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算数の文章問題が解けないときは、式の立て方を教える前に、子どもがどこで手を止めているかを確認することが大切です。
計算はできるのに文章問題でつまずく生徒には、次のような様子が見られます。
- 問題文の数字や特定の言葉だけを見て式を決める
- 状況を頭の中だけで整理しようとして手が止まる
- 何を求める問題なのか、答えの単位は何かを見失う
学習塾で小学生・中学生の理系科目を指導してきた私の指導経験をもとに、つまずく場所の見分け方、家庭で試せる5つの手順、保護者の声かけを具体的に解説します。
記事のポイント
- 文章問題はつまずく場所を見つける
- 式より先に数字と条件を整理する
- 図や簡単な数で考えやすくする
- 親の声かけで考える力を引き出す
算数の文章問題は式より先につまずく場所を確認する

文章問題が解けないとき、保護者は「どの式を使うのか教えなければ」と考えがちです。
子どもが止まっているのは、式を立てる段階とは限りません。
問題文の読み取りや数量の整理で止まっている場合、式だけを教えても、似た問題になると再び解けなくなります。
文章問題に限らず、算数全体の基礎固めや学習習慣を見直したい場合は、「小学生の算数勉強法と家庭で苦手をやり直す手順」で家庭学習のベースを整えておきましょう。
文章問題は「読む・整理する・式にする・見直す」の順で考える
文章問題を解く流れは、大きく次の4段階に分けられます。
- 問題文を読む
- 条件や数量の関係を整理する
- 計算方法を選んで式にする
- 答えと単位を見直す
指導するときは、式が正しいかだけでなく、この4段階のどこで手が止まったかを確認していました。
複数の段階でつまずいていることもあります。そのため、最初から順番に確かめると、必要な対策を見つけやすくなります。

計算はできても式が立てられない3つのつまずき方
指導現場では、文章問題で次のようなつまずき方が見られました。
数字と特定の言葉だけで式を決める
文章問題が苦手な子には、問題文の意味を考える前に、目に入った数字や言葉だけで式を決めてしまうことがあります。
例えば、次のような解き方です。
- 「あわせて」を見たら足し算にする
- 「のこり」を見たら引き算にする
- 出てきた数字をとりあえず計算する
この状態では、文章の場面ではなく、特定の言葉だけを手がかりに式を選んでいます。
正解していても、「どうしてこの式にしたの?」と聞いて理由を説明できない場合は、数字や言葉だけで判断していないか確認してみてください。
頭の中だけで整理しようとして手が止まる
文章問題に出てくる情報が増えると、頭の中だけでは整理できず、途中で手が止まってしまうことがあります。
例えば、次のような様子が見られます。
- 登場人物が増えると誰の数字か分からなくなる
- 数字が3つ以上出てくると使う数字を選べない
- 問題文を何度も読み返して先に進めない
- 長い文章になると途中で混乱してしまう
この場合は、計算力よりも「必要な情報を整理できているか」を確認します。
頭の中だけで考えさせず、数字と単位を丸で囲んだり、「誰が・何を・いくつ」を簡単に書き出したりして、情報を紙の上に見える形にすることがポイントです。
求めるものや単位を見失う
計算自体はできていても、「何を答える問題だったのか」が途中で分からなくなってしまうことがあります。
例えば、次のような間違いが見られます。
- 人数を聞かれているのに代金を答える
- 長さは合っているのにcmとmを間違える
- 問われていない途中の計算結果を答えにする
- 数字だけを書いて単位をつけ忘れる
この場合は、求めるものを確認しないまま計算を始めている可能性があります。
式を書く前に「何を求める問題?」と確認し、答えを出したあとにも「これは何の数?」と問いかけて、問題文と答えが合っているか見直す習慣をつけることがポイントです。

「国語力不足」と決めつけず止まった段階で対策を選ぶ
文章問題が苦手だと、「国語力が足りないのでは」と考える保護者もいます。
もちろん、問題文を正確に読む力は必要です。ただし、文章を読めていても、数字同士の関係を整理できずに止まることがあります。
例えば、問題文にある「5」を指して、子どもに次のように聞いてみます。
この5は、何を表している数字かな?
「5人の5」「1人5個の5」などと説明できなければ、文章の読み取りに加えて、数字と場面を結び付けられているかも確認します。
文章問題の苦手を一つの原因にまとめず、読む・整理する・式にする・見直すのどこで止まったかを確かめることが出発点です。
文章問題で止まってしまう原因が、手前の計算力や数字の扱いに不安があることなら、まずは1日5分〜10分の基礎ドリルで計算の抵抗感をなくすことが先決です。
お子さまの性格や学年に合った使いやすい教材を探したい方は、「小学生の計算力を高めるおすすめ計算ドリル」から無理なく続けられる一冊を選んでみてください。
子どもがどこで止まっているか見抜く6つのチェック

家庭では、次の6項目を順番に確認してみてください。
最初にうまくできなかった場所が、対策を始める目安になります。
【チェック1】問題文を最後まで読んで説明できるか
問題文を読み終えたあと、次のように聞きます。
どんな話だった?
数字だけを答えたり、途中の場面や登場人物を説明できなかったりする場合は、問題文を読み飛ばしている可能性があります。
この段階では、式を立てる練習よりも、文を短く区切って語尾まで読む練習を優先します。
【チェック2】何を求める問題か自分の言葉で言えるか
式を書く前に、次のように聞いてみます。
結局、何を答える問題かな?
すぐに答えられなければ、ゴールを確認しないまま計算を始めている可能性があります。
「必要な箱の数」「残っている人数」など、求める数量を子どもの言葉で説明できるか見てください。
【チェック3】数字と単位の意味を説明できるか
問題文に出てくる数字を指して、次のように聞きます。
この5は何のこと?
「5人の5」「300円の300」まで言えれば、数字と条件を結び付けて読めています。
答えられない場合は、数字と単位をセットで丸く囲み、何を表す数字なのか確認します。
【チェック4】数量の関係を言葉や図で表せるか
次の内容を説明できるか見ます。
- 誰が出てくるのか
- 何をいくつ持っているのか
- 増えたのか、減ったのか
- どちらが多いのか
頭の中だけで整理しようとして手が止まる場合は、丸や点、簡単な絵で紙に書き出させます。
図をきれいに描く必要はありません。数量の関係が見えれば十分です。
【チェック5】計算方法を選んだ理由を説明できるか
正解していても、次のように聞いてみます。
どうして足し算にしようと思ったの?
「あわせてと書いてあったから」としか答えられない場合は、言葉だけで式を決めている可能性があります。
数字が何を表し、どの数量とどの数量を合わせるのかまで説明できるか確認します。
【チェック6】計算結果と単位を見直せるか
答えを出したあと、次のように聞きます。
これは何の数だっけ?
計算は正しくても、人数と代金、個数と箱の数、cmとmなどを取り違えることがあります。
問題文で聞かれている内容と、答えの数字・単位が合っているかを見ます。
6つのつまずきチェック
- □ 問題文を最後まで読める
- □ 何を求める問題か言える
- □ 数字と単位の意味を説明できる
- □ 数量の関係を言葉や図で表せる
- □ 計算方法を選んだ理由を言える
- □ 答えと単位を見直せる
すべてを同時に練習する必要はありません。
最初に「できない」と分かった項目へ戻り、一つずつ確認してください。
算数の文章問題で多い3つの失敗パターンと直し方

ここからは、文章問題で見られやすい失敗と、その場で使える質問を紹介します。
【失敗1】数字と特定の言葉だけで式を決める
「あわせて」と書いてあれば足し算、「のこり」と書いてあれば引き算と、言葉だけで式を選ぶ子がいます。
この場合は、式が正しいかを先に教えるのではなく、数字の意味を聞きます。
- この数字は何を表している?
- 何と何を合わせるの?
- どうして足し算だと思ったの?
文章の場面を説明できれば、キーワードだけで決めた式ではないことを確認できます。

【失敗2】頭の中だけで考えて途中で手が止まる
条件が増えると、何から考えればよいか分からなくなることがあります。
この場合は式を書かせる前に、次の内容だけを紙に出します。
- 登場人物
- 数字と単位
- 増えた量、減った量
- 求めるもの
丸や簡単な絵で構いません。
式まで書けなくても、条件を書き出せたら、状況を整理する段階は進んでいます。

【失敗3】求めるものとは違う答えや単位を書く
例えば、人数を聞かれているのに代金を答えたり、必要な箱の数を聞かれているのに余った個数を書いたりするケースです。
答えを出したあとに、次の2点を確認します。
- 何を求める問題だったか
- 答えの単位は合っているか
「これは何の数?」と聞くだけでも、問題文と答えを照らし合わせるきっかけになります。
式が立てられない子へ家庭で試す5つのステップ

文章問題を解くときは、次の順番で進めます。
- 求めるものに波線を引く
- 数字と単位を丸で囲む
- 文を区切って状況を説明する
- 図や簡単な数へ置き換える
- 答えと単位を見直す
途中で説明できなくなったら、次のステップへ進まず、一つ前へ戻ります。
ステップ1|問題文を読み求めるものに波線を引く
最初に「何を答える問題か」を確認します。
問題文のうち、求めるものが書かれている部分に波線を引かせてください。
式を書く前にゴールを決めておくと、途中で何を求めていたか分からなくなるのを防ぎやすくなります。

ステップ2|数字と単位を丸で囲み文を区切る
問題文に出てくる数字と単位を、セットで丸く囲みます。
長い文章は、意味の区切りごとにスラッシュを入れます。
例:
1箱に6個入ったお菓子があります。/4箱買いました。/お菓子は全部で何個ありますか。
文を区切ると、条件と質問を分けて読みやすくなります。

ステップ3|登場人物と数量の変化を口頭で整理する
丸で囲んだ数字を見ながら、次のように聞きます。
- 誰が出てくる?
- 何がいくつある?
- 増えた?減った?
- 最後に何を聞かれている?
状況を言葉で説明できなければ、式を書く前に問題文へ戻ります。

ステップ4|図や簡単な数字に置き換えて考える
数量の関係が分かりにくい場合は、丸や簡単な絵、テープ図などを使います。
小数、分数、大きな数字で混乱している場合は、次のように簡単な数へ置き換えます。
もし2個だったら、どう考える?
計算を簡単にすることが目的ではありません。
どの数量とどの数量を使うのか、式の形に気づかせるための方法です。

文章題以前に前の学年の計算や特定単元のつまずきが残っていると感じたら、「小学校算数をやり直すための7つの重要単元」まで戻って復習を挟むのが効果的です。
ステップ5|計算後に答えと単位を見直す
計算が終わったら、問題文の問いと答えを照らし合わせます。
- これは何の数?
- 単位はこれで合っている?
- 問題で聞かれたことに答えている?
見直しまでを文章問題の一部として扱います。

5つのステップを例題で確認
次の問題を使って、5つの手順を確認します。
1箱に6個入ったクッキーがあります。4箱買いました。クッキーは全部で何個ありますか。
1. 求めるものに波線を引く
波線を引く部分は、次の箇所です。
クッキーは全部で何個ありますか。
求めるものは「クッキーの全部の個数」、単位は「個」です。
2. 数字と単位を丸で囲む
丸で囲む条件は、次の2つです。
- 1箱に6個
- 4箱
「6」だけでなく、「6個」までセットで囲みます。
3. 文を区切って状況を説明する
1箱に6個入ったクッキーがあります。/4箱買いました。/クッキーは全部で何個ありますか。
子どもには、次のように聞きます。
- 1箱には何個入っている?
- その箱がいくつある?
- 何を求める問題?
「6個入りの箱が4つあり、全部の個数を求める」と説明できれば、状況を整理できています。
4. 図や簡単な数で考える
箱を4つ描き、それぞれに「6個」と書きます。
6個|6個|6個|6個
同じ6個が4つあるため、式は次のようになります。
6×4=24
掛け算に迷う場合は、「1箱に2個だったら、4箱で何個?」と置き換えて考えます。
5. 答えと単位を見直す
計算結果は24です。
問題で聞かれているのはクッキーの個数なので、答えは次のようになります。
答え:24個
「24箱」ではなく「24個」になっているかまで確認します。
このように、一つの問題を「読む・整理する・式にする・見直す」に分けると、子どもがどこで止まっているかを見つけやすくなります。

図が苦手な子は3種類の図を使い分ける

図を嫌がる子には、いきなり線分図を描かせる必要はありません。
理解の段階に合わせて、次の順番で使い分けます。
最初は丸や点・簡単な絵で状況を表す
低学年や図に慣れていない子は、丸や点で個数を表すところから始めます。
例えば、りんごが5個なら、次のように書くだけでも構いません。
○ ○ ○ ○ ○
絵の上手さは必要ありません。
頭の中にある数量を紙へ移すことが目的です。

数量の大小や増減はテープ図で整理する
テープ図は、全体と部分、増えた量、減った量、二つの数量の違いを表すときに使います。
例えば、「8個から3個使った残り」を考える場合は、8個分のテープから3個分を分け、残りの部分を見えるようにします。
小学校の算数では、図を使って数量の関係を表し、式と結び付けて考える学習が行われています。

倍・和差・割合は線分図で関係を表す
数量の関係が複雑になったら、線分図を使います。
線分図は、次のような問題を整理するときに役立ちます。
- どちらが何個多いか
- 一方が他方の何倍か
- 全体のうち何割にあたるか
- 基準となる量はどれか
線分図が難しい場合は、学年にこだわらず、丸やテープ図へ戻って構いません。

道のり・時間・速さが絡む複雑な文章問題の整理や「はじき」の図の使いこなし方は、「小学生の速さ問題を解決する簡単ステップ」で詳しく解説しています。
図はきれいに描かなくても関係が分かればよい
図の目的は、見栄えよく描くことではありません。
数量の関係を紙の上で確認できれば、雑な丸や短い線でも十分です。
「きれいに描いて」と求めるより、「どちらが多いか分かるように描いてみよう」と声をかける方が、図の目的を伝えやすくなります。
| 図の種類 | 向いている問題・使い方 |
|---|---|
| 丸や点・簡単な絵 | 具体的な個数や登場人物を表す |
| テープ図 | 全体と部分、増減、数量の違いを表す |
| 線分図 | 倍、和差、割合、基準量を整理する |
どの図を使うかは、学年だけで決めません。子どもが数量の関係を説明できる図を選びます。

親が式を教えずに考えさせる声かけ

文章問題を一緒に解いていると、保護者も焦り、つい答えや式を先に教えたくなります。
しかし、式を直接伝えると、その問題は解けても、次の問題で同じつまずきを繰り返すことがあります。
答えを聞く質問ではなく、考えた順番を聞く質問へ置き換えてみてください。
「なんで分からないの?」と聞かない
「なんで分からないの?」は、子どもにとって答えにくい質問です。
何が分からないのか自分でも整理できていない場合、黙り込んだり、問題を嫌がったりすることがあります。
代わりに、次のように聞きます。
今、どこで手が止まっているかな?
読む、整理する、式にする、計算するのどこかを一緒に確認できます。

「この数字は何を表している?」と聞く
数字の意味を聞くと、問題文と数量を結び付けているか確認できます。
- この5は、5人?5個?5円?
- この数字は誰の数字?
数字の意味を説明できなければ、式へ進まず、問題文へ戻ります。

「増えた?減った?」と数量の変化を聞く
計算方法を直接聞くのではなく、問題の場面を聞きます。
- 数は増えた?減った?
- 二つを合わせた?比べた?
場面を説明できると、子ども自身が使う計算に気づくきっかけになります。

解けた後は子どもに先生役をしてもらう
問題が解けたら、次のように聞きます。
どうやって解いたのか教えてくれる?
式だけでなく、数字の意味や計算方法を選んだ理由まで説明できれば、考え方を理解できているか確認できます。
説明を嫌がる場合は、数字を指しながら短く答えてもらうだけでも構いません。
| 避けたい声かけ | 言い換え例 |
|---|---|
| なんで分からないの? | 今どこで止まっているかな? |
| ここは足し算でしょ | どうして足し算だと思ったの? |
| もっとしっかり読んで | この数字は何を表している? |
| 早く次の問題をやって | どうやって解いたのか教えてくれる? |
家庭で親が教えようとするとどうしても怒ってしまったり、子どもが心を閉ざしてしまう場合は、プロの力を借りるのも一つの手です。
最近では、算数のつまずきに特化してマンツーマンで教えてくれる[小学生向けおすすめオンライン家庭教師]などを活用するご家庭も増えています。
【学年別】文章問題で壁になりやすい代表単元

文章問題の難しさは、学年が上がるにつれて変わります。
ここでは、指導時に壁になりやすかった代表例を紹介します。
小学1・2年生は「残り」と「違い」を区別する
同じ引き算でも、「残り」と「違い」では場面が異なります。
- 残り:持っていた数から減った分を引く
- 違い:二つの数量を比べて差を求める
「引く」という動作だけで覚えていると、「違い」を求める問題で迷うことがあります。
丸やテープ図を使い、どちらが多く、どれだけ差があるかを見せると整理しやすくなります。

小学3・4年生は余りを条件に合わせて考える
割り算の文章問題では、計算結果の余りをそのまま答えられないことがあります。
例えば、、次の問題です。
4人乗りの車に17人が乗ります。車は何台必要ですか。
17÷4=4あまり1ですが、4台では1人が乗れません。
答えは5台です。
計算結果だけでなく、余った1人を問題の場面でどう扱うかまで考えます。

小学5・6年生は基準となる量を見分ける
割合の問題では、「もとにする量」と「比べる量」を取り違えると、割る順番が分からなくなります。
速さの問題でも、距離・時間・速さのうち何を求めるかを整理する必要があります。
本記事では代表的なつまずきにとどめ、割合や速さの詳しい解き方は、それぞれの単元記事で確認してください。
| 学年帯 | 壁になりやすい代表例 | 家庭で確認すること |
|---|---|---|
| 小学1・2年生 | 残りと違い | 減った場面か、比べる場面か |
| 小学3・4年生 | 割り算の余り | 余った数量をどう扱うか |
| 小学5・6年生 | 割合・速さ | 基準となる量と求めるものは何か |
高学年の文章問題で特に差がつく「割合」の立式や「もとにする量」の判別に迷う場合は、「小学生向け割合のわかりやすい解説と求め方」で単元特有の解き方を整理してみてください。
【Q&A】算数の文章問題で保護者が抱く疑問

算数の文章問題で保護者からよく寄せられる疑問や不安にQ&A形式でお答えします。
Q.文章問題が苦手なのは国語力がないからですか
国語力だけが原因とは限りません。
文章を読めていても、数字と場面を結び付けられない、数量の関係を図や言葉で表せない、計算方法を選んだ理由を説明できない場合があります。
まずは、6つのチェックでどの段階に止まっているか確認してください。

Q.文章問題は何問くらい練習すればよいですか
必要な問題数は、子どもの理解度によって異なります。
問題数を増やす前に、解いた1問について次の内容を説明できるか確認してください。
- 何を求める問題か
- 数字が何を表しているか
- なぜその計算を選んだか
- 答えの単位は何か
説明できない部分があれば、似た問題を増やすより、その段階へ戻る方が効果的です。

Q.子どもが図を描くのを嫌がるときはどうしますか
いきなりテープ図や線分図を描かせず、丸や点を一つ書くところから始めます。
保護者が最初の丸だけ描き、続きを子どもに書いてもらう方法もあります。
図を完成させることではなく、数量の関係を紙へ出すことを目標にしてください。

Q.文章問題の苦手は発達障害や学習障害が原因ですか
文章問題が苦手という事実だけで、発達障害や学習障害と判断することはできません。
家庭で対応を続けても学習上の困りごとが長く続く場合は、在籍校の担任、特別支援教育コーディネーター、市区町村の教育相談窓口へ相談できます。
地域によっては、発達障害者支援センターなどの専門的な相談機関も利用できます。
相談方法や支援内容は地域ごとに異なるため、まずは学校や自治体の窓口へ問い合わせてください。
▶国立障害者リハビリテーションセンター「発達障害者支援センターとは」
まとめ:算数の文章問題を解くコツ|つまずき原因の見分け方と親の教え方

算数の文章問題を解くための重要ポイント
文章問題が解けないときは、式を教える前に、子どもがどこで止まっているかを確認します。
見るべき段階は、次の6つです。
- 問題文を読めるか
- 求めるものが分かるか
- 数字と単位の意味を説明できるか
- 数量の関係を表せるか
- 計算方法を選んだ理由を言えるか
- 答えと単位を見直せるか
すべての練習を一度に行う必要はありません。
最初に手が止まった場所へ戻り、波線、丸囲み、スラッシュ、図、簡単な数への置き換えの中から、必要な方法を一つ試します。
迷ったときの判断基準と次の行動
子どもが文章問題で止まったら、すぐに式を教えず、次のように聞いてみてください。
- 最後に何を聞かれている?
- この数字は何を表している?
- 増えた?減った?
- 図にするとどうなる?
答えられなくなった場所が、戻るべき段階です。
執筆者プロフィール

※この記事は、算数・数学・理科の指導経験が豊富な葛城健吾が執筆しています。学習塾での指導経験をもとに、教育現場の知見を記事に反映しています。
葛城健吾は、学習塾で小学生・中学生を対象に、算数・数学・理科を指導してきました。基礎から応用まで「なぜそうなるのか」を大切にした指導を得意としています。
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