部分のこと |
| ザユウの銘を生涯大切にする | 座右 | 自分の身近な場所、座っている場所の右側 |
| 大地震が起こるヨチョウをとらえる | 予兆 | 物事が起こる前触れ |
| 科学技術の発展にキヨした研究 | 寄与 | 社会や人のために役立つ働きをすること |
大阪など地域別の違い
都道府県によって、漢字問題の配点や出題形式には差があります。
| 地域 | 配点と出題形式 | 出題レベルの特徴 |
|---|---|---|
| 東京都(都立一般) | 読み5問・書き5問、計20点 | 書き取りはすべて小学校で習う漢字に限定 |
| 大阪府(公立一般) | 漢字読み書き各4問など計14点 | A・B・C問題から選択。C問題は文章が非常に難解 |
東京都では書き取りが小学生レベルに限定されているにもかかわらず、東京都教育委員会の発表によると2025年度の平均正答率は65.9%まで下がっています。
「簡単な漢字を文脈の中で確実に書く」技術こそが合否を分けることが、このデータからはっきりわかります。
まずこの100問で土台を固め、直前期に自分の志望校の過去問で調整することが基本の流れです。
▶大阪府「令和7年度一般入学者選抜 学力検査問題及び採点資料等」
▶東京都教育委員会「令和7年度都立高等学校入学者選抜 学力検査問題及び正答表」
漢字で減点される中学生の共通点

指導の現場で最も多く見られる失点の原因は、次の4つに集約されます。
- 読めるのに書けない
- 同訓異字で迷う
- 同音異義語で迷う
- 字の形を間違える
勉強しているのに点が取れないときは、どのパターンに当てはまるかを確認してみてください。
読めるのに書けない原因
「言葉の意味はわかるし読めるのに、いざテストで書こうとすると思い出せない」。
実際に指導した生徒の中には、漢字テストで90点以上取れるのに、入試の書き取りになると半分近く落としてしまうケースがありました。
これは頭の使い方の違いで説明できます。
読む作業は、目の前に文字があるので「あ、これだ」と気づけばOKです。
でも書く作業は、何もない白紙の上に、頭の中から字の細部まで引っ張り出さなければなりません。
この2つは、脳が行っている仕事がまったく違います。
失点が多い生徒に共通しているのは、漢字帳を眺めるだけの勉強で終わっていることです。
「テスト形式で白紙に書き出す」練習を必ず勉強の中に入れることが、書けるようになるための唯一の近道です。

同訓異字で迷う理由
「うつる」「さめる」「つとめる」のように、同じ音で違う漢字を使い分けるのが苦手な生徒は多くいます。
迷ってしまう原因は、漢字を「音だけの記号」として丸暗記しているからです。
例えば「つとめる」には、以下の3種類があります。
| 読み | 漢字 | 意味 |
|---|---|---|
| つとめる | 努める | 力を尽くす |
| つとめる | 務める | 役割を果たす |
| つとめる | 勤める | 会社に通う |
それぞれの漢字が持つ中心的な意味を理解し、どんな場面で使うかをセットで頭に入れることが大切です。
同音異義語で失点する理由
「保証・保障・補償」や「体制・態勢・体勢」は、入試でもよく狙われる同音異義語です。
感覚や思いつきで当てはめると、ほぼ確実に間違えます。
| 漢字 | 意味 | 使い方の例 |
|---|---|---|
| 保証 | 大丈夫と請け負う | 機械の稼働を保証する |
| 保障 | 守り支える | 国家の安全を保障する |
| 補償 | 損失を埋め合わせる | 事故の損害を補償する |
大切なのは、漢字単体ではなく「前後の言葉との組み合わせ」で覚えることです。
セットになる言葉と一緒に頭に入れると、文脈から正しい字を選べるようになります。
トメ・ハネの見直し方
採点で問題になるのは、字の美しさではありません。
採点する側が「正しい骨組みを理解しているかどうか」を判断できるかどうかです。
大量の答案を採点する現場では、読み取りが曖昧な字や意図が伝わらないトメ・ハネは、「誤字」として処理されることがあります。
「木」の縦棒はハネない、「水」の縦棒はハネる、「失」と「矢」の突き出し方の違いなど、意識してやるべき部分をはっきり書き分けることが本番での減点防止につながります。
意味から漢字を考える練習法

漢字を「字の形の暗記」としてだけ捉えると、初めて見た熟語の前で手が止まってしまいます。
「この言葉はどういう意味だろう」と考える習慣があれば、知らない熟語でも答えを導き出せることがあります。
- 知らない熟語でも文脈から意味を推測する手順
- 形が似ている漢字を仕組みから区別するコツ
- 記憶に残りやすい例文を使った暗記法を紹介
前後の言葉から判断する
知らない熟語が出てきたときは、次の3ステップで考えてみてください。
- 文脈を見る(前後の言葉から状況を確認する)
- 意味を考える(その場面で何を表しているかを推測する)
- 漢字を推測する(意味に合う漢字の部品を組み合わせる)
例えば「桜のジュヒを使って染める」という文脈なら、「桜(木)の皮」を表しているはずだと考えられます。
木に関係する「樹」と、皮膚などに使う「皮」を組み合わせれば「樹皮」という正しい表記にたどり着けます。
初見の熟語でも、文脈を手がかりにすれば推測できることは少なくありません。

似た形の漢字を区別する
形が似ている漢字を書き間違えるのは、ただ書く練習を繰り返すだけでは解決しません。
漢字の成り立ちや音の仕組みを少し理解すると、区別がずっと楽になります。
| 混同しやすい組み合わせ | 区別のポイント |
|---|---|
| 散策の「策」と二束三文の「束」 | 「策」は竹かんむりに「朿(とげ)」で、文字を書く竹札から計画を表す。「束」は木を縄でまとめた形でたばを意味する。 |
| 快晴の「夬」と中央の「央」 | 「夬」はカ行の音(快・決など)。「央」はア行の音(英・映など)を導く |
| 未と末 | 「未」は枝の上部が長く「まだこれから」。「末」は下部が長く「先の端」 |
| 治と冶 | 「治」は水(さんずい)で水を治める・整える意味。「冶」は氷(にすい)と台から成り、金属を溶かして鋳型で固める意味。 |
音符の仕組みを知ることで、似た字の混同をまとめて防げます。
例文で覚えると忘れにくい
漢字を繰り返し書くだけでは、試験本番でなかなか思い出せません。
脳は、意味のある文脈と結びついた情報のほうが長く記憶に残る性質を持っています。
| 漢字 | 例文 |
|---|---|
| 継続 | 努力を継続することで、第一志望の高校に合格した |
| 貢献 | 部活でチームに貢献できたことが自信につながった |
| 改善 | 間違いを振り返り、勉強法を改善した |
覚えたい漢字を使った短い文を声に出しながら書く練習を加えてみてください。
漢字を生きた言葉として覚えると、本番でも素早く正確に思い出せます。
漢字と一緒に覚えたい頻出語句

漢字の読み書きと並んで、四字熟語やことわざ・慣用句も毎年出題されます。
意味を理解した上で漢字とセットで覚えておくと、国語全体の得点力アップにつながります。
- 書き間違いが狙われやすい四字熟語を厳選
- 読解力向上にもつながることわざを抽出
- 四字熟語ことわざの意味と注意点を解説
高校入試の四字熟語
四字熟語は意味だけでなく、特定の字の書き間違いが採点で狙われやすいという特徴があります。
以下の表で、よく出る四字熟語と書き間違いのポイントを確認してください。
| 四字熟語 | 読み方 | 意味 | 書き間違いに注意するポイント |
|---|---|---|---|
| 暗中模索 | あんちゅうもさく | 手がかりなく探し回ること | 「夢索」は誤り。「模(手探り)」と「索(探す)」と意味で覚える |
| 絶体絶命 | ぜったいぜつめい | どうしても逃れられない危機 | 肉体(体)が絶え果てる場面と覚える |
| 創意工夫 | そういくふう | 新しいアイデアを出し様々な方法を考えること | 「工風」は誤り。仕事を工夫する「工夫」が正しい |
| 針小棒大 | しんしょうぼうだい | 針ほどのことを棒のように大げさに言うこと | 「針小防大」は誤り。針(小)と棒(大)の対比で覚える |
| 大同小異 | だいどうしょうい | 大体は同じで細部だけ違うこと | 「大同小意」は誤り。「異」は違いを表す字 |
| 無我夢中 | むがむちゅう | 自分を忘れるほど熱中すること | 「無画夢中」は誤り。「我(自分)」を失う状態という意味から覚える |
| 縦横無尽 | じゅうおうむじん | 思う通りに自由に動き回る様子 | 「従横無尽」と混同しない。縦(たて)と横(よこ)の空間軸から覚える |
▶ 中学生向け|小説文・論説文の解き方!高校入試国語の長文読解対策
高校入試のことわざ慣用句
ことわざ・慣用句は、小説文の登場人物の心理を読み解くときにも役立ちます。
知っているかどうかで、読解問題の正解率まで変わることがあります。
| 分類 | 語句 | 意味 | 指導上の注意点 |
|---|---|---|---|
| 行動・教訓 | 虻蜂取らず | 欲張って両方失うこと | 「二兎を追う者は一兎をも得ず」と結びつけて覚える |
| 行動・教訓 | 石橋を叩いて渡る | 慎重すぎるほど注意して行動すること | 小説で用心深い人物描写によく登場する |
| 行動・教訓 | 濡れ手で粟 | 苦労なく大きな利益を得ること | 「粟(あわ)」の漢字が狙われやすい |
| 行動・教訓 | 立つ鳥跡を濁さず | 去る者は後始末をきちんとすべき | 入試作文のマナー・道徳テーマでも使われる |
| 心理・人物 | 猫をかぶる | 本性を隠しておとなしく見せること | 小説の「表の顔と裏の本音」を読み解くヒントになる |
| 心理・人物 | 気が置けない | 遠慮なくリラックスできる間柄 | 「油断できない」は真逆の誤用。最も間違いが多い慣用句 |
| 心理・人物 | 途方に暮れる | どうすればいいかわからず困り果てること | 小説で主人公の挫折・悲痛な心理を表す重要表現 |
▶ 高校入試国語の知識問題120問|漢字・語句・文法・古文を一問一答で確認
直前7日で漢字を仕上げる方法

入試まで1週間を切ったとき、どう動くかで点数が変わります。
直前期は新しい問題集に手を出さず、この100問だけを繰り返してください。7日間の流れは次のとおりです。▶ 中学生の国語の勉強法|読解・記述・漢字・文法の点数を上げるコツ
| 日数 | 内容 |
|---|---|
| 1日目 | 書き取り50問を解く |
| 2日目 | 読み取り50問を解く |
| 3日目 | 採点してミスに印をつける |
| 4〜6日目 | 印のついた問題だけ繰り返す |
| 7日目 | 印のついた問題を最終確認 |
1日目から3日目の進め方
最初の3日間のミッションは、「自分が書けない漢字をすべてあぶり出すこと」です。
1日目に書き取り50問、2日目に読み取り50問を、本番のつもりで制限時間を決めて解きます。
3日目に答え合わせをして、少しでも迷ったり間違えたりした問題に赤ペンで大きなチェックマークを書き込んでください。
「たぶん合ってると思う」という問題にもチェックを入れる方が安全です。
この3日間で完成する「自分専用の弱点リスト」が、残り4日間の教材になります。

4日目から6日目の復習法
中盤の3日間は、チェックがついた問題だけを繰り返します。
正解できた問題には手を触れなくてOKです。朝・夕・晩の3回に分けて、間違えた漢字だけを書いて確認するサイクルを続けてください。
一度に長時間やるより、15分ずつ3回に分けて復習するほうが、記憶に長く残ります。
このとき、「形のミスだったのか」「意味を混同したのか」の原因も漢字の横にメモしておくと、次に見たときの思い出しやすさが変わります。

7日目の本番チェック
入試前日は、チェックがついた問題だけを30分以内で白紙に書き出す最終テストを行います。
すんなり書けた漢字は、翌日の本番でも大丈夫です。
それでもまだ迷う漢字が数語残ったなら、それが「試験当日の朝に最後に確認すべき漢字」です。
数が絞れているほど、当日の朝も落ち着いて見直せます。

間違い漢字ノートの作り方
この1週間で集めた弱点を一冊のノートにまとめておくと、試験会場でも使える自分専用の教材になります。
見開きを次のように使ってください。
| 左ページ | 右ページ |
|---|---|
| 問題文(文脈付きのひらがな) | 正解の漢字(赤ペンで大きく) |
| 弱点メモ | 自分が間違えた書き癖への警告メモ |
| (空白) | 自分で作った短い例文 |
試験当日の朝、電車の中でこのノートを開くだけで、最も落としやすい漢字を直前まで確認できます。
▶ 中学生の国語ノートの書き方|成績が上がる取り方・まとめ方を解説
漢字の練習にタブレット学習教材もおすすめです。
【Q&A】高校入試よく出る漢字に関する質問

高校入試の漢字対策について、受験生や保護者から指導現場によく寄せられる疑問にQ&A形式でお答えします。
読み書きの優先順位や直前期の練習量など、本番の得点に直結する核心的なアドバイスをまとめました。
Q.読みと書きはどちら優先?
書き取りを優先してください。
読みの平均正答率は80%以上になることが多い一方、書きは年度によって60%台まで下がることがあります。
実際に合否に影響する差がつくのは書き取り問題です。
読みは通学時間などのスキマ時間に一問一答で確認するだけで十分に対応できます。

Q.何問くらい練習すべき?
入試頻出の100問を3周することが最も効果的です。
直前期に分厚い問題集を買い込んで全部やろうとすると、どれも中途半端になりがちです。
1周目で弱点を見つけ、2周目で弱点だけを集中補強し、3周目で完璧に書けるか確認する。
このサイクルを丁寧に回すだけで、入試に必要な漢字の核心が身につきます。

Q.中学入試の漢字と違う?
高校入試では、文脈の中で正しい語彙を選ぶ力が試されます。
中学入試(小学生向け)では、小学校で習う漢字の範囲内でひねった問題が出ることがあります。
高校入試では常用漢字2,136字を背景とした、論説文や小説文を読み書きするために必要な実用的な熟語が中心です。
パズル的な知識より、文脈の理解力と語彙力が求められます。

Q.大人でも迷う漢字は入試に出る?
難解な読み方の漢字や専門用語は、公立高校入試にはほぼ出ません。
ただし、「大人でもつい迷う書き方のポイント」は入試で頻繁に狙われます。
例えば「展」に余分な線を書いてしまう、「垂」の横棒の本数を間違えるなど、基本的だからこそ不注意で落としやすい部分が出題の核心です。
難しい漢字を探すより、こうした落とし穴をひとつずつつぶす方が直前期の得点につながります。
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まとめ:高校入試によく出る漢字の読み書きプリント【直前チェック100問】

漢字は、正しいやり方で取り組めば確実に点数を上乗せできる分野です。
今日からすぐ取り組む手順を整理しておきます。
- 100問を解いて、間違えた漢字に印をつける
- ミスを「形・意味・語彙」の3つに分類する
- 印のついた漢字だけを繰り返し復習する
- 短い例文と一緒に覚えて3周する
▶ 中学生の漢字ドリルおすすめ12選|苦手タイプ別の選び方と使い方を解説
執筆者プロフィール

※この記事は、学習塾で国語指導を長年担当してきた田中彩乃が担当しています。
小説文・論説文・古文・漢文・作文対策まで幅広く指導し、読解力を伸ばす実践的な学習法を発信しています。
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