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学校の国語では高得点なのに、塾や初めて読む文章になると急に解けない。
「本も読んでいるし漢字もできるのに、なぜ?」と戸惑う保護者は少なくありません。
小学生の国語は、やみくもに読書や問題集を増やすより、まず子どもがどこでつまずいているかを確認することが大切です。
この記事では、小学生の国語指導を担当してきた私の経験をもとに、音読や設問への反応から苦手の原因を見分ける方法、抜き出し・選択・記述の解き方、家庭で使える声かけまで紹介します。
「国語が苦手」とひとくくりにせず、お子さんに合った勉強法を見つけるところから始めていきましょう。
記事のポイント
- 音読の様子から国語が苦手な本当の原因を見分ける
- 読書とテスト読解の違いを知り本文の根拠で解く
- 抜き出しや記述問題は設問のルールと型で解く
- 家庭では答えを教えず根拠を探す声かけをする
小学生の国語は苦手の原因を見つけてから勉強法を決める

「国語が苦手」と一括りにせず、どこで手が止まっているのかを見てから対策を選ぶことが大切です。
読書や問題集を増やす前に、つまずいている場所を確認してみましょう。
国語が苦手でも原因は子どもによって違う
同じように読解問題で失点していても、原因は一人ひとり違います。
私が指導してきた生徒にも、次のような違いがありました。
- 語彙で止まる:知らない言葉が多く、文の意味をつかめない
- 文の理解で止まる:主語と述語、言葉のつながりを整理できない
- 文章全体で止まる:接続詞を見落とし、話の流れを追えない
- 設問で止まる:字数や文末など、答える条件を見落とす
- 記述で止まる:内容は分かっていても、文章にする方法が分からない
この違いを見ないまま「国語が苦手だから読書を増やそう」「問題集をもう1冊やろう」と進めても、対策がずれることがあります。
点数だけを見るのではなく、どの場面で手が止まったのかを見ることが、勉強法を決める手がかりになります。

まず音読と読解問題1〜2問でつまずきを確認する
つまずきを探すために、何十問も解かせる必要はありません。
指導の最初に見ていたのは、音読の様子と、読解問題を1〜2問解いたときの反応です。
音読では、例えば次の点を見ます。
- 語頭で詰まらないか
- 単語を読み飛ばしていないか
- 句読点で区切れているか
- 一本調子になっていないか
問題を解くときは、
- 抜き出す場所をどう探しているか
- 設問の条件を確認しているか
- 記述問題で完全に手が止まっていないか
といった様子を確認します。
ここで大切なのは、1回の反応だけで原因を決めつけないことです。
音読と1〜2問の答案を見ながら、「次にどこを詳しく確認するか」を絞っていきます。

読書や漢字ができても読解で止まることはある
「本をよく読む」「漢字や語句の問題はできる」。
それでも、初見の読解問題で手が止まることはあります。
読書を楽しむことと、設問に合わせて本文から根拠を探すことは、同じ作業ではないからです。
実際の指導でも、
- 漢字や語句はよくできる
- 本もよく読んでいる
- しかし初めて読む文章の選択問題や記述で止まる
という生徒がいました。
こうした場合、語彙量だけでなく、接続詞を追えているか、設問と本文の言い換えに気づけるか、本文から答えの根拠を探せているかを確認します。
学校の点数だけで判断せず、初めて読む文章をどう解いているかまで見ると、苦手の正体をつかみやすくなります。
なお、ここで紹介する方法は、中学受験をする子どもだけを対象にしたものではありません。学校の国語や、これから中学校へ進むうえで読解に不安がある場合にも使える考え方です。
どこでつまずく?小学生の国語が苦手な原因を見分ける

国語の答案は、○か×かだけを見ても原因が分かりにくい教科です。
「どこで迷ったか」「どうやって答えを探したか」まで見ると、必要な練習が見えてきます。
| 子どもの様子 | 確認したいつまずき | 最初に確認すること |
|---|---|---|
| 音読で語頭が詰まる、読み飛ばす | 語彙や文字の読み取り | 知らない言葉がないか聞く |
| 句読点を無視して一本調子で読む | 文の意味の区切り | 主語・述語や意味のまとまりを見る |
| 段落や場面の切り替わりを見落とす | 文章全体の流れ | 接続詞の前後を確認する |
| 抜き出し問題で答えを見つけられない | 設問条件や探し方 | 字数・文頭・文末の指定を見る |
| 記述問題が白紙になる | 内容理解または書き方 | 口頭なら答えられるか聞く |
この表は診断結果ではなく、確認する場所を決めるための目安です。
1つの反応だけで「語彙力がない」「読解力がない」と決めつけないようにしてください。
音読で詰まる・読み飛ばす場合に確認すること
音読で語頭がつっかえたり、単語を読み飛ばしたりしたら、最初に確認したいのは本文中の言葉です。
「この言葉はどういう意味?」といくつか聞いてみると、読めてはいても意味を理解していない言葉が見つかることがあります。
確認するときは、
- 読めない言葉がある
- 読めるが意味が分からない
- 意味を聞かれても説明できない
といった違いも見ます。
私はこうした場面で、難しい文章へ進ませるより、今読んでいる文章の中に分からない言葉を残さないことを優先していました。
音読の詰まりだけで原因は決められません。まず本文中の言葉を理解できているかを見ると、次に何を確認すべきか判断しやすくなります。

一本調子で読む場合に確認したい文の理解
句読点を無視して平坦に読み続ける場合は、文を意味のまとまりで捉えられているかを見ます。
例えば、
- 誰が
- どうした
- どの言葉が何を説明しているか
を整理できるか確認します。
一文が長いときは、意味が切れる場所に「/」を入れて読ませる方法もあります。
「どこで区切れそう?」と聞きながら印を入れると、ただ文字を追うだけではなく、文のつながりを考えながら読む練習になります。
大切なのは、きれいに抑揚をつけて読むことではありません。
どこまでが一つの意味のまとまりなのかを理解できているかを見ることです。

文章全体の流れを整理できているか確認する
一文ずつは読めても、文章全体になると何を言っているのか分からなくなる子もいます。
この場合に確認したいのが接続詞です。
例えば、
- 「しかし」:前と反対・対立する内容へ進む
- 「だから」:前の内容を受けて結果や結論へ進む
- 「一方で」:別の側面や対比を示す
といった言葉は、前後の関係を考える手がかりになります。
接続詞に丸をつけたら、「この前と後で何が変わった?」と聞いてみます。
段落ごとに「ここでは何の話をしていた?」と短く説明してもらう方法も使っていました。
文章を最初から最後まで何となく読むより、段落同士がどうつながっているかを見る方が、全体の流れを整理しやすくなります。

抜き出しで止まるなら設問条件を確認する
抜き出し問題では、本文を上から順番に眺めながら、答えらしき部分を探してしまう子がいます。
その前に確認したいのが設問の条件です。
例えば、
- 「〇字で」
- 「〇字以内で」
- 「最初と最後の5字」
- 「本文中から抜き出して」
といった指定です。
条件を確認したら、傍線部の前後にある指示語や、設問と似た意味の表現を手がかりにして、探す範囲を絞ります。
条件を確認する → 探す場所を絞る → 本文と照合する
この順番を覚えると、文章全体を何となく探し回る状態から抜け出しやすくなります。

記述が白紙なら内容理解と書く型を分ける
記述問題が白紙だからといって、必ずしも本文を理解できていないとは限りません。
私は白紙になった生徒に、「口でなら答えられる?」と聞いていました。
反応は大きく二つに分かれます。
- 口頭でも答えられない:本文の内容から確認する
- 口頭なら答えられる:文章にする手順を確認する
口頭では答えられる場合、「何を書けばよいか」は分かっていても、答案の形にできていない可能性があります。
そのときは、「なぜですか」なら「〜から。」、「どんなことですか」なら「〜こと。」など、答えの終わり方を先に確認します。
記述が苦手という一言でまとめず、読めていないのか、書けないのかを分けて考えることがポイントです。
自分の考えを文章にまとめる練習や原稿用紙の正しい使い方を身につけさせたい場合は、「小学生向けの作文の書き方と原稿用紙の基本ルール」を合わせて活用するのが効果的です。
読書しているのに読解問題が解けない理由

「小さい頃から本を読ませてきたのに、なぜ国語が苦手なのだろう」と感じる保護者もいます。
読書は大切ですが、テストでは読書とは違う読み方も必要です。
楽しむ読書とテストの読解は目的が違う
読書は、語彙や知識を増やし、文章に親しむうえで大切です。
テストでは「自分がどう感じたか」だけではなく、設問に合う根拠を本文から探さなければなりません。
| 比較項目 | 楽しむ読書 | テストの読解 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 物語や内容を味わう | 設問に答える |
| 読み方 | 自分の経験や感情も重ねる | 本文の記述を根拠にする |
| 答えの考え方 | 感想や解釈に幅がある | 設問条件と本文に沿って判断する |
| 必要な練習 | さまざまな文章に触れる | 根拠探し、言い換え、条件確認 |
本を読むことをやめる必要はありません。
読解問題で失点が続くなら、読書量を増やすだけではなく、「どこに根拠があるか」を探す練習を別に取り入れる必要があります。
自分の経験ではなく本文の根拠で答える
読解問題でよくあるのが、本文ではなく自分の経験を根拠にしてしまうケースです。
例えば、登場人物の気持ちを問われて、
「自分も同じことがあったら悲しいと思うから」
と答えても、その気持ちを示す記述が本文になければ、テストの根拠にはできません。
こうした生徒には、「その答えの証拠は本文のどこ?」と繰り返し確認していました。
見るべきなのは、
- 登場人物の言葉
- 行動
- 表情や様子
- 前後で起きた変化
など、本文に実際に書かれている内容です。
答え合わせで正解だけを伝えるより、「どの言葉を根拠にした?」と聞く方が、その子の読み方を確認できます。

設問と本文の言い換えを見つけて読む
設問と本文が、まったく同じ言葉で書かれているとは限りません。
例えば設問に「不安」とあっても、本文では、
- 胸がざわざわした
- 何度も時計を見た
- 落ち着かず歩き回った
など、別の表現で示されていることがあります。
私は、設問のキーワードに印をつけ、本文から「同じ意味を表している言葉」を探す練習を取り入れていました。
探すときのポイントは、言葉そのものが一致しているかではありません。
「この設問の言葉を、本文ではどう言い換えているか」
という視点で探すと、根拠となる箇所を見つけやすくなります。

段落や場面ごとに一文で要点をまとめる
長い文章を最後まで読んだのに、「結局、何の話だった?」と聞かれると答えられないことがあります。
そんなときは、文章全体を一度にまとめるのではなく、段落ごとに整理します。
例えば説明文なら、
- この段落では何について説明しているか
- 前の段落と何が変わったか
- 筆者が一番伝えたいのは何か
を短く確認します。
物語文でも、場面が変わったところで「何が起きた?」と一文で言ってもらうと、話の流れを整理しやすくなります。
長い要約を書く必要はありません。「この段落を一言でいうと?」と聞くくらいから始めると取り組みやすくなります。
特に登場人物の気持ちの変化や場面の移り変わりを読み取るのが苦手な場合は、「小学生向け物語文の教え方のコツと正確な読み取り方」で読解のポイントを詳しく確認しておきましょう。
小学生の読解問題は設問形式ごとに解き方を変える

読解問題は、本文を理解するだけでは解けないことがあります。
抜き出し・選択・記述では、それぞれ確認する場所と答えの作り方が違うためです。
| 設問形式 | よくある失敗 | 解く前に見ること | 修正する手順 |
|---|---|---|---|
| 抜き出し | 本文全体を何となく探す | 字数・文頭・文末の条件 | 条件確認→範囲を絞る→照合 |
| 選択肢 | 雰囲気で選ぶ | 本文と合わない部分がないか | 意味ごとに区切って消去 |
| 記述 | 書き出せず白紙になる | 問いの文末 | 文末を決めて必要な言葉をつなぐ |
抜き出し問題は条件確認から探す範囲を絞る
抜き出し問題で手が止まるときは、本文の理解だけでなく、探し方も確認します。
手順は次の通りです。
- 「〇字」「〇字以内」などの条件を見る
- 文頭や文末の指定があれば印をつける
- 傍線部の前後にある指示語や似た意味の表現を見る
- 探す段落を絞る
- 見つけた候補が設問条件に合うか確かめる
本文の最初から答えを探し始める必要はありません。
条件と手がかりを使って、答えがありそうな場所を狭めてから探すのが基本です。

選択問題は本文との矛盾から消去する
選択問題では、「何となく合っていそう」という感覚で選ばないことが大切です。
一つの選択肢が長い場合は、意味のまとまりごとに区切ります。
そして、
- 本文と反対のことを言っていないか
- 本文に書かれていない内容が加わっていないか
- 前半は合っていても後半がずれていないか
を確認します。
正解を一発で当てようとするのではなく、「この部分が本文と違うから消す」と説明できる状態を目指します。
選択肢を二つまで絞ったところで迷うなら、残った二つを本文ともう一度照らし合わせてみてください。

記述問題は文末を先に決めて組み立てる
記述問題では、いきなり完成した文章を書こうとすると手が止まりやすくなります。
先に確認するのは、何を聞かれているかです。
- 「なぜですか」→理由を答える
- 「どんなことですか」→内容を答える
- 「どんな気持ちですか」→心情を答える
問いが分かったら、答えの文末を決めます。
例えば「なぜですか」なら、「〜から。」まで先に用意します。
あとは、本文から必要な言葉を探してつなげます。
ゼロから作文するのではなく、本文にある材料を組み立てると考えると取り組みやすくなります。

間違えた問題は正解より「なぜ」を確認する
答え合わせで見たいのは、正解そのものだけではありません。
「なぜその答えを選んだのか」を確認すると、間違え方が見えてきます。
例えば、
- 本文ではなく自分の経験で考えた
- 字数条件を見落とした
- 選択肢の前半だけを読んだ
- 根拠を確認せず直感で選んだ
といった原因があります。
私は丸付けのとき、正誤だけで終わらせず、「どうしてこの答えにしたの?」と聞いていました。
模範解答を写す前に、自分がどこで判断を間違えたのかを一度言葉にしてみる。
それだけでも、復習の中身が変わります。
家庭学習では苦手に合わせて勉強の優先順位を変える

つまずいている場所が分かったら、すべてを一度に直す必要はありません。
語彙、文章の流れ、設問、記述のうち、今止まっているところから取り組みます。
語彙で止まる子は知らない言葉を残さない
文章中に知らない言葉が多いなら、読解問題を増やす前に語彙を確認します。
その場で全部覚えさせる必要はありません。
例えば、
- 読み方を確認する
- 文の中ではどんな意味か考える
- 分からなければ辞書で調べる
- 短い言葉で説明してみる
という流れで十分です。
大切なのは、意味が分からないまま読み飛ばす癖をつけないことです。
一度の音読で何十語も覚えようとせず、本文中で引っかかった言葉から少しずつ確認していきます。

語彙の土台となる漢字の読み書きや、丸暗記に頼らない定着手順を詳しく知りたい方は、「漢字が苦手な小学生のための正しい勉強法」を参考にしてみてください。
文章の流れで止まる子は接続詞と要点を見る
一文ずつは理解できても全体の流れがつかめないなら、接続詞と段落の要点を組み合わせて見ます。
例えば「しかし」が出てきたら、
「この前と後で、話はどう変わった?」
と聞きます。
「だから」があれば、
「何が理由で、何が結果?」
と確認します。
そのうえで、段落ごとに「何について書いてあった?」と短くまとめます。
最初から長文全体を要約するより、接続詞の前後→1段落の要点という小さな範囲から整理する方が取り組みやすくなります。

設問で止まる子は問題文の条件を先に確認する
本文は読めているのに失点するなら、設問の読み方を見直します。
答える前に、条件となる言葉へ印をつけます。
- 「すべて選びなさい」
- 「本文中の言葉を使って」
- 「〇字以内で」
- 「なぜですか」
- 「抜き出しなさい」
ここを読み落とすと、本文を理解していても正解にならないことがあります。
難しい問題を増やす前に、設問を読んだら条件へ印をつけるという一手間を習慣にしてみてください。

記述で止まる子は短い答えから型を身につける
長い記述を見るだけで手が止まる場合は、短い答えから練習します。
最初から50字、80字と書かせるのではなく、
- 主語と述語が合った一文を書く
- 「〜から」「〜こと」など文末を合わせる
- 本文の言葉を一つか二つ使って答える
といった基本から確認します。
記述問題で大切なのは、長く書くことではありません。聞かれたことに必要な内容だけを、文として成立させることです。
短い一文をきちんと作れるようになってから、少しずつ必要な情報を増やしていきます。
小学生の国語を家庭で教えるときの声かけと復習法

親が答えを教えるよりも、子どもが本文へ戻れる質問をする方が、どこで迷っているのか分かります。
声かけを少し変えるだけでも、答え合わせの内容は変わります。
| 避けたい声かけ | 代わりに聞く言葉 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 「ちゃんと読んで」 | 「本文のどこに書いてある?」 | 根拠を探せるか |
| 「なんで間違えたの?」 | 「問いでは何を聞かれている?」 | 設問条件を読めているか |
| 「答えはこれだよ」 | 「どの言葉がヒントになった?」 | 自分で根拠を探せるか |
「本文のどこに書いてある?」と根拠を探させる
読解問題の答え合わせでよく使っていたのが、
「本文のどこに書いてあった?」
という質問です。
さらに「指で指してみて」と言うと、本当に根拠を見つけているのかが分かります。
「どうしてそう思ったの?」だけでは、自分の感想を説明して終わることがあります。
テストの読解では、自分がそう思った理由ではなく、本文のどこからそう判断したかを確認します。
答えが合っていた問題でも、たまに根拠を聞いてみると、たまたま正解したのか、本文から判断できていたのかも見えてきます。

「問いの文末は何?」と答え方を確認する
記述の内容は合っているのに、問いと答えの形がずれていることがあります。
例えば、
「なぜですか」
と聞かれているのに、
「〜ということ。」
で終わっているケースです。
そんなときは答えを直す前に、
「何を聞かれている?」
「答えはどう終わればよさそう?」
と確認します。
内容を考える前に設問の文末を見る癖がつくと、「理由を聞かれている」「内容を聞かれている」という違いを意識しやすくなります。

丸付けでは1問だけ選んだ理由を説明してもらう
間違えた問題をすべて細かく解説しようとすると、親も子どもも疲れてしまいます。
そこで、毎回すべてを振り返るのではなく、間違えた中から1問だけ選びます。
聞くことも多くありません。
- どこを根拠にした?
- どうしてこの選択肢を選んだ?
- 設問の条件は何だった?
このうち一つでも構いません。
全問をやり直すことより、1問について自分の考え方を説明する時間をつくる方が、間違えた理由を確認しやすくなります。

親が答えを先回りして教えない
子どもが黙っていると、つい親が答えや解き方を説明したくなります。
ただ、先に答えを言ってしまうと、子どもが本文に戻って考える機会がなくなります。
すぐに教える代わりに、
「どの言葉がヒントになりそう?」
「この辺りに書いていないかな?」
と、探す方向だけを示します。
それでも分からなければ、探す範囲を少し狭めます。
全部説明するか、完全に一人でやらせるかの二択ではありません。
自分で見つけられるところまで手がかりを出すくらいがちょうどよい場面もあります。
小学生の国語を家庭で伸ばすときに避けたい勉強法

国語が苦手だと、読書量や問題数を増やしたくなります。
原因と合っていなければ、かえって負担を増やしてしまうことになりかねません。
読書量だけを増やして読解力の伸びを期待しない
読書は大切です。
「読書を増やせば読解問題も自然に解ける」と考えるのは避けたいところです。
読書では文章そのものを楽しめます。
テストでは、それに加えて、
- 設問を読む
- 条件を確認する
- 本文へ戻る
- 根拠を探す
- 条件に合う形で答える
という作業が必要です。
読書を続けながら、短い読解問題で「根拠を探す練習」も取り入れる。
この二つを分けて考えると、何を練習すべきか分かりやすくなります。

問題集を解くだけで間違えた理由を放置しない
問題集を何冊こなしたかよりも、間違えた問題をどう振り返ったかを見てください。
特に避けたいのは、
答え合わせをする
↓
正答を赤ペンで写す
↓
すぐ次の問題へ進む
という流れです。
これでは、「なぜ間違えたか」が分からないまま終わってしまいます。
新しい問題へ進む前に、1問だけでも、
「根拠をどこにした?」
「設問の条件を読んでいた?」
と確認します。
問題数を増やすのは、そのあとでも遅くありません。

「ちゃんと読めば分かる」と抽象的に叱らない
「ちゃんと読んで」
「もっと集中して」
と言われても、子どもには何を直せばよいのか分かりません。
行動に置き換えると、伝わりやすくなります。
例えば、
「ちゃんと読んで」ではなく、
「この段落のどこに答えのヒントがあるかな?」
「もっと考えて」ではなく、
「設問で聞かれている言葉に丸をつけよう」
というように変えます。
国語が苦手な子には、気合いや集中力を求めるより、次に何を見ればよいかを具体的に示す方が取り組みやすくなります。

学年だけで勉強法を決めずつまずきを優先する
問題集を選ぶとき、「5年生だから5年生用」と学年だけで決めると、今の理解と合わないことがあります。
大切なのは、学年よりも何につまずいているかです。
例えば高学年でも、
- 主語と述語の関係が分かりにくい
- 短い文章でも要点を整理できない
- 設問条件を繰り返し読み落とす
といった状態なら、難しい長文へ進む前に基礎的な問題へ戻る選択肢があります。
学年を下げた教材を使うこと自体が目的ではありません。
今できていないところまで戻り、そこからつなぎ直すと考えてください。
家庭学習で伸びないときは親だけで抱え込まない

家庭で工夫しても、同じところでつまずき続けることはあります。
対策を増やす前に原因を見直し、親子だけでは難しい場合は第三者に相談する選択肢もあります。
同じ間違いが続くなら原因の切り分けをやり直す
同じ種類の失点が続くときは、今の対策が原因と合っているかを見直します。
例えば、記述が白紙だからと記述問題を増やしても、実際には本文の内容を理解できていなければ改善しにくいでしょう。
逆に、内容は口頭で説明できるなら、必要なのは読解問題を増やすことではなく、答えを文章にする練習かもしれません。
そんなときは最初に戻り、
- 音読はどうか
- 本文の内容を口頭で説明できるか
- 設問の条件を読めているか
- 根拠となる場所を示せるか
をもう一度見ます。
同じ練習を増やす前に、最初の見立てが合っていたかを確認してみてください。

親子で感情的になるなら第三者に任せる方法もある
家庭学習を続けられるかどうかは、点数だけで決めるものではありません。
教えるたびに口論になり、勉強そのものが進まなくなるなら、親子だけで抱え込まない方法も考えられます。
家庭で続けやすい状態の目安は、次のようなものです。
- 間違えても、落ち着いて本文の根拠を一緒に確認できる
- 全問ではなく、1問だけの振り返りを続けられる
- 子どもが問いかけに応じ、本文を自分で探そうとする
一方で、第三者への相談を考えてもよいのは、
- 教え始めると口論になり、学習が止まってしまう
- 何につまずいているのか親だけでは分からない
- 同じ種類の失点が続き、対策を変えても整理できない
といった場合です。
必ず塾や家庭教師へ切り替えるべきという意味ではありません。
親子で勉強を続けること自体が負担になっているなら、別の人に見てもらう選択肢も持っておくという考え方です。

親が教えるとどうしても感情的になってしまい学習が進まない場合は、客観的に弱点を分析して指導してくれる「小学生向けおすすめオンライン家庭教師」を頼るのも有効な解決策です。
外部指導では解き方を説明できるか確認する
塾や家庭教師を選ぶなら、「分かりやすく説明してくれるか」だけでなく、子どもの考え方まで見てくれるかを確認したいところです。
例えば体験授業や面談では、
- なぜその答えを選んだか聞いてくれるか
- 本文のどこを根拠にしたか確認してくれるか
- 間違えた原因を説明してくれるか
- 子ども自身に解き方を言葉にさせているか
を見ると、指導の進め方を判断しやすくなります。
講師が答えを説明して終わるのではなく、子どもがどう考えたかまで確認しているかが、一つのチェックポイントです。
家庭で原因を見つけるのが難しい場合は、国語に特化したオンライン個別指導を利用する方法もあります。
「ヨミサマ。」は、講師との対話を通して、答えだけでなく「なぜそう考えたのか」を確認しながら学ぶ国語専門のオンライン個別指導です。
家庭で読解の教え方に迷っている場合は、無料体験で子どもの反応を見てから判断できます。
おすすめ塾
国語に特化した!貴重な塾
東大生オンライン個別指導!
東大生との1対1での対話を通して、
文章題にも強くなる「一生モノ」の読解力
国語の苦手が解消できる!
東大生の指導で国語の点数アップ
↓↓↓
「ヨミサマ。」公式ホームページ
【Q&A】小学生の国語勉強法でよくある質問

小学生の国語学習では、低学年の勉強法やアプリ、問題集選びなども迷いやすいポイントです。
よくある疑問をまとめて解説します。
Q.低学年は何から国語の勉強を始めればいい?
低学年なら、いきなり難しい長文読解へ進む必要はありません。
最初に確認したいのは、
- 文を声に出して読めるか
- 知らない言葉が多くないか
- 短い文の意味を説明できるか
- 簡単な質問に一文で答えられるか
といった基礎です。
音読しながら、「この言葉はどういう意味?」「誰が何をしたの?」と短く確認するだけでも、つまずいているところが見えてきます。
学年相当の長文をこなすことより、短い文章を理解できているかを丁寧に見るところから始めてください。

低学年から自分の思いを言葉にして書く習慣をつけたい場合は、「小学1年生向け読書感想文の書き方のコツ」を参考に無理のないアウトプットから始めてみましょう。
Q.国語の勉強にアプリを使ってもいい?
漢字や語彙など、短時間で繰り返したい内容にはアプリも使いやすいでしょう。
一方、読解問題では、
- 設問に印をつける
- 本文へ線を引く
- 根拠となる場所を見つける
- 選択肢と本文を見比べる
といった作業があります。
そのため、アプリだけで国語学習を完結させる必要はありません。
漢字・語彙はアプリ、読解は紙の問題集というように、練習したい内容に合わせて使い分けるとよいでしょう。

アプリと併せて紙の教材で手書きの反復練習を進めたいときは、「小学生におすすめの漢字ドリルと苦手克服法」からお子さまのレベルに合った1冊を選んでみてください。
Q.国語の問題集は難しいものほど効果がある?
難しければよいわけではありません。
文章の大半が理解できず、設問もほとんど手が出ない状態では、「本文から根拠を探す」という練習そのものができなくなります。
問題集を選ぶときは、
- 本文の内容をある程度理解できる
- 全問ではなくても自力で解ける問題がある
- 解説を読めば間違えた理由が分かる
くらいのレベルから始める方が取り組みやすくなります。
難しすぎると感じたら、学年表示にこだわらず、一段階やさしい教材も確認してみてください。

Q.読解力を伸ばす本は読ませた方がいい?
読解の考え方や解き方を説明した本は、使い方次第で参考になります。
ただし、本を読んで「分かった」で終わらせないことが大切です。
例えば「接続詞を見る」と学んだら、その日の問題で実際に接続詞へ印をつけます。
「本文の根拠を探す」と学んだら、1問解いて根拠となる一文を示します。
解き方を読む→実際の文章で使う
という流れにすると、本で学んだ内容を問題演習につなげやすくなります。
まとめ:小学生の国語勉強法|苦手の原因を見つけて家庭で伸ばす方法

記事の重要ポイント
小学生の国語が苦手なときは、「国語力がない」と一括りにせず、どこで手が止まっているかを確認するところから始めます。
見る場所は、主に次の5つです。
- 語彙:言葉の意味が分かっているか
- 文の理解:主語・述語や意味の区切りを捉えられるか
- 文章の流れ:接続詞や段落の関係を追えているか
- 設問:字数や答え方の条件を読めているか
- 記述:内容が分からないのか、文章にできないのか
読書や漢字が得意でも、初見の読解問題で必要になる「本文から根拠を探す力」は別に確認する必要があります。
答えを教えるだけではなく、「どこに書いてあった?」と本文へ戻す声かけも取り入れてみてください。
迷ったときの判断基準と次の行動
何から始めればよいか分からなければ、音読を1段落してもらい、そのあと読解問題を1問だけ解いてもらいます。
そこで、
- 読むところで止まるのか
- 文章の意味で止まるのか
- 答えを探すところで止まるのか
- 書くところで止まるのか
を見ます。
原因が見えれば、やることを増やす必要はありません。止まっているところに絞って練習できます。
親子だけでは原因を整理できない、教えるたびに感情的になってしまうという場合は、第三者に見てもらうことも選択肢に入れてください。
執筆者プロフィール

※この記事は、英語・国語・社会の指導経験が豊富な桐生智花が執筆しています。学習塾で小学生・中学生の定期テスト対策や高校受験指導に携わった経験をもとに、現場で培った知見を記事に反映しています。
桐生智花は、学習塾で小学生・中学生に英語・国語・社会を指導してきました。定期テスト対策や高校受験指導の経験をもとに、暗記だけに頼らない「理解して伸ばす」学習法をわかりやすく解説しています。
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