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数学の予習をしようとしても、「何をどこまでやればいいのか」で手が止まっていませんか。
中学生の数学予習は、授業前に全部解けるようにする必要はありません。
大切なのは、教科書の太字や例題を見て、授業で聞くポイントを見つけることです。
この記事では、予習5分・復習10分の進め方、基本問題2問の使い方、予習を進めるか復習に戻るかの判断基準を具体的に解説します。
記事のポイント
- 予習は解けなくて大丈夫!授業で聞く場所を探そう
- 忙しい日でも続けられる予習5分と復習10分のコツ
- 消しゴムは使わない!青ペンで弱点が見えるノート術
- 先に進むスピードより手前の基本の定着を最優先に
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結論から言うと、中学生の数学の予習における最大の誤解は「授業の前に問題をすべて解けるようにすること」だと勘違いしてしまう点にあります。
- 予習は授業の聞くポイントを見つける時間
- 先に進む量より手前の単元の定着度を重視
予習は授業前に問題を解くのではなく「聞くポイント」を見つける時間
数学の予習は、問題を解けるようにする作業ではありません。
授業で先生の説明を聞くべき場所を、先に見つけておく時間です。
実際の指導現場では、予習を「先に解くこと」だと思い込んでいる生徒が少なくありません。
その結果、わからない問題で長時間止まり、1日目で疲れて続かなくなるという失敗が起きています。
現場では、こう声をかけています。
「例題を1つ読んで、似た問題を1問だけ解いてみよう。解けなかったら印をつけて終わりで大丈夫」。
わからない問題が多いほど、予習としては成功しています。
その「?」の印こそが、翌日の授業で集中して聞くべきポイントになるからです。
今日からは、予習を「解く時間」ではなく「見つける時間」に変えていきましょう。

先の単元へ進む量よりも「前の単元で止まる場所」を重視すべき理由
中学数学は、前の単元の理解が次の単元の土台になる教科です。
方程式の変形があいまいなまま一次関数に進んでも、途中でつまずきやすくなります。
現場でよく見かけるのは、「先に進めば有利」と考えて先取りを急ぐ生徒です。
実際は、方程式の変形や図形の証明の考え方が曖昧なまま進もうとしているケースが目立ちます。
高校数学の内容そのものが難しいのではなく、前提になる中学数学が抜けていることが原因です。
判断の分かれ目は、新しい単元の説明を読めるかどうかではありません。
前の単元の基本問題を、自力で解けるかどうかです。
現場では「高校数学に進む前に、まず中学数学の計算と関数で止まらないか確認しよう。
ここで手が止まるなら、先取りより復習を入れたほうが早いよ」と伝えています。
先の単元に進む量を競うより、止まる場所を確認することを優先しましょう。
【挫折ゼロ】予習5分・復習10分で進める数学の自学マニュアル

部活やスマホで時間が取れなくても、続けられる自学の形を具体的に整理します。
内閣府などの調査によると、平日の中学生は1日平均145分をスマートフォンに使っているというデータもあり、まとまった学習時間の確保が難しいのが実情です。
大脳生理学の権威である東京大学薬学部の池谷裕二教授らが監修した実証実験でも効果が示された「15分」という単位を活用し、「予習5分・復習10分」に分割する短時間学習が最も現実的な方法になります。
同実験では、脳の集中力が急激に低下する「40分の限界説」を回避して15分単位の小刻みな自学を行った場合、60分連続で学習するよりも1週間後のテストにおける記憶定着度で117.2%もの高い成果を上げることが実証されています。
以下の表で、15分の内訳と使う教材を整理します。
| ステップ | 時間 | 具体的な動作 | 使う教材 |
|---|---|---|---|
| 予習 | 5分 | 翌日の教科書の太字用語と例題の解き方を眺めるだけ。解けない箇所には「?」を付ける | 学校の教科書 |
| 授業 | 50分 | 「?」を付けた箇所だけ集中して聞く | 教科書・板書ノート |
| 復習 | 10分 | その日習った学校ワークの基本問題を2問だけ自力で解く | 学校配布のワーク |
| 終了 | 15分経過時 | タイマーが鳴ったら途中でもやめる | タイマー |
▶こども家庭庁「令和6年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」
予習5分:翌日に習う教科書の「太字の用語」と「例題の形」を眺めるだけ
予習の5分間は、問題を解く時間ではありません。
翌日習う教科書を開き、太字の用語と例題の解き方の流れを眺めるだけで十分です。
現場のインサイトとして、予習は解く時間ではなく「教科書の太字・例題の形を確認する時間」と位置づけています。
自力で計算を進める必要はなく、わからない解説があれば鉛筆で「?」を付けるだけで構いません。
これは、翌日の授業内容に対する理解のアンテナを事前に立てておく作業です。
完璧に理解しようとせず、太字と例題を見るだけで十分だと考えてください。
保護者の方も、「今日は何問解いた?」ではなく「太字は見た?」という声かけに変えてみてください。
全部解けなくて大丈夫という前提を、家庭内で共有しておくことが続けるコツです。

授業中:予習の段階で「意味がわからない」と印をつけた所だけ集中して聞く
家での5分の予習と、学校の50分授業は1つのサイクルとしてつながっています。
予習の段階で「?」を付けた箇所だけ、授業中に集中して聞くようにします。
50分すべてを均等に集中して聞き続けるのは、負担が大きく続きません。
あらかじめ疑問点を絞り込んでおくことで、授業が受け身の時間から、疑問を解決する時間に変わります。
現場では、予習で「意味がわからない」と感じた部分こそ、授業の中で最も注意深く聞くべき場所だと伝えています。
わからない問題だらけだったとしても、それは失敗ではありません。
「?」の数だけ、明日の授業で集中して聞くポイントが見つかったということです。
このサイクルを意識するだけで、同じ50分の授業でも吸収できる内容が変わってきます。

復習10分:その日に学校で習った「学校ワークの基本問題」を2問だけ解く
復習の目的は、量をこなすことではなく、自力で再現できるかを確認することです。
その日に学校で習った範囲の学校ワークから、基本問題を2問だけ選んで解きます。
現場では「復習はその日に習った学校ワークの基本問題を2問だけ解き直す。量を増やすより、途中式を残して再現できるかを見る」ことを重視しています。
問題数を増やすより、途中式をきちんとノートに残せているかを確認してください。
授業で「わかった」状態を、自力で「再現できる」状態に変える作業が復習です。
その日のうちに小さくアウトプットすることが、後でまとめて大量に解き直すより記憶の定着につながりやすいとされています。
2問だけで十分ですので、量を追いかけないようにしましょう。
基本問題2問を、途中式を残して解き直すことを、今日からの復習の基準にしてください。

継続のコツ:タイマーが鳴って15分を超えたらその日は無理に続けない
15分を超えたら、途中でもその日は勉強をやめて大丈夫です。
タイマーが鳴った瞬間に、解き残しがあってもペンを置くルールにします。
部活で疲れている日や、スマホの誘惑がある日でも、15分という短さなら続けやすくなります。
無理に続けようとすると、翌日以降のモチベーションが下がりやすくなります。
15分という区切りがあることで、「明日もこれだけならできる」という気持ちを残すことができます。
続けることが目的であり、その日にどこまで進んだかは重要ではありません。
タイマーが鳴ったら、途中でもやめるというルールを、家庭内であらかじめ決めておいてください。
▶中学生の数学勉強法の基本となる原因別の苦手克服ロードマップ
数学の予習ノートは「途中式と止まった場所」を残すだけでよい

きれいなノートを作ることより、止まった場所を残すことのほうが価値があります。
- きれいなまとめノートより間違いの記録が大切
- 間違えた途中式は消さずに青ペンで書き足す
- 解説を読んだ翌日に自力で再現できるか確認
きれいなまとめノートは不要!本当に価値があるのは「止まった場所」の記録
きれいにまとめたノートは、数学の実力アップには直結しません。
色分けして整理する作業に満足してしまい、肝心の理解には結びつかないことが多いためです。
現場でも、まとめノート作りが目的化してしまい、実際の解き直しができていない生徒を見かけます。
本当に価値があるのは、自分がどこで、どう間違えたかという「止まった場所」の記録です。
きれいに書き直すのではなく、間違えた過程をそのまま残しておくことが重要になります。
保護者の方には、ノートの美しさではなく、間違いの記録が残っているかを見てあげてほしいと伝えています。
止まった場所を残すノートを作ることを、今日からの目標にしてください。

間違えた問題は消しゴムで消さず「青ペン」で途中式ごと書き残す
間違えた途中式は、消しゴムで消さずに残しておきます。
そのうえで、青ペンなど別の色を使って、正しい途中式を書き足していきます。
消しゴムで消してしまうと、符号の間違いや移項のミスといった、自分のクセが見えなくなってしまいます。
途中式を残したまま訂正することで、同じミスを繰り返しやすいポイントが可視化されます。
現場では、間違えた計算過程こそが、次に同じミスを防ぐための材料になると考えています。
間違いを消さずに青ペンで書き残すというシンプルなルールを、まず試してみてください。
これだけでも、自分の弱点が見えやすくなります。

解説を読んで納得しただけの「わかったつもり」を防ぐ解き直しのルール
解説を読んで理解したつもりでも、実際に解けるとは限りません。
理系科目でもっとも多い失敗は、解説を目で追っただけで満足してしまうことです。
解答を読む作業と、白紙から自分の手で書き起こす作業の間には、大きな差があります。
現場では、「解説を読んで納得したら、翌日に何も見ずに同じ問題を解き直せるか」を確認するように伝えています。
一度で理解できなくても問題ありません。
解説を読んだ翌日に、自力で同じ途中式を再現できるかを、解き直しの基準にしてください。
この一手間があるかどうかで、定着の度合いは大きく変わります。
【学年別・先取り】中学数学の予習で絶対に外せない重要単元

学年ごとに、つまずきやすい単元と、予習で見るべきポイントを整理します。
以下は、予習・先取りを進めてよい生徒と、復習を優先すべき生徒を分けるチェックリストです。
予習・先取りを進めてよい生徒
- 途中式を最後まで崩さずノートに書ける
- 例題を1回読んだ後、類題を自力で正答できる
- 前の単元の基本問題をミスなく解ける
- 間違えた箇所を自分で特定できる
- わからない問題に印をつけて一旦棚上げできる
復習を優先すべき生徒
- 途中式を書かず、答えの数値だけを記入している
- 前の単元の定義やグラフの読み取りが曖昧
- 解説を読むと「わかった」と言うが、翌日は再現できない
- わからない問題の前で30分以上止まってしまう
- 小学校の基本問題(割合・速さ・分数計算)でも手が止まる
中1数学:正負の数・文字式・方程式のルールを丁寧に確認する
中1の計算ルールは、その後の数学すべての土台になります。
正負の数の考え方や、文字式の整理、方程式の変形が中心の単元です。
ここでの計算処理があいまいなまま進むと、後の関数や図形の単元でも失点を繰り返しやすくなります。
現場では、中1の基本問題を自力で解けるかどうかを、先に進む前の判断基準にしています。
前の単元の基本問題で手が止まらないかを確認したうえで、次の単元に進むようにしてください。
計算のルールを丁寧に確認する時間を、予習の中に少しずつ組み込んでいきましょう。

中2数学:一次関数・連立方程式・図形の証明のつながりを意識する
中2は、一次関数・連立方程式・図形の証明という3つの単元がつながっています。
連立方程式の計算力が、一次関数のグラフの交点を求める力に直結します。
さらに、定義や性質の理解が、図形の証明を組み立てる論理的思考につながっていきます。
文部科学省の全国学力・学習状況調査でも、数学的な表現を用いて「事柄が成り立つ理由を説明する記述式課題」の正答率は、概ね3〜6割程度の範囲で推移していると報告されています。
このことからも、単元ごとのつながりを意識した学習が必要だとわかります。
一次関数と連立方程式の基本問題で止まらないかを、証明の学習に入る前に確認しておきましょう。

中3数学:二次方程式・二次関数・相似受験を見据えて1・2年の復習と連携する
中3の新単元は、1・2年の内容が土台になっています。
二次方程式、二次関数、図形の相似は、いずれも受験でよく問われる単元です。
これらの単元は、平方根や因数分解、比例・反比例、合同といった前の単元の理解を前提としています。
受験問題でも、新単元と前の単元を組み合わせた融合問題がよく出題される傾向があります。
新しい単元だけを先取りするのではなく、手前の単元に穴がないかを確認しながら進めることが大切です。
1・2年の基本問題を自力で再現できるかを、中3の予習と並行して確認していきましょう。

高校数学の先取り:数学Ⅰに進む前に確認すべき中学の「計算・関数・図形」
高校数学の先取りを急ぐ前に、中学数学の土台を確認してください。
数学Ⅰの複雑な因数分解や展開、二次関数は、中学範囲の文字式や関数の理解を前提としています。
「高校数学を予習したいが何から始めればいいかわからない」という悩みを持つ中学生は少なくありません。
現場でよく見えているのは、先取りを希望する生徒ほど、中学範囲の計算や関数、図形の基本問題で止まっているケースです。
高校数学の内容が難しいのではなく、前提になる中学数学が抜けていることが原因になっています。
現場では「高校数学に進む前に、まず中学数学の計算と関数で止まらないか確認しよう」と声をかけています。
先取りの速度より、中学の基本問題で止まらないかを、まず確認してみてください。
中学生が数学の予習で失敗しやすい3つの行動と軌道修正

指導現場で多く見られる失敗例と、その軌道修正の方法を整理します。
- 最初から教科書を全部読もうとしない
- わからない問題は5分悩んでダメなら解説
- 基礎が抜けたまま難しい参考書に手を出さない
失敗例1:教科書を最初から全部読もうとして疲れて続かなくなる
教科書を最初から最後まで読もうとすると、予習は続きません。
抽象的な説明を通しで読もうとすると、負担が大きくなりすぎてしまいます。
現場でよく見る失敗パターンは、予習で教科書を最初から最後まで読もうとするケースです。
わからない問題を全部解こうとして、1日目で疲れてやめてしまう生徒も少なくありません。
軌道修正の方法はシンプルです。
例題を1問だけ読んで、似た問題を1問だけ解くようにしてください。
解けなくても、印をつけて終わりで十分です。

失敗例2:わからない問題にぶつかったときに30分以上考え続ける
わからない問題を30分以上考え続けるのは、逆効果になりやすい行動です。
解法の手がかりがないまま長時間悩むと、数学そのものへの苦手意識が強まってしまいます。
現場では、予習で全部解こうとすると失敗すると考えています。
例題1問を見て、基本問題1問で手が止まったら、印をつけて授業で確認すればよいという方針です。
5分悩んでダメなら解説を見るというルールを、あらかじめ決めておいてください。
長く考えることより、早く区切りをつけることのほうが継続には有効です。

失敗例3:前の単元が曖昧なまま難しい参考書で先に進もうとする
前の単元が曖昧なまま、難しい参考書に手を出すのは避けたい行動です。
周囲の進度に合わせて難しい参考書を使うと、解き方の丸暗記になりやすくなります。
現場での誤った判断は、「学校より先に進んでいるから得意」「難しい問題集を使っているから力がついている」と考えてしまうことです。
正しい判断基準は、教科書の例題レベルの手順を説明できるか、途中式を書いて再現できるかです。
特に盲点となりやすいのが、小学6年生までに習得すべき「割合(%・割)」「速さ」「分数の四則計算」の未習得です。
これらが抜けたまま周囲の進度に合わせて応用参考書に手を出すと、解法プロセスの丸暗記になり、初見の変形に対応できなくなります。
基本問題が自力で解けるかを、参考書のレベルを上げる前に確認してください。
見た目の進度より、手前の単元の定着度を優先することが大切です。
▶中学生の数学参考書おすすめ15選からレベル別に最適な1冊が選べる一覧
【定期テスト前】1日15分の習慣を点数に直結させる実践方法

普段の15分学習(?印、青ペンの途中式)を、テスト前にどう使うかを整理します。
- テスト3週間前から学校ワークを3周する
- 悩む時間を削り解き直す時間に切り替える
- 普段の15分自学の記録をテスト前に活用
テスト3週間前から始める学校ワークの3周繰り返し計画
学校ワークは、ただ提出するために答えを写すのではなく、周回ごとに目的を変えて使います。
普段の15分学習で残した「?」の記録や、青ペンの途中式とつなげることで、点数に直結しやすくなります。
| 時期(3周計画) | やること・目的 | 見るポイント・具体的な動作 | 15分学習とのつながり |
|---|---|---|---|
| 1周目(3週間前〜) | 自力で解けるかの仕分け | 全ての基本問題を解き、解けない問題に「×」や「?」をつける | 普段の予習で付けた「?」の場所と一致しているか確認する |
| 2周目(2週間前〜) | 間違えた問題の自力再現 | 「×」がついた問題だけを白紙からもう一度解き直す | ノートに消しゴムを使わず「青ペン」で途中式を書き残す |
| 3周目(1週間前〜) | 最終スピードチェック | 最後に残った苦手な問題だけをピンポイントで見直す | 5分悩んで手が止まったら、即座に解説の再現テストに切り替える |
テスト勉強中に手が止まったら?「5分悩んでダメなら解説」が正解
テスト勉強中も、5分以上同じ問題で止まらないようにしてください。
限られたテスト期間の中で、1つの難問に固執すると時間を大きく失ってしまいます。
早めに解説を確認し、解き方を自分の手で再現する流れに切り替えたほうが効率的です。
現場でも、予習・復習と同じく「5分悩んでダメなら解説を見る」という基準を使っています。
5分を目安に区切りをつけるという考え方は、普段の学習とテスト前の学習で共通です。
限られた時間を、悩む時間ではなく解き直す時間に使うようにしてください。
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【Q&A】中学生の数学予習に関するよくある質問

中学生の数学予習について、指導現場で保護者や生徒から特によく寄せられる質問にQ&A形式で答えます。
日々の自学の例外的な迷いや、先取り学習のリアルな引き際について、実際の指導現場の視点からお答えします。
Q1.部活が忙しくて疲れている日も、毎日の予習は必要ですか?
疲れている日でも、5分だけ教科書を眺めれば十分です。
毎日必ずワークを解くというルールにしてしまうと、続けることが負担になってしまいます。
疲れている日は、翌日の教科書の太字を眺めるだけでも予習として成立します。
全部解けなくて大丈夫という前提を忘れずに、5分だけでも続けることを優先してください。
無理をして途切れさせるより、短くても毎日続けるほうが結果につながりやすくなります。

Q2.予習の5分間でわからない問題だらけのときはどうすればいいですか?
わからない問題だらけのときこそ、予習は成功しています。
予習の目的は、解けるようにすることではなく、わからない場所を見つけることだからです。
「?」の印をつけた問題は、翌日の授業で最も集中して聞くべきポイントに変わります。
止まる場所を見るという考え方に立てば、わからない問題が多いことは不安材料ではありません。
安心して、印をつけた箇所を持って授業に臨んでください。

Q3.前の単元で止まる日は、予習を休んでもいいですか?
はい、前の単元で手が止まる日は、予習を完全に0分にして全15分を復習(遡り学習)に充ててください。
判断基準は、前の単元の教科書例題や学校ワークのA問題が自力で再現できるかどうかです。
計算ミスが多発する、途中式を書かないといった状態で正答率が8割を下回る場合は、予習を無理に進めるよりも、土台を固めることを最優先にする時期だと現場でも指導しています。
基本問題を2問だけ解き直すという復習を、15分すべてに充ててみてください。
予習を無理に進めるより、土台を固めることを優先する時期だと考えてください。

Q4.小学6年生(新中1)が春休みに中学数学を予習するなら何から?
中学の教材より、小学校の算数を確認することを優先してください。
割合、速さ、分数の四則計算という3つの領域が、中学数学のつまずきに直結しやすい部分です。
方程式の文章題などで計算スピードが足りなくなる原因は、これらの小学校の算数領域にあることが少なくありません。
市販の中学準備教材を先に進めるより、割合・速さ・分数計算を完璧にすることを優先してください。
これが、中学数学における最も効果的な予習になります。
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まとめ:中学生の数学予習の仕方|予習5分・復習10分で授業がわかる実践マニュアル

最後に、この記事の要点と、今日からの行動を整理します。
記事の重要ポイント
中学生の数学の予習は、問題を解くことではなく、聞くポイントを見つけることです。
1日15分を「予習5分・復習10分」に分けて使うことが、続けやすい自学の形になります。
予習は教科書の太字と例題を眺めるだけ、復習は学校ワークの基本問題を2問だけ解くという流れです。
ノートは、きれいなまとめではなく、途中式と止まった場所を残すことを優先してください。
全部解けなくて大丈夫という前提を、家庭内で共有しておくことが継続のカギになります。
迷ったときの判断基準と次の行動
判断に迷ったときは、「量」ではなく「状態」を見てあげてください。
何分やったかではなく、どの教材のどの場所を見ているか、途中式を残せているかを確認します。
予習を進めてよいか、復習に戻るべきかは、前の単元の基本問題で手が止まらないかで判断します。
保護者の方は、「今日は何ページ進んだ?」ではなく、「今日はどこで止まった?」という声かけに変えてみてください。
今日からできる最初の一歩は、教科書の太字を5分眺め、学校ワークの基本問題を2問だけ解き直すことです。
中学生の数学予習の仕方を解説した執筆者のプロフィール

※この記事は、算数・数学・理科の指導経験が豊富な葛城健吾が執筆しています。学習塾での指導経験をもとに、教育現場の知見を記事に反映しています。
葛城健吾は、学習塾で小学生・中学生を対象に、算数・数学・理科を指導してきました。基礎から応用まで「なぜそうなるのか」を大切にした指導を得意としています。
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