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高校受験の内申点は、中3だけの成績を使う地域もあれば、中2から、あるいは中1からの成績を使う地域もあります。
例えば、公立高校の一般選抜では、東京都は中3のみ、神奈川県は中2・中3、大阪府は中1〜中3の評定が対象です。
中3の何学期までの成績が使われるかも、都道府県の制度や中学校の学期制によって異なります。
私立高校では、公立とは別の基準時期が設けられていることもあります。
この記事では、2027年度(令和9年度)入試の公式資料を中心に、対象学年・対象学期・成績の確定時期を整理します。
進路アドバイザー資格を持つ朝倉美緒の進路相談経験も交えながら、自分の受験地域と志望校では、いつの成績を確認すればよいのか解説します。
記事のポイント
- 内申点は中1・中2・中3のいつから?
- 中3の何学期までの成績が使われる?
- 都道府県や公立・私立での違い
- 自分の内申点がいつ決まるか確認できる
高校受験の内申点はいつの成績?対象学年は3パターンに分かれる

高校入試で使われる内申点は、中学校の教科の評定をもとに算出されます。
どの学年の評定を入試の点数に組み込むかは、全国で統一されていません。
公立高校の一般選抜では、対象学年を大きく3つのパターンに分けると、地域ごとの違いを理解しやすくなります。
入試で使う成績は中3のみ・中2から・中1からの3パターン
公立高校の一般選抜では、調査書の評定を点数化する学年が自治体ごとに定められています。
代表的な3パターンは次のとおりです。
| パターン | 点数化される学年 | 代表的な都道府県 |
|---|---|---|
| 中3のみ | 中学3年 | 東京都・愛知県・兵庫県・静岡県 |
| 中2から | 中学2年・3年 | 神奈川県 |
| 中1から | 中学1年・2年・3年 | 大阪府 |
※主に公立高校の一般選抜における代表例です。推薦・特色選抜や学校・学科によっては扱いが異なります。
例えば、東京都では中3の評定を使いますが、神奈川県では中2の評定も点数に含まれます。
大阪府では中1から3年間の評定が対象となり、中3の比重が大きくなる仕組みです。
「高校受験の内申点は中3から」という説明は、全国共通ではありません。
中1・中2の評定が直接使われる地域では、すでに確定した過去の学年の評定を後から変更することはできません。
自分が受験する地域で何年生からの成績を使うのかを確認しましょう。
調査書に記載される成績と入試で点数化される成績の違い
ここで注意したいのが、「調査書に記載される成績」と「入試で点数化される成績」の違いです。
調査書(内申書)は、中学校での学習状況などを高校に伝える書類です。
調査書点は、選抜基準に基づいて評定を点数に換算したものです。
| 区分 | 意味 |
|---|---|
| 調査書に記載される成績 | 高校へ提出する調査書に記録される各教科の評定 |
| 入試で点数化される成績 | 選抜基準に基づき、合否判定の点数に換算される評定 |
| 評定の確定時期 | 高校入試に使用する評定が最終的に確定する時期 |
例えば、東京都立高校の一般選抜では、中3の評定をもとに調査書点を計算します。
中1・中2の評定を、そのまま中3の調査書点に加算する仕組みではありません。
調査書にどの学年の情報が記載されるか、記載された情報を選抜でどう扱うかは、自治体や選抜方式によって異なります。
「調査書に書かれること」と「入試の点数になること」は同じではないと理解しておきましょう。
中3の内申点は何学期まで?3学期制・2学期制の確定時期

中3の成績が入試に使われると分かっても、「何学期までの成績が対象になるのか」という疑問が残ります。
この答えを知るには、通知表が配られる時期と、高校入試用の評定が決まる時期を区別する必要があります。
3学期制では中3の何学期までの成績が使われる?
3学期制の中学校では、中3の2学期までの学習状況をもとに、高校入試用の評定が作成される地域が多くあります。
例えば、東京都の都立高校入試では、中3の12月31日現在の評定が使われます。
12月31日という基準日と、中学校が内部で成績処理を終える日は、必ずしも同じではありません。
中3の3学期末の通知表は通常3月に交付されるため、多くの一般選抜では、すでに入試用の調査書が作成された後になります。
確認するときは、次の3つを分けて考えてください。
- 評価の対象期間:いつまでの学習状況を評定に含めるか
- 評定の確定時期:高校入試用の評定がいつ決まるか
- 通知表の交付時期:生徒に通知表が渡される日
「3学期にもテストがあるから、3学期末の評定まで入試に使われる」とは限りません。
2学期制では前期・後期のどこまでの成績が対象になる?
2学期制の中学校では、前期末の通知表が10月ごろに渡されることがあります。
前期の通知表が渡された時点で、高校入試用の評定まで確定するとは限りません。
例えば、後期の途中までの学習状況を含めて、入試用の評定を作成する場合があります。
神奈川県の2027年度入試に関する公式Q&Aでは、2学期制の中学校について、第3学年の評価・評定は、3学期制に準じて12月末までの学習状況に基づくと説明されています。
2学期制だからといって、前期末の通知表だけが対象になるわけではありません。
すべての中学校で後期中間テストが最後の評価対象になるとも断定できません。
| 確認項目 | 3学期制 | 2学期制 |
|---|---|---|
| 通知表の区切り | 1学期・2学期・3学期 | 前期・後期 |
| 入試用評定の対象 | 中3の2学期末(12月末)までの学習状況を使う例がある | 前期末だけでなく、後期の途中(12月末など)まで含む例がある |
| 最後に反映されるテスト | 受験地域の基準日と在籍中学校の評価日程による | 受験地域の基準日と在籍中学校の評価日程による |
| 入試用評定の確定時期 | 在籍中学校に確認 | 在籍中学校に確認 |
私も進路相談では、通知表が渡される日と入試用の評定が決まる日は、別に考えるようお伝えしています。
在籍中学校には、「高校入試用の評定は、いつまでの学習状況を対象にしますか」と確認してください。
中3の1学期と2学期の成績はどう関係する?
中3の1学期の評定が低かった場合、「2学期の期末テストで高得点を取れば、評定を一気に上げられるのでは」と考えることがあります。
入試用の評定がどのように決まるかは、学校の評価基準によって異なります。
1学期と2学期の評定を単純に平均するとも、2学期のテストだけで最終評定が決まるとも限りません。
進路相談の現場でも、中3の1学期の評定が低かった生徒が、2学期のテストで高得点を取ったものの、期待したほど評定が上がらなかったケースを把握しています。
テストの結果だけでなく、各学校の評価基準に基づいて学習状況を総合的に評価するためです。
反対に、1学期の結果だけで最終評定が決まるという意味でもありません。
「2学期に頑張れば必ず4や5になる」と決めつけず、学校の評価基準を確認することが大切です。
詳しい評定の仕組みは、中3二学期の内申はどう付く?高い方が使われるって本当?で解説しています。
高校受験の内申点は都道府県で違う?対象学年・時期を比較

公立高校の内申点制度は、各都道府県の教育委員会が定めています。
ここでは、2027年度(令和9年度)入試の公式資料を中心に、東京都・神奈川県・大阪府・愛知県・兵庫県・静岡県を比較します。
注目したいのは、内申点の満点だけでなく、何年生の評定を使い、中3のいつまでの成績が対象になるかという点です。
東京都・神奈川県・大阪府の内申点は何年生から対象?
東京都・神奈川県・大阪府では、公立高校の一般選抜で点数化する対象学年が異なります。
東京都:中3の評定が対象
東京都立高校の一般選抜では、中3の評定を使います。
5教科の学力検査を実施する学校の標準的な方式では、主要5教科をそのまま、実技4教科を2倍して、換算内申65点満点で計算します。
学力検査と調査書点の比率は7:3が基本です。
2027年度入試では、7:3と10:0の両方式で計算し、受検者に有利な得点を採用する選抜方法を新たに2校で実施します。
すべての都立高校が一律に7:3で選抜するわけではありません。
参考:東京都教育委員会|令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目
東京都の詳しい制度は、都立高校の内申点はいつから?中3のいつの成績が使われる?で解説しています。
神奈川県:中2・中3の評定が対象
神奈川県の公立高校一般選抜では、中2と中3の評定を使います。
基本となる評定の合計は、中2の9教科が45点、中3の9教科を2倍した90点の合計135点満点です。
これを選抜で使用する際には100点満点へ換算します。
教科の重点化や選考段階、学校ごとの選考基準によって扱いが異なる場合があります。
中3の評価・評定については、2学期制でも12月末までの学習状況を基準とすることが公式Q&Aで説明されています。
詳しい計算方法は、神奈川県の内申点の記事で確認できます。
大阪府:中1〜中3の3年間が対象
大阪府の公立高校一般選抜では、中1・中2・中3の評定を使用します。
中1と中2の評定をそれぞれ2倍、中3の評定を6倍するため、学年別の比率は1:1:3です。
9教科の5段階評定を用いた調査書点は、450点満点になります。
学力検査と調査書点の比率は、高校・学科によって異なります。
中1から3年間の評定が対象になるため、中3になってから中1・中2の評定を変更することはできません。
大阪府の計算の詳細は、大阪府の内申点の記事に分けて解説しています。
愛知県・兵庫県・静岡県の内申点はいつの成績を使う?
愛知県・兵庫県・静岡県では、公立高校一般選抜で中3の評定を主な点数化対象としています。
ただし、評定の換算方法や調査書に記録する情報、選抜での扱いは同じではありません。
愛知県:中3の9教科評定をもとに得点化
愛知県の公立高校一般選抜では、中3の9教科評定の合計を2倍し、90点満点の評定得点を使用します。
2027年度入試からは、調査書情報の登録事項のうち「性別」「行動の記録」「出欠の記録」を削除する変更も公表されています。
こうした調査書情報の変更と、入試で使用する評定の対象期間は別の問題です。
詳しい制度は、愛知県の内申点の記事で確認できます。
兵庫県:中3の評定をもとに250点満点で計算
兵庫県の公立高校一般選抜では、中3の評定をもとに調査書点を算出します。
主要5教科の評定合計を4倍、実技4教科の評定合計を7.5倍し、250点満点で計算する仕組みです。
調査書には評定以外の情報もあり、選抜での扱いは要綱に従って確認する必要があります。
参考:兵庫県教育委員会|令和9年度公立高等学校入学者選抜要綱・様式集
詳細は、兵庫県の内申点の記事を参照してください。
静岡県:中3の2学期末(12月末)までが対象
静岡県の公立高校一般選抜では、中3の9教科評定を使用します。
2027年度入試の実施要領では、卒業見込みの生徒について、中3の第2学期末(12月末)までの学習状況を5段階で評価すると定められています。
2学期制の中学校についても、12月末までの学習状況を記入する規定です。
このように、学期の呼び方が違っても、評価の対象期間が共通の基準日で示される場合があります。
参考:静岡県教育委員会|令和9年度公立高等学校入学者選抜関係資料
詳しい選抜制度は、静岡県の内申点の記事で確認できます。
ここまでの6都府県を、対象学年と中3の対象時期で比べると次のようになります。
| 都府県 | 点数化される学年 | 中3の対象時期・基準 |
|---|---|---|
| 東京都 | 中3のみ | 中学3年の12月31日現在の評定 |
| 神奈川県 | 中2・中3 | 中3は12月末までの学習状況が対象。2学期制も同様 |
| 大阪府 | 中1〜中3 | 入試用評定の対象期間・確定時期は、最新の実施要項と在籍中学校で確認 |
| 愛知県 | 中3のみ | 入試用評定の対象期間・確定時期は、最新の実施要項と在籍中学校で確認 |
| 兵庫県 | 中3のみ | 入試用評定の対象期間・確定時期は、最新の選抜要綱と在籍中学校で確認 |
| 静岡県 | 中3のみ | 中3の2学期末(12月末)までの学習状況。2学期制も12月末まで |
※2027年度入試の公表資料を中心に、確認できる一般選抜の情報を掲載しています。
学校・学科・選抜方式によって例外があります。
「在籍校でも確認」とした地域について、全国一律の確定日を推測して示しているわけではありません。
保護者の出身地域と受験地域で制度が違う場合の注意点
進路相談では、保護者の方から「中1の通知表も高校入試の点数に入るのでしょうか」と聞かれることがあります。
特に中3の春から夏にかけては、「中1・中2がオール3だったけれど、上位校を目指せますか」という相談も受けています。
こうした疑問の背景には、保護者が高校受験を経験した地域と、お子さんが現在受験する地域の制度の違いがある場合があります。
例えば、保護者が中1から内申点を使う地域で受験していても、現在の居住地域では中3のみが点数化の対象かもしれません。
逆の場合もあります。
親世代の受験経験をそのまま当てはめず、現在の受験地域・受験年度の選抜基準で判断することが大切です。
中3だけの成績が対象なら中1・中2の内申点は関係ない?

中3の評定だけを点数化する地域では、中1・中2の評定が入試の点数に直接加算されない場合があります。
中1・中2の成績が悪くても気にする必要はないのでしょうか。
入試制度上の扱いと、中3で必要な成績を取るための学習を分けて考えましょう。
中1・中2の評定が入試の点数に直接入らない場合の考え方
例えば東京都の都立高校一般選抜では、中3の評定をもとに調査書点を計算します。
中1・中2の評定を、そのまま加算する方式ではありません。
点数に直接含まれないことと、調査書の別の情報として記録されることは同じではありません。
入試で点数化されない学年の成績が調査書に記載されるかどうかは、自治体の様式によって異なります。
記載された情報を選抜でどのように扱うかも、選抜方式によって確認が必要です。
「中3のみ対象」という情報だけから、すべての入試方式で中1・中2の記録が一切関係しないとまでは判断できません。
中1・中2の成績が悪くても中3で挽回できる?
中1・中2の評定が直接点数化されない地域では、過去の評定だけで中3の内申点が決まるわけではありません。
中3で必要な評定を得られるかどうかは、基礎学力や今後の学習状況によって異なります。
私は進路相談の際、中1・中2を「中3で必要な内申点を取るための助走期間」と説明しています。
特に英語や数学は、前の学年で学んだ内容を使いながら学習が進みます。
英単語・英文法や数学の計算・方程式などに苦手が残っていると、中3の授業や定期テストでもつまずきやすくなります。
中1・中2の評定そのものが中3の評定に自動的に加算されるという意味ではありません。
過去の成績を見て「もう間に合わない」と判断する前に、現在の学力と、入試で直接使われる評定の対象期間を分けて整理してください。
これからの成績を少しでも上げたい場合は、中学生が内申点を上げるために取り組めることで、定期テストや日頃の学習で意識したいポイントを確認できます。
どこから勉強をやり直せばよいか迷ったら、東大生などによるオンライン個別指導「トウコベ」で、学習計画から相談できます。
私立高校の内申点はいつの成績?推薦・併願優遇の確認時期

私立高校では、公立高校と同じ時期の成績を使うとは限りません。
推薦・単願・併願優遇などでは、学校ごとに内申基準や対象学期を定めている場合があります。
特に、公立高校の入試用評定が決まってから私立の条件を確認しようとすると、準備が遅れることがあります。
私立高校の推薦・単願・併願優遇は中3の何学期が基準?
私立高校の推薦や併願優遇では、中3の2学期の成績を基準とする学校があります。
1学期の成績を使う場合や、学校が定める別の方法で評定を扱う場合もあります。
基準となる学期だけでなく、3教科・5教科・9教科のどの評定を使うかも、学校によって異なります。
そのため、志望校の募集要項では次の事項を確認しましょう。
- 推薦・単願・併願優遇の出願条件
- 内申基準に使われる教科数と評定
- 基準となる学期・成績の時期
- 説明会・個別相談・中学校との入試相談の日程
東京都では、2027年度入試について、私立高校が中学校との間で入試相談を行う場合、12月15日以降に実施すると定めています。
生徒や保護者向けの学校説明会・個別相談会が12月15日から始まるという意味ではありません。
この取り決めでは、入試相談は合格の可能性を伝えるものであり、合格の確約や内定をするものではないとされています。
他の地域では取り決めが異なる場合があるため、志望する私立高校の募集要項と在籍中学校の進路指導資料を確認してください。
中3の1学期の内申が1点足りなかった併願優遇の事例
進路相談の現場で、私立高校の併願優遇を検討していた生徒が、中3の1学期の内申基準に1点届かず、希望する優遇を受けられなかった事例を実際に見ています。
生徒側は、中3の2学期に成績を上げればよいと考えていました。
志望していた私立高校では1学期の評定が基準となっていたため、必要な条件を満たせなかったのです。
この事例から分かるのは、成績を上げるつもりでいる時期と、学校が判定に使う時期が食い違うと、希望する優遇制度を利用できない場合があるということです。
すべての私立高校が1学期の評定を使うわけではありません。
この事例は特定の地域や年度に共通するルールを示すものではなく、実際の進路相談で確認された一例です。
私立高校の受験を検討するなら、早めに基準学期を確かめておきましょう。
自分の高校受験で使う内申点を確認する3つの手順

ここまで読んでも、「結局、自分の場合はいつの成績が使われるのか」と迷うことがあると思います。
私が進路相談で案内しているのは、教育委員会・在籍中学校・志望する私立高校の3つを確認する方法です。
資料ごとの役割を分ければ、必要な情報を探しやすくなります。
教育委員会の最新年度の入学者選抜実施要項を確認する
公立高校を受験する場合は、まず受験地域の教育委員会が公表する公式資料を確認します。
資料名は自治体によって「実施要項」「実施要綱」「実施要領」など異なります。
確認するのは、主に次の4点です。
- 受験年度:自分が受験する年度の資料か
- 対象学年:中1・中2・中3のどの評定を使うか
- 選抜方法:調査書点をどのように合否判定へ反映するか
- 対象時期:中3のいつまでの学習状況を評定に含めるか
例えば東京都では、2027年度入試の確認先は「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目」です。
ネット上の計算ツールや数年前の記事だけで判断せず、最後は公式資料で確かめてください。
中学校の年間行事予定表と成績の確定時期を照合する
教育委員会の資料で対象学年を確認したら、次に在籍中学校の年間行事予定表を確認します。
年間行事予定表からは、定期テストや三者面談の日程を把握できます。
予定表だけでは、高校入試用の評定がいつ確定するか分からないこともあります。
その場合は、担任の先生に次のように質問してください。
- 高校入試用の評定は、いつまでの学習状況を対象にしますか?
- 最後に反映される定期テストはどれですか?
- 高校入試用の評定は、いつごろ確定しますか?
- 確定した評定は、出願前に確認できますか?
特に2学期制の場合、前期末の通知表だけで判断しないことが大切です。
通知表が渡される時期と、入試用評定の対象期間・確定時期を分けて確認しましょう。
私立高校の募集要項で成績の基準時期を確認する
私立高校の推薦や併願優遇を検討している場合は、公立高校とは別に募集要項を確認します。
特に重要なのが、基準となる評定の時期です。
例えば、中3の1学期の評定を基準とする学校なら、2学期になってからその条件を知っても、1学期の評定を変更することはできません。
私立高校については、次の項目を確認してください。
- 希望する入試方式の出願条件
- 基準となる学期と対象教科
- 中学校を通じた入試相談の要否と日程
- 学校説明会や個別相談会の開催時期
公立・私立の両方を検討している場合は、それぞれの成績基準と確認期限を別々に整理しておくと、見落としを防げます。
【Q&A】高校受験の内申点はいつの成績?よくある質問

高校入試用の評定について、対象学年や学期を理解した後にも残りやすい疑問をまとめました。
Q. 中3の3学期の通知表は高校受験の内申点に使われますか?
A. 通常の高校入試では、3学期末の通知表の評定は、原則として調査書点に使われません。
多くの高校入試では、3学期末の通知表が交付される前に調査書が作成され、選抜が行われるためです。
3学期末の評定と、3学期中に実施されるテストや学習活動は同じものではありません。
どの時期までの学習状況が入試用評定に含まれるかは、受験地域の要項と在籍中学校で確認してください。
Q. 中3の1月・2月の定期テストは内申点に反映されますか?
A. 入試用の評定が確定した後に実施されるテストは、その評定には反映されません。
一般的な公立高校入試では、1月・2月の学年末テストより前に、入試用評定が確定している場合が多くあります。
全国すべての中学校で同じ日に評定が確定するわけではありません。
「1月のテストは絶対に関係ない」と自己判断せず、在籍中学校に確認してください。
Q. 高校受験で使われる内申点は出願前に確認できますか?
A. 出願前に評定を確認できる場合がありますが、時期や方法は中学校によって異なります。
中学校によっては、三者面談などの機会に入試用の評定について説明を受けられます。
正式な調査書の内容をいつ、どの範囲まで伝えるかは学校の運用によって異なります。
確認したい場合は、担任の先生に「高校入試で使う評定は、出願前に分かりますか」と尋ねてください。
Q. 高校入試の年度が変わると内申点の対象学年も変わりますか?
A. 変わる可能性があります。
高校入試の制度は、都道府県や学校の方針によって改定されることがあります。
対象学年や選抜方法だけでなく、調査書に記録する情報が変更される場合もあります。
例えば愛知県では、2027年度入試から調査書情報の登録事項の一部を変更すると公表しています。
兄弟姉妹が受験したときの制度や、保護者自身の受験経験が現在も適用されるとは限りません。
必ず自分が受験する年度の公式資料を確認しましょう。

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まとめ:高校受験の内申点はいつの成績?

高校受験の内申点は対象学年・学期・入試方式で確認する
高校受験の内申点がいつの成績かは、全国一律ではありません。
重要なのは、次の点です。
- 公立高校一般選抜では、中3のみ・中2から・中1からの代表的な3パターンがある
- 中3の何学期まで使うかは、地域の制度と中学校の学期制によって異なる
- 調査書に記載される成績と、入試で点数化される成績は区別する
- 私立高校の推薦・併願優遇では、公立と異なる時期の評定が基準になる場合がある
- 中1・中2の評定が直接点数化されなくても、中3の学習に必要な基礎は大切になる
過去の成績だけで志望校の可能性を決めつけず、まずは制度上の対象期間を確認してください。
自分の受験地域と志望校の最新資料を確認する
読後に確認していただきたいのは、次の3つです。
- 教育委員会の最新年度の資料で、対象学年と選抜方法を確認する
- 在籍中学校の年間行事予定表と先生への確認で、入試用評定の対象期間と確定時期を把握する
- 私立高校の募集要項で、推薦・併願優遇の基準となる学期を確認する
この3つを確認すれば、「いつの成績が使われるのか」という疑問を、自分の受験条件に合わせて整理できます。
保護者の過去の経験や別の都道府県の制度ではなく、実際に受験する地域・学校の最新情報を判断の基準にしてください。
執筆者プロフィール

※この記事は、進路アドバイザー資格を持つ朝倉美緒が執筆しています。高校受験や学校選び、内申点対策に関する知識をもとに、進路選びに役立つ情報を記事に反映しています。
朝倉美緒は、高校受験や学校選び、内申点対策について、生徒や保護者の進路相談に役立つ情報をわかりやすく整理・解説しています。
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