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「中3の成績だけで計算するの?」「実技4教科も内申点に入る?」と、通知表を見ながら迷っていませんか。
島根県の公立高校入試では、中1から中3までの3年間・9教科の評定を使って調査書点を計算します。
中3だけ、主要5教科だけで計算すると、実際の持ち点を大きく見誤るため注意が必要です。
この記事では、通知表のどこを確認し、どの順番で数字を書き出せばよいのかを、オール3の計算例とともに解説します。
内申点と学力検査、倍率の違いも整理しているので、計算後に何を見直すべきかまで分かります。
※記事内では、通知表の評定をもとに算出する「個人調査報告書の評点」を、一般に使われる「内申点」という言葉でも表記します。
記事のポイント
- 中1から中3までの3年間と全9教科が対象
- 通知表の見方と正しい4つの計算ステップ
- オール3や主要5教科以外の見落としに注意
- 内申点と当日点のバランスで志望校を判断
島根県の内申点計算方法と調査書点の基本

島根県の調査書点がどの範囲の成績で構成されているのか、まずは制度の土台となる部分を確認します。▶島根県教育委員会の高等学校入学者選抜情報
- 対象は中1〜中3の3年間と全9教科
- 実技4教科も配点の約44%を占める
- 学習と特別活動の素点を公式で換算
中1から中3までの3年間が対象になる
島根県公立高校入試の調査書点は、中1・中2・中3の3年間の評定をもとに算出されます。
対象となる評定は次のとおりです。
ポイント
中1:生徒指導要録に記載された9教科の評定を合計
中2:生徒指導要録に記載された9教科の評定を合計
中3:第1学期と第2学期の成績を総合した9教科の評定を合計し、2倍して計算
※2学期制の中学校では、前期と後期の12月末までの成績を総合した評定が使用されます。
中3の評定は2倍になるため重要ですが、中1・中2の成績が不要になるわけではありません。
中3だけで計算すると、本来の調査書点より少なく計算してしまい、現在の持ち点を正しく把握できなくなります。
そのため、計算を始める前に次の3点を確認しましょう。
- 中1・中2・中3の通知表をそろえる
- 対象となる評定を書き出す
- 9教科すべて漏れなく確認する
まずは現在の通知表だけでなく、過去2年分の通知表も手元に用意しましょう。
個人調査報告書に記載される評定や特別活動の評価が、家庭にある通知表だけでは分からない場合もあります。
その場合は、在籍する中学校へ確認してください。

主要5教科と実技4教科を確認する
内申点の対象は、国語・数学・英語・理科・社会の主要5教科に加え、音楽・美術・保健体育・技術・家庭科の実技4教科も対象です。
なお、「技術・家庭」は一つの教科として扱われます。
主要5教科だけを見て一喜一憂してしまうと、実技4教科の見落としに気づきにくくなります。
実技4教科は、内申点全体の配点のうち約44.4%(180点満点中80点分)を占めています。
ここを見落とすと、実際の持ち点とのズレが大きくなります。
計算に入る前に、主要5教科と実技4教科を分けて書き出す作業をおすすめします。
分けて整理するだけで、確認漏れはかなり防げます。

具体的な評価の仕組みは実技4教科の内申点の付け方と評価の仕組みで解説しています。
令和8年度の計算式と満点を確認する
島根県の調査書点は、次の2つの点数をもとに算出されます。
ポイント
1.学習の記録(9教科の評定)の素点:中1:45点+中2:45点+中3:90点=180点満点 ※「素点」とは、通知表の5段階評定をそのまま足し合わせた、換算前の点数のことです。
2.一般選抜で特別活動の記録を評点化する際は、中3の「学級活動」「生徒会活動」「学校行事」の3項目を対象とします。Aを3点、Bを2点として合計するため、素点は6~9点です。
この2つを、島根県公立高等学校入学者選抜実施要綱に定められた次の式で換算します。
学習の記録の評点=学習の記録の素点×51÷180※小数点以下切り上げ
60点基準の個人調査報告書評点=学習の記録の評点+特別活動の記録の素点
島根県の一般選抜では、個人調査報告書と学力検査の比率が高校・学科ごとに異なります。
令和8年度一般選抜では、個人調査報告書と学力検査の比率として、80:20、70:30、60:40、50:50、40:60の5種類が設定されています。
どの比率を使用するかは高校・学科ごとに異なるため、志望校の募集要項や選抜方法を確認してください。
まず、学習の記録を51点満点へ換算し、特別活動の記録6~9点を加えて、60点満点の基礎となる評点を求めます。
その後、志望校・学科が定める比率に応じて、個人調査報告書の評点を40点、50点、60点、70点または80点満点へ換算します。
そのため、「60点満点の基礎評点」と「学校別比率を反映した評点」を分けて考える必要があります。
学力検査は5教科各50点、合計250点満点です。
両者は満点も性質も異なるため、混同しないよう区別して考えてください。
対象学年、対象教科、計算式の全体像は、次の表で確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象学年 | 中1・中2・中3の3年間 |
| 対象教科 | 9教科(国・社・数・理・英・音・美・保体・技家) |
| 学習の記録の素点 | 180点満点(中1:45点/中2:45点/中3:90点) |
| 学習の記録の評点 | 素点を51点満点へ換算し、小数点以下を切り上げ |
| 特別活動の記録 | 9点満点(中3の3項目、合計6~9点) |
| 60点基準の評点 | 学習の記録の評点+特別活動の記録の素点 |
| 比率反映後の評点 | 学校・学科により40~80点満点 |
| 学力検査の素点 | 250点満点(5教科各50点) |
数字だけを見ると複雑に感じるかもしれませんが、この後の4ステップに沿って通知表を確認すれば、個人調査報告書の評点の目安を計算できます。
ただし、特別活動の評価などが通知表だけでは分からない場合は、在籍する中学校へ確認してください。
通知表から内申点を確認する4ステップ

実際に手元の通知表を使って計算するための、確認すべき順番をたどっていきます。
計算を始める前に、次の項目がそろっているか確認してください。
1つでも抜けると、最終的な調査書点が変わる可能性があります。
- 中1・中2の対象となる評定を用意した
- 中3の対象となる評定を最新の実施要綱で確認した
- 3学年・9教科の評定を書き出した
- 中3の評定合計を2倍にした
- 特別活動3項目の評価を確認した
- 学習の記録を51点満点へ換算し、小数点以下を切り上げた
- 学習の記録の評点に、特別活動の記録の素点を加えた
- 60:40以外の場合は、学校別比率へ換算し、小数点以下を切り捨てた
ステップ1|3年間の通知表をそろえる
まずは、次の3年分の通知表を用意しましょう。
- 中1の通知表
- 中2の通知表
- 中3の通知表
島根県の調査書点は3年間の評定をもとに計算するため、中3の通知表だけでは正確な内申点を算出できません。
通知表を確認する前に、次の3点がそろっているかチェックしてください。
- 中1・中2・中3の通知表がある
- 3学年分の評定を確認できる
- 9教科すべての評定が分かる
中1の通知表が見当たらない場合は、学校へ成績の確認や証明書の発行について相談できるか確認しておくと安心です。
最初に必要な資料をそろえておくことで、その後の計算をスムーズに進められます。

ステップ2|調査書に使われる評定を書き出す
通知表がそろったら、個人調査報告書の計算に使われる評定を書き出します。
令和8年度実施要綱では、中1・中2は生徒指導要録に記載された評定、中3は第1学期と第2学期の成績を総合した評定が使用されます。
2学期制の中学校では、前期と後期の12月末までの成績を総合した評定が対象です。
通知表を使って概算する場合は、中1・中2は学年末の評定を確認しましょう。中3は学年末評定ではないため、受検年度の個人調査報告書記入要領で対象時期を確認してください。
計算前に、次の3点を確認します。
- 3学年とも9教科すべてを確認した。
- 中1・中2は学年末の評定を書き出した
- 中3は指定された時期の評定を書き出した
中3は扱いが異なります。
学年末評定ではなく、個人調査報告書記入要領で定められた時点までの評定が使用されます。
そのため、「3学年とも学年末評定を使う」と考えず、受検年度の実施要綱で対象となる評定を確認しましょう。
計算を始める前に、次の3点をチェックしてください。
- 中1・中2は学年末評定を書き出した
- 中3は対象時期の評定を書き出した
- 学期評定と学年末評定を混同していない
ここを正しく確認しておくことで、実際の調査書点とのズレを防ぎやすくなります。

ステップ3|9教科を分けて整理する
評定を書き出したら、主要5教科と実技4教科に分けて整理しましょう。
まずは、教科名と評定を表やノートに書き出します。
- 主要5教科:国語・社会・数学・理科・英語
- 実技4教科:音楽・美術・保健体育・技術・家庭
教科を分けて整理することで、実技4教科の記入漏れを防ぎやすくなります。
9教科をまとめて書こうとすると、音楽や技術・家庭などを書き忘れてしまうことがあるためです。
学年ごとに、次のように整理していきましょう。
- 中1:9教科の評定(学年末)
- 中2:9教科の評定(学年末)
- 中3:9教科の評定(対象時期のもの)
最後に、次の3点を確認してください。
- 3学年分の評定を書き出した
- 9教科すべて漏れなく記入した
- 実技4教科を書き忘れていない
3学年×9教科、合計27個の評定がそろえば、計算を始める準備は完了です。

ステップ4|公式の計算式へ当てはめる
ここまで準備できたら、整理した評定をもとに個人調査報告書の評点を計算します。
まず、学習の記録の素点を求めます。
- 中1:9教科の評定を合計する
- 中2:9教科の評定を合計する
- 中3:9教科の評定を合計し、2倍する
3学年分を合計すると、180点満点の学習の記録の素点が求められます。
次に、学習の記録を51点満点へ換算します。
学習の記録の評点=学習の記録の素点×51÷180
計算結果に小数が出た場合は、小数点以下を切り上げます。四捨五入ではありません。
続いて、学習の記録の評点に、特別活動の記録の素点を加えます。
60点基準の個人調査報告書評点=学習の記録の評点+特別活動の記録の素点
志望校の比率が60:40の場合は、この60点満点の評点をそのまま使用します。
60:40以外の場合は、次の式で換算します。
- 80:20=60点基準の評点×8÷6
- 70:30=60点基準の評点×7÷6
- 50:50=60点基準の評点×5÷6
- 40:60=60点基準の評点×4÷6
学校別比率への換算で小数が出た場合は、小数点以下を切り捨てます。
学習の記録を51点満点へ換算するときは「切り上げ」、学校別比率へ換算するときは「切り捨て」と、端数処理が異なる点に注意してください。
なお、特別活動の評価が分からない場合は、正確な評点を家庭だけで算出できないため、在籍する中学校へ確認しましょう。
中3で内申点をしっかり伸ばすなら「オンライン個別指導」も選択肢
島根県の内申点アップで最も効果的なのは、学校の「定期テスト」で点数を引き上げることです。
1教科でも評価が上がれば調査書点は大きく伸びます。
オール3の例で内申点の計算を確認する

数字だけでは分かりにくい部分もあるため、全教科の評定が3だった場合を例に、実際の計算の流れを見ていきます。
ここでは、個人調査報告書と学力検査の比率が60:40の高校・学科を例に計算します。
志望校の比率が80:20、70:30、50:50、40:60の場合は、換算後の満点と計算結果が異なります。
- オール3の3年間素点は108点
- 個人調査報告書:学力検査=60:40の場合は37点
- 5教科のみでは大幅な誤算が生じる
3年間の評定を学年別に書き出す
全教科(9教科)が評定3だったと仮定すると、学習の記録の素点は次のようになります。
| 学年 | 計算式 | 素点 |
|---|---|---|
| 中1 | 9教科×評定3 | 27点(45点満点中) |
| 中2 | 9教科×評定3 | 27点(45点満点中) |
| 中3 | 9教科×評定3×2倍 | 54点(90点満点中) |
| 3年間合計 | 27+27+54 | 108点(180点満点中) |
同じ「オール3」でも、中3だけの数字と3年間の数字ではまったく印象が違います。
この段差こそ、3年間分をそろえて計算する必要がある理由です。
9教科を含めた計算結果を確認する
学習の記録の素点108点、特別活動の記録を、3項目それぞれ2点、合計6点と仮定して計算します。
※特別活動の記録は、中3の「学級活動」「生徒会活動」「学校行事」の評価によって点数が異なります。
ここでは計算例として、3項目をそれぞれ2点、合計6点と仮定しています。
学習の記録の素点は108点です。これを51点満点へ換算します。
学習の記録の評点=108×51÷180=30.6
小数点以下を切り上げるため、学習の記録の評点は31点です。
60点基準の個人調査報告書評点=31点+特別活動の記録6点=37点
したがって、3年間オール3で、特別活動の記録を3項目ともBの6点と仮定した場合、個人調査報告書と学力検査の比率が60:40の高校・学科では、37点/60点になります。
この計算過程を実際に手元でたどってみると、公式の使い方がつかみやすくなります。

5教科だけで計算した場合と比較する
ここで、主要5教科だけで計算した場合との違いを見てみます。
実技4教科を計算から外すと、次のような結果になります。
| 計算条件 | 対象範囲 | 素点 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 中3の5教科のみ | 中3・5教科(オール3) | 30点(50点満点中) | 対象範囲が不足している計算例 |
| 中3の9教科のみ | 中3・9教科(オール3) | 54点(90点満点中) | 対象範囲が不足している計算例 |
| 3年間9教科(正しい計算) | 中1〜中3・9教科(オール3) | 108点(180点満点中) | 対象範囲がそろった計算例 |
中3の5教科だけでは、180点満点のうち30点分、約16.7%しか確認していません。
残る約83.3%に当たる中1・中2の成績や実技4教科を見落とすことになります。
計算前に「自分は何を対象に計算しているか」を意識するだけで、こうしたズレはかなり防げます。
島根県の内申点計算で多い5つの間違い

ここまでの内容をふまえ、島根県の内申点計算で起こりやすい間違いをまとめます。
自分の計算方法と照らし合わせてみてください。
計算ミスの多くは、式そのものではなく、式へ入れる数字の選び方で起こります。
| 間違い | 不十分な確認方法 | 正しい確認方法 | 起きる問題 |
|---|---|---|---|
| 中3の成績だけで計算する | 中3のみを対象にする | 中1・中2・中3の3年間を対象にする | 中1・中2の90点分が抜け落ちる |
| 実技4教科を計算から外す | 主要5教科のみを確認する | 9教科すべてを確認する | 全体の約44.4%を見落とす |
| 学期評定と学年末評定を混同する | 1学期・2学期の評定を使う | 対象時期の評定(中1・中2は学年末、中3は要綱で定める時期)を使う | 実際の調査書点とずれる |
| テストの点数だけで評定を考える | テストの点数だけで判断する | 観点別評価もあわせて確認する | 評定の実態と認識がずれる |
| 内申点だけで合否を判断する | 調査書点のみで判断する | 学力検査や選抜方法もあわせて確認する | 合否の見通しを誤る |
中3の成績だけで計算する
中3の評定は2倍で計算されますが、それでも全体の50%(90点/180点)にすぎません。
中1・中2の45点ずつを対象から外すと、正確な持ち点は分かりません。
「中3から巻き返せば大丈夫」という考え方自体は間違っていません。
それは中1・中2の成績も含めた合計の上で成り立つ話です。
まずは3年間の数字をそろえることが出発点になります。

実技4教科を計算から外す
実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術・家庭)は、9教科合計180点満点のうち80点分、約44.4%を占めています。
主要5教科だけで判断すると、内申点の半分近くを見落とすことになります。
実技教科は内申点にあまり関係しない、というイメージを持っている場合は注意が必要です。
9教科すべてを分けて書き出す作業を、計算の最初に組み込んでください。

学期評定と学年末評定を混同する
中1・中2の調査書に使われるのは、各学期の評定ではなく学年末評定です。
中3については、個人調査報告書記入要領で定められた時期の評定が使われます。
通知表を見返すときは、学期ごとの欄だけでなく、学年ごとに対象となる欄がどこかを確認する習慣をつけておくと、こうした混同を防げます。

テストの点数だけで評定を考える
定期テストで高得点を取っていても評定が上がらない、というケースはあります。
評定は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」という複数の観点から総合的に決まる仕組みです。
どの資料をどの観点の評価に使うかは、学校や教科によって異なります。
テストの点数だけを見て評定の予想を立てず、通知表の観点別の欄も確認しておくことをおすすめします。

内申点だけで合否を判断する
島根県の一般選抜では、個人調査報告書と学力検査を中心に、学校・学科によっては面接や実技などの結果も用いて選抜が行われます。
令和8年度一般選抜では、個人調査報告書と学力検査の比率が、高校・学科ごとに80:20、70:30、60:40、50:50、40:60のいずれかに設定されています。
比率は年度によって変更される可能性があるため、受検年度の選抜方法を確認してください。
比率が定められているからといって、単純な合算だけで合否が決まるわけではありません。
島根県の実施要綱に定められた判定手順にもとづいて選抜されるため、内申点がこの点数だから合格できる、この点数では不合格、と断定するのは避けてください。
内申点はこれまでの学習の積み重ね、学力検査は入試当日の得点力という、性質の異なる2つの要素で選抜が行われます。
評定が上がらないときの通知表の見方

内申点を計算したあと、「思ったより低い」と感じた場合に確認してほしい通知表のどこを見直せばよいかを解説します。
- 定期テスト点数は評価の一部にすぎない
- 観点別評価で課題の観点を特定する
- 提出物や授業態度など行動を見直す
テストの点数と評定が一致しない理由
定期テストの点数は、評定を決める材料のひとつにすぎません。
評定は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」という3つの観点の評価をもとに総合的に判断されます。
どの観点にどの資料が使われるかは、学校や教科によって扱いが異なります。
テストの点数だけを見て「この教科は評定4のはず」と決めつけず、通知表の観点別の欄に目を向けてみてください。

観点別学習状況から改善点を探す
通知表には、5段階評定とは別に、観点ごとのA・B・Cといった評価が記載されています。
この観点別評価を確認すると、どの部分が評定に影響しているのかが具体的に見えてきます。
観点別評価が低い理由は、学校や教科の評価基準によって異なります。
次の表を参考にしながら、通知表と学校の評価基準を一緒に確認してください。
| 観点 | 通知表で確認する評価 | 学校へ確認したいこと | 次に見直す学習行動 |
|---|---|---|---|
| 知識・技能 | 基礎的な理解の評価 | どの資料で評価しているか | 基礎問題の復習 |
| 思考・判断・表現 | 応用・記述の評価 | どの課題で評価しているか | 応用問題や記述の練習 |
| 主体的に学習に取り組む態度 | 提出物・授業態度の評価 | 何を重視しているか | 提出物や授業中の取り組み |
テストの点数が悪くないのに評定が伸びない場合、観点別評価のどこに課題があるかを、まずは通知表で確認してみてください。
主体的に取り組む態度を見直す
「主体的に学習に取り組む態度」の評価は、提出物の期日や内容の精度、授業内での取り組み、粘り強く課題に向き合う姿勢などから判断されます。
具体的にどの活動を重視するかは学校や教科によって異なります。
テストの点数のように短期間で大きく変わるものではありませんが、提出物の質を上げる、授業中の振り返りを丁寧に行うといった行動は、比較的すぐに取り組める見直しの対象です。
気になる場合は、学校へ評価基準を尋ねてみるのもひとつの方法です。

今すぐ実践できるアプローチは中学生向けの内申点の上げ方の仕組みにまとめています。
子どもを責めず改善項目を整理する
内申点が低いと分かったとき、過去の結果を責めるような声かけは避けたいところです。
終わった評定を責めるのではなく、次のテストまでに何を変えるかを一緒に決める、という関わり方がすすめられます。
観点別評価をもとに、「提出物の期限を守る」「授業ノートを見直す」など、具体的で小さな行動目標に落とし込むと、子ども自身も次に何をすればよいか分かりやすくなります。
内申点計算後の志望校判断で見る3項目

内申点を計算したあと、志望校を考えるときに分けて見たい3つの判断材料を紹介します。
- 評定確定後の内申点は入試前に把握できる持ち点
- 学力検査は当日まで伸ばせる可変要素
- 倍率やボーダーは参考情報に留める
内申点は3年間の学習の積み重ね
個人調査報告書の評点は、中1から中3までの評定をもとに算出されます。
中1・中2の評定はすでに確定していますが、中3の調査書用評定が確定する前であれば、今後の取り組みが評定に反映される可能性があります。
中3の評定が確定したあとは、個人調査報告書の評点を入試前に把握できる持ち点として受け止め、学力検査など今後伸ばせる部分の対策へ切り替えましょう。

学力検査は入試当日の得点力
学力検査の素点は、5教科各50点、合計250点満点です。
選抜では、この素点を高校・学科が定める比率に応じて20~60点満点へ換算します。
調査書点とは違い、入試当日までの対策次第で伸ばせる部分です。
中1・中2の評定は変更できません。中3の調査書用評定が確定する前であれば、今後の取り組みが評定に反映される可能性があります。
中3の評定が確定したあとも、学力検査は入試当日までの対策によって得点を伸ばせる部分です。
学力検査の比率が高い高校では当日点も重く見られますが、合格可能性は内申点だけで判断できません。
志望校の最新の選抜方法を確認し、学校や塾で目標点を相談してみてください。

倍率やボーダーは参考情報として見る
志願倍率は年によって変動し、各高校の合格ボーダーラインは公表されていません。
各高校の合格最低点は、少なくとも島根県教育委員会が公表する入学者選抜関連情報では確認できません。
倍率や民間の予測情報は、参考情報のひとつとして受け止めてください。
倍率が1.0倍を下回る、いわゆる定員割れの状態でも、合格が保証されるわけではありません。
調査書点や学力検査の結果から、総合的に選抜が行われます。
第2次募集についても同様に、提出資料と検査結果をもとに総合的な判断がなされます。
内申点、学力検査、倍率という3つの情報は、それぞれ役割が異なります。
判断に迷ったときは、次の整理が目安になります。
| 評価項目 | 実施内容・満点 | 志望校判断での捉え方 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 個人調査報告書 | 60点基準で算出後、比率により40~80点満点へ換算 | 評定確定後に把握できる持ち点 | 内申点だけで合否を断定しない |
| 学力検査 | 素点は5教科合計250点。比率により20~60点満点へ換算 | 入試当日まで伸ばせる要素 | 傾斜配点の有無も確認する |
| 志願倍率・ボーダー | 志願倍率や民間が示す過去の目安 | 参考情報の一つとして見る | 定員割れでも合格は保証されない |
内申点、学力検査、倍率のいずれか1つだけで合否を判断せず、3つを別々の判断材料として確認しておくと、志望校選びで極端な楽観や悲観に振れにくくなります。
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【Q&A】島根県の内申点の計算方法で残る疑問

計算手順は分かっても「挽回できる?」「計算サイトは正確?」といった不安は残るものです。
ここでは、内申点を計算したあとに受験生や保護者が抱きやすい疑問に回答します。
Q.中1・中2の成績が低くても挽回できますか
中3の学習の記録は90点満点で、3年間合計180点満点の50%を占めます。
中3の調査書に使用する評定が確定する前であれば、今後の取り組みが評定に反映される可能性があります。
評定確定後は、学力検査対策を中心に、残された得点要素を伸ばしていきましょう。
学力検査の比率が高い高校では、当日点が合否判断でより重く扱われる可能性があります。
合格可能性は内申点だけで判断できるものではありません。
志望校の最新の選抜方法を確認したうえで、学校や塾で今後の対策を相談してください。

一般的な基準は中学生の内申点平均と偏差値の目安を参考にしてみてください。
Q.松江南高校や出雲高校の目安はありますか
合格ラインや必要内申点は、高校側から公式に発表されていません。
そのため「〇点あれば絶対に安心」と断定することはできませんが、当日の学力検査の比重が高い高校では、入試当日まで学力検査の得点を伸ばせる余地があります。
特定の点数を目安とせず、最新の選抜要綱や学校説明会の資料で選抜方法を確認してください。

Q.Q.通知表から自分で計算した点数は正確ですか
通知表に記載された評定を使えば、学習の記録の素点や換算後の点数を概算できます。
実際の個人調査報告書では、中1・中2は生徒指導要録に記載された評定、中3は指定された時期までの成績を総合した評定が使用されます。
特別活動の「学級活動」「生徒会活動」「学校行事」の評価が、家庭にある通知表だけでは分からない場合もあります。
そのため、自分で計算した点数は目安として受け止め、正確な評定や特別活動の評価については在籍する中学校へ確認してください。
計算する際は、島根県教育委員会が公表する最新の実施要綱もあわせて確認しましょう。

Q.定員割れなら必ず合格できますか
志願者数が募集定員を下回る定員割れの状態でも、合格が保証されるわけではありません。
一般選抜では、個人調査報告書や学力検査を中心に、学校・学科によっては面接や実技なども用いて総合的に判定されます。
定員割れだけを理由に油断せず、調査書点と学力検査の両方について、最後まで準備を続けましょう。
まとめ:島根県の内申点計算方法|中3だけはNG!3年間9教科の正しい確認順

島根県の内申点計算で重要なポイント
島根県の内申点計算では、次の3点を押さえておく必要があります。
ポイント
対象は中1・中2・中3の3年間、9教科すべて
中3の9教科の評定は、合計を2倍して計算する
180点満点の学習の記録を51点満点へ換算して特別活動6~9点を加え、さらに学校別比率へ換算する
この3点を押さえて通知表を確認すれば、個人調査報告書の評点の目安を計算できます。
ただし、家庭にある通知表だけでは特別活動の評価などを確認できない場合があるため、正確な内容は在籍する中学校と受検年度の公式資料で確認してください。
迷ったときの確認順と次の行動
計算方法に迷ったときは、次の順番で通知表を確認してみてください。
- 中1・中2・中3の通知表を3年分そろえる
- 中1・中2は学年末評定、中3は対象時期の評定を9教科分書き出す
- 主要5教科と実技4教科を分けて整理する
- 公式の計算式に当てはめて調査書点を算出する
計算した結果、内申点が思ったより低かった場合も、過去の評定を責める必要はありません。
観点別学習状況を確認して改善点を洗い出し、学力検査の対策とあわせて進めていく、というのが現実的な進め方です。
内申点だけで合否が決まるわけではないという前提を持ちながら、最新の募集要項や学校ごとの選抜方法を、あわせて確認しておいてください。
執筆者プロフィール

※この記事は、進路アドバイザー資格を持つ朝倉美緒が執筆しています。高校受験や学校選び、内申点対策に関する知識をもとに、進路選びに役立つ情報を記事に反映しています。
朝倉美緒は、高校受験や学校選び、内申点対策について、生徒や保護者の進路相談に役立つ情報をわかりやすく整理・解説しています。
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