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中学生が定期テストを休んだ直後、まず気になるのは成績への影響です。
定期テストを休んだからといって、一律に0点になるとは限りません。
追試・見込み点・ほかの評価資料など、学校によって成績の扱いは異なります。
この記事では「休んだらどうなるか」を、進路アドバイザーの視点から整理します。
記事のポイント
- 休んでも一律0点になるとは限らない
- 追試や見込み点の扱いは学校ごとに違う
- 小テストや提出物で評価を補える場合もある
- 中3は高校入試や推薦基準への影響を確認する
中学生が定期テストを休んでも一律に0点になるとは限らない

定期テストを休んだとき、多くの家庭が最初に知りたいのは成績がどう扱われるかです。
ここでは全体像と、休んだあとに確認すべきことを整理します。
定期テストを休んだときの成績処理は学校によって異なる
定期テストを欠席したときの成績処理について、全国一律のルールは存在しません。
対応は、各自治体の教育委員会が定める規則や、学校ごとの教務規定・評価規程に委ねられています。
進路アドバイザーとして学校ごとの成績処理を確認してきた立場から言うと、同じ「欠席」でも学校によって扱いはかなり違います。
ネット上で見かける「休んだら見込み点で〇割になる」といった情報を、そのまま自分の学校に当てはめるのは避けたほうが安全です。
大切なのは、通っている学校ではどのようなルールになっているかを確認することです。

欠席後は「追試・見込み点・別の評価資料」を確認する
定期テストを欠席した場合は、追試、見込み点・参考点、別の評価資料を使う方法などが考えられます。
学校によって扱いは異なりますが、確認するときは次の3つに分けると整理しやすくなります。
| 考えられる処理 | どんな対応か | 学校へ確認すること |
|---|---|---|
| 追試 | 欠席したテストと同じか近い内容を後日受ける | 実施の有無と、その結果が素点(テストそのものの点数)として扱われるか |
| 見込み点・参考点 | 過去の得点や学年平均などから点数を算出する | 制度の有無と、必要な手続き・提出書類 |
| 別の評価資料への振替 | 小テストや提出物、授業内の活動などで代替する | どの評価資料が対象になるか |
どの処理になるかは学校や教科によっても違うため、この3つを軸に問い合わせると話が進みやすくなります。
まず学校に確認したい4つのこと
学校へ問い合わせる際は、次の4点をメモしておけば聞き漏らしを防げます。
- 追試があるかどうか
- 追試がある場合、その結果が正式な得点として扱われるか、理解度確認のための参考扱いか
- 見込み点や参考点の制度があるか
- テスト以外に、評定の根拠として使える評価資料があるか
進路アドバイザーの視点では、追試があるかだけで判断せず、その結果が何に使われるかまで確認することが重要です。
この4項目を担任や教科担任に確認しておくと、復帰後にどう動けばよいかが具体的に見えてきます。
定期テストを休んだとき追試はある?追試なしの場合はどうなる?

追試の有無だけでなく、その扱いまで見ていきます。
追試を受けられるかは学校によって異なる
追試は、すべての中学校で必ず用意されている制度ではありません。
追試を実施するかどうかは、学校や教科、欠席理由などによって異なります。
「公立中学校では追試は基本的に行われない」と言い切れるものでもなく、学校の方針や欠席理由によって対応する例もあります。
欠席した教科の担当教員に、追試の実施予定があるかどうかを確認してください。

追試が正式なテスト得点になるとは限らない
追試を受けられたとしても、それだけで安心はできません。
その結果がどう扱われるかまで確認する必要があります。
| 項目 | 正式得点型の追試 | 理解度確認・参考扱いの追試 |
|---|---|---|
| 評価への反映 | 本試験と同じように素点として扱われる(上限が設けられる場合もある) | 素点化されず、参考資料や指導のための材料として扱われる |
| 確認しておきたいこと | 上限や減点の有無 | 通知表の評定にどこまで反映されるか |
進路アドバイザーとして学校ごとの成績処理を見てきた中では、追試が正式得点として使われるのか、参考扱いにとどまるのかで、保護者の受け止め方が大きく変わります。
追試の有無だけでなく、「その結果は成績にどう使われますか」まで聞いておくと、行き違いを避けやすくなります。
追試なしでも0点になるとは限らない
追試がないからといって、自動的に0点になるとは限りません。
見込み点や参考点の制度がある学校では、そちらで評価される場合があります。
また、小テストや提出物など、テスト以外の評価資料をもとに評定が判断されることもあります。
どの対応になるかは学校の規定によるため、追試がないと分かった時点で、次に見込み点や他の評価資料について確認する流れになります。
見込み点・参考点とは?定期テストを休んだときの成績処理

まずは基本的な考え方を整理します。
見込み点とは欠席したテストの評価を補うために使われる点数
「見込み点」とは、定期テストを欠席したときに、過去のテスト結果などを参考に学校側が算出する点数を指して使われることがあります。
ただし、「見込み点」という名称や算出方法は全国共通ではなく、何を基準にするかも学校によって異なります。
ここで注意したいのは、見込み点という仕組み自体が、すべての中学校で導入されているわけではないという点です。
見込み点を使わず、ほかの評価資料をもとに評定を判断する学校もあります。

参考点と見込み点の扱いは学校によって異なる
「見込み点」と「参考点」は、名称や評定への使われ方が学校によって異なります。
まずはその前提を押さえたうえで、機能面の違いを整理します。
| 項目 | 点数の代わりとして使う場合 | 評価材料の一つとして使う場合 |
|---|---|---|
| 位置づけ | テストの素点(テストそのものの点数)を置き換える形で扱う | 平常点を判断するための補足資料として扱う |
| 通知表評定への反映 | 素点の代わりとして反映される | 判断材料の一つとして使われる |
名称よりも重要なのは、その点数が「テスト素点の代わり」として使われるのか、「補足資料」にとどまるのかという中身です。
学校へ確認する際も、名前ではなく扱われ方を聞くようにしてください。
見込み点の計算方法は学校ごとに違う
ネット上では、「前回の得点×今回の平均点÷前回の平均点」といった計算式が紹介されることがあります。
ただし、こうした計算式を自分の学校でも使っているとは限りません。
見込み点を採用している場合でも、何を基準に、どのように算出するかは学校の規定を確認する必要があります。
全国共通の計算式として、そのまま自分の学校に当てはめるのは避けてください。

ネット上の見込み点計算式を自分の学校に当てはめない
例えば、ネット上の「前回点の0.8倍」という情報だけで見込み点を予想しても、自校が同じ計算方法を採用しているとは限りません。
学校ごとに算出の基準や、必要な手続き・提出書類が異なるためです。
見込み点の有無や必要な手続きから先に確認し、計算式は参考程度にとどめておくことが、こうした行き違いを避ける近道です。
発熱・体調不良で定期テストを休んだ場合はどうなる?

健康面の対応と、成績処理は分けて考えます。
病欠でも成績処理は学校のルールを確認する
発熱や体調不良で欠席した場合、必ず見込み点で救済されるとは限りません。
インフルエンザなど学校保健安全法上の出席停止に該当する感染症では、出席停止としての扱いが法令上定められています。
ただし、この法律は出席停止の枠組みを定めるものであり、見込み点の有無や追試の実施、減点方法まで定めているわけではありません。
「病気で休んだのだから優遇されるはず」と決めつけず、成績処理については学校の規定を別に確認してください。

欠席理由とテストの評価方法は分けて確認する
欠席理由を伝えたら、出欠上の扱いとテストの成績処理を別々に確認します。
- 感染症など出席停止に該当するかどうか
- 学校へどの書類・連絡が必要か(診断書、受診の領収書、保護者連絡など)
- 欠席したテストをどう処理するか(追試・見込み点・別の評価資料のいずれか)
出席停止に該当するかどうかと、テストの成績がどう処理されるかは、法令上は別の話です。
両方を担任へ確認しておくと、あとから慌てずに済みます。

テスト当日は成績より体調と学校への連絡を優先する
「休んだら0点になるかもしれない」という不安から、無理に登校させるべきか迷う保護者は少なくありません。
0点になることを恐れて、成績だけを理由に無理な登校を決める必要はありません。
体調不良を学校へ伝え、その日の受験可否と欠席時の扱いを確認してください。
成績への影響は、連絡のあとに確認すればよいことです。
定期テストを休むと成績・内申点は下がる?

テストを1回休んだだけで、内申点が大きく下がるのではという不安は多くの保護者が抱えています。
ここで整理します。
1回休んだからといって自動的に評定が下がるとは限らない
通知表の評定は、定期テストの点数だけで機械的に決まるものではありません。
「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」という3つの観点から、日頃の授業や提出物も含めて総合的に判断されます。
そのため、テストを1回休んだことだけを理由に、評定が自動的に下がるとは限りません。
評価の根拠となる材料が不足すれば、その分だけ判断が難しくなる可能性はあります。

追試がない場合は小テスト・提出物などが評価資料になることもある
テストの点数が欠けても、日頃の学習の記録が残っていれば、それが評価の根拠になることがあります。
代表的な例を挙げます。
- 小テストや単元確認テストの結果
- ワークやノート、提出物の内容
- 授業内の発表や実験、実技の取り組み
- 振り返りシートの記述内容
こうした学習の記録も、学校や教科が定める方法に応じて、3観点を評価するための材料になることがあります。
日頃の提出物や授業への取り組みが、テストを休んだときの備えにもなります。
日頃の内申点の上げ方を見直したい場合は「中学生の内申点の上げ方|今からできる方法と本当に使える裏ワザ」もあわせて参考にしてください。

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自宅から受講できるため、学校生活と両立しながら学習を進められます。
「欠席したこと」と「評価材料が不足すること」は分けて考える
知恵袋などでよく見かける不安の一つに、「先生からの信頼が下がるのでは」というものがあります。
進路アドバイザーとして学校の評価実務を確認してきた立場から言うと、実務上重視されるのは教師の好き嫌いではありません。
重視されるのは、評定を説明するための客観的な根拠が確保できているかどうかです。
「欠席したという事実」と「評価する材料が足りているかどうか」は、別のものとして考える必要があります。
欠席の連絡は学校の手続きを確認するために必要です。
そのうえで、提出物や小テストなど、評定に使われる評価資料が不足していないかを確認してください。
中3が定期テストを休んだ場合は高校受験への影響も確認する

中3の場合、通知表の数字だけでなく、高校入試との関係も確認しておく必要があります。
中3は今回の欠席が評定にどう反映されるか確認する
中1・中2の欠席と、中3の欠席は同じ扱いにしないほうがよい面があります。
中3の内申点は、高校入試の調査書に使われる評定に直結する時期があるためです。
「中3だから必ず大きな影響が出る」と決めつける必要はありませんが、今回の欠席が今回の評定にどう反映されるかは、早めに確認しておく価値があります。
担任や進路指導の教員に、今回のテストの評価方法を具体的に聞いてみてください。

推薦・併願基準を意識している場合は早めに確認する
私立高校の推薦入試や併願優遇では、内申点の基準値が設定されていることがあります。
進路アドバイザーの視点では、追試を受けられるかだけでなく、その結果が正式得点なのか参考資料なのかまで確認することが重要です。
中3で推薦・併願基準を意識している場合は、今回の成績処理が基準評定に影響するかも学校へ確認してください。
地域や学校によって基準は大きく異なるため、一般的な数字をそのまま当てはめず、志望校の募集要項や学校の進路指導で確認してください。

内申点の対象時期や付け方の詳細は別記事で確認する
中3の内申点が、いつの成績をもとに決まるのか、二学期の評定がどのように付けられるのかといった制度全体の詳細は、本記事では扱いきれません。
中3二学期の内申点の決まり方については「中3二学期の内申点はどう付けられる?一学期との関係と今からできること」、高校受験でいつの内申点が使われるかについては「高校受験の内申点はいつの成績?部活や諸活動は内申書に評価される?」で詳しく解説しています。
今回の欠席をきっかけに内申点の仕組み全体を確認したい場合は、あわせて参考にしてください。
定期テストを休んだ後に学校へ確認すること

ここまでの内容を踏まえて、学校へ実際に確認する際に使える質問の形を整理します。
追試はあるか・正式な得点になるか
定期テストを欠席したら、まず担任や教科担任に追試の有無を確認します。
確認したいポイントは次の3つです。
- 追試を受けられるか
- 追試の点数が正式な得点として扱われるか
- 正式な得点ではなく、評定を決めるための参考資料として使われるか
追試があることだけで安心せず、「追試の結果が成績にどう使われるのか」まで確認することが大切です。

見込み点・参考点は使われるか
追試がない場合は、次のような聞き方が参考になります。
「追試がない場合、欠席した教科の成績はどのように処理されますか。見込み点や平常点への振替などの制度はありますか」
「その場合、診断書や受診の領収書など、提出が必要な書類はありますか」

テスト以外に何が評価資料になるか
復帰後に、評価の根拠を補うためにできることがないか確認しておくと安心です。
- 受けられなかった単元の小テストを、後日受けられないか
- ワークやプリントなど、追加で提出できるものはないか
- 授業内の課題やレポートで補える部分はないか

中3なら今回の欠席が内申・出願に影響するか
中3の場合は、今回の欠席に限定して聞くのがポイントです。
「今回の欠席による成績処理は、内申点や調査書の評定にどの程度影響しますか」
「志望している高校の推薦や併願優遇の基準に対して、今の状況で問題はありますか」
内申点対策
【Q&A】中学生が定期テストを休んだときのよくある疑問

定期テストを休んだ際に生じやすい先生の印象や日程ごとの成績処理、診断書の要否など、気になる疑問をまとめました。
不安を解消し、落ち着いて対処するための参考にしてください。
Q.定期テストを休むと先生からの信頼は下がる?
正当な理由の欠席連絡がされていれば、それ自体を理由に教員からの評価が下がることは通常ありません。
実務上重視されるのは、評価をつけるための根拠となる材料が確保できているかどうかです。
復帰後に提出物や課題へ誠実に取り組むことが、結果として評価の根拠を積み重ねることにつながります。

Q.2日間のテストのうち1日だけ休んだ場合はどうなる?
成績処理は、テスト全体ではなく教科ごとに個別に行われるのが一般的です。
受験できた1日目の教科は、その日の点数がもとになります。
欠席した2日目の教科だけが、追試や見込み点、平常点への振替などの対象になります。

Q.病欠した場合に診断書や受診証明は必要?
全国一律の決まりはありません。
インフルエンザなど学校保健安全法上の感染症では、治癒報告書などが必要になる場合があります。
一般的な発熱や体調不良の場合、保護者からの連絡だけで足りる学校もあれば、受診の領収書や診断書を求める学校もあります。
受診の前に、学校がどこまでの書類を求めているか確認しておくと安心です。

Q.中学生が期末テストを休むと追試はありますか?
期末テストを休んだからといって、必ず追試が行われるわけではありません。
追試の有無や欠席した教科の成績処理は、学校や教科によって異なります。
追試を行わず、見込み点や小テスト・提出物など別の評価資料を使う場合もあります。
欠席した場合は、「追試があるか」「追試の結果は正式な得点になるか」「追試がない場合はどのように評価されるか」の3点を担任や教科担任に確認してください。
まとめ:中学生が定期テストを休むと0点?追試なし・見込み点と内申点の影響

記事の重要ポイント
定期テストを休んだからといって、一律に0点になるわけではありません。
学校によって、追試・見込み点・参考点・別の評価資料など、成績処理の方法は異なります。
中3の場合は、通知表の評定だけでなく、高校入試の出願条件との関係も確認しておく必要があります。
迷ったときの判断基準と次の行動
迷ったときは、次の4点を学校へ確認してください。
- 追試の有無と、その扱い(正式得点か参考扱いか)
- 見込み点や参考点の制度の有無
- テスト以外に使える評価資料の有無
- (中3の場合)今回の欠席が内申や出願条件にどう影響するか
日頃の内申点の対策を見直したい場合は「中学生の内申点の上げ方|今からできる方法と本当に使える裏ワザ」、中3二学期の内申点の決まり方は「中3二学期の内申点はどう付けられる?一学期との関係と今からできること」、高校受験で使われる内申点の時期については「高校受験の内申点はいつの成績?部活や諸活動は内申書に評価される?」もあわせてご覧ください。
執筆者プロフィール

※この記事は、進路アドバイザー資格を持つ朝倉美緒が執筆しています。高校受験や学校選び、内申点対策に関する知識をもとに、進路選びに役立つ情報を記事に反映しています。
朝倉美緒は、高校受験や学校選び、内申点対策について、生徒や保護者の進路相談に役立つ情報をわかりやすく整理・解説しています。
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