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中学生が内申点を上げるには、定期テストだけでなく、提出物や授業での学習活動、振り返りなども含めて改善する必要があります。
ただし、全部を一度に頑張る必要はありません。
まず通知表の観点別評価を確認し、自分がどこで評価を取りこぼしているのかを見つけることから始めましょう。
①通知表を見る → ②弱い観点を確認 → ③評価材料を確認 → ④改善する行動を1つ決める
本記事は、努力が空回りしていると感じる中学生に最適なガイドです。
記事のポイント
- 通知表は3つの観点別評価で弱点を見つける
- テストだけでなく提出物の中身を見直す
- 点数が高くても上がらない原因を3資料で診断
- 全部頑張らずに改善しやすい項目から始める
中学生が内申点を上げるには?まずやるべきこと

何から手をつければいいか分からないときほど、最初に見るべきは評定の数字ではなく通知表の中身です。
最初に通知表の観点別評価を確認する
内申点を上げたいとき、多くの生徒が「評定が3だったから、とにかく勉強時間を増やす」という対応をとります。
でもこれでは、どこを直せばいいのかが分からないまま時間だけが過ぎてしまいます。
見るべきは、評定そのものではなく、その裏にある3つの評価観点です。
通知表には「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」という3つの評価観点が記載され、それぞれA・B・Cなどの段階で判定されています(表示方法は学校によって異なります)。
この3観点をどう総括して1〜5の評定にするかは、学校ごとの基準に沿って決まります。
評定3という結果だけを見て一喜一憂する前に、3つの観点のどこにB・Cがついているかを確認してみてください。

テストだけでなく提出物・授業での評価も確認する
「内申点はテストの点数で決まる」というのは、非常によくある誤解です。
実際には、定期テストは評価材料のひとつにすぎません。
小テストやワーク、レポート、振り返りシート、授業中の学習活動なども、それぞれの観点の評価材料として使われることがあります。
どの教科で何が重視されるかは学校や教科によって異なるため、「テストで80点取れば評定4」というような一律の基準はありません。
進路相談の現場でも、「テストは平均点以上あるのに評定4がつかない」という相談は珍しくありません。
このケースでは、5段階評定の数字だけを見るのではなく、通知表の観点別評価・定期テストの答案・ワークやノート、振り返りなどの提出物を照合して、どこで評価を取りこぼしているのかを一緒に確認しています。
テストの点数がよいからといって、他の評価材料が十分とは限らない、という前提を持っておいてください。

全部を頑張らず改善余地の大きい項目から始める
内申点対策でつまずきやすいのは、全教科・全項目を一度に頑張ろうとすることです。
限られた時間の中でこれをやろうとすると、結局どれも中途半端になってしまいます。
現在の状態を見ることで、最初に確認すべきポイントが変わります。次の表で整理します。
| 状態 | 最初に確認すること |
|---|---|
| テストの点が低い | 間違え方のパターンと苦手単元 |
| テストは高いが評定が低い | テスト以外の評価材料(提出物・授業活動など) |
| 提出物が多く未完成 | 提出状況と内容の両方 |
| 何が悪いか分からない | 観点別評価と先生への確認 |
この表から分かるのは、「内申点を上げる方法」はひとつではなく、今の自分がどの状態にあるかによって優先順位が変わるということです。
中3の場合は、これに加えて、残された評価機会や志望校までの不足点から逆算して考える視点が必要になります。
中3二学期特有の評価の仕組みについては、別記事「中3二学期の内申点はどう付けられる?一学期との関係と今からできること」で詳しく解説しているので、あわせて確認してみてください。
内申点は何で決まる?3つの評価観点を確認

内申点の元になる評定は、感覚や先生の印象だけで決まるものではありません。
ここでは、評定のベースになっている3つの評価観点の中身を確認します。
3つの評価観点と、それぞれどんな評価材料と結びつきやすいのかを、先に一覧で確認しておきます。
| 評価観点 | 見られる内容の例 | 評価材料の例 |
|---|---|---|
| 知識・技能 | 学習した内容を理解し、活用できるか | 定期テスト、小テスト、実技の基礎技能など |
| 思考・判断・表現 | 自分で考え、根拠をもって説明・表現できるか | 記述問題、レポート、考察、発表など |
| 主体的に学習に取り組む態度 | 粘り強く取り組み、自分の学習を振り返って調整できるか | 振り返りシート、ワークの解き直し、学習活動への取り組みなど |
※実際にどの評価材料が使われるかは、学校・教科によって異なります。▶文部科学省「学習評価及び指導要録の改善等について」
「知識・技能」はテストだけで決まるとは限らない
「知識・技能」と聞くと、定期テストの点数がそのまま反映されると考えがちです。
ただ、実際には小テストや単元テスト、実技教科での基礎的な技能なども、この観点の評価材料に含まれることがあります。
「定期テストで○点取れば評定4」という全国共通の基準はありません。
定期テストの点数だけでなく、学校・教科で定められた評価基準や、ほかの評価材料も踏まえて観点別評価や評定が決まります。
定期テストの対策だけに意識が向きすぎて、小テストや単元テストの準備が手薄になっていないか、一度振り返ってみてください。

高校受験における内申点の関係性と公立・私立での扱いの違いをあらかじめ把握した上で、どの程度内申点に注力すべきかを確認しておきましょう。
「思考・判断・表現」で見られるポイント
「思考・判断・表現」では、知識を使って考えたり、判断した内容を説明・表現したりする力が評価されます。
見られているのは、自分の考えを、根拠を示しながら説明・表現できているかという点です。
数学の証明や説明記述、理科の実験に対する考察、社会の資料読み取りの記述、国語や英語での意見表現などが、代表的な評価場面になります。
ここで評価を落としやすいのは、知識自体は持っているのに、それを「理由づけて説明する」形に落とし込めていないケースです。
答えを合わせることだけでなく、根拠を言葉にして書く練習を意識してみてください。

「主体的に学習に取り組む態度」とは
3つの観点の中で、もっとも誤解されやすいのがこの「主体的に学習に取り組む態度」です。
「手を挙げる回数を増やす」「先生に気に入られるようにふるまう」といった行動で評価が決まる、と考えている生徒や保護者は少なくありません。
文部科学省では、「主体的に学習に取り組む態度」を、①粘り強く学習に取り組もうとする側面と、②その中で自らの学習を調整しようとする側面から評価するとしています。
学校によっては、間違えた問題をやり直しているか、振り返りシートに次の行動につながる内容が書かれているか、といった点が評価材料として扱われることがあります。
進路相談の現場でも、「体育が苦手だから4は無理」「絵が下手だから美術は上がらない」という相談を受けることがありますが、実技の得意・不得意だけで評定が決まるとは限りません。
その教科・学校で実際に何が評価材料になっているのかを確認する視点が必要です。
学校から示されている評価基準を確認したうえで、自分の取り組みがどう記録されているかを見直してみてください。
中学生が今からできる内申点の上げ方7つ

ここからは、実際に今日から取り組める7つの行動を紹介します。
全教科で一気に実践する必要はなく、自分の状態に合うものから始めてください。
- 定期テストは苦手分野を絞って対策する
- 小テストや単元テストも取りこぼさない
- 提出物は期限だけでなく内容も改善する
- 間違い直しで学び直した過程を残す
- 振り返りには次に改善することを書く
- 授業では評価される学習活動に取り組む
- 先生に評定の理由と改善点を確認する
1.定期テストは苦手分野を絞って対策する
テストが返ってきたら、まず失点した問題を次の4つに分けてみましょう。
- 知識不足:用語や公式、英単語などを覚えていなかった
- 理解不足:習った内容や解き方を十分に理解できていなかった
- 記述不足:理由や根拠をうまく説明できなかった
- ケアレスミス:計算ミスや問題の読み違いなどで失点した
原因によって、次にやるべき対策は変わります。
テストが返ってきたら、点数だけを見るのではなく「どこで、なぜ失点したか」を確認してください。
その結果から、次に優先して勉強する内容を決めましょう。

2.小テストや単元テストも取りこぼさない
定期テスト以外にも、小テストや単元テストを「知識・技能」などの評価材料としている学校・教科があります。
漢字テストや計算テスト、英単語テストなどは、範囲が狭く準備しやすい分、「今回はいいか」と後回しにしてしまいがちです。
定期テストだけに意識を向けるのではなく、自分の学校・教科で小テストや単元テストがどのように評価されているかを確認し、取りこぼさないようにしましょう。

3.提出物は期限だけでなく内容も改善する
提出物について、多くの生徒が「期限内に出せば十分」と考えてしまいがちです。
学校や教科によっては、提出したかどうかだけでなく、解き直しや振り返りなど提出物の内容も評価材料になります。
提出前に、次の5つを確認してみましょう。
- 空欄がないか:分からない問題を空欄のままにしていないか
- 丸付けの仕方:解答を丸写しするだけになっていないか
- 間違い直し:間違えた問題をやり直しているか
- 振り返りの内容:感想だけで終わっていないか
- 指定された形式:学校から指示された書き方やフォーマットを守っているか
進路相談でも、「提出したか」だけで判断せず、解き直しや振り返りの内容まで確認しています。
期限内に提出することに加えて、学校・教科で示されている評価方法を確認し、提出物の中身まで見直してみてください。

4.間違い直しで学び直した過程を残す
間違えた問題の直しを、赤ペンで模範解答を書き写すだけで終わらせてしまう生徒は少なくありません。
学校や教科によっては、ワークの解き直しなど、学び直した過程が評価材料として扱われることがあります。
間違い直しをするときは、次の4ステップで整理してみてください。
- 間違えた問題を確認する
- なぜ間違えたのかを書く
例:知識不足、勘違い、計算ミスなど - 正しい考え方を自分の言葉でまとめる
- 次に気をつけることを書く
このように整理すると、答えを書き写すだけで終わらず、「なぜ間違えたのか」「次はどうするのか」まで振り返ることができます。
間違い直しの方法がそのまま評定に反映されるとは限りません。
学校・教科の評価基準や提出物の指示を確認したうえで、学び直しの方法として活用してください。

5.振り返りには次に改善することを書く
学校や教科によっては、授業やテスト後の振り返りシートが評価材料として使われることがあります。
振り返りを書くときは、感想だけで終わらせず、「何が課題だったか」「次にどう改善するか」まで具体的にすると、自分の学習を見直しやすくなります。
NG例:「難しかったです。次は頑張ります。」
改善例:「英文の語順で間違えたので、次回までに疑問文の並べ替えを3問解き直す。」
このように、振り返りには「できなかったこと+次にすること」を書くのがポイントです。
ただし、振り返りシートの評価方法は学校・教科によって異なります。
まずは学校から示されている評価基準や、先生からの指示に沿って書くことを優先してください。

6.授業では評価される学習活動に取り組む
授業中の評価というと、「たくさん発言すれば評価が上がる」と考える人もいますが、発言回数だけで評価が決まるわけではありません。
大切なのは、学校・教科の評価基準を確認したうえで、授業で求められている学習活動に取り組むことです。
例えば、授業では次のような活動が評価材料になることがあります。
- 課題への取り組み:出された課題にどのように取り組んでいるか
- グループ活動:話し合いや共同作業にどのように関わっているか
- 説明・表現:自分の考えや理由を説明しようとしているか
- 学習の見直し:指摘や振り返りをもとに、自分の考えや取り組みを修正しているか
ただし、どの活動をどのように評価するかは、学校や教科によって異なります。
「とにかく手を挙げる」といった表面的な行動だけを意識するのではなく、自分の学校・教科で示されている評価基準を確認し、授業で求められている学習活動に取り組みましょう。

7.先生に評定の理由と改善点を確認する
「どうしたら5になりますか」という聞き方では、具体的な答えを引き出しにくいことがあります。
有効なのは、改善行動につながる聞き方をすることです。
「次の評価で改善するなら、どの部分を意識するとよいですか?」
「この観点がBなのですが、どこを直すとよいですか?」
このような質問は、先生へのアピールのためではなく、評価の根拠を確認するための行動として使ってください。
評定の理由が分からないまま努力量だけを増やそうとする前に、まず先生に改善点を確認する。
それだけで無駄な回り道を減らせます。
副教科については、実技の得意・不得意だけで評定が決まるわけではなく、その教科で何が評価材料になっているかを学校の基準で確認することが優先です。
実技4教科の評価の仕組みについては、別記事「実技4教科の内申点の付け方|体育・美術・音楽・技家で5を目指す方法」で詳しく扱っています。
評定が上がらない原因を3つの資料で診断する

ここからは、この記事でもっとも伝えたい内容です。
方法を知るだけで終わらせず、自分の場合は何を直せばいいのかを判断できるようにします。
▶国立教育政策研究所「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料
観点別評価から弱い部分を見つける
診断の最初のステップは、評定という数字ではなく、通知表に記載されている観点別評価を見ることです。
「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」のうち、どこが弱いかを確認してください。
進路相談の現場では、この観点別評価の確認を診断の起点にしています。
評定3という結果だけを見るのではなく、その内訳を見ることで、次に何を確認すべきかが絞り込めます。

中学生の内申点平均と高校受験における偏差値の目安を照らし合わせて、現在の自分の立ち位置を客観的に把握しておくと目標が立てやすくなります。
テスト答案から課題を見つける
次に見るのは、テストの合計点ではなく、どこで失点しているかという内訳です。
基礎的な問題で落としているのか、記述問題で減点されているのか、それとも応用問題やケアレスミスが原因なのかによって、対策の方向はまったく変わります。
合計点だけを見て「あと何点必要か」と考えるのではなく、失点の中身に目を向けてみてください。

提出物で評価を逃していないか確認する
3つ目に確認するのが、提出物やワーク、振り返りシートの中身です。
未提出はないか、期限に遅れていないか、空欄が残っていないか、解き直しをしているか、振り返りが具体的な内容になっているか、といった点を確認します。
「期限内に出したかどうか」だけで判断せず、内容面まで見ることが、この診断のポイントです。

3つを照合して次に直すことを1つ決める
観点別評価・テスト答案・提出物の3つを照合すると、自分がどこで評価を取りこぼしているのかが見えてきます。
3つの資料をどう見比べるか、診断の考え方を例で整理します。
実際の評価基準は学校・教科によって異なります。
| 確認した状態 | 次に見る資料 | 考えられる課題 | 優先する行動(例) |
|---|---|---|---|
| 知識・技能が弱い | テスト答案 | 基礎問題での失点 | 定期テストの基礎問題を優先して対策する |
| テストは平均以上だが思考・判断・表現が弱い | 提出物・レポート | 記述の内容が短い | 記述・レポートの内容を見直す |
| テストは高得点だが主体的に学習に取り組む態度が弱い | 提出物・振り返り | 振り返りが毎回一言で終わっている | 学校で求められている振り返り・学習活動の内容を確認する |
自分の状況がどのパターンに近いかを確認したい場合は、次のチェックリストを使ってみてください。
- □ テストで基礎的な問題を落としている
- □ 提出物に空欄が残っている
- □ 間違い直しをせず、答えを写すだけで終わっている
- □ 振り返りが感想だけで終わっている
- □ 観点別評価の意味がよく分かっていない
- □ 評定の理由を先生に確認したことがない
全部を直す必要はありません。当てはまった項目の中から、次に直すものを1つ選んでください。
テストの点数が高いのに評定が上がらない理由

「テストでは平均点以上なのに評定4がつかない」という相談は、進路相談でも実際にあります。
ここでは、その理由を整理します。
テスト以外の評価材料も確認する
テストの点数がよいからといって、それだけで評定が決まるわけではありません。
「知識・技能」の一部はテストで評価されますが、その他の評価材料や、思考・判断・表現、主体的に学習に取り組む態度は、テスト以外の資料で判断されることがあります。
テストの点数に問題がない場合は、テスト以外の評価材料に目を向ける必要がある、という前提を持っておいてください。

提出物を出すだけで終わっていないか確認する
テストで得点できている生徒ほど、「提出物さえ出していれば大丈夫」と考えてしまいがちです。
期限内に提出していても、空欄が残っていたり、解答を丸写ししているだけだったりすると、評価が伸びにくくなることがあります。
テストの点数に自信がある生徒ほど、提出物の中身を見直す価値があります。

振り返りやレポートの内容を確認する
提出物を出していても、振り返りやレポートの中身が「感想」の域を出ていない場合、評価が伸び悩む一因になることがあります。
根拠を示さずに結論だけを書いている、考察が浅い、といった状態がこれにあたります。
知識としては理解できているのに、それを論理的に説明・表現する形に落とし込めていないケースは少なくありません。

理由が分からなければ先生に改善点を確認する
テストの点数に問題がないのに評定が伸びない場合、努力の量を増やす前に、原因を確認することが優先です。
進路相談の現場でも、「平均点以上取れているのに評定が上がらない」という相談を受けた際は、答案と提出物を一緒に確認したうえで、最終的には担当の先生に確認するよう伝えています。
自己判断だけで頑張り続けるのではなく、先生に確認するという行動を選択肢に入れておいてください。
内申点を上げる本当に使える裏ワザとは?

「内申点の裏ワザ」と検索する人は多くいますが、ここでいう裏ワザは、先生に気に入られるような方法のことではありません。
よく言われる裏ワザと、実際の評価制度における判断を対比しておきます。
| よく言われる裏ワザ | 判断 |
|---|---|
| 先生に気に入られる・好かれる | 評価基準とは別の話 |
| とにかく手を挙げる | 挙手の回数だけで評価が決まるわけではない |
| ノートを派手にまとめる | 色の多さだけで評価が上がるわけではない。学校の評価基準を確認する |
| 評価理由を先生に聞く | 改善点の確認として有効 |
| 弱い評価観点に絞って対策する | 限られた時間の使い方として効率的 |
魔法の裏ワザより評価基準を確認する
「これをすれば必ず内申点が上がる」という方法は存在しません。
現在の中学校の学習評価では、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点から学習状況を評価し、その結果を総括して評定を決めます。
具体的な評価方法や評価材料は学校・教科によって異なります。
まず確認すべきなのは「裏ワザ」ではなく、自分の教科・学校で何が評価材料になっているかという点です。

次の評定に必要な改善点を先生に聞く
評価を下すのは担当の先生自身です。
であれば、その先生から直接、次の評価に向けて何を意識すればよいかを聞くことが、効率のよい確認方法になります。
「点数を交渉する」ためではなく、「不足している部分を確認する」ための質問だと考えてください。
先ほど紹介した質問例を参考にしながら、自分の言葉で聞いてみてください。

弱い評価観点に絞って行動を変える
すでにAが取れている観点に時間をかけるより、BからAへ引き上げられる可能性がある観点に時間を使うほうが、限られた時間の使い方としては効率的です。
自分の観点別評価を確認し、改善余地の大きい部分から手をつける。
これがこの記事全体を通じての結論です。

先生へのアピールだけに頼らない
発言回数だけを増やす、先生の前だけ態度を変える、ノートの装飾だけを増やす、といった行動は、評価につながる証拠としては弱いものです。
「中3だから先生が最後に上げてくれるはず」と甘く見積もることなく、冷静に現状を把握することが重要です。
現在の評価制度は、感覚ではなく客観的な記録に基づいてつけられるためです。
見た目の行動を増やすことよりも、評価材料そのものの中身を整えることを優先してください。
内申点を上げたい中学生が避けたい4つの失敗

内申点を上げようと頑張っていても、努力するポイントがずれていると、思うように評価につながらないことがあります。
まずは、次の4つに当てはまっていないか確認してみましょう。
- テストの点数だけで評定を考える
- 提出物を期限内に出すだけで終える
- すべての教科を同じように頑張る
- 先生に好かれることを内申点対策だと考える
当てはまるものがあれば、努力量を増やす前に、内申点対策のやり方を見直してみてください。
テストの点数だけで評定を考える
「テストで高得点を取れば評定も上がる」と考えて、定期テスト対策だけに力を入れるのは避けることが推奨されます。
中学校では「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点から学習状況が評価されます。
定期テスト以外の評価材料が使われることもあるため、テストの点数だけで判断せず、自分の観点別評価も確認しましょう。

提出物を期限内に出すだけで終える
提出物は「期限までに出したから大丈夫」と考えず、学校や教科から示された指示も確認しましょう。
学校・教科によっては、提出の有無だけでなく、解き直しや振り返りなどが評価材料になることがあります。
まずは期限を守ったうえで、空欄や間違い直し、振り返り、指定された形式などに抜けがないか確認してください。

すべての教科を同じように頑張る
内申点を上げたいからといって、すべての教科・項目に同じ時間をかける必要はありません。
現在の評定や観点別評価、これから残されている評価機会を確認すると、優先して改善したい部分が見えてきます。
特に中3で残された期間が限られている場合は、「全部頑張る」ではなく、どの教科のどの観点を優先するかを決めることが重要です。
中3二学期からの考え方については、別記事「中3二学期の内申点はどう付けられる?一学期との関係と今からできること」で詳しく解説しています。

高校受験の内申点はいつの成績が対象になるのかを整理した上で、今どの学年・どの教科の学習に集中すべきかを判断してください。
先生に好かれることを内申点対策だと考える
「先生に好かれれば内申点が上がる」「たくさん手を挙げれば評価される」といった方法を、内申点対策の中心にするのはおすすめできません。
先生と良好なコミュニケーションを取ることと、評価基準に沿って学習に取り組むことは分けて考えましょう。
内申点を上げたいときに確認したいのは、先生にどう見られているかではなく、「自分はどの観点で評価を取りこぼしているのか」「何を改善すればよいのか」です。
分からない場合は、先生に現在の評価の理由や、今後改善すべき点を具体的に確認してみましょう。
内申点対策では、自分の課題を見つけて、テストや提出物の対策を継続することが大切です。
「何から改善すればいいか分からない」「一人では学習計画を続けにくい」という中学生は、オンライン個別指導のトウコベも選択肢のひとつです。
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【Q&A】内申点の上げ方でよくある質問

内申点の上げ方について、生徒や保護者からよく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。
Q.知恵袋の内申点の裏ワザは信じてもいい?
ネット上の体験談を、一律に否定する必要はありません。
ただし、それが自分の学校・教科の評価基準と一致しているかどうかを、判断の軸にしてください。
「○○をすれば必ず上がる」という断定的な書き込みについては、慎重に受け止めることをおすすめします。

Q.中3から内申点を上げるには何を優先する?
「中3だから先生が最後に上げてくれる」という期待だけで様子を見るのは避けたいところです。
残されている定期テスト・提出物・授業内での評価などの機会を確認し、さらに志望校までどの程度内申が不足しているかを踏まえて、改善余地の大きいものから優先することが基本になります。

志望校への合格圏を目指す上では、内申点はどこから高いと言えるのかという評価基準を知り、目標とする高校のボーダーラインと現在の持ち点との差を冷静に計算することが欠かせません。
Q.副教科が苦手でも内申点は上げられる?
実技の出来栄えだけで評定が決まるわけではありません。
音楽・美術・保健体育・技術家庭でも、実技以外の評価材料が扱われることがあります。
どの教科で何が重視されているかは学校によって異なるため、学校から示されている評価基準やシラバス、先生への確認を通じて把握することが大切です。

Q.内申点対策のために本を買う必要はある?
先に参考書や教材を買い足すより、今の自分がどこで評価を取りこぼしているのかを確認することが優先です。
定期テストの基礎的な部分でつまずいている場合は、教科書に準拠した対策教材が助けになることもありますが、提出物や振り返りの内容に課題がある場合は、教材を増やすだけでは解決しません。
まとめ:中学生の内申点の上げ方|今からできる方法と本当に使える裏ワザ

内申点を上げるために重要な4つのポイント
ここまでの内容を、4つのポイントに整理します。
- 評定の数字だけでなく、通知表の観点別評価を確認する
- テスト・提出物・授業のうち、どこで評価材料が不足しているかを見る
- 全部を一度に頑張るのではなく、弱い部分から優先して改善する
- 理由が分からないときは、先生に評定の根拠と改善点を確認する
迷ったら「観点別評価→答案・提出物→次の1つ」の順で確認する
内申点を上げたいときは、やみくもに勉強時間を増やすより、まず今の評価を確認することが大切です。
通知表の観点別評価、テスト答案、提出物という3つの資料を見比べて、自分がどこで評価を取りこぼしているのかを把握してください。
そのうえで、次に改善することを1つだけ決めて、そこから取り組んでみてください。
執筆者プロフィール

※この記事は、進路アドバイザー資格を持つ朝倉美緒が執筆しています。高校受験や学校選び、内申点対策に関する知識をもとに、進路選びに役立つ情報を記事に反映しています。
朝倉美緒は、高校受験や学校選び、内申点対策について、生徒や保護者の進路相談に役立つ情報をわかりやすく整理・解説しています。
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