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小学生向けの英単語帳は、700語・1000語・1500語など種類が多く、「どれなら子どもが嫌がらずに続けられるのか」と迷いやすいものです。
大切なのは、語数や人気ではなく、今の英語経験や目的に合っているかどうか。
音声の有無、1ページの情報量、イラスト・例文・書く量まで確認する必要があります。
この記事では、初心者・英検5級・中学準備など目的別に13冊を比較し、カード・プリント・書籍の違いや、教材が合わないサイン、切り替え方まで解説します。
お子さんに無理なく続けやすい一冊を選ぶ基準から確認していきましょう。
単語帳選びの前に家庭での全体的な学習方針を確認したい方は、「小学生の自宅英語学習のおすすめ勉強法」も参考にしてみてください。
記事のポイント
- 語数ではなくお子さんのレベルや目的に合わせて選べる
- 音声やイラスト付きの教材で楽しく英語を習慣化できる
- 単語帳やカードとプリントの上手な使い分けがわかる
- お子さんが嫌がったときのアドバイスや声かけがわかる
小学生向け英単語帳おすすめ13選の結論と目的別の選び方

英単語帳選びで最初に確認したいのは、収録語数ではなく子どもの現在地です。
目的別に選び方の軸を整理します。
- 初心者は語数よりイラストと音声を優先
- 英検5級対策は出題頻度順と反復性で選ぶ
- 中学準備は単語と熟語と例文のバランス
英語初心者は語数よりイラストと音声を優先する
英語を習い始めたばかりの子には、掲載語数が多い教材はおすすめしません。
授業で教えていると、初心者ほど文字だけの単語帳を開くとため息をついてしまう場面をよく目にします。
理由は単純で、音と意味の結びつきがまだできていない段階で、文字情報だけを詰め込まれても処理しきれないからです。
この段階では、イラストで意味をイメージしながら、音声で発音を確認できる教材のほうが取り組みやすくなります。
小学校で扱う英単語の目安は600〜700語程度とされています。これは授業で触れる目安であり、最初から丸暗記を目指す数字ではありません。
選ぶときの目安にしているのは、語数よりも「1ページに詰め込まれた文字量」と「音声にすぐアクセスできるか」の2点です。

英検5級対策は試験対応と反復のしやすさで選ぶ
英検5級を目指す段階では、選び方の軸が変わります。
必要なのは網羅性ではなく、出題頻度順に並んでいるか、フレーズ単位で繰り返し確認できるかという点です。
英検5級では、単語単体だけでなく会話文の空欄補充も出題されます。単語の意味を知っているだけでは対応しきれません。
でる順に並んだ教材を使うと、同じ単語に何度も触れる機会が自然に増え、反復のペースがつかみやすくなる傾向があります。
英検対応マークやフレーズ掲載の有無を確認し、頻出順で反復しやすい教材を選ぶのが実践的な判断基準です。

中学準備は単語・熟語・例文のバランスで選ぶ
小6で中学準備を意識する場合は、単語だけでなく熟語や例文まで扱う教材が必要になります。
文部科学省の学習指導要領では、義務教育全体で扱う語彙数の目安が2,200〜2,500語程度とされており、中学入学後に語彙数が大きく増えます。
単語を単独で覚えるより、熟語や短い例文の中で使い方ごと理解しておくほうが、中学英語への移行がスムーズになりやすいと感じています。
単語のみを丸暗記した生徒より、フレーズや例文で触れてきた生徒のほうが、中学の教科書に出てくる表現に戸惑いにくい印象があります。
1000〜1500語程度を扱う教材を選ぶ際は、熟語や例文の充実度、ミニ辞書機能の有無を確認してください。
小学生向けおすすめ英単語帳13選の比較一覧表

13冊の違いを一つずつ読み比べるのは大変です。
まずは対象レベル・語数・音声の有無を一覧で確認し、候補を絞り込みましょう。
- 13冊の対象・語数・音声仕様を一元比較
- 語数が少ないほど音声や絵の比率が高い
- 子どもの現在の英語レベルから3冊に絞る
対象レベル・語数・音声・目的を一覧で比較する
収録語数や価格だけを見ても、子どもに合うかどうかは判断できません。
対象レベルと音声仕様まで含めて比較します。
※教材の価格や収録内容、音声の提供方法は変更されることがあります。購入前に各出版社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
表から分かるのは、語数が少ない教材ほど音声とイラストの比率が高く、語数が多いほど英検対応や中学準備向けにシフトしている点です。
子どもの現在地から候補を3冊まで絞り込む
13冊すべてを比較する必要はありません。
子どもの状況から3冊まで絞り込む基準を示します。
| 子どもの学習状況 | 推奨される語数の目安 | 優先すべき機能・仕様 |
|---|---|---|
| 英語未経験〜アルファベットに触れた程度 | 語数非公表〜300語前後 | 大きなイラスト、視認性の高いレイアウト、QRコードやアプリで音声をすぐ再生できる教材 |
| 学校の授業が始まり、楽しく英語に取り組みたい段階 | 600〜950語程度 | 見開きがすっきりしたレイアウト、カード型教材、チャンツなど反復しやすい音源 |
| 英検5級合格を目指す段階 | 600語前後(頻出順) | 英検対応マーク、フレーズ・会話表現の掲載、繰り返し学習しやすい構成 |
| 小学6年生で中学英語の先取りをしたい段階 | 1,000〜1,500語程度 | 熟語・例文の充実、ミニ辞書機能、文法補足など中学準備に役立つ内容 |
この表で絞り込んだら、次の「レベル別の英単語帳」で具体的な教材名を確認してください。
判断のポイントは、学年ではなく「今どの段階にいるか」です。
同じ小6でも、英語未経験なら上段の基準で選びます。
英語初心者が楽しく始められる英単語帳4冊

英語を始めたばかりの子には、文字量よりイラストと親しみやすさを優先した教材が向いています。
英検5級 絵で覚える単熟語 4訂版(旺文社)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 英検5級 絵で覚える単熟語 4訂版 |
| 出版社 | 旺文社 |
| 対象レベル | 英検5級(小学校高学年〜中学初級) |
| 向いている人 | 文字中心の単語帳に抵抗があり、イラストでイメージしながら覚えたい子 |
| 主な特長 | イラストと音声でイメージしながら覚えるビジュアル仕様 |
| 音声仕様 | 公式アプリ(英語の友)対応 |
ドラえもん 小学生の英単語・英熟語1050
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | ドラえもん 小学生の英単語・英熟語1050 |
| 出版社 | 小学館 |
| 対象レベル | 小学校〜中学初級(英検5級〜4級レベル) |
| 向いている人 | キャラクターやイラストを通して楽しく単語に触れたい子 |
| 主な特長 | ドラえもんの漫画やイラストと一緒に基本語彙を学べる絵辞典仕様 |
| 音声仕様 | 紙面の二次元コードから再生対応 |
キクタンキッズ(初級編)見て聞いて覚える英単語帳
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | キクタンキッズ【初級編】見て聞いて覚える英単語帳 |
| 出版社 | アルク |
| 対象レベル | 小学校低学年〜中学年(英語学習の初心者) |
| 向いている人 | チャンツ(リズム)に合わせて音から楽しく単語を覚えたい子 |
| 主な特長 | 音楽に乗せて耳と目から無理なく英単語をインプットできる構成 |
| 音声仕様 | CD / 音声ダウンロード(アルク公式アプリ等)対応 |
うんこドリル 英単語 小学1〜6年生
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | うんこドリル 英単語 小学1〜6年生 |
| 出版社 | 文響社 |
| 対象レベル | 小学校全学年(英単語の基礎・導入) |
| 向いている人 | ユーモアのある仕掛けでクスッと笑いながら楽しく単語を覚えたい子 |
| 主な特長 | 独自のクスッと笑える例文とイラストで楽しく学習を習慣化できる構成 |
| 音声仕様 | 紙面の二次元コードからWeb音声再生対応 |
この4冊は、英単語帳への抵抗感をやわらげる「最初の1冊」として使いやすい共通点があります。
音声を聞きながら習慣化しやすい英単語帳3冊

音声の有無は、発音と意味を結びつけるうえで欠かせない要素のひとつです。
習慣化を後押しする3冊を紹介します。
単語帳の付属音声だけでなく、動画で楽しく耳を英語に慣れさせたい場合は、「小学生向けのおすすめ英語YouTubeチャンネル」も無料で活用できるおすすめのツールです。
キクタン小学生 聞いて文で覚える英単語帳1
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | キクタン小学生 聞いて文で覚える英単語帳1 |
| 出版社 | アルク |
| 対象レベル | 小学校中〜高学年(英検5級を目指す子、単語を文で覚えたい子) |
| 向いている人 | 単語だけでなく、短いフレーズや文の形で音から自然に覚えたい子 |
| 主な特長 | リズムに乗せた「チャンツ」で単語と文の形を一緒に身につけられる構成 |
| 音声仕様 | 音声ダウンロード(アルク公式アプリ等)対応 |
小学生のためのおぼえる英単語・熟語1000
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 小学生のためのおぼえる英単語・熟語1000 |
| 出版社 | 旺文社 |
| 対象レベル | 小学校中〜高学年(小学校の英語〜中学準備・英検5級レベル) |
| 向いている人 | 小学校で習う基本単語から中学準備まで、しっかり書いて定着させたい子 |
| 主な特長 | テーマ別のイラストや書き込み欄で、音と意味を確認しながら学べる構成 |
| 音声仕様 | 音声ダウンロード / 公式アプリ(英語の友)対応 |
小学英語 はじめての英単語(早ね早おき朝5分ドリル30)
『小学英語 はじめての英単語(早ね早おき朝5分ドリル)』の基本情報を整理した表です。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 小学英語 はじめての英単語(早ね早おき朝5分ドリル) |
| 出版社 | Gakken |
| 対象レベル | 小学校低学年〜高学年(英単語の基礎・導入) |
| 向いている人 | 長時間の勉強が苦手で、1日5分の短い時間から学習習慣をつけたい子 |
| 主な特長 | 1日1ページ5分でサクッと進められ、生活リズムのチェックや達成シートで楽しく続けられる構成 |
| 音声仕様 | 紙面の二次元コードからWeb音声再生対応 |
見る・聞く・発音する・書くの順で進められるかどうかが、この3冊を選ぶときの判断基準です。
書いて覚えるだけでは、音の部分が抜け落ちやすくなります。
英検5級・中学準備に使える英単語帳3冊

目標が明確になった段階では、網羅性と反復のしやすさを重視した教材へ切り替えます。
単語の暗記だけでなく、英検合格に向けた実践的な演習やプロによる指導を検討している方は、「英検対策や本格的な学習に対応した小学生向けオンライン英語塾」の活用も効果的です。
英検5級 でる順パス単 5訂版
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 英検5級 でる順パス単 5訂版 |
| 出版社 | 旺文社 |
| 対象レベル | 小学校中〜高学年(英検5級対策・頻出順学習) |
| 向いている人 | 出題頻度の高い単語やフレーズを効率よく、繰り返し反復して覚えたい子 |
| 主な特長 | 過去の出題データに基づいた「でる順」構成で、無駄なく試験対策ができる定番書 |
| 音声仕様 | 公式アプリ(英語の友)対応 |
小学うんこ英単語1500
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 小学うんこ英単語1500 |
| 出版社 | 文響社 |
| 対象レベル | 小学校全学年〜中学準備(小学校の英語〜英検5級・4級レベル) |
| 向いている人 | くすっと笑える例文を楽しみながら、語彙数をしっかり増やしていきたい子 |
| 主な特長 | すべての単語・例文にユーモア溢れる「うんこ例文」を採用し、豊富なイラストとあわせて飽きずに学べる大容量構成 |
| 音声仕様 | 紙面の二次元コードからWeb音声再生対応 |
タッチペンで音がきける!はじめての英検5級
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | タッチペンで音がきける!はじめての英検5級 |
| 出版社 | 旺文社 |
| 対象レベル | 小学校低学年〜高学年(英検5級対策・英語初心者) |
| 向いている人 | スマホやCDを使わず、付属のタッチペンで手軽に音を聞きながら楽しく学びたい子 |
| 主な特長 | 専用タッチペンで誌面をタッチするだけで発音が聴け、初めての英検対策を感覚的に進められる構成 |
| 音声仕様 | 付属の専用音声タッチペン対応 |
英検5級は中学初級レベルの語彙力が目安とされ、単語だけでなく基本的な会話表現も出題されます。単語単体の暗記だけでは対応しきれません。
でる順型の教材へ移行すると、同じ単語への接触回数が自然に増える傾向があります。
カード・ドリル型で学べる英単語帳3冊

机に向かうのが苦手な子には、書籍以外の形式が向いていることがあります。
新レインボー はじめて英語図鑑 小学生の英単語カード950
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 新レインボー はじめて英語図鑑 小学生の英単語カード950 |
| 出版社 | Gakken |
| 対象レベル | 小学校低学年〜高学年(英語の基礎・単語導入) |
| 向いている人 | 机に向かう勉強の前に、カードゲーム感覚で楽しく英単語の音と意味に触れたい子 |
| 主な特長 | 950語をイラスト付きのカード形式で分類し、遊びながら手軽に反復学習ができる構成 |
| 音声仕様 | 二次元コードからWeb音声再生(スマホ等で発音確認)対応 |
小学生のためのおぼえる英単語・熟語カード
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 小学生のためのおぼえる英単語・熟語カード |
| 出版社 | 旺文社 |
| 対象レベル | 小学校中〜高学年(小学校の英語〜英検5級レベル) |
| 向いている人 | 書籍での学習に抵抗があり、カードを使ってゲーム感覚で手軽に反復学習したい子 |
| 主な特長 | 表面にイラストと英語、裏面に日本語訳が載ったカード形式で、スキマ時間に音と意味を楽しく確認できる構成 |
| 音声仕様 | 公式アプリ(英語の友)対応 |
小学生の英単語(毎日のドリル)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 小学生の英単語(毎日のドリル) |
| 出版社 | Gakken |
| 対象レベル | 小学校全学年(英単語の基礎・導入) |
| 向いている人 | 1日1枚のスモールステップで、毎日コツコツ学習習慣をつけながら書き覚えていきたい子 |
| 主な特長 | 1日1枚のスモールステップ構成で無理なく続けられ、達成シートなどで楽しく習慣化できるドリル形式 |
| 音声仕様 | 紙面の二次元コードからWeb音声再生対応 |
本を開くこと自体を嫌がる時期でも、カード形式なら隙間時間に1枚だけ取り組ませることができ、抵抗感を下げやすいと感じています。
小学生の英単語帳選びで失敗しない判断基準

教材を選ぶ前に、語数以外で確認しておきたい基準を整理します。
この基準を押さえておくと、購入後のミスマッチを減らせます。
- 収録語数の多さだけで選ばず現在地を優先
- 音声を使って発音と意味を結びつける
- 1ページの情報量と繰り返しやすさを確認
700語・1000語・1500語だけで選ばない
収録語数の多さは、そのまま学習効果の高さを意味しません。
語数が多く長く使えそうという理由だけで教材を選んだ結果、初心者が途中で手が止まってしまうケースを見てきました。
収録語数の多さは、完成までの道のりの長さでもあります。初心者が1500語の教材を渡されると、終わりが見えず途中で力尽きやすくなります。
700語、950語、1000語、1500語という数字は、あくまで対象レベルの目安として使ってください。
- 700語前後:小学校の授業で扱う語彙の目安に近い分量
- 950語前後:カード型など導入〜習慣化向けの分量
- 1000語前後:英検5級〜4級や小学校の復習に向く分量
- 1500語前後:英検3〜5級や中学準備まで見据えた分量
語数だけで比較すると、初心者に大容量教材を選んでしまう失敗が起きやすくなります。
今の英語経験に合う分量かどうかを優先してください。

音声で発音と意味を結びつけられるか確認する
書いて覚える前に、聞いて発音できるかを確認する必要があります。
続かなかった子に共通していたのは、発音がわからないままスペルだけを書き写していたことです。
音を聞かずに文字だけを見て覚えると、自己流の読み方が定着し、リスニング問題で単語を聞き取れなくなることがあります。
音声機能を確認する際は、次の3点をチェックしてください。
- アプリやQRコードで、その場ですぐ音声を聞けるか
- 単語だけでなく例文やフレーズの音声もあるか
- 繰り返し再生して発音をまねしやすいか
見る・聞く・発音する・書くの順で進めると、音と意味と文字がつながりやすくなります。
書く作業から入る教材は、この順番が崩れやすくなる傾向があります。

1ページの情報量と繰り返しやすさを確認する
文字がぎっしり詰まったページは、小学生にとって想像以上に負担が大きいものです。
大人向けのレイアウトに近い、文字が多く詰め込まれた単語帳は、着手すること自体への抵抗感を生みやすくなります。
数字で判断するより、1ページを開いたときに文字の多さで手が止まらず、サクサクめくれる情報量かどうかを目安にしてください。
情報量が少ないページ構成のほうが、周回しやすくなり、結果として復習の回数が増えます。
- ページを開いた瞬間、子どもが嫌がる反応を見せないか
- 余白が十分にあり、文字サイズが読みやすいか
- 1回で全部覚えなくても、次のページへ進める構成か
現在のレベルより情報量の多い教材を選んでしまうと、最初のページで止まってしまう子が少なくありません。
学年ではなく、今の習熟度で情報量を選んでください。

イラスト・例文・書く量を子どもに合わせる
同じ小学6年生でも、合う教材の形式は一人ひとり異なります。
イラストで覚えるのが得意な子、音で覚えるのが得意な子、書いて覚えるのが得意な子がはっきり分かれます。
- イラスト中心:耳より目で覚えるのが得意な子、導入期の子に向く
- 音声中心:耳から記憶するのが得意な子、リズムで覚えたい子に向く
- 例文・フレーズ中心:単語を文の中で使いたい子、中学準備をしたい子に向く
- 書き込み中心:手を動かして定着させたい子に向くが、音声を併用しないと発音が抜けやすい
書く量が多い教材を選ぶ際は、音声機能をセットで使うことをおすすめします。
書くことだけが目的化すると、単純作業になってしまう傾向があります。
子どもが好んで開くタイプの教材が、今のところ合っている形式と言えます。
購入前に、お子さんと一緒に次の項目をチェックしてみてください。
□ 今の英語経験に対して語数が多すぎないか
□ アプリやQRコードで音声をすぐ再生できるか
□ ページを開いた瞬間、子どもが嫌がる反応を見せないか
□ イラスト・例文・書く量が学習タイプに合っているか
□ 覚えていなくても次のページに進みやすいか
□ 目的(英検対策・中学準備など)が明確か
カード・書籍・無料プリントは役割が違う

カード、プリント、書籍は、どれか一つを選べば済むものではありません。
学習段階によって役割が異なります。
- カード型は英語への抵抗感を減らす導入向き
- 無料プリントはスペル定着の補助に使う
- 書籍型は全体像の把握と継続学習に使う
英単語カードは英語への抵抗感を減らす導入向き
カード型教材は、英語学習のハードルを下げる役割を担います。
カードは、英語への抵抗感を下げる導入教材として位置づけて使ってきました。
- 1枚単位で取り組めるため、机に向かう時間が短くても始められる
- ゲーム感覚で扱えるため、拒否反応が出ている時期でも導入しやすい
- すきま時間に数枚だけ取り出して使える
向いているのは、机に向かうのが苦手な子や、本を開くこと自体に抵抗がある子です。
カードの整理や紛失管理が難しいご家庭には不向きな面もあります。
本を開くだけでため息が出る時期は、まずカードで英語に触れる時間を作るところから試してみてください。

無料プリントはスペル定着の補助教材として使う
無料プリントは、暗記のメイン教材ではなく補助的な位置づけで使うのが効果的です。
プリントは、音と意味が一致した後のスペル練習として使う、という位置づけで指導してきました。
音と意味がまだ結びついていない段階でプリントから入ると、発音がわからないままスペルだけを書き写す状態になりやすくなります。
- 音声や書籍で音と意味を先に確認する
- 意味がわかった単語だけをプリントで書き取る
- 全部を網羅しようとせず、部分的に使う
無料の英単語カードやプリントだけで完結させようとせず、体系的に学べる書籍と組み合わせて使うことをおすすめします。
暗記の反復手順や親子でできる具体的な進め方は、当サイトの「小学生の英単語の覚え方」の記事でも詳しく紹介しています。

書籍は継続学習の中心として使う
書籍型の単語帳は、学ぶ範囲を見通しながら継続する役割に向いています。
書籍は、学習範囲全体の見通しを持たせ、体系的に継続させるための軸として使ってきました。
カードやプリントは部分的な補助に向きますが、どこまで進んだか、あとどれくらい残っているかを可視化できるのは書籍ならではの強みです。
3つの教材形式は、時期と目的に合わせて使い分けるのが効果的です。
役割を整理します。
| 教材形式 | 役割・使う時期 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 英単語カード | 導入期・英語への拒否反応が出ている時期 | すきま時間に取り組めるため、英語への抵抗感を下げやすい | カードの整理や紛失管理に手間がかかる |
| 無料プリント | 音と意味が結びついた後のスペル定着期 | 手軽に反復練習ができる | 暗記のメイン教材には向かず、補助教材として使うのが基本 |
| 書籍(英単語帳) | 継続学習の中心 | 学習範囲を把握しやすく、達成感を得ながら学習を続けられる | 難易度が合わないと、最初のページで手が止まりやすい |
カードで導入し、書籍で継続し、プリントで確認する、という組み合わせが指導の基本パターンです。
単語帳だけでなく、通信教育やタブレット教材などを組み合わせた全体的な家庭学習の環境づくりについては、「小学生向けのおすすめ英語教材全般の比較」で詳しく解説しています。
指導現場でわかった続かない原因と見直し方

ここからは、実際の指導で見えてきた「続かなくなる理由」と、その見直し方を具体的に紹介します。
- 発音がわからないまま書く丸暗記を避ける
- 単語帳が合わない時の3つのサインを確認
- サインが出たら別形式へ切り替えて直す
発音がわからないままスペルだけを書いている
続かなかった小学生に最も多く見られたのが、この状態です。
音を聞かずに、アルファベットの並びを記号として書き写すだけの作業になっていると、記憶に残らず、苦痛だけが残ります。
授業では「書く前に、まず音声を聞いてみよう」と声をかけています。書く作業は、音と意味を確認したあとに回してください。
この状態が続くと、正解できても発音できない、テストの点は取れてもリスニングが苦手、という状態に陥りやすくなります。

現在のレベルより情報量の多い教材を選んでいる
保護者の「長く使ってほしい」という思いが、結果として難易度の高すぎる教材選びにつながることがあります。
レベルより情報量の多い教材を渡された生徒が、最初のページで手が止まってしまう場面を見てきました。
学年で判断せず、今の英語習熟度に合わせて情報量を選び直すことが必要です。
見直す際の基準は、ページを開いたときに子どもが嫌がるかどうか、イラストや音声の比率を上げられるかの2点です。

1回で完璧に覚えさせようとしている
1ページを完璧に覚えてから次へ進もうとすると、学習のペースが極端に遅くなります。
記憶の定着は、1回の完璧な暗記よりも、浅い接触を何度も繰り返すことで進みやすくなります。
指導方針として、1回で全部覚えようとせず、未定着のまま次のページへ進んで、あとで何度も戻ることを前提にしています。
「全部覚えたの」「まだ書けないの」と完成度を確認する声かけは、子どもにプレッシャーを与えやすくなります。

単語帳を使った学習と並行して、無理なく記憶に定着させる具体的な手順を知りたい方は、「小学生の英単語の効率的な覚え方や暗記のコツ」も合わせて参考にしてみてください。
英単語帳が合っていない3つのサインを確認する
子どもの停滞は、やる気不足ではなく、教材形式のミスマッチを示すサインであることがあります。
教材変更を検討すべきサインとして、次の3つを確認してきました。
- 単語帳を開くだけでため息が出る、あるいは本を開かない
- 正解できても、正しく発音できない
- 書き写すだけの単純作業になっている
いずれかに当てはまる場合、お子様のやる気の問題ではなく、教材の形式を見直すタイミングだと考えてください。

カード・音声・例文型へ切り替えて軌道修正する
サインが見えたら、購入した1冊を使い切ることにこだわらず、形式を変えることをおすすめします。
つまずきのタイプによって、切り替え先の形式は変わります。
お子さんのサインから、どこに手を打つかを判断してください。
| 子どものサイン | 考えられるミスマッチ | 切り替え候補 | 保護者の対応 |
|---|---|---|---|
| 単語帳を開くだけで拒否感を示す | 情報量や文字量が多く、心理的な負担になっている | カード型教材(1枚ずつ取り組めるゲーム感覚の教材) | 完成度を確認するのではなく、まずは1枚だけ取り組ませる |
| 正解できても正しく読めない | 音声を聞かず、文字だけで覚えている | 音声中心型教材(アプリ・チャンツなど音を重視した教材) | 書く前に音声を聞く習慣へ切り替える |
| 書き写すだけで作業化している | 単語の使い方をイメージできていない | 例文・フレーズ型教材(文脈の中で理解できる教材) | 単語だけでなく、短い例文の中で意味を確認する |
この切り替えによって、それまで開かなかった単語帳に自分から手を伸ばすようになった様子が見られることもあります。
形式を変えることは、挫折ではなく学習の最適化です。合わない教材を無理に続けさせるより、成功体験を優先してください。
保護者は完成度より小さな進歩を言葉にする
声かけの仕方一つで、子どもが単語帳を開き続けられるかどうかが変わります。
おすすめしている声かけの例を挙げます。
- 「まだこれだけしか覚えてないの?」ではなく「今日は発音できた単語が3つ増えたね」
- 「スペルまで完璧に書けないと意味がないよ」ではなく「音と意味がバッチリ合っているね」
- 「全部覚えたの」ではなく「前より読める単語が増えたね」
指導では、正解数を問いただすより、聞けた・読めたという小さな変化を言葉にして伝えることを意識しています。
完成度をチェックする声かけではなく、音・意味・発音に触れた回数そのものを認める声かけに変えてみてください。
【Q&A】小学生向け英単語帳のよくある質問

教材選びの過程でよく聞かれる質問をまとめました。
Q.小学校で習う英単語700語は全部必要ですか
全単語をスペルまで暗記する必要はありません。
文部科学省の学習指導要領解説では、小学校で扱う語彙数の目安を600〜700語程度としています。
これは授業で「触れる」単語の目安であり、卒業までに全単語を完璧に書けるようにするという意味ではありません。
700語の一覧を丸暗記させることより、音と意味を結びつけながら繰り返し触れることを優先しています。

Q.無料の英単語カードやプリントだけで十分ですか
無料教材だけで完結させるのは、あまりおすすめしません。
無料プリントやカードは、体系的な学習範囲の見通しや、音声機能との連携という点で市販の単語帳に及ばない部分があります。
無料教材を補助として使い、体系的な継続学習は書籍で行う、という組み合わせを勧めています。

正しい発音や読みの基礎をカードと一緒に学びたい方は、「小学生の英語フォニックスの教え方」を合わせて取り入れると効果的です。
Q.兄弟で同じ英単語帳を使い回せますか
学年が同じでも、そのまま使い回せるとは限りません。
英語経験や得意な学習スタイルは、兄弟であっても一人ひとり異なります。上の子に合った教材が、下の子には情報量が多すぎることもあります。
使い回す前に、今の英語経験と、イラスト・音声・書き込みのどれが得意かを、子どもごとに確認することをおすすめします。
使い切れなかったことを責める必要はありません。

Q.購入した英単語帳は最後まで使うべきですか
最後まで使い切ることに、こだわる必要はありません。
合わない教材を無理に続けさせると、英語そのものへの苦手意識につながることがあります。
途中でも構わないので、開かなくなった時点でカード・音声中心・例文型など別の形式に切り替える、という方針をおすすめしています。
まとめ:小学生向け英単語帳おすすめ13選|レベル・目的別に選べる一冊

小学生向け英単語帳選びの重要ポイント
教材選びで優先すべきは、収録語数の多さではなく、今の英語経験に合っているかどうかです。
音声で発音と意味を結びつけられるか、1ページの情報量が子どもの負担にならないか、この2点を必ず確認してください。
カード・プリント・書籍は競合する教材ではなく、導入・確認・継続という異なる役割を持っています。
組み合わせて使うことで、それぞれの弱点を補い合えます。
迷ったときの判断基準と次の行動
どれを選べばよいか迷ったときは、まず子どもの現在地を確認してください。
英語未経験なのか、授業を楽しみたい段階なのか、英検を目指しているのかで、選ぶべき教材は変わります。
候補が絞れたら、購入前に音声のサンプルやページ構成を確認し、可能であれば子ども自身に見せて反応を確かめてください。
購入後にため息が出る、発音できない、単純作業になっているといったサインが見えたら、それは努力不足ではなく形式のミスマッチです。
責めるのではなく、別の形式に切り替えて、小さな進歩を言葉にしながら続けてください。
執筆者プロフィール

※この記事は、英語・国語・社会の指導経験が豊富な桐生智花が執筆しています。学習塾で小学生・中学生の定期テスト対策や高校受験指導に携わった経験をもとに、現場で培った知見を記事に反映しています。
桐生智花は、学習塾で小学生・中学生に英語・国語・社会を指導してきました。定期テスト対策や高校受験指導の経験をもとに、暗記だけに頼らない「理解して伸ばす」学習法をわかりやすく解説しています。
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