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静岡県の公立高校入試で使われる内申点は、中学3年生の9教科を5段階で評価し、45点満点で考えるのが基本です。
進路相談では、「中1・中2も足すの?」「5教科だけでいい?」「学調の点数も入れるの?」といった質問がよくあります。
この記事では、通知表を手元に置いて内申点を確認する方法から、計算した点数が高校入試でどのように使われるのかまで解説します。
※この記事は、2026年7月27日に静岡県教育委員会が公開した2027年度(令和9年度)公立高校入試の最新資料を確認して作成しています。
静岡県教育委員会は、令和9年度入試の学校裁量枠や選抜制度の資料をすでに公開しています。 (静岡県公式ウェブサイト)
記事のポイント
- 対象は中3の9教科45点満点
- 中1中2や5教科のみの誤計算に注意
- 当日点と単純合算しない選抜の仕組み
- 観点別評価で内申アップのポイント確認
静岡県の内申点を通知表から計算する方法
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最初に確認するのは、「どの学年・どの時期・何教科・何点満点か」の4点です。
| 確認項目 | 静岡県の扱い |
|---|---|
| 対象学年 | 中学3年生 |
| 対象時期 | 第2学期末までの学習状況 |
| 対象教科 | 国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保健体育・技術・家庭・英語の9教科 |
| 評定 | 各教科5段階 |
| 9教科評定合計 | 45点満点 |
令和9年度入試の静岡県教育委員会資料でも、調査書には第3学年における第2学期末までの学習状況について、9教科の評定を記入することが示されています。
家庭で内申点の目安を確認するときは通知表を使えますが、高校に提出されるのは通知表そのものではなく、中学校が作成する調査書(内申書)です。
どの学年・どの時期の成績を使う?
静岡県では、中学1年生から3年生までの評定をすべて足すわけではありません。
調査書の評定欄には、中学3年生の第2学期末までの学習状況が記載されます。
中1・中2の評定を入試用の45点に直接加算する仕組みではありません。
進路相談でも、「3年間分を全部足すと思っていた」という保護者は珍しくありません。
他県には複数学年の評定を使う制度もあるため、その情報と混同しやすい部分です。
なお、2学期制の中学校について、静岡県の調査書(内申書)の作成ルールでは「12月末までの学習状況」を記入するとされています。
「二期制なら10月や11月の後期仮評定をそのまま使う」と一律に考えるのではなく、学校から示される受験用評定の扱いを確認してください。 (静岡県公式ウェブサイト)

都道府県による対象学年の違いや、部活動・諸活動が調査書にどう反映されるかなど、全国的な基本ルールを整理したい場合は高校受験における内申点の計算時期や評価項目についての記事を参考にしてください。
9教科45点満点の計算式
計算方法はシンプルです。
ポイント
主要5教科25点+実技4教科20点=45点満点
となります。
主要5教科は国語・社会・数学・理科・英語、実技4教科は音楽・美術・保健体育・技術・家庭です。
実技4教科も各5点満点です。
そのため、実技4教科だけで最大20点、45点全体の約44%を占めます。
「5教科の成績は良いから大丈夫」と考えず、9教科すべてを見る必要があります。

静岡県の内申点 自動計算ツール
中学3年生の対象となる評定を選択すると、主要5教科・実技4教科・9教科合計を自動で計算できます。
9教科の評定を選択してください。
※このツールは9教科の5段階評定を合計するための計算ツールです。 計算した内申点だけで高校の合否を判断することはできません。 志望校の選抜方法もあわせて確認してください。
通知表を使った内申点の計算例
通知表を手元に用意したら、次の順番で計算すると分かりやすくなります。
- 中3の対象となる評定を確認する
- 国語・社会・数学・理科・英語の5教科を合計する
- 音楽・美術・保健体育・技術・家庭の4教科を合計する
- 5教科と4教科の合計を足す
例えば、主要5教科の合計が18点、実技4教科の合計が14点なら、
18点+14点=32点
です。
この場合、9教科の内申点は32点/45点となります。

オール3・4・5なら内申点は何点?
自分の点数をつかむ基準として、オール3・4・5も確認しておきましょう。
| 評定パターン | 9教科合計 | 1教科平均 |
|---|---|---|
| オール5 | 45点 | 5.0 |
| オール4 | 36点 | 4.0 |
| オール3 | 27点 | 3.0 |
ただし、36点だから特定の高校に合格できる、といった判断はできません。
静岡県の入試では、内申点と学力検査を単純に足して合否を決めるわけではないからです。
音楽・美術・保健体育・技術家庭の実技教科で評価を高めるための観察ポイントや提出物の工夫については、実技4教科における内申点の付け方と評価基準で詳しく解説しています。
内申点計算で間違えやすい3つのポイント

進路相談で実際に見られる間違いは、大きく3つに分けられます。
| よくある誤解 | 間違った計算 | 正しい考え方 |
|---|---|---|
| 中1〜中3を全部足す | 31+33+35=99点 | 入試用の評定は中3の対象時期を確認 |
| 主要5教科だけを足す | 17点/25点 | 実技4教科も含め9教科で計算 |
| 学調を加える | 内申点+学調155点 | 学調と内申点は別の数字 |
中1から中3までの評定を全部足してしまう
相談で見られたのが、「3年間分を足す」という間違いです。
例えば、
- 中1:31点
- 中2:33点
- 中3:35点
だから「内申点99点」と考えてしまうケースです。
静岡県の調査書では、中学校卒業見込み者について第3学年の評定を記載するため、このような3年間の単純合算はしません。 (静岡県公式ウェブサイト)
この例なら、確認すべき入試用の評定合計は中3の35点/45点です。
中1・中2の評定が低かったからといって、その数字がそのまま45点満点の内申点に持ち越されるわけではありません。

主要5教科だけで計算してしまう
もう一つ多いのが、国語・社会・数学・理科・英語だけを足すケースです。
例えば、
- 主要5教科:17点
- 実技4教科:13点
なら、
17+13=30点
が9教科の評定合計です。
5教科の17点だけを「自分の内申点」と考えると、実際の45点満点の評定合計とは大きくズレます。

学調の点数を内申点に加えてしまう
「学調で155点だったので、それを内申点に足しますか?」という相談もあります。
学調と内申点は分けて考えてください。
静岡県公立高校の共通枠で選抜資料になるのは、学力検査・調査書・面接です。
令和9年度の入試学力検査は国語・数学・英語・社会・理科の5教科で、各50点、合計250点満点です。
調査書の9教科評定45点とは別の資料として扱われます。
内申点45点、学調の得点、入試本番の学力検査250点は、別々の数字として管理しておくと混乱しません。
計算した内申点は高校入試でどう使われる?

ここは静岡県の高校受験で特に誤解しやすい部分です。
内申点45点+学力検査250点=295点として、単純に上から合格させる方式ではありません。
令和9年度入試も、一般選抜では「学校裁量枠」と「共通枠」の2つを設け、最初に学校裁量枠、続いて共通枠の順に選抜します。
学校裁量枠と共通枠の違い
| 選抜枠 | 基本的な考え方 | 主な選抜資料 |
|---|---|---|
| 学校裁量枠 | 高校・学科ごとに重視する観点を設定 | 調査書・学力検査・面接など |
| 共通枠 | 県共通の手順で段階的に選抜 | 学力検査・調査書・面接 |
学校裁量枠を設定する場合、その人数は原則として募集定員の50%以下で、学校・学科ごとに重視する内容が異なります。
令和9年度の各校の概要も静岡県教育委員会から公表されています。
共通枠では3段階で選抜される
令和9年度の静岡県教育委員会資料では、共通枠は3段階で進みます。
| 段階 | 基本的な選抜方法 |
|---|---|
| 第1段階 | 9教科評定合計の上位から対象者を決め、その中から学力検査上位者を選ぶ |
| 第2段階 | 第1段階合格者を除き、調査書の評定以外の記載事項や面接などを見る |
| 第3段階 | 残った受験生を調査書・学力検査・面接で総合的に審査する |
第1段階では、まず調査書の9教科評定合計の上位から共通枠定員までを対象者とし、その中から学力検査5教科の得点上位75%程度を合格者とするのが基本です。
その後、第2段階で10%程度、第3段階で15%程度を選抜する流れが示されています。
学校裁量枠の有無などによって実際の人数は変わるため、割合だけで自分の合否を判断せず、当日点や面接対策も含めて総合的に対策を進めることが大切です。
学校裁量枠では内申点の見られ方が高校ごとに違う
学校裁量枠では、「45点中何点なら合格」という共通基準があるわけではありません。
学校によって、
- 9教科の学習成績
- 特定教科や5教科の学習成績
- 文化的・体育的活動
- 学科への適性
など、重視する観点が異なります。
そのため、同じ内申点35点でも、志望校・学科が変われば見方も変わります。
2027年度入試の学校裁量枠については、静岡県教育委員会が各校の「重視する観点及び選抜方法」を公開しています。
志望校が決まったら必ず確認しましょう。

内申点だけで合格可能性を決めない
内申点を計算したあと、保護者からよく聞かれるのが、
「この点数なら、どの高校に行けますか?」
という質問です。
ここで「内申点35点=○○高校」と一対一で決めてしまうのはおすすめできません。
見る順番は、
内申点を正しく出す → 志望校の参考データを見る → 学校裁量枠・共通枠を確認する
です。
内申点は重要ですが、静岡県教育委員会自身も、共通枠では学力検査・調査書・面接を選抜資料として使うと説明しています。
調査書だけが重視されるわけではありません。
静岡県の主要高校|内申点の参考目安を見るときの注意点

「静岡県高校入試 内申点目安」「静岡県公立高校 内申点一覧」と検索する人も多いでしょう。
ただし、静岡県教育委員会は高校ごとの「合格内申点」や「足切り点」を公表していません。
そこで参考になるのが、民間の模試データや実際の合格者データです。ただし、これらは公式な合格基準ではありません。
2026年度入試の合格者データ例
以下は、進研ゼミ高校入試情報サイトが2026年度入試の合格者から集めたアンケートに掲載している中3の内申点例です。
| 高校・学科 | 掲載された中3内申点の例 |
|---|---|
| 静岡高校 普通科 | 41〜45点 |
| 静岡東高校 普通科 | 37〜44点 |
| 静岡市立高校 普通科 | 33〜34点 |
| 清水東高校 普通科 | 43〜45点 |
| 浜松北高校 普通科 | 39〜45点 |
| 浜松南高校 普通科 | 36〜39点 |
| 沼津東高校 普通科 | 39〜41点 |
| 韮山高校 普通科 | 40〜45点 |
この表は合格者全体の最低点・平均点・ボーダーではありません。進研ゼミに報告された合格者の一部の事例を整理したものです。母数も高校によって異なるため、「この範囲なら合格」「下なら不合格」という使い方はできません。
内申点30点ならどう考える?
内申点30点だったとしても、
30点だから○○高校まで
と機械的に決める必要はありません。
確認するのは次の4点です。
- □ 9教科45点満点で正しく計算できているか
- □ 参考にした高校別データの年度・出典は何か
- □ 志望校に学校裁量枠があるか
- □ 共通枠で自分の内申点と学力検査をどう考えるか
仮に参考データが35点前後の高校を考えているとしても、「内申5点差だから学力検査で5点多く取ればよい」という計算はできません。
内申点と学力検査は単純加算ではないからです。
自分の内申点30点が全国的・一般的にどの程度のポジション(平均値や偏差値の目安)に位置するのか確認したい場合は、中学生の内申点平均や偏差値との関係性に関する解説も参考にしてみてください。
内申点を上げたいときは観点別評価も確認する

内申点を確認して「もう少し上げたい」と思ったら、5段階評定の数字だけを見るのではなく、観点別学習状況にも目を向けてください。
静岡県の調査書には評定とは別に、
- 知識・技能
- 思考・判断・表現
- 主体的に学習に取り組む態度
の3観点を記載する欄があります。令和9年度向けの調査書様式でも確認できます。▶【文部科学省】学習評価の考え方
「4だからあと少しで5」とは限らない
進路相談では、「評定4なら少し頑張れば5になりますか?」と聞かれることがあります。
ここで見るべきなのが観点別評価です。
同じ「4」でも、どの観点が評価され、どこに改善の余地があるかは生徒によって違います。
| 観点 | 見直す例 |
|---|---|
| 知識・技能 | 基礎問題、用語、計算、技能など |
| 思考・判断・表現 | 記述、説明、考え方を問う課題など |
| 主体的に学習に取り組む態度 | 学習への取り組み、課題への向き合い方など |
ただし、「提出物を出せば必ず4から5になる」「授業で発言すれば内申が上がる」と単純化はできません。
評価の基準を確認したいときは、通知表の観点別評価を見たうえで、学校の先生に「どの部分を改善するとよいか」を具体的に聞く方が確実です。
実技4教科も同じように確認する
実技4教科だから評定を上げやすいとは限りません。
一方で、9教科45点満点のうち20点分を占めるため、見落とすこともできません。
主要5教科だけに目を向けず、9教科の評定と観点別評価を並べて、「どの教科のどの観点に改善余地があるか」を確認しましょう。
観点別評価の仕組みを理解したうえで、日々の授業態度や定期テスト対策を具体化したい方は、中学生向けの内申点の上げ方と評価の仕組みで手順をチェックしてみましょう。
内申点を計算したあとに確認する3ステップ

内申点を出したら、数字を眺めて終わりにしないことが大切です。
ステップ1:45点満点で正しく計算できているか確認する
中3の対象となる評定、9教科、45点満点の3点をもう一度確認します。
ステップ2:参考データは「合格基準」ではなく材料として使う
高校別の内申点データを見る場合は、年度と出典を確認します。
過去の合格者データは参考になりますが、翌年度も同じ内申点で合格できるとは限りません。
ステップ3:志望校の最新の選抜方法を確認する
最後は必ず静岡県教育委員会や志望校の資料を確認します。
2027年度(令和9年度)入試については、学校裁量枠で重視する観点や選抜方法がすでに公表されています。 (静岡県公式ウェブサイト)
「内申点はいくつか」だけではなく、
自分の内申点が、志望校の選抜のどこで使われるか
まで確認できれば、次に何をすべきかが見えやすくなります。
【Q&A】静岡県の内申点でよくある質問

静岡県の内申点計算や入試での扱われ方について、保護者や受検生から頻繁に寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。
Q.二期制の中学校ではいつの成績が使われる?
2学期制についても、「後期仮評定」という言葉だけで判断しない方が安全です。
静岡県の調査書記載要領では、2学期制の学校も12月末までの学習状況について評定を記入するとされています。
自分の学校で受験用の評定をいつ知らせるかは、中学校へ確認してください。

Q.欠席日数や部活動実績は45点に加算される?
45点満点の内申点(評定)には直接加算はされません。
45点はあくまで9教科の5段階評定の合計です。
調査書には評定とは別に、欠席等の状況、特別活動、諸活動などを記載する欄があります。
令和9年度の調査書様式でも、それぞれ別項目になっています。
ただし、「45点に入らない=入試で一切見られない」という意味ではありません。
共通枠の第2・第3段階や学校裁量枠では、調査書のほかの記載事項が選抜資料となる場合があります。

Q.内申点が目安より低くても受験できる?
「民間サイトの内申点目安を下回った」という理由だけで出願できなくなるわけではありません。
令和9年度の静岡県教育委員会資料でも、調査書だけが重視されるわけではなく、共通枠では学力検査・調査書・面接を使って段階的に選抜します。
ただし、内申点は第1段階の対象者を決める材料になるため、志望校選びでは軽視できません。

Q.内申点が低くても当日点で補える?
「内申点が1点低ければ当日点を何点増やせばよい」という換算はできません。
共通枠は単純加算方式ではなく、第1〜第3段階で選抜するからです。
第1段階だけで合格者全員が決まるわけではありませんが、学校・学科や倍率によって状況は変わります。
「逆転できる」「できない」を内申点だけで断定せず、最新の選抜方法と学力検査の実力を合わせて判断してください。

Q.静岡県の公立高校入試は点数開示できる?
できます。
直近の令和8年度入試では、一般選抜について面接・学力検査・学校独自選抜資料の結果が、受験生本人への情報提供の対象とされていました。
令和8年度は4月1日から4月30日までが請求期間でした。
年度によって手続きや日程が変わる可能性があるため、受検年度の静岡県教育委員会資料を確認してください。
まとめ:静岡県の内申点の計算方法|9教科45点満点と対象学年を解説

静岡県の内申点計算で覚えておきたいこと
静岡県の公立高校入試で確認する9教科評定は、中学3年生の第2学期末までの学習状況をもとに、9教科×5段階=45点満点で考えます。
中1・中2を足したり、主要5教科だけで計算したり、学調の点数を加えたりしないよう注意してください。
特に押さえておきたいのは次の流れです。
中3の対象となる評定を確認 → 9教科を合計 → 45点満点で把握 → 志望校の選抜方法を確認
計算後は「何点だったか」だけで志望校を決めない
内申点は大切ですが、静岡県の一般選抜は内申点だけで決まりません。
学校裁量枠と共通枠があり、共通枠でも学力検査・調査書・面接を使って段階的に選抜します。
高校別の内申点データを見る場合も、「合格ライン」と決めつけず、年度・出典を確認したうえで参考材料として使いましょう。
そして最後は、志望校について公表された最新の学校裁量枠・共通枠の選抜方法を確認する。
ここまで行って初めて、計算した内申点を高校受験に正しく活かせます。
執筆者プロフィール

※この記事は、進路アドバイザー資格を持つ朝倉美緒が執筆しています。高校受験や学校選び、内申点対策に関する知識をもとに、進路選びに役立つ情報を記事に反映しています。
朝倉美緒は、高校受験や学校選び、内申点対策について、生徒や保護者の進路相談に役立つ情報をわかりやすく整理・解説しています。
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