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三重県の高校受験では、内申点の計算方法が前期と後期で異なり、学校によっても扱いが変わります。
この記事では、2027年度(令和9年度)の三重県立高等学校入学者選抜実施要項、調査書作成要領、別表2の記載をもとに、後期選抜の基本計算と前期選抜の学校ごとの違いを整理します。
読み終えたときに、通知表から自分の点数を出し、志望校の選抜方法に照らして確認できる状態を目指しています。
記事のポイント
- 後期の内申点は中3の9教科で45点満点
- オール3・4・5の点数を早見表で確認
- 前期・後期で使う成績の時期がわかる
- 志望校ごとの計算方法と選抜の違いがわかる
三重県の内申点計算方法|後期は中3の9教科45点満点

後期選抜の内申点は、中学3年生の9教科の評定を合計した45点満点が基本です。
まずはこの計算を押さえてから、前期選抜や選抜の仕組みを見ていくと理解しやすくなります。
中3の9教科の評定を合計する計算式
三重県の後期選抜では、中学3年生の次の9教科の評定を合計します。
- 主要5教科: 国語・社会・数学・理科・英語
- 実技4教科: 音楽・美術・保健体育・技術・家庭
各教科の評定は1〜5の5段階です。
9教科の評定をすべて足すと、9〜45点になります。
例えば、9教科すべての評定が「4」なら、4×9=36点です。
ここで計算する45点満点の数字は、9教科の評定を合計したものです。
後期選抜では、調査書の記録と学力検査の結果などを組み合わせて合否を判定します。詳しい選抜方法は、後の章で解説します。
オール3・4・5と評定が混在する場合の早見表
通知表の評定がばらばらでも、足し算の考え方は同じです。
代表的な組み合わせを表にまとめました。
| 9教科の評定の組み合わせ | 合計点 |
|---|---|
| 9教科すべて3 | 27点 |
| 9教科すべて4 | 36点 |
| 9教科すべて5 | 45点 |
| 主要5教科4・実技4教科3 | 32点 |
| 主要5教科3・実技4教科4 | 31点 |
| 国語・数学・英語4、ほかの6教科3 | 30点 |
オール3なら27点、オール4なら36点、オール5なら45点です。
混在する場合は、各教科の評定をそのまま足します。
例えば主要5教科が4、実技4教科が3なら、4×5+3×4で32点になります。
9教科の評定を入力できる内申点自動計算ツール
中学3年生の9教科の評定(1〜5)を選んでください。 すべて入力すると、45点満点の合計が自動で表示されます。
ご注意: このツールは中3の9教科の評定を単純に合計するものです。 前期選抜の高校別換算、活動実績等の評価、 正式な調査書の評定や合否判定には対応していません。 表示結果だけで合格可能性を判断しないでください。
9教科の評定を1〜5で書き出し、それを合計する方法で計算できます。
上の早見表と同じ考え方で足せば、自分の基本点を求められます。
この方法で求められるのは、後期選抜の基本計算にあたる数字です。
前期選抜の正式な得点や合否は、学校ごとの選抜方法によって決まるため、この計算だけでは判定できません。
前期・後期選抜で内申点はどう違う?対象学年と成績の時期

前期と後期では、調査書に反映される成績の時期が異なります。
同じ「中3の評定」でも、確定する時期を知っておくと、計算結果の読み方が変わります。
前期は12月末・後期は1月末現在の中3評定を使用
三重県の高校入試では、前期選抜と後期選抜で、中学3年生の評定を作成する基準時期が異なります。
2027年度の調査書作成要領では、次のように定められています。
- 前期選抜:12月末現在の成績
第1学期と第2学期の成績を十分に考慮して、5段階で評定します。 - 後期選抜:1月末現在の成績
第3学期の1月末現在の成績を基に評定します。再募集・追加募集も同様です。
二学期制の中学校でも、前期選抜は12月末現在、後期選抜は1月末現在が基準です。
そのため、通知表の学期末の評定と、入試用の調査書に記載される評定が異なる場合があります。
自分の成績がどの時点で確定するのか分からない場合は、在籍する中学校に確認してください。
▶三重県教育委員会|2027年度入学者選抜実施要項・第1 共通
調査書には中1〜中3の評定が記載される
調査書様式4には、第1学年から第3学年までの評定欄があります。
1年生と2年生は指導要録の学習の記録を転記するため、記載自体はされています。
記載されていることと、選抜で点数化されることは同じではありません。
要項では、選抜区分や学校ごとに「点数化する」か「点数化せず資料とする」かが定められています。
後期の基本計算は中3の評定を使う点を押さえておくと、混乱しにくくなります。
前期選抜は高校・学科ごとに評定の扱いが異なる
前期選抜では、学校や学科によって調査書の使い方が変わります。
要項の別表2には、学校ごとの選抜資料の扱いが示されています。
ある学校では第3学年の評定を合計して45点満点として点数化し、面接や小論文、学力検査と組み合わせます。
別の学校では、評定を換算した得点に、評定以外の記載事項の最高点を加えます。
調査書を点数化せず、面接や学力検査の結果とあわせて資料として使う学校もあります。
後期の45点満点をそのまま前期の志望校に当てはめると、判断を誤るおそれがあります。
志望校の別表2を読み、その学校が調査書をどう扱っているかを先に見ることが、前期の計算で最も大切な確認です。
【2027年度】三重県の前期選抜・高校別内申点計算例

前期選抜の計算例は学校ごとに大きく異なります。
ここでは、2027年度の別表2に載っている記載を例として見ていきます。
選抜区分や学科によって表記が異なる場合があるため、数字は必ず志望校の最新の要項で照らし合わせてください。
▶三重県教育委員会|2027年度前期選抜・高校別選抜方法(別表2)
桑名高校衛生看護科|中3の9教科45点満点
別表2では、桑名高等学校衛生看護科の調査書は「第3学年の各教科の評定の合計(45点満点)」として点数化されています。
このほかに、小論文が10点満点で点数化され、学力検査は数学と英語各50点で合計100点と示されています。
面接はA・B・Cの3段階で評価されます。
ここで注目したいのは、45点が全体の一部だという点です。
調査書の45点だけで立ち位置を判断することはできず、ほかの検査や評価と組み合わせて選抜されます。
桑名北高校普通科|評定75点と評定以外最高25点
別表2の桑名北高等学校普通科の欄では、中1から中3までの各教科の評定を換算した75点満点と、評定以外の記載事項の最高25点を組み合わせ、調査書を合計100点満点で扱う記載が示されています。
面接と作文は、それぞれA〜Eの5段階で評価されます。
2027年度の桑名北高校普通科の前期選抜では、中1〜中3の評定を75点満点に換算し、評定以外の記載事項を最高25点で評価します。
調査書は合計100点満点です。
この計算方法は桑名北高校普通科の前期選抜の例であり、ほかの高校・学科に共通するものではありません。
桑名工業高校|評定45点と評定以外の評価を組み合わせる
桑名工業高等学校の2027年度前期選抜では、該当する学科について、次の評価方法が示されています。
- 中3の9教科の評定: 45点満点
- 評定以外の記載事項: 最高20点
- 調査書の合計: 65点満点
- 面接: 25点満点で点数化し、A・B・Cの3段階でも評価
- 数学の学力検査: 50点満点の得点をA〜Dの4段階で評価
このように、調査書の得点だけでなく、面接や数学の学力検査も選抜に使用されます。
数学の50点を調査書の65点にそのまま加算する方式ではありません。
調査書の配点と、面接・学力検査の評価方法を分けて確認することが大切です。
三重県の評定・調査書点の違いと活動実績・資格の扱い

内申点を計算するときは、評定と、調査書に書かれた活動や資格を分けて考えることが大切です。
ここが混ざると、計算結果を実際より高く見積もってしまうことがあります。
9教科の評定と調査書に記載される項目の違い
三重県の高校入試で使用する調査書(様式4)には、9教科の評定だけでなく、学校生活での活動や実績も記載されます。
主な記載項目は、次の3つです。
- 各教科の学習の記録: 9教科の5段階評定と、A・B・Cで示される観点別学習状況
- 特別活動の記録: 学級役員・生徒会・学校行事の実行委員などの活動実績
- その他参考となる諸事項: 生徒の長所、スポーツ・文化・科学活動、体験活動、地域活動などの記録
ここで注意したいのは、調査書に記載された内容が、すべて内申点として加算されるわけではないという点です。
9教科の評定は数字で合計できますが、活動実績などは高校・学科によって評価方法が異なります。
評定の合計点と、それ以外の記載事項を分けて考えることが大切です。
部活動・生徒会・英検などは全高校で一律に加点されない
部活動や生徒会活動、英検などの資格が、三重県のすべての高校で一律に点数化されるわけではありません。
別表2では、評定以外の記載事項について、点数化する学校と点数化しない学校が分かれています。
点数化される場合も、最高点や対象となる学科は学校ごとに定められています。
資格や活動があるから必ず内申点が上がるとは限らないため、志望校の別表で評定以外の記載事項の扱いを先に見ておくと安心です。
三重県の後期選抜では内申点と学力検査をどう使う?

後期選抜では、調査書と学力検査の結果を組み合わせて合格者を決めます。
内申点と当日の点数を単純に足して上から合格にする仕組みではない点が、計算結果を読むうえで最も大事な部分です。
学力検査は5教科各50点・250点満点が標準
後期選抜の学力検査は、国語、数学、社会、外国語(英語)、理科の5教科のうち、高校が指定する教科で実施されます。
問題は全県で同一です。英語にはリスニング検査が含まれます。
各教科の配点は50点を標準としていますが、学科やコースによっては傾斜配点が行われます。
志望校が教科をどのような配点で扱うかは、要項で確認できます。
調査書と学力検査による段階的な選抜方法
三重県の後期選抜では、調査書と学力検査等の結果を使い、次の3段階で合格者を決定します。
三重県の後期選抜は、調査書と学力検査等の結果を使い、次の3段階で合格者を決定します。
各段階の選抜方法を表にまとめました。
| 選抜段階 | 選抜方法の概要 | 選抜の対象・基準人数 | 合格者の決定方法 |
|---|---|---|---|
|
第1段階
調査書と学力検査等の両方で選抜
|
調査書の記録による選抜と、学力検査等得点による選抜をそれぞれ行います。 |
① 調査書による選抜
中3の各教科の学習の記録・特別活動の記録などをもとに、募集定員のおよそ100%を選びます。高校によっては110%・120%の場合もあります。
② 学力検査等得点による選抜
全受検者の中から、募集定員のおよそ80%を高得点順に選びます。
|
原則として、①と②の両方に含まれる受検者を合格者とします。
ただし、特定教科の成績が著しく低い場合や、面接・作文等の評価によって慎重な審議が必要な場合は、合格を保留することがあります。
|
|
第2段階
学力検査等得点による追加選抜
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第1段階で合格者が募集定員に満たない場合、調査書による選抜で選ばれた受検者の中から追加で合格者を決定します。 | 第1段階の合格者数と募集定員との差の2分の1に相当する人数を選びます。 | 第1段階の調査書による選抜で選ばれた受検者の中から、学力検査等得点の高い順に合格者を決定します。 |
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第3段階
高校ごとの基準による最終選抜
|
第1・第2段階で決まらなかった残りの合格者を、各高校が重視する選抜資料を踏まえて決定します。 |
第1・第2段階の合格者数と募集定員との差に当たる人数を選びます。
合格を保留された受検者も選抜対象に含まれます。
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残りの受検者の中から、各高校が定める「特に重視する選抜資料等」(別表4)を踏まえて合格者を決定します。
学校によっては、面接・作文・小論文などの評価も選抜資料として使用されます。
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※この表は2027年度(令和9年度)の後期選抜の基本的な選抜方法を、理解しやすいよう3段階に整理したものです。公式実施要項では(1)〜(5)で規定されています。
※「学力検査等得点」とは、学力検査と実技検査の得点合計を指します。選抜資料や最終段階で重視する項目は高校・学科によって異なります。
出典:三重県教育委員会「令和9年度三重県立高等学校入学者選抜実施要項」(第3 後期選抜・3 選抜方法、別表3・別表4)
※実際の選抜では、各段階で合格を保留する受検者の扱いなど、別途定められた規定も適用されます。
三重県の後期選抜は、内申点と学力検査の点数を単純に足して合否を決める方式ではありません。
計算した内申点だけで判断せず、志望校がどの資料を重視するのかも確認することが大切です。
内申点を計算した後に志望校の評価方式を確認する手順
計算した内申点を志望校の判断に使うときは、次の4つを順に見ると整理しやすくなります。
- 前期選抜か後期選抜か:自分が志願する選抜区分を特定します。
- 対象となる学年・教科:中3だけか、中1から中3までかを見ます。9教科を同じ重みで扱うかどうかも確かめます。
- 評定の換算方式:素点をそのまま合計するのか、学年ごとに換算するのかを見ます。
- 評定以外の評価の有無:部活動や資格が点数化されるか、資料として扱われるかを見ます。
この4つは、2027年度の三重県立高等学校入学者選抜実施要項と別表2で確かめられます。
計算した点数は、志望校の方式に当てはめて初めて意味を持つと考えると、判断の順序が見えやすくなります。
内申点だけで合否が決まるわけではありません。
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【Q&A】三重県の内申点計算で迷いやすい質問

Q. 実技4教科の評定は主要5教科の2倍になる?
A. 後期選抜の基本計算では、9教科をすべて同じ5段階で合計し、45点満点として扱います。
要項の別表2に見られる記載例でも、実技4教科を2倍にする表記はありません。
学校や学科によって扱いが異なる場合があります。
志望校の別表で教科ごとの扱いを確かめてください。
他府県の制度と混同しないことも大切です。
Q. 内申点30点で合格できる高校はある?
A. 内申点30点という数字だけで、合格できるかどうかを判断することはできません。
後期選抜は、調査書の順位と学力検査等得点の順位を組み合わせて選ぶ仕組みだからです。
同じ30点でも、志望校の募集人数や、その年の受検者の得点状況によって結果は変わります。
志望校の選抜区分と学力検査の教科・配点を見て、どの段階で判断されるのかを知ることから始めると、現実的な準備がしやすくなります。
Q. 内申点は定期テストの点数だけで決まる?
A. 定期テストの点数だけで決まるわけではありません。
評定は目標に準拠した評価で5段階に付けられ、観点別の学習状況も踏まえて記入されます。
観点は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つです。
定期テストは評価の大切な材料のひとつですが、日頃の学習への取り組みも含めて評価される点を理解しておくと、評定の見方が変わります。
内申点を少しでも上げたい場合は、通知表の3つの評価観点から考える内申点の上げ方で、定期テスト・提出物・授業での取り組みのうち、何を優先して見直すかを確認できます。
まとめ|三重県の内申点を計算して志望校の方式を確認しよう

後期選抜の内申点は、中3の9教科を合計した45点満点が基本です。
前期選抜では学校や学科ごとに、換算方法や評定以外の扱いが異なります。
成績が確定する時期も、前期は12月末、後期は1月末現在と分かれています。
通知表から点数を出したら、その数字だけで合否の目安とはせず、志望校の別表で選抜区分、対象学年、換算方式、評定以外の評価を確かめてください。
この流れを踏むと、数字の意味が正しく見えてきます。
後期45点満点の計算方法と前期・後期の違い
後期の計算は、9教科の評定を足すだけで求められます。
オール3なら27点、オール4なら36点、オール5なら45点が出発点です。
前期はそこから学校ごとの換算や評定以外の扱いが加わる場合があるため、同じ計算式をそのまま当てはめないようにしてください。
計算後は2027年度の志望校の選抜方法を確認する
計算した点数は、志望校の選抜方法に当てはめて初めて判断材料になります。
2027年度の実施要項と別表2を開き、志望校の選抜区分と評価の仕組みを読み比べてみてください。
数字の意味がつかめると、受験準備の優先順位も決めやすくなります。
※この記事は、三重県教育委員会が公表している2027年度の入学者選抜実施要項、調査書作成要領、別表2をもとに整理しています。掲載内容は2027年度の資料に基づくため、受検する年度の最新の要項も必ずご確認ください。
執筆者プロフィール

※この記事は、進路アドバイザー検定(大学新聞社・進路アドバイザー検定委員会)を2021年11月に取得した編集員、朝倉美緒が執筆しています。高校受験や学校選び、内申点対策に関する知識をもとに、進路選びに役立つ情報を記事に反映しています。
朝倉美緒は、高校受験や学校選び、内申点対策について、生徒や保護者の進路相談に役立つ情報をわかりやすく整理・解説しています。
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