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内申点が志望校の目安より低いと分かると、「当日の試験で高得点を取っても不合格になるのでは」と不安になるものです。
令和9年度の埼玉県公立高校入試は、内申点だけで合否を決める仕組みではありません。
学力検査、調査書、面接などを合わせて選抜するため、内申点が足りないという理由だけで志望校を諦めるのは早いでしょう。
この記事では、令和9年度入試を受ける2026年度の中学3年生と保護者に向けて、志望校を維持できるか判断する4つの手順を解説します。
※令和9年度は高校ごとに選抜方式や配点が異なります。
実際に判断するときは、埼玉県教育委員会と志望校が公表する「選抜実施内容」を必ず確認してください。
記事のポイント
- 内申点だけで合格か不合格かは決まらない
- 志望校の配点と選抜基準をまず確認しよう
- 内申不足を補えるか見極める手順を解説
- 北辰テストの判定と過去問を分けて判断しよう
埼玉県公立高校は内申点不足でも合格の可能性がある

内申点が足りないと言われても、その時点で不合格が決まるわけではありません。
最初に確認したいのは、内申点の目安ではなく、志望校がどのような配点で合否を決めるかです。
内申点だけで合否は決まらない
令和9年度の共通選抜では、主に次の得点を合計して総合点を算出します。
- 学力検査点
- 調査書点
- 面接点
学校によっては、実技検査や作文・小論文などの特色検査が加わる場合もあります。
学力検査は国語・数学・社会・理科・英語の5教科で、各100点、合計500点が基本です。
調査書点は、中学1年・2年・3年の9教科の評定をもとに、高校ごとの学年比率や換算方法で点数化されます。
つまり、内申点は合否を決める材料の一つです。
内申点が目安より低くても、学力検査点などを含めた総合点で合格圏に入る可能性はあります。
どの程度補えるかは志望校の配点によって異なります。
当日点で不足を補える可能性があるケース
内申点不足を当日点で補えるかは、次の4項目から判断します。
| 確認項目 | 志望校維持を検討できる状態 | 慎重な判断が必要な状態 |
|---|---|---|
| 学力検査の比重 | 学力検査の割合が高い | 調査書の割合が高い |
| 換算後の点差 | 不足が比較的小さい | 不足が大きい |
| 過去問の得点 | 必要点を安定して取れる | 必要点に届いていない |
| 併願校の状況 | 私立の進路を確保できている | 不合格時の進路が不安定 |
このうち、特に重要なのは「学力検査の比重」と「過去問の得点」です。
学力検査を重く見る選抜で、過去問でも内申点の不足を補える得点を取れているなら、志望校を維持できる可能性があります。
学校選択問題を実施する高校を志望する場合も、北辰テストの判定だけでなく、実際の学校選択問題で何点取れるかを確認しましょう。
当日点でも補いにくいケース
次のような状況では、当日点だけで内申点不足を補うのが難しくなります。
- 調査書点の割合が高い
- 換算後の調査書点差が大きい
- 過去問が合格に必要な得点へ届いていない
- 北辰テストと過去問の両方が不安定
- 私立併願校など、不合格時の進路を確保できていない
「内申点が何点足りないか」だけでは判断できません。
評定差を志望校のルールで換算し、その差を補えるだけの過去問得点があるかまで確認する必要があります。
志望校を維持できるか判断する4手順

内申点が足りないと分かったら、次の順番で確認してください。
- 志望校の選抜基準
- 換算後の調査書点差
- 北辰テストと過去問
- 私立併願校の状況
この4項目を確認する前に、内申点一覧だけを見て志望校を下げる必要はありません。
手順1|志望校の選抜基準を確認する
最初に、志望校が公表している「選抜実施内容」を確認します。
令和9年度の選抜方式は、高校によって同じではありません。
共通選抜と特色選抜の両方を行う高校では、特色選抜の後に共通選抜が行われます。
共通選抜または特色選抜のどちらか一方のみを行う高校では、第1次選抜と第2次選抜が設けられます。
確認する項目は次のとおりです。
- 共通選抜と特色選抜の実施状況
- 第1次選抜と第2次選抜の有無
- 学力検査点の扱い
- 調査書点の学年比率と換算満点
- 面接点の扱い
- 特色検査の有無
「内申点の目安」より先に、これらの公式な配点を確認することが大切です。

手順2|内申点不足を換算後で比べる
次に、通知表の評定差を「実際の調査書点差」へ置き換えます。
共通選抜では、中学1年・2年・3年の評定に使う学年比率として、次のいずれかが採用されます。
- 1:1:1
- 1:1:2
- 1:1:3
ポイント
各学年の9教科評定は45点満点です。
そのため、比率を掛けた基本点の満点は、それぞれ135点、180点、225点になります。
その基本点を高校ごとに200点・300点・400点満点へ換算します。
そのため、同じ「評定1点不足」でも、次の条件によって影響が変わります。
- どの学年の評定が低いか
- 学年比率はいくつか
- 基本点を何点満点へ換算するか
- どの選抜方式で判定されるか
中学3年の比率が高い高校では、中3の評定差が大きく反映されます。
「内申が2点足りない」という情報だけでは、当日点で何点補えばよいかは分かりません。
志望校の学年比率を掛けた後の差を出してください。

自分の現在の通知表成績から具体的な調査書点を手軽に算定したい場合は、「埼玉県の内申点計算方法と高校ごとの換算手順」を参考にしてみてください。
手順3|北辰テストと過去問を確認する
換算後の調査書点差が分かったら、その差を学力検査で補えるか確認します。
ここで見るのは、北辰テストと過去問の両方です。
北辰テストは、現在の学力や志望校との距離を把握する材料になります。
北辰テストの判定と、調査書点・面接点などを含む公立高校入試の総合点は同じものではありません。
北辰テストがA判定でも、次の項目は別に確認する必要があります。
- 換算後の調査書点差
- 志望校の選抜基準
- 公立入試の過去問得点
- 学校選択問題への対応状況
- 得点の安定性
特に重要なのは、過去問を複数年度解いた結果です。
1回だけ高得点だったのではなく、複数回にわたって必要な得点を取れているかを確認してください。

手順4|私立併願校の状況を確認する
最後に、公立高校が不合格だった場合の進路を確認します。
内申点不足の公立高校に挑戦できるかは、合格可能性だけでは決められません。
私立高校など、別の進路を確保できているかによって、家庭が取れるリスクは変わります。
公立高校への挑戦を続ける前に、次の点を整理してください。
- 私立併願校の受験予定
- 私立高校の合格状況
- 公立不合格時に進学する学校
- 学費や通学時間
- 本人が併願校への進学を受け入れられるか
「私立があるから大丈夫」と保護者だけで判断せず、子ども本人とも進路を共有しておきましょう。

志望校維持の4項目チェックリスト
次の4項目を確認できてから、志望校を維持するか見直すかを判断します。
- 志望校の「選抜実施内容」を確認した
- 換算後の調査書点差を計算した
- 北辰テストと過去問を別々に確認した
- 不合格時の進路を確保した
内申点の目安だけで志望校を変更すると、受験できた可能性のある学校を早い段階で諦めてしまうことがあります。
北辰テストの判定だけで挑戦を決めるのも危険です。
4つの材料をそろえて判断してください。
内申1点を当日点へ一律換算できない理由

「内申点が1点足りない場合、当日点を何点上乗せすればよいですか」という疑問に、県内共通の答えはありません。
内申点の重みも、学力検査点の扱いも、志望校の選抜基準によって変わるためです。
内申1点の重さは高校ごとに異なる
内申1点の影響は、主に次の2つで決まります。
- 学年比率
- 基本点から調査書点への換算係数
例えば、学年比率が1:1:2の場合、中学3年の評定1点差は、基本点では2点差になります。
中学1年または中学2年の評定1点差は、基本点では1点差です。
基本点180点を300点満点へ換算する場合は、次の係数を使います。
300÷180=約1.67
中学3年の評定が1点低い場合は、基本点の2点差へ約1.67を掛けるため、換算後の調査書点差は約3.3点です。
この約3.3点は「調査書点上の差」です。
学力検査の素点を何点上乗せすれば補えるかを求めるには、その選抜で学力検査点がどのように扱われるかも確認しなければなりません。

当日点で必要な上乗せを求める手順
当日点の目標を考えるときは、次の順番で計算します。
- どの学年の評定が何点低いか確認する
- 学年比率を掛けて基本点差を出す
- 調査書の換算係数を掛ける
- 換算後の調査書点差を出す
- 学力検査点の換算や配点を確認する
- 調査書点差を補うために必要な学力検査の素点差を求める
例えば、学力検査500点がそのまま500点として扱われる選抜なら、調査書点で約3.3点低い場合、計算上は学力検査でそれを上回る差が必要になります。
合格者最低点や他の受験生の得点は事前には確定しません。
面接点や特色検査も関係するため、「当日4点多く取れば合格できる」とは断定できません。
計算で分かるのは、あくまで内申点によって生じる得点差の目安です。

選抜段階によって得点の重みが変わる
同じ高校でも、選抜段階によって得点の扱いが変わる場合があります。
共通選抜と特色選抜の両方を行う高校では、特色選抜の後に共通選抜が行われます。
共通選抜または特色選抜のどちらか一方のみを行う高校では、第1次選抜と第2次選抜があり、第1次選抜では募集人員のおおむね60~80%、第2次選抜では残りの人員が選抜されます。
志望校の資料を見るときは、「第1次選抜の配点なのか」「第2次選抜の配点なのか」を混同しないようにしてください。

「内申1点なら当日10点」は根拠にできない
「内申1点不足なら当日点を10点多く取ればよい」という考え方は、志望校ごとの違いを反映していません。
同じ評定1点差でも、
- 中1・中2・中3のどこで生じた差か
- 学年比率はいくつか
- 調査書点の換算係数はいくつか
- 学力検査点を何点満点で扱うか
によって、必要な上乗せは変わります。
固定した数字を信じると、必要以上に志望校を下げたり、反対に不足を小さく見積もったりするおそれがあります。
「内申1点=当日点○点」と決めず、志望校の公式な配点へ当てはめて計算してください。
北辰テストA判定でも内申点の確認は必要

北辰テストでA判定が出ていることは、学力面の安心材料になります。
ただし、A判定だけで埼玉県公立高校入試の合格が保証されるわけではありません。
北辰テストは学力を確認する材料の一つ
北辰テストと、公立高校入試で使われる総合点は別の指標です。
公立入試では、学力検査に加えて調査書や面接なども評価されます。
令和9年度は面接が受検項目として定められており、志願者は自己評価資料を提出します。
面接では、その資料を参考に、これまで力を注いだことや入学後に取り組みたいことなどを自分の言葉で表現します。
そのため、北辰テストの結果だけを公立入試の合否へ置き換えることはできません。
確認する役割を分けましょう。
| 資料 | 主に確認すること |
|---|---|
| 内申点 | 中学校での評定を換算した調査書点 |
| 北辰テスト | 現在の学力や志望校との距離 |
| 過去問 | 公立入試の形式で取れる得点 |
| 選抜実施内容 | 学力検査・調査書・面接などの配点 |
A判定でも合格を断定できない理由
北辰テストでA判定が出ていても、次のような場合は注意が必要です。
- 換算後の調査書点差が大きい
- 過去問の得点が安定しない
- 学校選択問題で得点できていない
- 面接や特色検査を含めた選抜条件を確認していない
「北辰テストではA判定なのに、学校から志望校変更を勧められた」という場合は、どちらか一方が間違っているとは限りません。
北辰テストと学校の面談では、見ている材料が異なる可能性があります。
学校や塾へ相談するときは、「内申が足りない」という説明だけで終わらせず、換算後に何点差があるのか、どの選抜段階で不利なのかを確認してください。

過去問得点も合わせて確認する
内申点不足を当日点で補えるか判断するには、過去問が重要です。
過去問は、次の条件で確認します。
- 本番と同じ制限時間で解く
- 採点基準に沿って自己採点する
- 複数年度を解く
- 合計点だけでなく教科別得点を記録する
- 学校選択問題の対象校は該当問題を使う
1回だけ良い点を取れても、安定して再現できなければ、本番の判断材料としては不十分です。
過去問の得点が安定してきたら、換算後の調査書点差を加えた目標を設定します。

3つの結果が食い違う場合の見方
内申点、北辰テスト、過去問が同じ結果になるとは限りません。
| 内申点 | 北辰テスト | 過去問 | 判断と次の対策 |
|---|---|---|---|
| 不足 | 良好 | 良好 | 換算後の点差と選抜配点を確認する |
| 目安内 | 良好 | 伸び悩み | 過去問形式への対策を優先する |
| 不足 | 不安定 | 不足 | 志望校の見直しも検討する |
| 目安内 | 不安定 | 不安定 | 当日点対策を優先する |
内申点が低くても学力が十分な場合と、内申点・学力の両方が不足している場合では、取るべき対応が異なります。
3つをまとめて「合格できそう」「無理そう」と判断せず、それぞれが何を示す数字なのかを分けて考えましょう。
志望校を下げる前に避けたい4つの判断ミス

内申点不足が分かったときは、次の4つの判断ミスに注意してください。
内申点一覧だけを見て諦める
塾や進学情報サイトに掲載されている内申点は、志望校選びの参考になります。
掲載された数値が合格と不合格を分ける絶対的な基準とは限りません。
目安を下回っていても、当日点や選抜方式によって合格圏へ入る可能性はあります。
内申点一覧を見た後は、必ず志望校の公式な選抜実施内容へ進んでください。
埼玉県公立高校入試の内申点計算、学年比率、換算方法を詳しく確認したい場合は、別記事「埼玉県公立高校入試:内申点の計算の仕方」で確認できます。

北辰テストの判定だけで決める
北辰テストがA判定だからという理由だけで、内申点不足を確認せずに出願するのは避けましょう。
反対に、内申点が低いという理由だけで、北辰テストや過去問の結果を無視して志望校を下げるのも適切ではありません。
北辰テスト、換算後の調査書点、過去問の3つを並べて判断します。

換算前の内申点だけを比べる
通知表の合計が同じでも、志望校の学年比率によって調査書点は変わります。
特に、中学3年の評定を重くする高校では、中3の1点差が中1・中2より大きく影響します。
「内申点30だからこの高校」といった単純な判断ではなく、志望校の換算後の点数まで確認してください。

不合格時の進路を決めずに挑戦する
内申点不足の公立高校へ挑戦する場合は、不合格時の進路も先に決めておく必要があります。
併願する私立高校について、本人と保護者で次の点を確認してください。
- 合格した場合に進学できるか
- 学費や通学に無理がないか
- 学校生活に納得できるか
- 入学手続きの期限はいつか
安全な進路を確保することは、志望校を諦めることではありません。
公立高校へ挑戦するための前提を整えることです。
内申点の低さだけで出願を諦める前に、まずは「高校受験における内申点の影響度と私立・公立での扱いの違い」を正しく把握しておくことが重要です。
内申点が足りないときに今からできる対策

今からできることは、内申点が確定する前か後かによって変わります。
内申確定前は評定対策を優先する
令和9年度の調査書には、中学1年・2年・3年の9教科評定が記載されます。
中学3年の評定は、第1学期と第2学期の成績をもとに判定されます。
評定が確定する前なら、次の項目を確認してください。
- 次の定期テストで上げられる教科
- 未提出や再提出になっている課題
- 評価基準を満たしていない課題
- 授業中の取り組み
- 実技教科の作品や実技課題
ただし、提出物を出せば必ず評定が上がるわけではありません。
各教科の評価基準を確認し、何が不足しているのかを先生へ相談する方が具体的です。

内申点が確定する前段階で少しでも評定を伸ばしたい場合は、「中学生向けの内申点の効率的な上げ方と評価の仕組み」で具体的な取り組みを確認しておきましょう。
内申確定後は当日点対策へ切り替える
内申点が確定した後は、変更できない評定を気にし続けても総合点は増えません。
過去問演習と弱点補強へ時間を移します。
優先順位は次のとおりです。
- 本番時間で過去問を解く
- 教科別の失点を記録する
- 短期間で改善できる分野を選ぶ
- 解き直し後に同じ形式を再確認する
内申点の不足を補うには、「もっと勉強する」だけでは不十分です。
どの教科で何点上げるかまで決めてください。

過去問から教科別の目標点を決める
換算後の調査書点差が分かったら、その差をどの教科で補うかを考えます。
例えば、当日点で5点以上の上乗せを目標にする場合でも、全教科を均等に1点ずつ上げる必要はありません。
- 国語:記述や作文の失点を減らす
- 数学:正答できる大問を確実に取る
- 英語:リスニングと長文の失点原因を分ける
- 社会・理科:知識不足と読み違いを分ける
得意教科で得点を伸ばす方法と、苦手教科の大きな失点を防ぐ方法を組み合わせます。
過去問ごとに「目標点・実際の得点・差」を記録すると、必要な対策が見えやすくなります。

保護者は不足点だけで否定しない
学校や塾から内申点不足を指摘されると、保護者も焦ります。
最初の声かけを「その内申では無理」にしてしまうと、必要な確認をする前に話が終わってしまいます。
内申点が足りないと分かっても、保護者がすぐに「その高校は無理」と決める必要はありません。
まずは、志望校の選抜基準を確認し、内申点の不足が換算後に何点差になるのかを整理します。
そのうえで、北辰テストや過去問の結果を見て、当日点で補える可能性があるかを考えましょう。
私立併願校など不合格だった場合の進路も確認しておくと、志望校を維持するか見直すかを落ち着いて判断できます。
内申点だけを見て楽観するのでも、すぐに諦めるのでもなく、数字と進路全体を確認して決めることが大切です。
内申点が確定した後は、限られた時間で当日点を伸ばす学習が重要になります。
「何を優先して勉強すればよいか分からない」「過去問を分析して学習計画を立ててほしい」という場合は、学習計画までサポートしてくれるオンライン個別指導を活用する方法もあります。
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【Q&A】埼玉県の公立高校入試で内申点不足に関する疑問

埼玉県の公立高校入試で「内申点が足りない」と悩む受験生や保護者から、よく寄せられる疑問にお答えします。
Q.埼玉県では令和9年度から内申点がなくなりますか
内申点はなくなりません。
令和9年度の調査書にも、中学1年・2年・3年の9教科評定が記載されます。
調査書の記載内容は整理され、自己評価資料が導入されます。
志願者は自己評価資料を作成し、面接ではこれまで努力したことや高校入学後に取り組みたいことなどを自分の言葉で表現します。
令和9年度入試は2027年春に入学する生徒が対象です。
そのため、2026年度の中学3年生が対象学年になります。

Q.部長や資格は内申点不足の加点になりますか
令和9年度入試については、従来の制度を前提に「部長なら何点」「英検なら何点」と一律には判断できません。
調査書の記載内容や評価方法が変わるため、部活動や資格を旧制度と同じ加点として扱えるとは限らないからです。
志望校が公表する選抜実施内容を確認し、面接や特色選抜でどのように扱われるかを確認してください。

Q.面接で内申点の低さを補えますか
面接も総合点を構成する一部ですが、面接だけで内申点の大きな不足を補えるとは限りません。
令和9年度は、志願者が面接を受検し、自己評価資料を参考に自分の経験や今後取り組みたいことなどを伝えます。
面接対策は必要ですが、内申点不足への対応は、学力検査点と調査書点の配点を確認したうえで考えてください。

Q.志望校を変更する判断はいつまでですか
令和9年度の志願先変更期間は、令和9年2月17日午前9時から2月18日午後4時までです。
ただし、変更期間に入ってから初めて考え始めるのは遅いでしょう。
1月から2月上旬までに、次の情報をそろえておきます。
- 換算後の調査書点差
- 北辰テストの推移
- 過去問の得点
- 志望校の選抜実施内容
- 私立併願校の状況
令和9年度の学力検査は2月25日、面接は2月26日に実施されます。
志願先変更期間は最終確認の機会と考え、それまでに家庭・学校・塾で方向性を話し合っておきましょう。
まとめ:埼玉県公立高校入試で内申点が足りないときの対策|志望校維持の4手順

記事の重要ポイント
埼玉県公立高校入試は、内申点だけで合否が決まる仕組みではありません。
内申点が目安より低い場合は、次の4項目を順番に確認してください。
- 志望校の選抜基準
- 換算後の調査書点差
- 北辰テストと過去問
- 私立併願校の状況
「内申1点は当日点10点分」といった県内共通の換算基準はありません。
どの学年の評定が低いか、学年比率と換算係数はいくつか、学力検査点をどう扱うかによって必要な上乗せ点は変わります。
迷ったときの判断基準と次の行動
最初に行うことは、志望校の公式な「選抜実施内容」を入手することです。
次に、学年比率と換算方法を使って、内申点の不足を調査書点上の差へ直します。
その後、学力検査点の扱いを確認し、過去問で不足分を補える得点を取れているかを確認してください。
北辰テストがA判定でも、それだけで合格は決まりません。
内申点が目安より低いという理由だけで、すぐに志望校を諦める必要もありません。
選抜基準、換算後の点差、過去問、併願校という4つの材料をそろえたうえで、志望校を維持するか見直すかを判断しましょう。
執筆者プロフィール

※この記事は、進路アドバイザー資格を持つ朝倉美緒が執筆しています。高校受験や学校選び、内申点対策に関する知識をもとに、進路選びに役立つ情報を記事に反映しています。
朝倉美緒は、高校受験や学校選び、内申点対策について、生徒や保護者の進路相談に役立つ情報をわかりやすく整理・解説しています。
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