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富山県の公立高校入試(一般入学者選抜)の内申点は、中2の9教科の評定合計(45点満点)と、中3の9教科の評定合計を2倍した点数(90点満点)を足して出します。
通知表の評定から自分で計算できるのは135点までです。
これに、志願先の高校が換算する特別活動等15点を加えた150点満点が、調査書評定点(内申点)です。
135点と150点は、計算に含まれる範囲が異なります。
この記事では、使う評定の時期、特別活動等15点の扱い、学力検査との関係を整理します。
ページ内の自動計算ツールでは、評定135点の部分を試算できます。
ここでの説明は、富山県教育委員会が公表している入学者選抜実施要領(令和7年度・令和8年度)に基づいています。
令和9年度(2027年度)入試は日程が公表されていますが、評定の算出方法を含む実施要領の詳細は、2026年10月29日時点で確認できていません。
記事のポイント
- 富山県の内申点は中2・中3の成績で計算
- 135点と150点の違いがわかる
- 自動計算ツールで自分の内申点をチェック
- 特別活動15点と高校入試での扱いがわかる
富山県の内申点の計算方法|135点と150点の違い

自分で計算できるのは評定135点までで、特別活動等15点は志願先の高校が換算して150点になります。
この章では、計算式と点数の内訳を整理します。
中2は45点・中3は90点|9教科の計算式
評定部分の計算に使うのは、国語、社会、数学、理科、外国語(英語)、音楽、美術、保健体育、技術・家庭の9教科です。
評定は5段階で、実施要領には、2年次は各教科の評定、3年次は各教科の評定にそれぞれ2を乗じたものを使うと定められています。
中3の評定は2倍するため、1教科あたり10点満点になります。
評定135点=(中2の9教科の評定合計)+(中3の9教科の評定合計)×2
学年ごとの配点は次のとおりです。
| 学年 | 計算対象 | 計算式 | 満点 |
|---|---|---|---|
| 中1 | 評定点の計算対象外 | ― | ― |
| 中2 | 9教科の5段階評定 | 9教科の評定を合計 | 45点 |
| 中3 | 9教科の5段階評定 | 9教科の評定合計 × 2 | 90点 |
| 合計(評定部分) | 中2・中3の9教科 | 中2の評定合計 + 中3の評定合計 × 2 | 135点 |
同じ教科の評定が1段階変わると、中2では1点、中3では2点の差が生じます。
評定135点+特別活動等15点=150点
通知表の評定から出せるのは135点までで、残りの15点は別枠です。
15点は、調査書の「学習の記録」以外の記載事項(特別活動の記録など)を換算した点数で、志願先の高校が算出します。
学校で「135点」と説明される場合は、この評定部分を指していると考えると、150点との関係が整理できます。
3つの呼び方を比べると、次のようになります。
| 呼び方 | 含まれるもの | 満点 | 自分で計算できるか |
|---|---|---|---|
| 教科の評定部分 | 中2の9教科の評定合計 + 中3の9教科の評定合計 × 2 | 135点 | 対象となる評定が分かれば試算できる |
| 特別活動等 | 調査書の「学習の記録」以外の記載事項を換算した点数 | 15点 | 自分では正確に計算できない(志願先の高校が換算) |
| 調査書評定点(内申点) | 教科の評定部分135点 + 特別活動等15点 | 150点 | 教科の評定135点部分のみ試算できる |
話がかみ合わないときは、相手がどの行の数字を指しているのかを確かめると、食い違いの原因が分かります。
オール3・オール4・オール5の内申点計算例
9教科の評定が同じ数字でそろった場合の、評定135点部分の計算結果です。
特別活動等15点は含みません。
| 評定の状況 | 中2の合計 (45点満点) |
中3の合計×2 (90点満点) |
評定合計 (135点満点) |
達成率 |
|---|---|---|---|---|
| オール3 | 27点 | 54点 | 81点 | 60.0% |
| オール4 | 36点 | 72点 | 108点 | 80.0% |
| オール5 | 45点 | 90点 | 135点 | 100.0% |
オール3からオール4になると、中2で9点、中3で18点、合計27点、評定部分が変わります。
評定がそろっていない場合も、計算の流れは同じです。
説明用の仮の数値として、中2の評定合計が38、中3の評定合計が41なら、38+41×2=120点になります。
【無料】富山県の内申点自動計算ツール

このツールで出せるのは、中2と中3の9教科の評定から求める、135点満点の評定部分です。
入力の前に、次の3点を押さえておくと誤りを防げます。
- 入力するもの:中2と中3それぞれの9教科の評定(1〜5)です。
- 使う評定が分からないとき:どの評定が調査書に使われるのかは、学校に確認します。
- 成績が未確定のとき:結果は試算として扱います。
中2・中3の9教科を入力して135点を計算
内申点 自動計算ツール
中2・中3の9教科の評定を入力すると、135点満点の評定部分を計算できます。
特別活動等15点は含みません。入力する評定が確定していない場合、結果は試算としてご利用ください。
中学2年生の評定
9教科それぞれの5段階評定を選択してください。
中学3年生の評定
9教科の評定を入力します。中3の評定は自動で2倍します。
特別活動等15点は志願先の高校が換算します。また、内申点だけで志望校の合否は判断できません。
操作は次の流れです。
- 中2の9教科(国語、社会、数学、理科、英語、音楽、美術、保健体育、技術・家庭)の評定を1〜5で入力する
- 中3も同じ9教科の評定を入力する
- 中3の合計が2倍されて、135点満点で結果が表示される
手元の通知表を見ながら、教科ごとに順に入れていく使い方を想定しています。
向いている人
- 通知表の評定から、評定135点の部分を素早く試算したい中学生・保護者
- 中3の2倍を忘れるなどの計算ミスを避けたい人
向いていない人
- 特別活動等15点を含む、正式な150点を確定させたい人
- 計算結果だけで、特定の高校への合否を判断したい人
後者の2つは、ツールでは答えが出ません。理由は次の項目で説明します。
自動計算できる点数と計算できない点数
ツールが出せるのは、学習の記録(評定)の135点だけです。
特別活動等15点は、志願先の高校が調査書の記載をもとに換算する点数で、実施要領には具体的な点数の基準が示されていません。
受験生側で正確に再現できないため、ツールにも含めていません。
ここで起こりやすい計算の誤りが、次の2つです。
- 135点に15点をそのまま足す:根拠のない満点加算で、実際より高い持ち点のまま志望校を考えてしまいます。
- 評定135点を正式な150点と同じものとして扱う:150点のうち15点は、まだ確定していない部分です。
ツールの数字は、評定部分の確かな出発点です。
15点分は未確定の幅として、分けて持っておくと安全です。
計算結果の読み方|試算と正式な評定点の違い
結果の135点が何を意味するかは、入力した評定が確定したものかどうかで変わります。
中3の第2学期末の評定が出る前に、1学期などの通知表の数字を入れた場合、結果は目標を立てるための試算です。
調査書に記載される確定した評定点とは別のものになります。
読み方の基準は、次の3つです。
現時点の成績をもとにした 試算として使います。
調査書に使われる正式な評定と 一致しているか学校に確認します。
計算結果だけでは合否を判断できません。 学力検査の成績や志望校の選抜方法も あわせて確認します。
数字そのものより、どの時点の評定を入れた結果なのかを覚えておくことが、読み違いを防ぎます。
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富山県の内申点はいつから?どの学期の成績を使う?

対象は中2と中3の評定で、中1は含まれません。
中3は第2学期末の評定が使われる点が、通知表の見方で迷いやすいところです。
中1は対象外|中2・中3の評定を使用
実施要領で調査書評定点を構成するのは、2年次と3年次の評定、そして特別活動等の換算点です。
中1の評定は点数の計算に入りません。調査書の「学習の記録」も、2年次と3年次の評定を記入する様式です。
中1を含めて計算する説明を見かけたときは、実施要領の記載と異なります。
中1の成績が加点や減点として扱われるわけではない、という意味です。計算の出発点は、中2の通知表になります。
中2の年間評定と中3の2学期末までの評価
使うのは、通知表の学期ごとの数字そのものではなく、調査書に記載される評定です。中2は、中学校の生徒指導要録に記載された2年次の評定を使います。
中3は、実施要領の調査書の記入上の注意に、第3学年に在籍中の志願者の3年次の評定は第2学期末の学力で記入すると示されています。
進研ゼミの解説でも、中3は2学期末までの評定とされています。
通知表の学期ごとの成績と、調査書に使われる正式な評定は、必ずしも一致しません。
対象となる評定が分からない場合は、学校に確認してください。
想定される計算の誤りは、次の2つです。
- 各学期の評定をそのまま足す:使うのは、中2は2年次の評定、中3は第2学期末の評定です。
- 中3の評定を2倍し忘れる:評定部分が最大90点ではなく45点になってしまいます。
令和9年度入試の詳細な実施要領は確認できていません。
公表されたら、対象時期もあわせて見直してください。
学校とWebで説明が違う場合の確認方法
説明が食い違って見えるときは、どちらが正しいかをすぐに決めず、次の3点を学校の担任や進路指導の先生に尋ねます。
- 受験年度:どの年度の入試の実施要領に基づく説明か。
- 評定の対象期間:中2と中3で、いつの時点の評定を使うか。
- 調査書に記載される正式な評定:学校が調査書に書く評定の数字は何か。
学校に確認する際は、この3点をメモしておくと、通知表の評定と調査書評定点を混同せずに確認できます。
富山県の特別活動等15点はどう評価される?

特別活動等15点は、調査書の記録を志願先の高校が換算する点数で、受験生が自分で正確に出すことはできません。
公式資料で分かる範囲と分からない範囲を分けて説明します。
部活動・生徒会活動などの記録の扱い
調査書には、特別活動(学級活動、生徒会活動、学校行事)の評価のほか、部活動等、行動の記録、趣味・特技の欄があります。
実施要領の記入上の注意では、これらは第3学年の評価を中心に記載するとされています。
調査書に記載される主な欄は、次のとおりです。
学級活動、生徒会活動、学校行事の評価と、所属・役員・顕著な活動などの特記事項
所属、役員、顕著な活動や実績
項目ごとの評価と所見
取得した資格(英語検定、漢字検定など)の記入欄
大会の成績や検定の級ごとの配点基準は、実施要領には示されていません。
調査書に活動実績が記載されても、必ず加点されるとは限りません。
特別活動等15点は自分で正確に計算できる?
自分で正確に計算することはできません。
15点は志願先の高校が算出する点数で、具体的な基準が公表されていないためです。
任意の点数を足して、志望校の目安と比べることは避けてください。
志望校を検討するときは、自分で試算できる135点の評定部分を確認し、特別活動等15点は未確定の点数として区別しましょう。
15点について知りたい場合は、調査書にどのような記載がされる予定かを、担任や進路指導の先生に尋ねられます。
点数そのものは学校も確定できないことがあるため、記載内容までを尋ねる、と考えておくと話が進みやすくなります。
富山県の内申点と学力検査の関係

内申点150点と学力検査200点は、原則として対比され、同等に扱って判定されます。
350点の合計点だけで決まるわけではない点を、実施要領の記載に沿って説明します。
調査書評定点150点と学力検査200点の扱い
一般入学者選抜の学力検査は、国語、社会、数学、理科、英語(聞き取りテストを含む)の5教科で、各40点、合計200点満点です。
実施要領には、調査書評定点と学力検査の成績とを対比し、同等に扱って判定することを原則とする、と書かれています。
2つの選抜資料を並べます。
| 選抜資料 | 満点 | 内容 | 選抜での原則 |
|---|---|---|---|
| 調査書評定点 | 150点 | 中2・中3の教科評定135点+特別活動等15点 | 学力検査の成績と対比し、同等に扱って判定 |
| 学力検査 | 200点 | 国語・社会・数学・理科・英語の5教科(各40点) | 調査書評定点と対比し、同等に扱って判定 |
150点と200点の合計350点だけで合否が決まる、と考えるのは誤解です。
実施要領は、単純な合算とは書いていません。
学校によっては、面接や実技検査の結果が資料に加わることもあります。
合否判定の原則と上位10%の例外
原則は同等の対比ですが、例外もあります。
調査書評定点または学力検査の成績が、募集定員(推薦入学者選抜で合格内定の通知を受けた者を除いた数)の上位10%以内にある場合は、その一方の成績によって判定できるとされています。
この規定は、一定の条件を満たす場合に、一方の成績で判定できることを定めたものです。
上位10%に入れば必ず合格するという意味ではありません。
学校・学科による傾斜配点の注意点
傾斜配点とは、特定の教科の配点の比重を変えることです。
高校長は、県教育委員会の承認を得て、学科やコースの特色に応じて、調査書や学力検査の教科の比重を変えることができます。
実施されるのは、一部の学校・学科・コースに限られます。
志望先に傾斜配点があるかどうかは、受験年度の富山県教育委員会が公表する入学者選抜実施概要一覧で確認してください。
富山県の内申点を上げるためにできること

評定はテストの点数だけでなく、提出物や授業での取り組みも含めて付けられます。
ここでは計算方法の補足として、見直す場所を短く整理します。
定期テスト・提出物・授業への取り組み
評定は、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点で評価した結果をもとに付けられます。
定期テストの点数だけでなく、日々の取り組みも評定に関わります。
見直す場所は、次の4つです。
学習計画を立てて準備し、間違えた問題を復習して理解を深めます。
宿題やレポートなどを期限内に提出し、内容にも丁寧に取り組みます。
授業の内容を理解し、発表や話し合いにも積極的に参加します。
日頃から復習し、学んだ内容が身についているか確認します。
内申点に近道はなく、日々の積み重ねが評定に反映されます。
中3の評定は2倍で入るため、中3の1教科で1段階変わると、評定部分は2点動きます。
内申点を上げるには、定期テストだけでなく、提出物や日頃の授業への取り組みも大切です。
具体的な対策については、中学生の内申点を上げるために今からできることで解説しています。
▶文部科学省「児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について」
実技4教科も含めて成績を確認する
音楽、美術、保健体育、技術・家庭の実技4教科も、9教科の一部として評定の計算に入ります。
傾斜配点を実施する一部のコースを除き、主要5教科と同じ基準で扱われ、実技教科だけに特別な倍率はかかりません。
中2では各教科5点、中3では各教科10点です。
通知表では、主要5教科だけでなく、実技4教科を含む9教科の評定を確認しましょう。
特に、評定が下がった教科や対策が必要な教科を把握することが大切です。
定期テストの点数が伸び悩んでいる場合は、苦手な単元を見直すことも大切です。
自宅で受けられるトライの完全1対1指導も選択肢の一つです。
富山県の内申点計算に関するQ&A

計算の基本は前の章で説明しました。
Q. 中3の成績が確定していなくても計算できる?
A. 計算はできますが、結果は試算になります。
中3の評定は、第2学期末の時点のものが使われます。
それ以前の通知表の数字で出した点数は、現時点の目安です。
調査書に記載される確定した評定点とは別のものと考えてください。
Q. 実技4教科は主要5教科より高く計算される?
A. 一部の傾斜配点を実施するコースを除き、高くは計算されません。
9教科は、中2では各5点、中3では各10点の同じ基準で扱われます。
傾斜配点は一部のコースに限られるため、志望先のコースが対象かどうかは、受験年度の資料で確認してください。
Q. 欠席日数は内申点に影響する?
A. 評定135点の計算式に、欠席日数の項目はありません。
実施要領には、中学2年次・3年次のいずれか、または両方で年間30日程度以上の欠席がある志願者は、事情を記載した自己申告書を提出できる制度が示されています。
欠席日数が合否に及ぼす影響については、「欠席が多いだけで必ず不合格になる」とも、「合否に影響しない」とも言い切れません。
高校は調査書のほかの記録も審査できるとされているため、不安がある場合は学校に相談してください。
Q. 内申点が低くても高校に合格できる?
A. 内申点だけで合否が決まるわけではありません。
調査書評定点と学力検査の成績は、同等に対比して判定されます。
学力検査の成績が募集定員の上位10%以内にある場合に、その成績で判定できる規定もあります。
合格を約束するものではありません。
志望校ごとの選抜方法は、各校の資料で確認してください。
まとめ|富山県の内申点を正しく計算しよう

富山県の内申点は、中2・中3の評定135点と特別活動等15点を合わせた150点満点です。
計算結果を正しく使うために、重要なポイントと次の行動を確認しましょう。
記事の重要ポイント
- 計算方法:中2の9教科の評定合計+中3の9教科の評定合計×2=135点満点。
- 特別活動等:15点分は志願先の高校が換算するため、自分で正確に計算できない。
- 対象学年:中1の評定は対象外。中2の年間評定と中3の第2学期末の評定を使用する。
- 合否判定:調査書評定点150点と学力検査200点を原則として同等に対比する。単純に350点を合算して判定するわけではない。
- 年度の確認:令和7・8年度の実施要領に基づく説明のため、令和9年度以降は最新の公式資料を確認する。
迷ったときの判断基準と次の行動
内申点の計算で迷ったら、次の順番で確認してください。
- 自分で試算する:自動計算ツールで、評定135点の部分を計算する。
- 学校に確認する:正式な評定や特別活動等の記載内容について、担任や進路指導の先生に尋ねる。
- 公式資料を確認する:受験年度の算出方法や志望校の選抜方法を、富山県教育委員会の資料で確認する。
内申点は合否を判断する材料の一つです。
計算結果だけで判断せず、学力検査の成績や志望校の選抜方法もあわせて確認しましょう。
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執筆者プロフィール

※この記事は、進路アドバイザー検定(大学新聞社・進路アドバイザー検定委員会)を2021年11月に取得した編集員、朝倉美緒が執筆しています。高校受験や学校選び、内申点対策に関する知識をもとに、進路選びに役立つ情報を記事に反映しています。
朝倉美緒は、高校受験や学校選び、内申点対策について、生徒や保護者の進路相談に役立つ情報をわかりやすく整理・解説しています。
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