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内申点を計算してみたものの、「この点数は入試でそのまま使われるのか」が分からず、手が止まっていませんか。
例えば、3年間オール3なら通知表の単純合計は81点です。
この81点がそのまま入試で使われるわけではありません。
志望校が定める学年比率や調査書の配点を反映した点数まで計算する必要があります。
この記事では、令和9年度の埼玉県公立高校入試について、通知表の評定から志望校で使われる調査書得点を出す手順を解説します。
令和9年度からは選抜制度が変わり、すべての受検生に面接が実施されます。
学校別の選抜実施内容は確定版が公表されているため、古い年度の情報ではなく、最新資料を確認することが大切です。(埼玉県公式ウェブサイト)
進路相談では、通知表の単純合計をそのまま入試得点だと思い、必要以上に不安になる保護者の方がいます。
通知表の合計だけでは、まだ内申点が足りるかどうかは判断できません。
志望校の比率と配点に置き換えてから確認しましょう。
記事のポイント
- 通知表から換算点までわかる
- 3つの学年比率を比較できる
- 志望校ごとの配点を確認できる
- 部活や英検の扱いもわかる
埼玉県の内申点は通知表合計だけでは判断できない

「内申点」という言葉は、通知表の合計、学年比率を掛けた点数、高校の配点へ換算した点数など、異なる意味で使われています。
まずは、自分が今どの数字を見ているのかを整理しましょう。
内申点は3段階に分けて考える
この記事では、内申点に関係する数字を次の3段階に分けます。
| 段階 | 内容 | 満点 |
|---|---|---|
| ①評定合計 | 中1~中3の9教科の評定を単純に合計した数字 | 135点 |
| ②基本点 | 各学年の評定合計に学年比率を掛けた数字 | 比率により異なる |
| ③調査書得点 | 基本点を志望校が定める配点に換算した数字 | 高校・選抜段階により異なる |
ポイント
「評定合計」は、3年間の通知表をそのまま足した数字です。
「基本点」は、中1・中2・中3の評定合計に、志望校が定めた学年比率を掛けた数字です。
基本点を志望校が定める調査書の配点へ換算したものが、実際の選抜で使われる「調査書得点」です。
この3つをすべて「内申点」と考えてしまうと、自分の持ち点を見誤る原因になります。
オール3の81点は最終的な調査書得点ではない
9教科がすべて評定3だった場合、1学年の評定合計は次のようになります。
3点×9教科=27点
3年間すべてオール3なら、単純合計は次のとおりです。
27点×3年間=81点
81点という計算自体は間違いではありません。
これは学年比率を反映する前の「評定合計」です。
志望校の入試で使われる調査書得点とは異なります。
進路相談でも、「オール3だから81点」と計算し、その数字をそのまま入試の持ち点だと思っている方から相談を受けることがあります。
81点は計算の出発点です。
ここから志望校の学年比率を掛け、学校が定める調査書の配点へ換算します。
志望校ごとの選抜方式・比率・配点を確認する
評定合計から調査書得点を出すには、志望校について次の情報を確認します。
- 共通選抜と特色選抜のどちらを行うか
- 中1・中2・中3の学年比率
- 調査書の配点
- 第1次選抜と第2次選抜の配点
- 学力検査と面接の配点
これらは、高校だけでなく学科やコースによって異なる場合があります。
令和9年度の学校別情報は、埼玉県教育委員会が公表する「各高等学校の選抜実施内容(確定版)」で確認できます。(埼玉県公式ウェブサイト)
通知表から内申点を計算する4つの手順

通知表の評定から志望校で使われる調査書得点を出すまでの流れは、次の4つです。
- 中1・中2・中3の評定合計を出す
- 志望校の選抜方式と学年比率を確認する
- 学年比率を掛けて基本点を出す
- 志望校の調査書配点へ換算する
順番に確認していきましょう。
手順1:中1から中3の9教科評定を合計する
最初に、中1・中2・中3それぞれの9教科の評定を合計します。
1教科の最高評定は5なので、1学年の満点は次のとおりです。
5点×9教科=45点
3年間の単純合計は、最大135点です。
例えば、次の評定だったとします。
| 学年 | 9教科の評定合計 |
|---|---|
| 中1 | 30点 |
| 中2 | 32点 |
| 中3 | 36点 |
| 単純合計 | 98点 |
ここではまだ、学年比率を掛けません。
中1・中2・中3の合計を別々に出しておくことがポイントです。
手順2:志望校の選抜方式と学年比率を確認する
次に、志望校の「選抜実施内容」を確認します。
令和9年度の埼玉県公立高校入試には、主に次の選抜方式があります。
- 共通選抜のみを行う
- 特色選抜のみを行う
- 特色選抜と共通選抜の両方を行う
どの方式を採用しているかによって、調査書の計算方法や選抜の流れが変わります。
共通選抜の学年比率は、次の3種類です。
- 1:1:1
- 1:1:2
- 1:1:3
特色選抜では、各学年を1以上の整数とし、3学年の比率の合計が10以下になる範囲で、高校が独自に設定できます。
「埼玉県の高校はすべて1:1:2」と決まっているわけではありません。

手順3:学年比率を掛けて基本点を計算する
学年比率が分かったら、各学年の評定合計に比率を掛けます。
先ほどの例を、1:1:2で計算してみましょう。
- 中1:30点×1=30点
- 中2:32点×1=32点
- 中3:36点×2=72点
基本点は次のとおりです。
30+32+72=134点
1:1:2の基本点の満点は、次の式で求めます。
45点×(1+1+2)=180点
したがって、この例では180点満点中134点です。

手順4:志望校の調査書配点へ換算する
基本点を出したら、志望校の選抜実施内容に記載された調査書の配点へ換算します。
計算式は次のとおりです。
ポイント
基本点÷基本点の満点×志望校の調査書配点
例えば、基本点が180点満点中134点で、調査書の配点が300点だった場合は次の計算になります。
134÷180×300=約223.3点
実際の選抜では、学校や選抜段階によって調査書の配点が異なります。
端数の扱いも含め、必ず令和9年度の選抜要領と学校別の確定資料を確認してください。
令和9年度の実施要項・選抜要領は、2026年7月31日に埼玉県教育委員会から公表されています。(埼玉県公式ウェブサイト)
| 手順 | 確認すること | 出てくる数字 |
|---|---|---|
| ①評定合計 | 各学年の9教科評定を足す | 各学年45点満点 |
| ②比率確認 | 志望校の学年比率を調べる | 1:1:1など |
| ③基本点 | 各学年の点数に比率を掛ける | 比率別の基本点 |
| ④配点換算 | 学校の調査書配点へ直す | 選抜で使われる調査書得点 |
計算は③の基本点で終わりではありません。
志望校の第1次選抜・第2次選抜で、調査書が何点として扱われるのかまで確認することが重要です。
埼玉県の内申点自動計算ツール
令和9年度対応・簡易版
埼玉県の内申点 自動計算ツール
中1・中2・中3の9教科評定合計を入力すると、3年間の評定合計・学年比率を反映した基本点・調査書得点を計算できます。
入力前に確認してください
学年比率と調査書の配点は、高校・学科・選抜段階によって異なります。 志望校の令和9年度「選抜実施内容(確定版)」に記載された内容を選んでください。
計算結果
3年間の評定合計
- /135点
3学年の単純合計
学年比率を反映した基本点
- /180点
学年比率 1:1:2
調査書得点
- /180点
基本点をそのまま使用
ご利用前にご確認ください
このツールは、入力した学年比率と調査書配点をもとにした簡易計算です。 実際の選抜方法や配点は、高校・学科・コース・第1次選抜・第2次選抜によって異なります。
計算結果は合格可能性を判定するものではありません。 特色選抜で設定される独自の学年比率には対応していません。
必ず令和9年度の各高校の「選抜実施内容(確定版)」と照らし合わせてください。
共通選抜の3つの学年比率を比較

共通選抜では、1:1:1、1:1:2、1:1:3のいずれかを高校が選択します。
1対1対1は135点満点
1:1:1は、中1・中2・中3を同じ重みで扱います。
計算式は次のとおりです。
中1評定合計+中2評定合計+中3評定合計
満点は135点です。
45×(1+1+1)=135点

1対1対2は180点満点
1:1:2では、中3の評定を2倍にします。
計算式は次のとおりです。
中1評定合計+中2評定合計+中3評定合計×2
満点は180点です。
45×(1+1+2)=180点

1対1対3は225点満点
1:1:3では、中3の評定を3倍にします。
計算式は次のとおりです。
中1評定合計+中2評定合計+中3評定合計×3
満点は225点です。
45×(1+1+3)=225点
| 学年比率 | 計算式 | 基本点の満点 | 中3の重み |
|---|---|---|---|
| 1:1:1 | 中1+中2+中3 | 135点 | 他学年と同じ |
| 1:1:2 | 中1+中2+中3×2 | 180点 | 2倍 |
| 1:1:3 | 中1+中2+中3×3 | 225点 | 3倍 |
比率によって基本点の満点そのものが異なります。
そのため、180点満点中120点と、225点満点中140点を、数字の大きさだけで比較することはできません。
比較する場合は、満点に対する割合を見るか、学校が定めた調査書配点へ換算してください。
埼玉県の全高校が1対1対2ではない
「埼玉県の公立高校は、どこも1:1:2で計算する」と思っている保護者の方もいます。
共通選抜だけでも3種類の学年比率があります。
特色選抜では、さらに高校独自の比率を設定できます。
県全体の代表的な比率ではなく、志望校・学科・コースごとの確定版資料を確認してください。
令和9年度の学校別選抜実施内容の確定版は、2026年6月11日に公表されています。(埼玉県公式ウェブサイト)
オール3・オール4を比率別に計算

オール3とオール4を例に、学年比率によって基本点がどう変わるかを確認します。
オール3は81点・108点・135点になる
オール3の場合、各学年の評定合計は27点です。
| 学年比率 | 計算式 | 基本点 |
|---|---|---|
| 1:1:1 | 27+27+27 | 81点/135点 |
| 1:1:2 | 27+27+27×2 | 108点/180点 |
| 1:1:3 | 27+27+27×3 | 135点/225点 |
数字は異なりますが、どの比率でも満点に対する割合は60%です。
オール4は108点・144点・180点になる
オール4の場合、各学年の評定合計は36点です。
| 学年比率 | 計算式 | 基本点 |
|---|---|---|
| 1:1:1 | 36+36+36 | 108点/135点 |
| 1:1:2 | 36+36+36×2 | 144点/180点 |
| 1:1:3 | 36+36+36×3 | 180点/225点 |
オール4は、どの比率でも得点率が80%です。
全学年の評定が同じ場合、学年比率が変わっても得点率は変わりません。
比率の影響が大きくなるのは、中1・中2・中3の評定に差がある場合です。
200点・300点・400点へ換算した場合
1:1:2を例に、オール3とオール4を換算します。
オール3は180点満点中108点なので、得点率は60%です。
| 調査書の配点 | 換算後の点数 |
|---|---|
| 200点 | 120点 |
| 300点 | 180点 |
| 400点 | 240点 |
オール4は180点満点中144点なので、得点率は80%です。
| 調査書の配点 | 換算後の点数 |
|---|---|
| 200点 | 160点 |
| 300点 | 240点 |
| 400点 | 320点 |
400点満点中240点の方が、200点満点中120点より有利という意味ではありません。
どちらも得点率は60%です。
学力検査、調査書、面接を合わせた総合点の中で、調査書がどの程度の割合を占めるかを確認しましょう。
内申点30は数字だけでは判断できない
「内申30で行ける高校を知りたい」という相談もあります。
「30」が次のどれを指しているかによって意味が変わります。
- 中3だけの9教科評定合計
- 3年間の単純合計
- 学年比率を掛けた基本点
- 高校の配点へ換算した調査書得点
内申30という数字だけでは、志望校に届くかどうかは判断できません。
まずは数字の意味を確認し、志望校の条件へ当てはめて調査書得点まで出してください。
自分の換算点を出したあとに、そもそも内申点がどこから高いといえるのか気になる場合は、評定の見方や目安を確認しておくと数字を整理しやすくなります。
共通選抜と特色選抜の違い

令和9年度の埼玉県公立高校入試では、共通選抜と特色選抜が設けられています。
共通選抜は学力検査・調査書・面接で選抜する
共通選抜では、すべての高校・学科・コースにおいて、次の3つを資料として選抜します。
- 学力検査
- 調査書
- 面接
令和9年度は、すべての受検生に面接が実施されます。
面接を実施するかどうかを確認するのではなく、志望校の面接配点や評価方法を確認してください。
学力検査は5教科で行われます。
学校によっては、特定教科へ傾斜配点を設ける場合があります。
共通選抜の学年比率は、次の3種類です。
- 1:1:1
- 1:1:2
- 1:1:3
調査書や面接の配点、第1次・第2次選抜での扱いは、高校ごとに異なります。

特色選抜は高校独自の配点を設定できる
特色選抜では、学力検査・調査書・面接に加え、学校によって特色検査を実施できます。
特色検査には、実技検査や小論文などがあります。
学年比率も高校が独自に設定でき、各学年を1以上の整数、3学年の合計を10以下とする範囲で決められます。
| 項目 | 共通選抜 | 特色選抜 |
|---|---|---|
| 学力検査 | 実施 | 実施 |
| 調査書 | 使用 | 使用 |
| 面接 | 全受検生に実施 | 全受検生に実施 |
| 学年比率 | 1:1:1、1:1:2、1:1:3 | 高校が範囲内で設定 |
| 特色検査 | 実施しない | 学校により実施 |
| 傾斜配点 | 学校により設定 | 学校により設定 |
特色選抜を実施する高校では、共通選抜の比率をそのまま当てはめないように注意してください。
両方を行う高校は特色選抜から判定する
特色選抜と共通選抜の両方を行う高校では、最初に特色選抜の入学許可候補者を決定し、その後に共通選抜を行います。
特色選抜で入学許可候補者にならなかった場合でも、共通選抜の対象になります。
学校によって選抜の配点や割合が異なるため、志望校の確定版資料を確認する必要があります。

第1次・第2次選抜の配点は学校ごとに異なる
共通選抜のみ、または特色選抜のみを行う高校では、第1次選抜と第2次選抜を設ける場合があります。
第1次と第2次では、学力検査・調査書・面接などの得点の扱いに差が設けられます。
第2次選抜が必ず当日点重視になるとは限りません。
「第2次なら内申点が低くても逆転できる」と決めつけず、志望校の第1次・第2次それぞれの配点を確認してください。
【高校別実例】県立浦和高校の調査書得点を計算

学校別の確定資料を使って、実際の確認方法を見てみましょう。
ここでは、令和9年度の埼玉県立浦和高校普通科を例にします。
県立浦和高校は特色選抜を実施し、学年比率は第1次・第2次ともに1:1:2です。
確定版資料では、主な配点が次のように定められています。
| 選抜段階 | 学力検査 | 調査書 | 面接 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 特色選抜・第1次 | 600点 | 180点 | 30点 | 810点 |
| 特色選抜・第2次 | 600点 | 135点 | 30点 | 765点 |
数学と英語は各150点の傾斜配点です。
調査書の学年比率は1:1:2で、基本点の満点は180点です。
3年間の評定が各30点の場合
中1・中2・中3の9教科評定合計が、すべて30点だったとします。
基本点は次のとおりです。
30+30+30×2=120点
第1次選抜
第1次選抜では、調査書が180点満点なので、基本点120点がそのまま調査書得点になります。
120点/180点
第2次選抜
第2次選抜では、調査書が135点満点です。
120÷180×135=90点
90点/135点
同じ評定でも、第1次と第2次では調査書の配点が異なります。
志望校の学校名だけでなく、どの選抜段階で何点満点になるかまで確認する必要があります。
この計算例は令和9年度確定版の県立浦和高校普通科を使用しています。
他校や別学科には、そのまま当てはめないでください。
※高校によっては、基本点を200点・300点・400点へ換算する場合があります。
浦和高校のように基本点(180点)をそのまま調査書得点として扱う高校もあります。必ず志望校の「選抜実施内容」を確認してください。
高校別の換算点を公式資料で確認する方法

志望校の調査書得点を正しく計算するには、埼玉県教育委員会の確定版資料を使います。
学校別の「選抜実施内容(確定版)」を開く
令和9年度の学校別選抜実施内容は、県立高校と市立高校について、学校ごとのPDFで公表されています。
ページ内で志望校名を探し、該当する学科・コースのPDFを開きます。(埼玉県公式ウェブサイト)

資料内の5項目を確認する
志望校の資料を開いたら、次の5項目を確認してください。
| 確認項目 | 見る内容 |
|---|---|
| 選抜方式 | 共通選抜・特色選抜・両方のどれか |
| 学年比率 | 中1:中2:中3の比率 |
| 調査書配点 | 第1次・第2次で何点満点か |
| 学力検査 | 通常配点か傾斜配点か |
| 面接 | 配点・実施方法・評価の観点 |
令和9年度は、すべての受検生が面接を受けます。
したがって「面接があるか」ではなく、面接が何点満点で、どのような方法・観点で評価されるかを確認します。
令和9年度の確定版を使う
令和9年度の学校別選抜実施内容は、2026年6月11日に確定版が公表されています。
また、実施要項・選抜要領は2026年7月31日に公表されています。(埼玉県公式ウェブサイト)
過去の記事や令和8年度以前の資料では、特別活動の扱いや面接制度、選抜方法が異なります。
計算時には、次の2点を確認してください。
- 資料名に「令和9年度」と書かれている
- 「暫定版」ではなく「確定版」である
部長・英検・特別活動は加点されるか

令和9年度から調査書の様式が変わるため、部活動や資格の扱いについて誤解しないことが大切です。
調査書は9教科の評定を基本とする
令和9年度の調査書は、1年から3年までの各教科の学習の記録、つまり9教科の評定を基本とします。
評定以外の活動については、受検生自身が自己評価資料へ記載します。

部長や英検は調査書点へ自動加点されない
「部長を務めた」「英検を取得した」「生徒会に参加した」ことで、必ず内申点が上がると思っている方から相談を受けることがあります。
しかし、令和9年度は、部活動の役職や資格取得が、9教科の調査書得点へ自動的に上乗せされる仕組みではありません。
次の2つは分けて考えてください。
- 9教科評定をもとに計算される調査書得点
- 自己評価資料や面接で伝える活動経験
「部長だから何点」「英検3級だから何点」と一律に加算されるわけではありません。

自己評価資料そのものは採点されない
令和9年度は、すべての受検生が自己評価資料を提出します。
自己評価資料には、これまで力を注いだこと、将来取り組みたいこと、自分の経験などを記載します。
自己評価資料そのものが調査書得点として採点されるわけではありません。
面接の質問を行う際の参考資料として使われます。
「自己評価資料に多く書けば点数が上がる」という仕組みではない点に注意してください。

活動経験は面接で学びや考えを伝える
令和9年度の面接では、最初に自分の経験や今後取り組みたいことなどを自分の言葉で伝える「My Voice」の時間が設けられます。
その後、自己評価資料やMy Voiceの内容を参考に、質問・応答が行われます。
My Voiceと自己評価資料は、必ず同じ内容にする必要はありません。
整った文章を一言一句暗記することより、自分で考え、自分の言葉で伝える姿勢が重視されています。
部長や生徒会、資格取得などの経験は、役職や資格そのものが自動的に高く評価されるのではありません。
- なぜ取り組んだのか
- 何が難しかったのか
- どのように行動したのか
- 何を学んだのか
といった内容を整理しておきましょう。
計算ミスを防ぐ最終チェックリスト

計算した点数を入試で使われる持ち点と考える前に、次の項目を確認してください。
- 中1・中2・中3の9教科評定を別々に合計した
- 志望校・学科の選抜方式を確認した
- 志望校の学年比率を確認した
- 学年比率を掛けて基本点を計算した
- 第1次・第2次それぞれの調査書配点を確認した
- 志望校の配点へ換算した
- 面接の配点と評価方法を確認した
- 令和9年度の確定版資料を使用した
| よくある間違い | 起きる問題 |
|---|---|
| 3年間の単純合計を入試得点だと思う | 実際の調査書得点とずれる |
| 埼玉県はすべて1:1:2だと思う | 志望校と違う比率で計算する |
| 基本点で計算を終える | 学校別の調査書配点を反映できない |
| 第1次・第2次を区別しない | 選抜段階ごとの得点が分からない |
| 面接を一部の学校だけだと思う | 令和9年度の制度を誤解する |
| 古い年度の資料を使う | 旧制度の加点や配点を参照してしまう |
すべて確認できるまでは、その点数だけで「足りる」「足りない」と判断しないようにしましょう。
換算後の調査書得点を確認して「内申点が足りないかもしれない」と感じた方は、すぐに志望校を変える前に、埼玉県公立高校で内申点が足りないときの確認手順を整理しておきましょう。
内申点を正しく計算した結果、「次の定期テストで評定を上げたい」「何から勉強すればよいか分からない」と感じることもあります。
自分だけで学習計画を立てるのが難しい場合は、オンライン個別指導塾に相談する方法もあります。
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【Q&A】埼玉県の内申点の計算後に残る疑問

計算方法や換算後の点数の扱いについて、よくある疑問にQ&A形式でお答えします。
疑問を解消して次にやるべき対策を明確にしましょう。
Q.内申点の自動計算サイトはそのまま使えますか
自動計算サイトは、評定を集計する補助としては便利です。
ただし、次の内容まで反映しているとは限りません。
- 令和9年度の制度変更
- 共通選抜と特色選抜の違い
- 志望校・学科ごとの学年比率
- 第1次・第2次の調査書配点
- 傾斜配点や面接の配点
計算サイトの結果を最終得点とは考えず、令和9年度の学校別確定資料と照らし合わせてください。

Q.令和9年度から内申点はなくなりますか
内申点や9教科の評定がなくなるわけではありません。
令和9年度も、中1から中3までの9教科評定は、調査書の重要な資料として使われます。
変わるのは、部活動や資格などを中学校が調査書へ記載し、学校別に点数化する従来の仕組みです。
評定以外の活動経験は、受検生が自己評価資料に記載し、面接で自分の言葉で伝える形になります。

Q.令和9年度は全員が面接を受けますか
令和9年度は、すべての受検生に面接が実施されます。
日程は、学力検査が令和9年2月25日、面接が2月26日の予定です。
特色検査は一部の学校で実施されます。
学校ごとに異なるのは、面接の有無ではなく、配点、実施方法、評価の観点です。

Q.高校別の内申点比率はどこで確認しますか
埼玉県教育委員会が公表している「令和9年度各高等学校の選抜実施内容(確定版)」で確認できます。
志望校名だけでなく、学科やコースまで確認してください。
同じ高校でも学科によって選抜内容が異なる場合があります。

Q.私立高校も同じ計算方法ですか
この記事の計算方法は、埼玉県公立高校の令和9年度入試を対象としています。
私立高校は、学校ごとに内申基準や加点条件、推薦・併願の基準を定めています。
公立高校の計算式をそのまま使うことはできません。
私立高校については、各校の最新の募集要項や個別相談会で確認してください。
公立高校と私立高校で異なる内申点の扱いを整理しておくと、同じ通知表でも学校によって確認すべき基準が違う理由が分かります。
まとめ:【令和9年度】埼玉県の内申点計算方法|通知表合計から高校別換算点を出す手順

埼玉県の内申点計算で重要なポイント
埼玉県公立高校入試の内申点は、次の3段階に分けて考えます。
- 各学年の9教科評定合計
- 学年比率を掛けた基本点
- 高校の調査書配点へ換算した得点
オール3の81点は、3年間の単純合計にすぎません。そのまま入試の持ち点になるわけではありません。
共通選抜の学年比率には、1:1:1、1:1:2、1:1:3があります。
特色選抜では、高校独自の比率が設定されます。
さらに、第1次選抜と第2次選抜で調査書の配点が変わる学校もあります。
迷ったときの確認順序
自分の内申点を確認するときは、次の順番で進めてください。
- 中1・中2・中3の評定合計を出す
- 志望校の選抜方式を確認する
- 学年比率を確認する
- 基本点を計算する
- 第1次・第2次の調査書配点へ換算する
- 学力検査・調査書・面接の配点を比較する
令和9年度は、すべての受検生に面接が実施されます。
部長や英検などの経験が調査書点へ自動加点されるわけではありませんが、自己評価資料や面接で自分の学びや考えを伝える材料にはできます。
計算した結果だけを見て、すぐに志望校変更や当日点での逆転を考える必要はありません。
まずは令和9年度の確定版資料を使い、志望校で自分の評定が何点として扱われるのかを正しく把握しましょう。
正しい調査書得点を把握したうえで評定を上げる必要があると分かった場合は、内申点を上げるために今からできることを確認し、定期テスト・提出物・授業への取り組みを整理してください。
執筆者プロフィール

※この記事は、進路アドバイザー資格を持つ朝倉美緒が執筆しています。高校受験や学校選び、内申点対策に関する知識をもとに、進路選びに役立つ情報を記事に反映しています。
朝倉美緒は、高校受験や学校選び、内申点対策について、生徒や保護者の進路相談に役立つ情報をわかりやすく整理・解説しています。
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