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漢字ドリルを買ったのに途中で止まってしまった、何回書いてもテストになると書けないと悩んでいませんか。
学校のワークを何度もやっているのに、同じ漢字を繰り返し間違える中学生は少なくありません。
実は、漢字が苦手な原因によって、合うドリルや勉強の進め方は大きく変わります。
この記事では、これまで学習塾で小学生・中学生の国語指導を担当し、漢字や語彙のつまずきをサポートしてきた執筆者が、苦手タイプ別におすすめの漢字ドリルと選び方を整理しました。
学校ワークだけで足りるケースや、市販ドリルを追加した方がよいケースも含めて、今日から無理なく続けられる方法をわかりやすく紹介します。
記事のポイント
苦手の原因5タイプから自分に合う1冊がわかる
成績が伸びる正しい選び方と使い方のコツが学べる
おすすめドリル10選の特徴やつまずきやすさがわかる
紙が続かないときの対処法とよくある疑問が解決する
Contents
中学生の漢字ドリルは「人気順」ではなく苦手タイプで選ぶ

漢字ドリルは書店やネットで無数に売られていますが、売れ筋ランキングだけを見て選ぶと失敗することがあります。
例えば、分厚い問題集を買ったものの3日で止まってしまった中1生のように、量や形式が合わないと最初の数ページで終わります。
漢字が苦手な理由は中学生によってまったく違うため、原因に合わせた1冊を選ぶことが大切です。
- 売れ筋のランキングだけで選ぶと失敗しやすい
- 最初の数ページで止まるのは量や形式のミスマッチ
- 漢字が苦手な原因に合わせた1冊を選ぶことが大切
漢字が苦手な中学生に多い5つのつまずきタイプ
苦手の原因は、大きく5つのタイプに分かれます。
ドリルを選ぶ前に、まず自分のタイプを確認してみましょう。
タイプ1「読めるけど書けない」は、文字の細かい形を正確に覚えるのが苦手な中学生です。点の位置や線の交わり方など、細部で間違えやすい傾向があります。
タイプ2「何回書いても忘れる」は、書いた直後は覚えていても翌日には忘れてしまう中学生です。時間を空けて復習する習慣がないと定着しません。
タイプ3「書くことが作業になっている」は、枠に文字をきれいに収めることだけに集中してしまい、意味や読みを頭に入れないまま手だけ動かしている中学生です。
タイプ4「語句の意味が弱い」は、漢字の文字は書けても、その言葉が何を意味するかがわかっていない中学生です。文章の中で使おうとすると詰まります。
タイプ5「続かない」は、能力の問題ではなく、部活や宿題で毎日が忙しいなかで教材の量や形式が生活に合っていない中学生です。
| つまずきタイプ | 主な原因 | 合う教材の方向性 |
|---|---|---|
| 読めるけど書けない | 文字の細部を正確に処理するのが苦手 | なぞり書き・パーツ分解型 |
| 何回書いても忘れる | 時間を空けた復習が不足 | 確認テスト付き・赤シート型 |
| 書くことが作業になる | 手の動きだけで頭が停止 | 小テスト形式・想起重視型 |
| 語句の意味が弱い | 意味と文字がつながっていない | 例文・語句解説つき型 |
| 続かない | 量と形式が生活に合っていない | 3〜10分の薄型ドリル |
学校の漢字ワークで伸びない中学生に多い「ただ書くだけ」の罠
学校のワークを真面目にやっているのに漢字テストの点数が上がらない、という中学生は少なくありません。
その原因の多くは、使い方の問題です。
指導していると、字の形を写すことに意識が向きすぎて、意味や読みが頭に残っていない中学生がいます。
きれいに書こうとするあまり、肝心の「この字は何という読みで、どんな意味か」を考える余裕がなくなっているのです。
数ページ分まとめて解いてから最後に丸つけをする習慣も問題です。間違えたまま同じ文字を何度も書くと、誤った形が定着しやすくなります。
学校のワーク自体が悪いのではなく、「意味を考えながら書く」「すぐ丸つけをして直す」という使い方ができていないことが、伸び悩みの主な原因です。
中学生向け漢字ドリルの失敗しない選び方

教材を選ぶ基準は「レベル」「目的」「形式」の3つです。
ただし、どれが自分に合うかは中学生の状況によって変わります。
ここでは状況別に整理します。
- 苦手の原因は細部の形や復習不足など5つに分かれる
- 自分のつまずきに合う教材の方向性を確認できる
- 特徴を整理した一覧表で合う教材をすぐ見つけられる
基礎レベルなら小学校漢字の復習ができるドリルを選ぶ
中学1年生で急に漢字のテストが苦手になる生徒は、小学校の漢字に抜けがあるケースが多いです。
小学校6年間で習う漢字は1,026字ですが、卒業時点ですべて完全に定着している生徒は少なく、300字近くが曖昧なまま中学校に進む生徒も珍しくありません。
中学校では小学校の漢字が全部書けることを前提に授業が進みます。
そこに中学校の新出漢字が加わると、追いつくのが難しくなります。
一見遠回りに思えても、小学校漢字の復習から始めるのが最も効率のよい方法です。

▶【文部科学省】学年別漢字配当表
定期テスト対策なら教科書準拠型・確認テスト付きが使いやすい
公立中学校の定期テストは、授業で使う教科書から漢字・語句が出題されます。
光村図書や東京書籍など、学校が採用している教科書に沿って学べるドリルを選べば、学校の進度に合わせやすく無駄が少なくなります。
教科書準拠型のドリルには、単元ごとに確認テストやまとめテストが入っていることが多く、本番形式での練習がしやすいのが強みです。
教科書と単元の順番が一致しているため、授業に合わせてコツコツ進めやすいです。

高校受験や漢検対策なら頻出順・語句対応型を選ぶ
高校受験で出題される漢字には、明確な出題の偏りがあります。
すべての漢字を無差別に覚えようとするより、入試データをもとに出題頻度順に並べられた「でる順」タイプの教材を選ぶのが合理的です。
入試では書き取りだけでなく、同音異義語・対義語・類義語・熟語の構成・ことわざ・慣用句なども出題されます。
これらをまとめて学べる語句対応型の教材を選ぶと、漢字と語彙を同時に対策できます。

書き込み式かテスト形式かは中学生の性格で選ぶ
コツコツ丁寧に取り組むのが好きな中学生や、字のバランスを意識して書く練習をしたい中学生には、書き込み式のドリルが合います。
なぞり書きスペースが充実したものは、正しい筆順と文字の形を手で覚えるのに向いています。
反対に、反復練習を退屈と感じやすい中学生、テスト形式で「できた・できない」を素早く判断したい中学生には、赤シートで解答を隠して自己テストを繰り返す一問一答形式が合います。
自分がどこを知らないかを素早く見つけられるため、集中力が続きにくい中学生でも飽きにくいです。

▶【文部科学省】中学校学習指導要領解説 国語編
語彙力も伸ばしたいなら漢字・語句を一緒に学べるドリルを選ぶ
「文章は読んでいるのに、意味がよくわからない」と感じる中学生は、漢字の字形は覚えていても、その言葉の意味がわかっていないことが多いです。字を書けることと、言葉の意味を理解していることは別物です。
すべての漢字に意味と例文が丁寧に載っているドリルを選べば、文字の練習をしながら語彙も一緒に増やせます。
どんな場面でその言葉を使うのかをセットで覚えることが、読解力の底上げにつながります。

続かない中学生には3分〜10分で終わる薄いドリルを選ぶ
部活や塾で毎日が忙しい中学生にとって、分厚いドリルを目の前に置かれること自体がやる気を奪う原因になります。
1回3分・5分・10分で終わるように設計された薄いドリルなら、「これだけならできる」と感じやすく、続けやすいです。
短時間で1冊を完走できると、「自分でもできた」という達成感が生まれます。
この感覚が次へのやる気につながるため、続かない中学生には薄型のドリルから始めることをすすめています。

▶【文化庁】常用漢字表の字体・字形に関する指針
無料プリントと市販ドリルは目的で使い分ける
無料でダウンロードできる漢字プリントは、市販ドリルとは役割が違います。
| 比較項目 | 無料プリント | 市販ドリル |
|---|---|---|
| 主な使い方 | 特定の漢字を確認する・演習量を補う | 基礎から順番に体系的に定着させる |
| 解説・語句の説明 | ほぼなし | 意味・例文・赤シートなど充実 |
| 進捗の管理 | 印刷・管理の手間があり、紛失しやすい | 1冊にまとまっており、進み具合がわかりやすい |
| 向いている中学生 | 基礎ができていて確認したい中学生 | つまずきを克服して自立して進めたい中学生 |
基礎を市販ドリルで学んだ後に、無料プリントで確認テストをする使い方が最もうまく機能します。
中学生の漢字ドリルおすすめ12選|苦手タイプ別に紹介

苦手タイプ別に本当におすすめできる10冊を紹介します。
まず全体を一覧で確認してから、詳細を読んでみてください。
| 教材名 | 向いている中学生 | 目的 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 小学生の漢字1026字 書き取りドリル(メイツ出版) | 小学校漢字に抜けが多い中学生 | 基礎復習 | 中学新出漢字は非収録 |
| 中学基礎がため100% 中学国語 漢字(くもん出版) | スモールステップで進めたい中学生 | 基礎固め | ボリュームがあるため1日量を決める |
| 中学教科書ワーク 国語 光村図書版(文理) | 定期テストで得点を安定させたい中学生 | 定期テスト対策 | 教科書会社の確認が必須 |
| 中学 教科書ぴったりトレーニング 光村図書版(新興出版社啓林館) | 隙間時間に定期テスト対策をしたい中学生 | 定期テスト対策 | 発展レベルには非対応 |
| 高校入試 でる順ターゲット 中学漢字・語句・文法1500(旺文社) | 受験漢字をタイパよく覚えたい中3生 | 高校受験対策 | 書き込み用のスペースは少なめ |
| 高校入試 漢字・語句3000 ワイド版/ミニ版(受験研究社) | 難関校受験・語彙まで完璧にしたい中学生 | 高校受験・難関対策 | 余裕を持つなら中3夏前に開始 |
| 中1漢字 10分間基礎ドリル(Gakken) | 毎日続けることを最優先にしたい中学生 | 習慣化・基礎定着 | 基礎特化のため受験レベルには別途対策が必要 |
| 高校入試 ランク順 中学漢字・語句・文法1100(Gakken) | 高校入試の漢字を効率よく覚えたい中学生 | 取り組みやすさ重視 | 別途ノートが必要になることもある |
| システム中学国語 漢字語彙編(水王舎) | 意味・語彙まで深く理解したい中学生 | 語彙力向上・受験 | 収録漢字数は多くない |
| 中学国語力を伸ばす語彙1700(文英堂) | 論説文・評論文の読解も強化したい中学生 | 語彙力向上 | 抽象語が多く、中1単独では難しい場合も |
| 高校入試突破 10日でできる! 中学漢字・語句・文法(受験研究社) | 入試直前や長期休みに短期間で総復習したい中3生 | 短期集中・総復習 | 1日の問題数が多いため解き直し時間の確保が必要 |
| 漢検 3級 分野別問題集 | 中学卒業レベルの漢検3級に一発合格したい中学生 | 漢検対策・内申点アップ | 3級の範囲に特化しているため他級の対策は不可 |
基礎固め・小学校漢字の復習におすすめのドリル
1.『6年分を総復習!小学生の漢字1026字 書き取りドリル 中学に上がる前に完全マスター』(メイツ出版)
向いている中学生:中学校の漢字テストで常に半分以下しか取れない中学生、小学校の漢字に抜けが多いと感じる中学生。
表紙に「小学生用」と大きく書かれていないため、中学生がプライドを傷つけずに取り組めます。
対義語や文章作成問題など多角的な形式で繰り返し出題されるため、夏休みなどの長期休みを使って「1日4ページ」のペースで進めると、小学校漢字の抜けをまとめて確認し直すことができます。
注意点:中学校の新出漢字は収録されていません。小学校漢字の総復習に特化した教材です。
2.『中学基礎がため100% できた! 中学国語 漢字』(くもん出版)
向いている中学生:学校の進度に関係なく、自分のペースでやさしいところから段階的に進めたい中学生。
重要な内容が少しずつレベルを上げながら繰り返し登場する構成になっており、「自分でできた」という感覚が得られやすいです。
毎日「1日見開き1ページ(10分)」と決めてルーティン化し、付属のスマートフォン用アプリで確認テストをすると定着しやすいです。
注意点:176ページとボリュームがあるため、1日のページ数を欲張りすぎると途中で止まります。
定期テスト・学校ワーク対策におすすめのドリル
3.『中学教科書ワーク 国語 光村図書版』(文理)
向いている中学生:定期テストで漢字・語句を確実に得点源にしたい中学生、内申点を上げたい中学生。
教科書の単元・文章・漢字の学習順に沿って学べるため、定期テスト対策として無駄がありません。
赤シートで暗記できるページや、スマートフォンで使えるWEBアプリも充実しています。
学校で新しい単元に入った日の夜に漢字ページを解く習慣をつけると、テスト前に慌てる必要がなくなります。
注意点:学校で採用している教科書会社(光村図書・東京書籍・教育出版など)に合ったものを正しく選ぶ必要があります。購入前に教科書の表紙で出版社を確認してください。
4.『中学 教科書ぴったりトレーニング 漢字・語句・文法 光村図書版』(新興出版社啓林館)
向いている中学生:部活や塾で忙しく、1回10分以内の隙間時間で定期テスト対策をしたい中学生。
1枚ずつ切り取って使えるため、その日やる1枚だけをリビングのテーブルに出しておくと、中学生の気持ちの負担を最小限に抑えられます。
登下校や部活前の10分間で教科書の内容をコンパクトに復習できます。
注意点:難関私立高校受験に必要な発展レベルの漢字はこの1冊でカバーしきれません。
高校受験・漢検対策におすすめのドリル
5.『高校入試 でる順ターゲット 中学漢字・語句・文法1500 四訂版』(旺文社)
向いている中学生:入試本番でよく出る漢字・語句を、出やすい順に効率よく覚えたい中3生・受験生。
過去の入試問題を分析して出題頻度順に並べているため、得点に直結しやすい内容から取り組めます。
公式アプリと連動しており、「1日25語、アプリでセルフテストをして、間違えた語だけルーズリーフに3回書く」というサイクルで進めると効果的です。
注意点:新書サイズで携帯性を重視した設計のため、ノート代わりに書き込む作りにはなっていません。
6.『高校入試 漢字・語句3000 ワイド版/ミニ版』(受験研究社)
向いている中学生:公立上位校・難関私立高校を受験する中学生、四字熟語・ことわざ・慣用句・同音異義語まで完璧に仕上げたい中学生。
「必ずおさえておきたい」「入試で差がつく」「難関校突破」の3段階に分かれており、志望校のレベルに合わせて学習範囲を決めやすいです。
通学電車での片手暗記にはミニ版、机での書き取り演習にはワイド版と使い分けられます。
注意点:3,000題と収録量が多いため、余裕を持って取り組むなら中3の夏前には始めることをすすめます。
漢字学習が続かない中学生におすすめのドリル
7.『中1漢字 10分間基礎ドリル』(Gakken)
向いている中学生:毎日続けることを最優先にしたい中学生、部活や習い事で毎日が忙しい中学生。
1回10分という設計のため、食後やちょっとした隙間時間でも取り組めます。
まずは毎日1ページを続けることだけを目標にして、1冊完走を目指しましょう。
「自分でも1冊やり終えられた」という経験が、次のドリルへの自信になります。
注意点:基礎レベルの内容に特化しているため、これだけで高校入試の難しい問題に対応することはできません。
8.『高校入試 ランク順 中学漢字・語句・文法1100』(Gakken)
向いている中学生:机に向かって分厚いドリルを解くのがどうしても嫌いな中学生、通学などの隙間時間だけでサクッと対策したい中学生。
解説:最新の高校入試問題を分析し、出題頻度が高い順に「ランクA〜C」に分けて収録されている実在の教材です。
持ち運びやすいコンパクトなハンディサイズで、全ページがカラフルで見やすく整理されているため、勉強への心理的ハードルが非常に低いのが魅力です。
注意点:赤シートで隠して覚える暗記本スタイルのため、冊子内に直接漢字を書き込むスペースはありません。書く練習をしたいときは、別途ノートを用意する必要があります。
語句・語彙力まで伸ばしたい中学生におすすめのドリル
9.『システム中学国語 漢字語彙編』(水王舎)
向いている中学生:漢字の意味と用法にこだわり、長文読解や作文に直結する語彙力を鍛えたい中学生・受験生。
「出る書き276」「出る読み288」「出る四字熟語・慣用句156」「出る重要語90」で構成されており、入試で問われやすい内容に絞り込まれています。
「見出し語→意味→例文→実際の入試問題の実例」という流れで学べるため、文章の中で使える実戦的な知識が身につきます。
赤シートで意味と読み書きの両方を隠して、自分の口で意味を説明できるかを確かめながら進めると効果が高いです。
注意点:収録漢字数は他の網羅型教材より多くないため、「とにかく数をこなしたい」という使い方には向きません。
10.『中学国語力を伸ばす語彙1700』(吉岡哲/文英堂)
向いている中学生:「なんとなく知っているけど正確な意味は説明できない」という言葉を整理したい中学生、論説文・評論文の読解が苦手な中学生。
1,700語の日常語・抽象語を、英単語を覚えるような感覚で学べる構成です。1日30語ずつチェックして、意味が曖昧な言葉に印をつけながら周回します。
評論文や論説文を読んだときに言葉の意味で詰まる回数が減り、文章の流れをつかみやすくなります。
注意点:抽象度の高い語も含まれているため、語彙力が特に乏しい中1生がいきなり1人で進めると難しく感じることがあります。
11.高校入試10日でできる 漢字:サクサク合格トレーニング!
向いている中学生:入試直前や長期休みに短期間で中学漢字を総復習したい中3生、分厚い問題集だと途中で挫折してしまいがちな中学生。
わずか10日間という短い期間で、高校入試に必要な重要漢字を効率よく総仕上げできる構成です。
1日分が「テストに出る基礎」から「入試レベルの実戦」へとステップアップしていくため、無理なく着実に力を引き上げられます。
短期間で1冊をやり切ることで、入試直前の大きな自信に繋がります。
注意点:10日という短いスケジュールに凝縮されているため、1日あたりの問題数がやや多めです。答え合わせだけでなく、間違えた問題の解き直しの時間をその日のうちにしっかりと確保することが大切です。
漢検対策におすすめの漢字ドリル
▶【日本漢字能力検定協会】各級の概要
12.漢検 3級 分野別問題集
向いている中学生:中学卒業レベルの「漢検3級」に一発合格したい中学生、ただ無目的に漢字を覚えるよりも明確なゴールがある方がやる気が出る中学生。
漢検を主催する公式協会が出しているため、実際の試験傾向に最も近い形で対策ができる構成です。
「書き取り」「読み」「部首」「四字熟語」など、出題ジャンル(分野)ごとに分かれているため、自分の苦手な部分だけをピンポイントで集中強化できます。
漢検3級は高校受験の内申点で優遇されることも多く、合格を目指してゲーム感覚でクリアしていくことで、受験に必要な漢字力も自然と身につきます。
注意点:漢検3級(中学卒業レベル)の出題範囲に特化しているため、それより基礎的な内容や、さらに上の準2級・2級の範囲はカバーしていません。お子さんの現在の実力や目標に合わせた級を選んであげる必要があります。
国語の専門家に任せて点数アップ
東大生の指導で読解力が身につく
↓↓↓
漢字ドリルを買っても成績が伸びない中学生の共通点

良い教材を買っても、使い方を間違えると成績は上がりません。
ここでは現場でよく見かける失敗パターンと、改善できるポイントを3つ紹介します。
- 同じ漢字をノートに続けて書き殴るだけでは覚えない
- 丸つけと解き直しを後回しにすると再発率が上がる
- テスト前に1日でまとめて進めようとすると途中で止まる
何回も書いているのに覚えられない
最もよく見かけるのが、同じ漢字をノートに10回・20回と続けて書き殴るやり方です。
- よくある失敗:手本を見ながら同じ文字を繰り返し書くだけで、頭はほとんど働いていない。
- 改善策:2〜3回書いたら手元を隠し、何もないスペースに自力で書き出せるかを試す。
指導していると、部首の意味や熟語の読みを何も考えずに書いている中学生が少なくありません。
覚えにくい漢字については、部首の意味や成り立ちをひと言だけ確認してから書くと頭に残りやすくなります。
すべての漢字で深掘りする必要はなく、どうしても間違える字にだけ試してみてください。

丸つけと解き直しを後回しにしている
数ページ解いてからまとめて丸つけをする、あるいは翌日に回すというやり方は、誤った文字の形が頭に定着する時間を長くしてしまいます。
- よくある失敗:赤ペンで正しい漢字を横に書くだけで、解き直しをしない。
- 改善策:間違えた直後にすぐ正しい字を確認し、その場で手元を隠してもう一度自力で書けるか試す。
この解き直しをその場でやるかどうかが、テスト本番での再発率を大きく左右します。

1日でまとめて進めようとして途中で止まる
テスト前の週末に「今日で一気に50語覚える」と頑張っても、次の日にはほとんど忘れています。
一度に大量に詰め込む学習は、一時的には書けるようになった気がしても、翌日には大半が薄れていきます。
- よくある失敗:週に1回まとめてやろうとして、疲弊して止まる。
- 改善策:毎日10分・少しずつ続ける。部活後でも無理なく終わる量に落とす。
「漢字の勉強はつらいもの」という印象が強くなると、次にドリルを開くのがさらに億劫になります。
1日の分量を小さく設定することが、長く続けるための最初のポイントです。
覚えた漢字を忘れにくくするドリルの使い方

買った1冊を最大限に活かすために、正しい使い方の流れをまとめます。
ドリルを「買って終わり」にしないための具体的なやり方です。
- 見る確認と書く練習と隠す小テストをセットにする
- 間違えた漢字だけを集めるミスノートで効率よく復習
- 家庭では1分間の口頭クイズで密度の高い確認ができる
「見る→書く→小テスト」の順番で定着させる
漢字を覚えるには、ただ書くだけでなく「見る・書く・思い出すテスト」の3ステップをセットにすることが重要です。
①見る(意味を確認する):書き始める前に、その漢字の読み・意味・例文を確認します。覚えにくい漢字については、「氵(さんずい)がついているから水に関係する字」のように、記憶のフックになるポイントを見つけてみましょう。すべての漢字で深掘りする必要はありません。
②書く(声と手を一緒に動かす):書き順を声に出しながら、1〜2回丁寧に書きます。空中に指で大きく書く「空書き」を先に入れると、文字の形が頭に入りやすくなります。
③小テスト(隠して思い出す):書き終えたらすぐに手元を隠し、何もないスペースに自力で書けるか試します。「ほぼ書けたが一部怪しい」という漢字をそのままにしないことが、テスト本番での失点ゼロにつながります。

間違えた漢字だけを集めるノートを作る
ドリルを1周終えたとき、全ページを最初からやり直すのは時間の無駄です。
1回でも間違えた漢字だけを集めた「ミスノート」を作ると、復習の効率が大幅に上がります。
ノートの左列に「間違えた漢字を使った例文や読み」を書き、右列に「正しい漢字」を書きます。
左側を折って隠せば、いつでも自己テストができます。
2周目以降はドリル本体を開かず、このノートだけを繰り返し確認すれば十分です。

家庭では1分間の口頭チェックを取り入れる
鉛筆を持って机に向かわなくても、漢字の確認はできます。
親が「後悔の『かい』って何偏だっけ?」とクイズを出し、子どもが口で答えるだけで十分な練習になります。
食事前・お風呂上がり・テレビのCM中など、1分あれば実践できます。
書く疲労がゼロで、頭の中でイメージしながら答えるため、短時間で密度の高い復習になります。
保護者がドリルやミスノートを持って問題を読み上げるだけでできるため、難しい準備は一切不要です。

テスト前は新しい漢字よりミスした漢字を優先する
テスト直前に焦って新しい漢字を増やそうとする中学生が多いですが、これは得点につながりにくいやり方です。
最も点数につながるのは、「一度間違えたことがある、書けるかどうか曖昧な漢字」を確実に書けるようにすることです。
テスト前の数日間は新しいページを開くのをやめ、ミスノートやドリルの×印がついている箇所だけを集中して復習してください。
直前の1〜2週間でこのやり方をやり切れれば、点数は確実に上がります。
紙の漢字ドリルがどうしても続かないときの考え方

何ヶ月試しても紙のドリルが続かない場合は、「紙で書く」という形式が今の中学生に合っていない可能性があります。
無理に続けようとするよりも、形式を変えることを考えましょう。
- セルフ管理が苦手なら自動で判定するデジタルも有効
- 続かない原因が紙の拒絶か量の多さかを見極める
- 薄型ドリルで1冊を完走した達成感が自信に変わる
すぐ採点できる教材が合う中学生もいる
「丸つけをして、解き直しをする」という紙のドリルのセルフマネジメントが難しい中学生もいます。
そのような中学生には、タブレット教材やスマートフォンアプリへの切り替えが効果的な場合があります。
デジタル教材の大きなメリットは、1文字書いた瞬間に正誤が自動で判定されることです。
間違えた瞬間に何が違うかを確認できるため、誤った形を長時間書き続けるという無駄が起きにくくなります。
丸つけが苦手な中学生や、保護者が毎回確認できない家庭にとっても取り組みやすい選択肢です。

まずは紙1冊を完走するか、短時間教材に切り替えるかを見極める
続かない原因が「紙が嫌なのか」それとも「量が多すぎるのか」を確認することが先決です。
書くこと自体は問題ないのに分厚いドリルを前にするとやる気がなくなるなら、薄型のドリルに切り替えましょう。
3分〜10分で1回分が終わる設計のものを選び、まずは1冊を最後まで完走することだけを目標にします。
「自分でも1冊やり終えられた」という経験が自信になり、次のドリルを開く力になります。
完走できたら、次に進む教材を子どもの希望も聞きながら選んでください。
【Q&A】中学生の漢字ドリルに関するよくある質問

学校のワークとの併用や開始時期など、中学生の漢字ドリル選びで多くの保護者が悩む疑問に回答します。
正しい活用法や取り組み方のコツを知り、不安を解消して今日からの学習に役立ててください。
Q.学校の漢字ワークだけでは足りませんか?
学校のテストで毎回9割以上取れている中学生は問題ありませんが、それ以外の中学生は市販のドリルを1冊加えることをすすめます。
学校のワークは「その学年の新出漢字を一通りこなす」ことを目的に作られており、苦手の原因に合わせたスモールステップ設計にはなっていません。
定期テストでのミスが続く中学生や、小学校漢字に抜けがある中学生は、自分のつまずきに合った市販ドリルを補助的に使うことで伸びやすくなります。

Q.中1から市販の漢字ドリルは必要ですか?
小学校の漢字の定着が怪しい場合や、中学校の最初のテストでミスがあった場合は、中1の段階から市販ドリルを始めることをすすめます。
中学校では各教科の教科書に難しい語句が一気に増えます。
漢字の読み書きに不安がある状態で中学の学習を積み上げると、全教科の理解スピードが落ちやすくなります。
中1のうちに小学校漢字の抜けを埋めておくことが、受験期に向けた合理的な準備になります。

Q.無料プリントだけでも漢字の勉強はできますか?
基礎ができている中学生が確認テストとして使うには有効ですが、つまずきを抱える中学生の主な教材として使うのはすすめません。
無料プリントには語句の意味解説・段階的なステップアップ設計・モチベーションを支える工夫が基本的にありません。
基本は市販ドリルを1冊の軸にして、確認や補足の目的で無料プリントを活用するのがよい使い方です。

Q.漢字は何回書けば覚えられますか?
何回書くかよりも、「何回思い出す練習をしたか」の方が定着に大きく影響します。
1回に書く練習回数は2〜3回で十分ですが、その代わりに1日後・3日後・1週間後と時間を空けて小テスト形式で思い出す機会を作ることが重要です。
手元を隠して自力で書けるかを繰り返し試す練習が、最も効果的な定着方法です。

Q.漢字ドリルは何冊も買った方がいいですか?
同時に複数を買うのは避けてください。まずは厳選した1冊を間違いがゼロになるまで3〜5周繰り返すことが大切です。
複数のドリルに手を広げると、それぞれで間違えた漢字の解き直しが曖昧になり、どれも中途半端に終わります。
1冊を完璧にやり遂げた経験が自信になり、次のステップへの力になります。
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まとめ|中学生の漢字ドリルは苦手の原因に合う1冊を選ぼう

漢字が伸びるかどうかは、努力の量よりも「どの1冊を選んで、どう使うか」で決まります。
人気ランキングではなく、自分のつまずきタイプに合った教材を選ぶことが最初のポイントです。
- 選ぶときに確認したい3つの軸は
- 「続けられる薄さ・量」
- 「間違い直しがしやすい確認テストや赤シートの工夫」
- 「学習の目的に合った教科書準拠または受験対応の構成」です。
この3つが揃った1冊を、解き直しまで丁寧に繰り返すことで、漢字テストの点数だけでなく、読解問題や他教科の語句の理解にもよい影響が出てきます。
まずは1冊、子どもが無理なく続けられる教材を選ぶところから始めてみてください。
執筆者プロフィール

※この記事は、学習塾で国語指導を長年担当してきた田中彩乃が担当しています。
小説文・論説文・古文・漢文・作文対策まで幅広く指導し、読解力を伸ばす実践的な学習法を発信しています。
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