
※この記事には一部PRが含まれます。
都立高校の入試でESAT-Jが使われることは分かっていても、「発音を練習すればいいのか」「Partごとに何をすればいいのか」「有料講座や模試まで必要なのか」と迷う方は少なくありません。
ESAT-J対策の中心は、発音だけを磨くことではありません。
問題形式と採点基準を知り、限られた時間の中で、相手に伝わる英語を話す練習をすることです。
この記事では、都立入試での扱いを最初に整理したうえで、Part A〜Dの対策、公式問題と録音を使った家庭学習まで具体的に解説します。
※制度・試験仕様は2026年9月時点の「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱」と「令和8年度ESAT-J YEAR 3実施要項・採点基準・公式サンプル問題」をもとに確認しています。
年度により日程や運用が変わるため、受験年度の東京都教育委員会の最新情報も確認してください。
記事のポイント
- ESAT-Jの配点と入試での使われ方が分かる
- Part別のつまずきと対策が分かる
- 公式問題と録音で自宅対策できる
- 必要な対策量と有料講座の判断ができる
ESAT-J YEAR 3は都立高校入試でどう使われる?

中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J YEAR 3)は、中学3年生を対象に、中学校で学んだ英語を使って「話すこと」の力を測るテストです。
まず、都立高校入試で結果がどのように扱われるのかを整理します。
結果はA〜Fを20〜0点に換算して加算する
ESAT-J YEAR 3の結果は、A〜Fの6段階で示されます。
都立高校入試で活用する場合は、次のように点数化されます。
| 評価区分(グレード) | 換算点 |
|---|---|
| A | 20点 |
| B | 16点 |
| C | 12点 |
| D | 8点 |
| E | 4点 |
| F | 0点 |
令和9年度入試要綱では、学力検査の得点と調査書点の合計を1,000点満点とし、そこにESAT-Jの換算点20点を加えた1,020点を「総合得点」としています。
全日制では学力検査と調査書点の比率は原則7:3ですが、学科や学校によって例外があります。
そのため、一般的な全日制・7:3の場合は、
学力検査700点+調査書点300点+ESAT-J 20点=1,020点
という構成になります。
ESAT-Jの配点だけを見ると、総合得点に占める割合は大きくありません。
AからB、BからCというように、評価が1段階変わると入試上の換算点は4点変わります。
「20点だから対策しなくてよい」と決めるのではなく、受験勉強全体とのバランスを見ながら必要な準備をすることが大切です。
ESAT-Jだけでなく、学力検査・調査書点を含めて都立高校入試の合否がどう決まるのか確認したい方は、都立高校入試の仕組み|一般入試の合否の決まり方・出願・日程を解説で詳しく解説しています。
第一次募集・分割前期募集で結果が使われる
ESAT-Jの結果は、第一次募集・分割前期募集で活用されます。
すべての学校・選抜で一律に20点が加算されるわけではありません。
原則として、リスニングを含む英語の学力検査を課す学校で活用され、エンカレッジスクール、チャレンジスクール、英語学力検査を実施しない学校などは対象外です。
令和9年度入試要綱でも、点数化したスピーキングテスト結果は、原則として英語の学力検査を実施する都立高校で選考に用いるとされています。
志望校での扱いは、受験年度の入学者選抜実施方法まで確認するのが確実です。
推薦入試ではESAT-J結果を選考に使わない
推薦に基づく選抜では、ESAT-Jの結果は選考に使いません。
令和9年度入試要綱では、第一次募集・分割前期募集以外の選抜について、調査書にESAT-J結果が記載されていても「選考には使用しない」とされています。
「スピーキングの結果が推薦入試の合否に影響するのでは」と心配している場合は、推薦選抜とは分けて考えてください。
推薦入試後に第一次募集を受験する可能性がある場合は、ESAT-J対策も受験全体の中で準備しておく必要があります。
推薦入試を検討している方は、都立高校の推薦をもらうには?推薦基準・条件と出願までの流れで、推薦を受けるための条件や出願までの流れを確認してください。
ESAT-Jの採点基準から練習の優先順位を決める

対策を始める前に、何が評価されるのかを知っておくと練習の優先順位を付けやすくなります。
発音だけでなく内容・応答・伝わり方を確認する
ESAT-Jは、発音だけを競うテストではありません。
公式の採点基準では、問題に応じた内容になっているか、文法や語彙を使って伝えられているか、発音・話す速さ・間の取り方によって聞き手が理解できるかなどが評価されます。
採点基準には、発音に多少の誤りがあっても、聞き手が十分理解できる場合の評価も示されています。
文法や語彙についても、多少の基礎的な誤りがあっても、内容を十分理解できる場合があります。
ネイティブのような発音そのものを目標にする必要はありません。
実際の指導でも、発音の細かさだけを見るのではなく、
- 質問に合った内容を話しているか
- 時間内に最後まで伝えられるか
- 文法や語彙の誤りで意味が分かりにくくなっていないか
といった点を先に確認していました。
東京都教育委員会の採点基準を録音確認に使う
公式の採点基準を読んだだけでは、「自分の何を直せばよいのか」が分かりにくいことがあります。
家庭学習では採点基準を録音チェックへ置き換えると使いやすくなります。
以下は公式の採点項目そのものではなく、私が指導時に確認していた内容を組み合わせた練習上の目安です。
| 評価するときの主な視点 | 録音で確認すること | できていないときの練習 |
|---|---|---|
| 音声・伝わり方 | 語尾が聞き取りにくくないか、速すぎないか、不自然な間が多くないか | 教科書を意味のまとまりで区切って音読する |
| 文法・語彙 | 疑問文の語順が崩れていないか、時制が途中で変わっていないか | 疑問文や過去形など、止まった部分だけ復習する |
| 内容・応答 | 質問に合っているか、話が途中で終わっていないか | 短い文で最後まで答える練習をする |
指導現場では、生徒に自分の回答を録音してもらい、あとから一緒に聞き返していました。
自分では話せているつもりでも、録音すると「語尾が聞こえない」「思ったより長く止まっている」と気づくことがあります。
なお、「何秒沈黙すると減点」といった一律の基準を東京都教育委員会が示しているわけではありません。録音は、自分の弱点を見つけるための材料として使います。
できない項目から優先して練習量を調整する
すべてを同時に直そうとすると、何を練習しているのか分からなくなりやすいです。
録音した回答を聞いたら、最初に直す課題を1つ決めます。
例えば、疑問文の語順で止まるならPart Bを優先します。Part Cで現在形と過去形が混ざるなら、ストーリーを過去形で話す練習へ絞ります。
実際の指導では、ESAT-Jだけに時間を使いすぎず、5教科の学力検査や内申対策とのバランスを取ることを重視していました。
対策量に迷う場合も、最初から長時間の学習計画を立てる必要はありません。
公式問題を一度解き、止まったPartから必要な練習を追加する方法が現実的です。
Part A〜Dの問題形式と失点しやすいポイント別対策

ESAT-J YEAR 3はPart A〜Dで構成されています。
それぞれの問題形式だけでなく、「なぜ止まるのか」まで知っておくと練習内容を決めやすくなります。
Part A|意味のまとまりを意識して音読する
Part Aは、英文を音読する問題です。
試験形式は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問題数 | 2問 |
| 準備時間 | 各30秒 |
| 解答時間 | 各30秒 |
速く読むことより、英文の意味が聞き手に伝わるように読むことを意識します。
コンマやピリオドだけでなく、意味のまとまりで区切るのがポイントです。
単語を一語ずつ追うより、内容が伝わりやすくなります。
練習するときは、教科書の英文にスラッシュを入れ、意味のまとまりごとに読む方法が使えます。
公式の採点基準では、発音や強勢だけでなく、読む速さや間の取り方も評価の対象です。
多少の発音の誤りがあっても、聞き手が十分理解できるかという視点が示されています。
Part B|短い応答と疑問文の語順を練習する
Part Bは会話の問題で、全5問です。
試験形式は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 質問に答える問題 | 4問 |
| 自分から質問する問題 | 1問 |
| 準備時間 | 質問する1問のみ10秒 |
| 解答・質問時間 | 各15秒以内 |
質問に答える4問には、準備時間がありません。
聞かれた内容を理解し、短い英語ですぐに返す練習が必要です。
実際の指導では、自分から質問する問題で止まる生徒がいました。
日本語の質問文を頭の中で完成させてから英訳しようとして、疑問詞・助動詞・主語の順番が分からなくなるケースです。
「What time does…」「Where can I…」「How can we…」のように、疑問文の出だしをかたまりで口に出す練習をしていました。
長い英文を作ることより、基本的な疑問文をすぐに組み立てられる状態を目指します。
Part C|説明しすぎず時制をそろえて話す
Part Cは、4コマのイラストを見てストーリーを説明する問題です。
試験形式は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問題数 | 1問 |
| 準備時間 | 30秒 |
| 解答時間 | 40秒 |
| 内容 | 4コマの流れを英語で説明する |
実際の指導で見られたのが、絵に描かれた内容を細かく説明しすぎる失敗です。
人物の表情や細かな状況まで日本語どおりに英語へ変えようとして、3コマ目で時間がなくなる生徒がいました。
途中から過去形と現在形が混ざることもあります。
私が指導していたときは、
「1コマにつき、主語+過去形動詞を基本に1文で進める」
というシンプルな考え方を使っていました。
「First」「Next」「Then」「Finally」などを目印にし、細部へ入り込みすぎず、4コマ目まで話を進めます。
これは公式の解答形式ではなく、時間内に内容を整理して最後まで話すための練習方法です。
Part D|簡単な英語で意見と理由を伝える
Part Dは、提示されたテーマについて、自分の意見や理由を英語で話す問題です。
試験形式は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問題数 | 1問 |
| 準備時間 | 60秒 |
| 解答時間 | 40秒 |
| 内容 | 自分の意見と理由や例を英語で伝える |
実際の指導では、難しい意見を考えすぎて止まる生徒がいました。
日本語では言いたいことがあるのに、それを表す英単語が出てこず、準備時間を使い切ってしまうケースです。
そのような場合は、本音の複雑さよりも、自分が知っている英語で理由や例を言える立場を選ぶよう伝えていました。
公式の採点資料でも、Part Dでは自分の意見に加えて、その理由を伝えられているかが評価されます。
難しい語彙を探し続けるより、「easy」「fun」「useful」などの既習語を使い、時間内に自分の考えを最後まで伝えられる形へ切り替えます。
自宅のESAT-J対策は公式問題と録音で進める

専用教材を買う前にできる対策があります。
東京都教育委員会が公開している問題を使い、実際に声を録音する方法です。
東京都教育委員会の公式問題を本番形式で解く
東京都教育委員会は、ESAT-J YEAR 3のサンプル問題や動画、過年度の問題・解答例などを公式サイトで公開しています。
令和8年度のサンプル問題も確認できます。
最初の1回は、評価を予想することよりも「どこで止まるか」を探す目的で使います。
公式動画に合わせて、本番と同じ準備時間・解答時間で取り組んでください。
確認するのは、
- Part Bで質問にすぐ答えられるか
- Part Cを時間内に最後まで説明できるか
- Part Dで意見と理由や例を言えるか
といった点です。
ここで見つかった弱点が、その後の練習内容になります。
▶Tokyo GLOBAL Student Navi「過去の問題・解答例」
録音で声量・語尾・沈黙・答えのずれを確認する
公式問題を解くときは、スマートフォンのボイスメモなどで自分の回答を録音します。
指導では、録音した音声について主に次の点を確認していました。
- 自分の声が聞き取りにくくなっていないか
- 文末や語尾が小さくなっていないか
- 長く止まっている部分がないか
- 質問と違う内容を答えていないか
- 時制や疑問文の語順が途中で崩れていないか
録音する目的は、発音の良し悪しだけを判定することではありません。
「自分はどこで止まるのか」を本人が把握することに意味があります。
1点だけ修正してもう一度録音し比較する
録音を聞いて課題を見つけたら、一度に全部を直そうとしません。
次の4段階で進めます。
- 公式問題を解いて録音する
- 音声を聞いて課題を1つ見つける
- その1点だけを修正して言い直す
- もう一度録音して前後を比べる
例えばPart Cなら、「今回は時制だけをそろえる」と決めます。
Part Bなら、「疑問文の最初の3語を迷わず言う」と課題を絞ります。
この方法は、実際の指導でも使っていました。1回解いて終わりにせず、同じ問題で修正前と修正後を聞き比べるのがポイントです。
Part Aは学校教科書の音読も練習に使う
Part Aのために、必ずしも専用教材を増やす必要はありません。
実際の指導では、学校の英語教科書を使った短時間の音読も取り入れていました。
5分程度を目安にしたこともありますが、これは全員に共通する適正時間ではありません。
英文を意味のまとまりで区切り、
- どこで間を取るか
- 読む速さが不自然になっていないか
- 相手が聞いて内容を追えるか
を意識して音読します。
学校で学んだ英文を使えるため、ESAT-J対策だけの学習時間を大きく増やしにくい方法です。
ESAT-J対策はいつから?5教科を圧迫しない進め方

ESAT-Jだけに長時間を使えばよいわけではありません。
都立高校入試では、学力検査や調査書点も選考の中心です。
スピーキングの弱点に応じて、必要な分だけ練習する考え方が合っています。
ESAT-Jはスピーキング対策ですが、都立入試では筆記の英語対策も並行して進める必要があります。
都立入試英語の対策|時間配分と長文で失点しない勉強法では、長文読解やリスニング、時間配分を含めた学力検査の英語対策を解説しています。
早い時期は短い音読と応答練習を習慣にする
中3の早い時期から、ESAT-J専用の長時間学習を組む必要はありません。
日常の英語学習の中で、教科書音読や短い応答を声に出す習慣を作っておきます。
特に、英語を読む・書く学習だけが中心になっている場合は、習った表現を口に出す時間を少し加えるだけでも、後の本番形式練習へつなげやすくなります。
何分練習すべきかは一律ではありません。定期テストや5教科の基礎学習を圧迫しない範囲で続けます。
直前期は公式問題の通し練習へ切り替える
本試験が近づいたら、Partごとの練習だけでなく、Part AからDまでを続けて解く時間を作ります。
令和8年度のESAT-J YEAR 3は、本試験が2026年11月22日、追・再試験が12月13日に予定されています。
直前期の目的は、新しい教材を増やすことではありません。
問題の切り替わり方や準備時間、解答時間を体験し、公式問題の流れの中でも普段どおり話せるかを確かめます。
対策時間は公式問題で見つけた弱点から決める
実際の指導では、ESAT-Jだけに時間を使いすぎず、5教科の学力検査や内申対策とのバランスを取ることを重視していました。
対策量は、公式問題を解いた結果から考えます。
例えばPart A〜Dをおおむね時間内に答えられるなら、毎日長時間の専用対策を追加する必要性は高くありません。
反対に、
- Part Bの質問で毎回止まる
- Part Cを最後まで話せない
- Part Dで何を言えばよいか思いつかない
といった弱点がある場合は、そのPartへ絞って練習量を増やします。
ESAT-Jだけを特別扱いするのではなく、現在の弱点に必要な分だけ時間を使うという考え方が基本です。
本番で頭が真っ白にならないESAT-Jの環境対策

英語そのものは答えられても、録音する形式になると緊張する生徒もいます。
教室長時代には、「マイクを前にすると頭が真っ白になる」「周囲が話し始めると焦る」という相談が実際にありました。
マイクや端末を意識した録音練習を取り入れる
令和8年度のESAT-J YEAR 3も、タブレット端末等を使って受験する方式です。
普段、英語を紙に書く勉強ばかりしていると、機器に向かって声を録音するだけでも緊張する場合があります。
自宅では、スマートフォンのボイスメモを使って公式問題へ答えるだけでも構いません。
「誰かに向かって話す」のではなく、「機器に向かって決められた時間内に話す」感覚へ少しずつ慣れておきます。
周囲の音が気になっても回答を続ける練習をする
教室長時代には、「周囲が話し始めると焦る」という相談もありました。
最新年度の公式資料から、「同じ教室の受験者全員が同じタイミングで一斉に発話する」とまでは確認できません。
会場の音環境を決めつけて対策する必要はありません。
周囲の音が特に気になる生徒なら、テレビや家族の生活音が少しある場所で公式問題に答えてみる方法もあります。
これは東京都教育委員会が指定している練習方法ではなく、本番環境への不安が強い生徒に対して行う練習の一例です。
実際の指導では、模試や練習会を英語力の確認だけでなく、普段とは違う環境で話す経験として使うこともありました。
本番環境は東京都教育委員会の最新案内で確認する
使用機器や受験上の注意事項は、過去のブログや体験談ではなく、その年度の公式案内を優先してください。
令和8年度については、東京都教育委員会のESAT-J特設ページに実施要項、採点基準、サンプル問題などが掲載されています。
当日の細かな運用は、最新の受検案内が配布されたら改めて確認するのが安全です。
過年度の情報をもとに、マイクの位置や禁止事項などを自己判断で決めないようにしてください。
ESAT-Jを受けない・受けられない場合の入試上の扱い

体調不良などで受験できない場合と、正当な理由や所定の手続がないまま受験しない場合では、入試上の扱いが異なります。
やむを得ず受験できない場合は所定の申請を確認する
病気などで本試験を受けられず、追試験を希望する場合は、年度ごとの実施要項に定められた手続が必要です。
令和8年度は、本試験が11月22日、追・再試験日が12月13日です。
追試験の受験申請には保護者用マイページが使われます。
申請に必要な書類や期限も定められています。
発熱などで受験できない場合は、「あとから自動的に救済される」と考えず、最新の実施要項に沿って所定の手続を進めてください。
条件を満たす不受験者は仮の結果で扱われる
本試験や追試験を受験できなかった場合でも、所定の条件を満たし、結果活用に関する措置の対象として認められた受検者などには、「仮のスピーキングテスト結果」を算出する仕組みがあります。
令和9年度入試要綱では、不受験者について英語学力検査の得点をもとに一定範囲の受検者を集計し、そのESAT-J結果を点数化した平均値から仮の結果を求めます。
対象となる不受験者が入試で不利にならないよう取り扱うための制度です。
単に欠席しただけで自動的に仮の結果が付くわけではありません。
必要な申請・承認の対象になっているかが重要です。
申請対象外で受験しない場合は加点されない
所定の対象条件に該当せずESAT-Jを受験しなかった場合は、「仮のスピーキングテスト結果」は算出されません。
その場合、ESAT-Jによる加点はありません。
令和9年度入試要綱にも、対象となる不受験者に該当しない場合は仮の結果を算出せず、加点しないことが明記されています。
したがって、「受けなくても自動的に別の点が付く」と考えるのは避けてください。
体調不良などやむを得ない事情が生じたときほど、学校からの案内と東京都教育委員会の最新要項を確認し、必要な手続を行うことが大切です。
【Q&A】ESAT-J対策でよくある質問

ESAT-Jの対策を進める中で、受験生や保護者が気になりやすい質問をまとめました。
発音や文法ミスの採点への影響、有料講座の必要性や結果の確認時期など、気になる疑問を解消しておきましょう。
Q. 発音が苦手だと点数は取れませんか?
A. 発音が完璧でなければ評価されない、という採点基準ではありません。
公式の採点基準では、発音に多少の誤りがあっても、聞き手が十分理解できる場合の評価が示されています。
発音だけでなく、話す速さや間の取り方も含め、相手に内容が伝わるかが見られます。
ネイティブのような発音を目指すことより、聞き手が内容を追える話し方を優先してください。
Q. 文法を間違えたら大きく減点されますか?
A. 軽い文法ミスが一つあっただけで、大幅に評価が下がると一律に決まっているわけではありません。
採点基準では、文法や語彙に多少の基礎的な誤りがあっても、聞き手が十分理解できる場合の評価が示されています。
評価するための十分な量の発話がない場合は「グレードなし」となる基準もあります。
完璧な英文を頭の中で作ろうとして長く止まるより、学習した基本表現を使って、質問に沿った内容を伝える練習を優先するとよいでしょう。
Q. 模試や有料講座を受けないと不利ですか?
A. 模試や有料講座を受けていないこと自体が、都立高校入試の選考で不利になるわけではありません。
教室長時代、保護者から「有料講座や外部模試まで必要ですか」という相談は実際にありました。
最初から申し込むのではなく、まず公式問題を使って、
- 時間内に最後まで答えられるか
- 自分の録音から弱点を見つけられるか
- 機器に向かって話すと止まってしまわないか
を見てから考える方法があります。
自宅で公式問題と録音を使い、自分で修正できるなら、追加対策を急いで増やす必要はありません。
周囲の音や会場形式への不安が強い、録音を聞いてもどこを直せばよいか分からないという場合は、模試や練習会を経験する選択肢があります。
Q. ESAT-Jの結果はいつ・どこで確認できますか?
A. 令和8年度の本試験受験者は、令和9年1月6日に保護者・生徒用マイページで結果を確認できます。
個人レポートは1月18日に学校宛てに送付される予定です。
追・再試験を受験した場合は、1月22日にマイページへ結果が掲載され、1月28日に個人レポートが学校宛てに送付されます。
日程は年度ごとに変わる可能性があるため、次年度以降は東京都教育委員会の最新案内を確認してください。
一人ではスピーキングの弱点を判断しにくい場合は、オンラインで英語を見てもらう方法もあります。
公式サイトで講師を検索して、
自分に合う先生を選べます!
↓↓↓
マナリンクの資料請求はこちらから
まとめ:都立高校入試の英語スピーキング対策|ESAT-Jの採点基準と勉強法

記事の重要ポイント
ESAT-J YEAR 3は、都立高校入試で活用される英語スピーキングテストです。
結果を選考に使う場合はA〜Fの6段階を20〜0点に換算しますが、対象となる学校・選抜には条件があります。
対策で見るべきなのは、発音だけではありません。
問題に合った内容を、学習した文法や語彙を使い、限られた時間内に相手へ伝えられるかがポイントです。
指導現場では、Part Bで疑問文の語順が作れず止まる、Part Cで細かく説明しすぎて時間切れになる、Part Dで難しい単語を探して話せなくなる、といったケースがありました。
難しい英語を増やす前に、自分が止まる部分を見つけて修正することが対策の出発点です。
迷ったときの判断基準と次の行動
何から始めればよいか迷っている場合は、東京都教育委員会が公開している公式問題を1回解いてください。
そのとき、自分の回答をスマートフォンなどで録音します。
聞き返したら、
- どのPartで止まったか
- 質問に合った内容を答えているか
- 時制や疑問文の語順が崩れていないか
- 時間内に最後まで話せたか
を見ます。
弱点が少なければ、5教科や内申対策を優先しながら短い練習を続けます。
弱点がはっきりしている場合は、そのPartだけに絞って「録音→1点修正→再録音」を繰り返してください。
ESAT-Jだけに時間をかけるのではなく、公式問題で現在地を知り、自分に必要な対策量を決めることが、受験全体とのバランスを保つうえで大切です。
ESAT-Jだけでなく、5教科全体で何から勉強するか優先順位を整理したい方は、都立高校入試対策は何から始める?5教科の勉強法と進め方で、受験勉強全体の進め方を確認してください。
執筆者プロフィール

※この記事は、進路アドバイザー資格を持つ朝倉美緒が執筆しています。高校受験や学校選び、内申点対策に関する知識をもとに、進路選びに役立つ情報を記事に反映しています。
朝倉美緒は、高校受験や学校選び、内申点対策について、生徒や保護者の進路相談に役立つ情報をわかりやすく整理・解説しています。
塾オンラインドットコム:公式サイト、公式Instagram
姉妹サイト
高校受験のその先、大学受験を見据えた学習環境をお探しの方には、姉妹サイトの「予備校オンラインドットコム」が役立ちます。
高校生向けの勉強法や志望校選びのポイントなど、役立つ情報を幅広く発信しています。ぜひ、あわせて参考にしてください。
▶大学受験対策なら!予備校オンラインドットコム