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通知表を見ながら、「中2・中3のどの評定を使うの?」「135点満点では何点になる?」と迷っていませんか。
神奈川県の内申点は、中2の9教科評定と、中3の9教科評定を2倍した数値を合計して算出します。ただし、計算結果がそのまま合否を決めるS値になるわけではありません。
この記事では、自動計算ツールで内申点を確認したうえで、オール3・オール4の計算例、S値への換算、内申点1点の重さを順番に解説します。
まずは、手元の通知表のどの評定を使うのかを確認し、135点満点の内申点を計算してみましょう。
記事のポイント
- 中2と中3の成績から、135点満点の内申点を自動で試算できます
- 調査書に記載される評定の確認方法が分かります
- 135点満点の内申点がS値へ換算される仕組みが分かります
- 志望校の選考比率から、内申不足を補う当日点の考え方が分かります
【30秒で確認】神奈川県の内申点自動計算ツール

通知表を見ながら、「神奈川県の公立高校入試で使われる内申点は、135点満点中いくつになるのか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
まずは自動計算ツールで入試用内申点を試算し、そのあとで計算方法やS値との関係を順番に整理していきます。
神奈川県公立高校入試|内申点自動計算ツール
中2・中3の9教科評定を選ぶと、135点満点の内申点と100点換算値を自動表示します。
中2・中3とも、調査書に記載される9教科の評定を入力してください。 どの数字を使うか分からない場合は、在籍中学校へ確認してください。
調査書に記載される第2学年の評定を選択してください。
調査書に記載される第3学年の評定を選択してください。
S1・S2も試算する
志望校で受検する教科の合計得点と、その満点を入力してください。
9教科について、A・B・Cの個数を入力してください。合計は9になる必要があります。
特色検査を実施しない高校では、空欄のままにしてください。
志望校の最新年度の選考基準に記載された係数を入力してください。
※このツールの結果は試算です。実際の選考では、重点化、資料の整わない受検者の取扱い、 各校の選考基準などが関係します。受検年度の神奈川県教育委員会の資料を必ず確認してください。
9教科の評定を選んで135点満点を自動計算
中学2年と中学3年について、それぞれ9教科の評定を選ぶと、135点満点の内申点を自動で算出できます。
基本の計算式は、次のとおりです。
ポイント
中2の9教科評定合計+中3の9教科評定合計×2=135点満点
中2の評定は45点満点、中3の評定は2倍して90点満点として扱われます。
令和9年度の調査書様式にも、第2学年と第3学年の評定欄があり、第3学年の合計を2倍する形式が示されています。
手計算では、中3の評定を2倍にし忘れたり、9教科のうち1教科を足し忘れたりすることがあります。
ツールでは、中2の合計、中3の合計、中3を2倍した数値、135点満点の合計を表示し、手計算の結果と照らし合わせられるようにしてください。
ここで算出した内申点だけでは合否は判断できません。
計算結果は、志望校の選考比率や学力検査の目標点を確認するための出発点として使います。

入力前に確認したい中2・中3の評定チェック
ツールへ入力する前に、手元の数字が調査書に記載される評定に当たるかを確認してください。
知恵袋などでは、「中2の2学期の通知表をそのまま使ってよいのか」といった疑問が見られます。
ポイント
令和9年度の公式資料で計算対象として確認できるのは、調査書に記載される第2学年と第3学年の9教科評定です。
評定が学校から示される時期や通知表上の表記は学校によって異なる可能性があるため、分からない場合は中学校へ確認するのが確実です。
入力前に、次の点を確認してください。
- 中2の評定:調査書に記載される第2学年の9教科評定か
- 中3の評定:調査書に記載される第3学年の9教科評定か
- 中1の評定:135点満点の計算に入れていないか
- 実技4教科:主要5教科と同じく、1教科5点満点で数えているか
- 重点化:志望校で特定教科の重点化が行われるか
途中の学期成績を調査書用の評定と混同すると、実際の持ち点より高く、または低く計算してしまう可能性があります。
手元の通知表のどの欄を使えばよいか分からない場合は、「公立高校入試の調査書に記載される評定はどれですか」と学校へ確認してください。
自動計算結果だけで合否は判断できない
ツールで135点満点の内申点が出ると、「この点数で志望校に届くのか」が気になります。
ただし、135点満点の内申点は、そのまま合否判定に使われる最終得点ではありません。
第1次選考では、135点満点の内申点を100点満点へ換算したうえで、高校ごとの選考比率を掛けます。
さらに、100点満点へ換算した学力検査の得点や、実施校では特色検査の得点を加えてS値を算出します。
そのため、計算結果は次の確認へ進むための基礎数値です。
- 志望校の最新の選考比率を確認する
- 特色検査の有無を確認する
- 学力検査で必要な得点を考える
この記事では、内申点がS値へ換算される流れも後半で説明します。
神奈川県の内申点はどの成績を使って計算する?

神奈川県の内申点を正しく計算するには、「どの学年の評定を使うのか」を最初に確認する必要があります。
中1の成績は135点満点の計算に含まれない
ポイント
神奈川県公立高校の共通選抜で使われる135点満点の内申点には、中学1年の評定は含まれません。
対象となるのは、第2学年と第3学年の9教科評定です。
令和9年度の調査書様式にも、第2学年と第3学年の評定欄が設けられ、第3学年の合計を2倍して計算する形式が示されています。
都道府県によっては中1の成績を含める制度もありますが、神奈川県の公立高校入試とは計算方法が異なります。
中1の成績が思うように取れなかった場合でも、135点満点の計算では中2・中3の評定が対象になります。
評定が上がることを保証するものではないため、現在の成績から改善後の点数を試算して考えることが大切です。

中2は調査書に記載される第2学年の評定を使う
ポイント
中2について使うのは、調査書に記載される第2学年の9教科評定です。
手元に中2の途中の通知表がある場合、その数字が調査書に記載される評定と同じとは限りません。
途中の学期成績をそのまま入力すると、実際の入試用内申点とずれる可能性があります。
確認すべきなのは、「2学期か3学期か」という学期名ではなく、調査書に記載される第2学年の評定かどうかです。
通知表のどの数字が該当するか分からない場合は、担任や進路担当の先生に確認してください。

中3は調査書に記載される9教科の評定を使う
ポイント
中3についても、調査書に記載される第3学年の9教科評定を使います。
学校や塾で「仮評定」「入試用評定」などと呼ばれることがありますが、これらは統一された公式名称とは限りません。
大切なのは、通称ではなく、実際に調査書へ記載される第3学年の評定を確認することです。
学校から伝えられた数字が調査書用の評定に当たるか分からない場合は、次のように確認するとよいでしょう。
この評定は、公立高校入試の調査書に記載される第3学年の評定ですか。
確定時期や伝え方は学校の案内を確認してください。

二学期制と三学期制では学校の案内を確認する
神奈川県内には、二学期制と三学期制の中学校があります。
学期の区切り方が違うため、「3学期末の成績を使う」と一律に覚えると、二学期制の学校では混乱する可能性があります。
学期制にかかわらず、基準にするのは次の2つです。
- 調査書に記載される第2学年の9教科評定
- 調査書に記載される第3学年の9教科評定
通知表の名称や評定が示される時期は、在籍する学校の案内を確認してください。
神奈川県の内申点の出し方と135点満点の計算式

ここからは、神奈川県の内申点が135点満点になる仕組みを具体的に確認します。
基本式は中2合計+中3合計×2
神奈川県の入試用内申点は、次の式で計算します。
中2の9教科評定合計+中3の9教科評定合計×2
9教科は、それぞれ評定1~5で評価されるため、1学年の満点は45点です。
| 対象 | 計算式 | 満点 |
|---|---|---|
| 中2 | 9教科 × 5 | 45点 |
| 中3 | 9教科 × 5 × 2 | 90点 |
| 合計 | 45点 + 90点 | 135点 |
第3学年の評定を2倍する形式は、令和9年度の調査書様式にも示されています。
135点のうち90点を中3の評定が占めるため、中3の評定は計算上の比重が大きくなります。
中3の評定1点は入試用内申では2点分になる
中3の評定は2倍して計算されるため、いずれか1教科の評定が1上がった場合、入試用内申点は2点上がります。
例えば、数学の評定が3から4へ上がった場合は、次の違いが生まれます。
- 中2の数学が3から4:内申点は1点増える
- 中3の数学が3から4:内申点は2点増える
反対に、中3の評定が1下がった場合も、135点満点では2点分の影響があります。
「中3なら簡単に評定を上げられる」という意味ではありません。
評定が1変わった場合の計算上の影響が、中2より大きいということです。

主要5教科と実技4教科は通常同じ配点
神奈川県の基本計算では、主要5教科と実技4教科を含む9教科を、それぞれ5点満点で合計します。
対象となる教科は次の9教科です。
- 国語
- 社会
- 数学
- 理科
- 外国語
- 音楽
- 美術
- 保健体育
- 技術・家庭
東京都などでは、実技教科を高く換算する制度がありますが、神奈川県の基本となる135点満点の計算では、実技4教科だけが自動的に2倍されるわけではありません。
高校によっては特定教科の評定を高く扱う「重点化」が行われます。
基本の135点満点と、学校別の重点化後の計算は分けて考えてください。

実技4教科の内申点の付け方と評価の仕組みをあわせて確認し、日頃の対策を見直しておきましょう。
45点・135点・100点換算の違いを比較
内申点の説明では、「45点」「135点」「100点換算」という複数の数字が出てきます。
それぞれの意味は次のとおりです。
| 評価区分 | 対象 | 満点 | 入試での役割 |
|---|---|---|---|
| 第2学年の評定合計 | 中2の9教科 | 45点 | 135点満点を構成する数値 |
| 第3学年の評定合計 | 中3の9教科 | 45点 | 2倍して90点分として扱う |
| 入試用内申点(A値) | 中2+中3×2 | 135点 | 第1次選考で使う基礎数値 |
| 100点換算内申点(a値) | A値を換算 | 100点 | S1値を算出するための数値 |
例えば、オール3の「27点」は1学年分の合計です。
神奈川県の入試用内申点では、中2と中3を組み合わせて81点になります。
「27点」と「81点」は、同じオール3でも示している段階が異なります。
【早見表】オール3・オール4などの内申点計算例

代表的な評定パターンを使って、135点満点の内申点を確認します。
オール3は27点ではなく入試用では81点
9教科すべてが評定3の場合、1学年分の合計は27点です。
中2・中3ともにオール3の場合は、次のように計算します。
27点+27点×2=81点
したがって、神奈川県の入試用内申点は135点満点中81点です。
「オール3=27点」という数字は、1学年分の9教科合計を示しています。
入試用内申点の81点と混同しないようにしましょう。

オール4は入試用の内申点で108点
中2・中3ともに9教科すべてが評定4の場合、1学年分の合計は36点です。
計算式は次のとおりです。
36点+36点×2=108点
108点は、135点満点の80%に当たります。
ただし、108点だから特定の高校へ合格できると判断することはできません。
高校ごとの選考比率、学力検査、特色検査なども含めて判断する必要があります。

中2オール3・中3オール4なら99点
中2がオール3、中3がオール4の場合は、次のように計算します。
27点+36点×2=99点
中2・中3ともにオール3だった場合の81点と比べると、18点高くなります。
これは、中3の9教科がそれぞれ3から4へ上がり、9点分の差が2倍されるためです。

現在の評定から目標内申点を試算する
自分の評定がオール3やオール4ではない場合は、教科ごとに合計して試算します。
- 調査書に記載される中2の9教科評定を合計する
- 中3の9教科評定を合計する
- 中3の合計を2倍する
- 中2の合計と中3の2倍値を足す
- 評定が1上がった場合の点数も試算する
例えば、中3で2教科の評定が1ずつ上がった場合、135点満点の内申点は4点上がります。
ただし、志望校の内申目安との差だけで出願の可否を決めるのではなく、学力検査や選考比率もあわせて確認してください。
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135点満点の内申点がS値へ換算される仕組み

神奈川県の第1次選考では、135点満点の内申点を100点満点に換算し、学力検査などの得点と組み合わせてS1値を算出します。
神奈川県の入試で使われる記号一覧
| 記号 | 意味 | 計算・使われ方 |
|---|---|---|
| A | 調査書の評定合計(内申点) | 中2の9教科評定合計+中3の9教科評定合計×2。通常は135点満点 |
| a | Aを100点満点に換算した数値 | a=A÷135×100 |
| B | 学力検査の得点合計 | 通常は5教科500点満点。学校によって実施教科数が異なる場合あり |
| b | Bを100点満点に換算した数値 | b=B÷学力検査の満点×100 |
| C | 中3の「主体的に学習に取り組む態度」の合計 | 9教科についてA=3点、B=2点、C=1点として合計。27点満点 |
| c | Cを100点満点に換算した数値 | 第2次選考で使用 |
| D | 特色検査の得点合計 | 特色検査を実施する高校のみ使用 |
| d | Dを100点満点に換算した数値 | S1・S2の計算へ加える場合がある |
| f | 第1次選考における内申点の係数 | aに掛ける。gとの合計が10になるよう高校が設定 |
| g | 第1次選考における学力検査の係数 | bに掛ける。fとの合計が10 |
| i | 第1次選考における特色検査の係数 | 特色検査実施校が1~5の整数で設定 |
| S1 | 第1次選考で使う合計数値 | 基本はS1=a×f+b×g。特色検査実施校は+d×i |
| g′ | 第2次選考における学力検査の係数 | bに掛ける |
| h′ | 第2次選考における態度評価の係数 | cに掛ける。g′との合計が10 |
| i′ | 第2次選考における特色検査の係数 | 特色検査実施校のみ使用 |
| S2 | 第2次選考で使う合計数値 | 基本はS2=b×g′+c×h′。特色検査実施校は+d×i′ |
135点満点の内申点を100点満点へ換算する
135点満点の内申点をA値とすると、100点満点のa値は次の式で求めます。
a値=A値÷135×100
例えば、A値が108点の場合は次のとおりです。
108÷135×100=80
この場合、a値は80点です。
135点満点の内申点を、そのまま学力検査の得点へ足すわけではありません。
いったん100点満点へ換算し、学力検査も同じく100点満点へ換算してから、それぞれの係数を掛けます。

5対5・3対7は内申点と学力検査の選考比率
100点満点へ換算した内申点をa値、学力検査をb値とします。
第1次選考の基本的なS1値は、次のように考えます。
S1=a×f+b×g
f値は内申点の係数、g値は学力検査の係数です。
f値とg値は合計が10になるように設定されます。
- 5対5:内申点と学力検査を同じ比率で扱う
- 4対6:学力検査の比率がやや高い
- 3対7:学力検査の比率が高い
- 2対8:学力検査の比率がさらに高い
同じ内申点でも、高校ごとのf値・g値によってS1値への影響が変わります。
f値がg値を上回る比率であれば、内申点の比重が高い計算です。
実際に採用される比率は、志望年度の学校別選考基準で確認してください。

特色検査がある高校は別の得点も加算される
一部の高校では、学力検査に加えて特色検査が実施されます。
特色検査を行う高校では、100点満点へ換算した特色検査の得点であるd値と、特色検査の係数であるi値を加えて計算します。
S1=a×f+b×g+d×i
特色検査の有無や係数は高校によって異なります。
そのため、すべての高校でS1値の満点が同じとは限りません。

志望校の最新年度の選考基準を確認する
選考比率や重点化、特色検査の実施内容は、高校や年度によって変わる可能性があります。
志望校を検討するときは、必ず受検する年度の選考基準を確認してください。
確認する項目は次のとおりです。
- 第1次選考のf値・g値
- 特色検査の有無
- 特色検査のi値
- 評定や学力検査の重点化
- 第2次選考の係数
前年度の情報だけで判断しないことが大切です。
内申点1点は学力検査の何点分になる?

「内申点が1点足りない場合、学力検査で何点取れば補えるのか」という疑問は、知恵袋などでも見られます。
結論として、内申点1点の価値は志望校の選考比率によって異なります。
内申点1点の価値は高校ごとに異なる
内申点1点が学力検査の何点分に相当するかは、f値とg値によって変わります。
そのため、全高校共通で「内申点1点=学力検査○点」と決めることはできません。
計算上の目安は、次の式で求められます。
内申点1点に相当する学力検査得点=500÷135×f÷g
これは、S1値に同じ影響を与えるために必要な学力検査得点を示した理論上の換算です。

選考比率別に内申1点の重さを比較する
| 選考比率(内申点:学力検査) | 内申点1点に相当する学力検査得点 |
|---|---|
| 5対5 | 約3.70点 |
| 4対6 | 約2.47点 |
| 3対7 | 約1.59点 |
| 2対8 | 約0.93点 |
例えば、5対5の高校では、内申点1点の差は学力検査約3.70点分に相当します。
一方、2対8の高校では約0.93点分です。
学力検査の比率が高いほど、内申点1点の差を当日点で補いやすくなります。
ただし、これはS1値上の理論的な換算です。
実際の合否には、受検者の得点分布、重点化、特色検査なども関係します。

内申点の比重が高い高校と学力検査重視校を見分ける
志望校の傾向は、f値とg値の大小で確認できます。
- f値がg値より大きい:内申点の比重が高い
- f値とg値が同じ:内申点と学力検査を同じ比率で扱う
- g値がf値より大きい:学力検査の比重が高い
特定の比率が実際に採用されているかは、最新年度の選考基準で確認してください。
自分の評定と模試・実力テストの状況を見ながら、どの比率の高校が合っているかを考える材料にできます。

内申不足を補う当日目標点の考え方
塾や模試会社などが示す内申点の目安(以下、参考内申)に対して不足がある場合は、次の手順で当日点の目安を考えます。
参考内申は、神奈川県教育委員会が公表する合格最低点ではありません。
- 志望校のf値・g値を確認する
- 自分の内申点と参考値の差を確認する
- 内申点1点当たりの換算値を確認する
- 不足点数に換算値を掛ける
- 現在の模試得点へ上乗せして目標点を考える
例えば、5対5の高校で参考内申より3点低い場合、理論上は学力検査で約11.1点多く取ると、S1値上では同程度の差を補う計算になります。
参考内申は合格最低点ではありません。
この計算だけで出願や合否を判断しないでください。
内申点が目標に届かないときの判断基準

内申点が参考値に届いていない場合も、内申点だけで志望校を判断する必要はありません。
中3の評定が決まる前なら改善後の点数を試算する
学校から調査書に記載される中3の評定が示される前であれば、評定が変わった場合の点数を試算しておきましょう。
中3では、1教科の評定が1上がると、135点満点の内申点は2点上がります。
例えば、3教科で評定が1ずつ上がれば、内申点は6点上がります。
評定が実際に上がることを保証するものではありません。
定期テスト、提出物、授業への取り組みなど、学校が示す評価方法を確認し、改善できる点を整理してください。
具体的な評価項目を見直したい方は、中学生向けの内申点の上げ方と評価の仕組みを参考に、今すぐ取り組める改善策を整理してみてください。

内申点だけで志望校を下げる必要はない
参考内申を下回っていても、それだけで志望校を変更する必要があるとは限りません。
神奈川県の選考では、次の要素も使われます。
- 学力検査
- 高校ごとの選考比率
- 特色検査
- 教科の重点化
- 第2次選考
学力検査の比率が高い高校では、当日点によって内申点の差を補える可能性があります。
「内申点が低くても問題ない」と考えるのではなく、現在の模試得点と必要な当日点を比較して判断してください。

第1次選考と第2次選考では使う資料が異なる
神奈川県の共通選抜では、第1次選考と第2次選考で使う資料が異なります。
| 項目 | 第1次選考 | 第2次選考 |
|---|---|---|
| 選考方法 | S1値により募集人員の90%までを選考 | 第1次選考などで合格していない受検者から、S2値により募集人員までを選考 |
| 5段階評定 | 使用する | 使用しない |
| 学力検査 | 使用する | 使用する |
| 主体的に学習に取り組む態度 | S1値には使用しない | 使用する |
| 特色検査 | 実施校で使用する | 実施校で使用する |
第2次選考では、135点満点の5段階評定は使用しません。
中3の9教科における「主体的に学習に取り組む態度」は、A=3点、B=2点、C=1点として合計し、100点満点へ換算したc値として使用します。
したがって、第2次選考では5段階評定の点数は使われませんが、学校での評価がまったく影響しないわけではありません。
第1次選考ではS1値により募集人員の90%までを選考し、第1次選考などで合格していない受検者の中から、S2値により募集人員までを選考します。
第2次選考だけを確実な逆転手段として考えないようにしてください。
高校別の内申目安は合格最低点ではない
塾や模試会社が示す「内申目安」は、合格最低点とは限りません。
どのような基準で作成された数値かは、情報提供元によって異なります。
確認すべき点は次のとおりです。
- 合格者平均なのか
- 合格可能性の基準なのか
- どの年度のデータなのか
- 学力検査得点を含めた判定なのか
目安を下回っていても、学力検査や特色検査で補える可能性があります。
反対に、目安を上回っていても合格が保証されるわけではありません。
内申点を上げるには、定期テストの点数だけでなく、現在の理解度や学校ごとの出題範囲に合わせて対策することが大切です。
「どの教科から見直せばよいか分からない」「次の定期テストで結果を出したい」という場合は、個別指導塾の無料体験を利用し、現在の学習状況を確認してもらう方法もあります。
森塾が通える地域にある方は、授業の進め方や教室の雰囲気がお子さんに合うか、無料体験で確かめてから判断するとよいでしょう。
【Q&A】神奈川県の内申点計算で残る疑問

神奈川県公立高校入試の内申点計算に関する疑問をQ&A形式で解説します。
実技教科の配点、重点化(傾斜配点)の仕組み、欠席日数や英検等の検定資格の影響など、よくある悩みをすっきり解消しましょう。
Q.実技4教科は主要5教科より高く換算されますか?
神奈川県の基本となる135点満点の計算では、実技4教科と主要5教科は、いずれも1教科5点満点で扱います。
実技教科だけが自動的に2倍される制度ではありません。
志望校が特定教科の重点化を行う場合は、学校別の選考計算で扱いが変わることがあります。

Q.特定教科の数値を高くする重点化とは何ですか?
重点化とは、高校が特定教科の評定や学力検査得点を通常より高い係数で扱う仕組みです。
対象教科、教科数、係数は、高校や年度によって異なります。
令和9年度の公式資料では、評定の重点化は3教科以内、係数は1を超え2以下の範囲で定める仕組みが示されています。
志望校が重点化を行うかどうかは、最新年度の学校別選考基準で確認してください。

Q.欠席や遅刻で135点から直接減点されますか?
欠席日数や遅刻回数を、135点満点の評定合計から機械的に引く計算式はありません。
そのため、「欠席1日につき内申点を1点引く」といった仕組みではありません。
ただし、令和9年度の実施要領には、長期欠席者に関する申請書や欠席状況証明書が設けられています。
欠席が多い場合の具体的な取扱いは、在籍中学校や志望校へ確認してください。

Q.英検や部活動実績は内申点に加算されますか?
英検などの検定資格や部活動実績を、135点満点の評定合計へ直接加算する共通の計算式はありません。
調査書には特別活動や諸活動などの記載欄がありますが、135点満点の内申点とは別の情報です。
そのため、英検取得で一律に内申点が何点上がる、と考えないようにしてください。
公立高校と私立高校での内申点の扱いの違いを正しく整理し、併願校選びの参考にしてください。
まとめ:神奈川県の内申点計算方法|135点満点を自動計算【S値も解説】

神奈川県の内申点計算で重要なポイント
神奈川県公立高校入試の内申点は、次の式で計算します。
第2学年の9教科評定合計+第3学年の9教科評定合計×2=135点満点
中1の評定は、この135点満点の計算には含まれません。
中3の評定は2倍されるため、1教科の評定が1変わると、135点満点では2点分の差になります。
135点満点の内申点は、そのままS値になるわけではありません。
100点満点のa値へ換算し、高校ごとのf値・g値を掛け、学力検査や特色検査と組み合わせてS値を算出します。
「1学年45点」「入試用内申点135点」「100点換算のa値」「S値」を分けて理解することが大切です。
迷ったときの判断基準と次の行動
内申点について迷った場合は、次の順番で確認してください。
- 調査書に記載される中2・中3の評定を学校へ確認する
- 自動計算ツールで135点満点の内申点を算出する
- 志望校の最新年度の選考比率を確認する
- 特色検査や重点化の有無を確認する
- 内申点と模試得点から学力検査の目標点を考える
内申点の計算結果は、合否を決める最終結論ではありません。
志望校の選考基準と照らし合わせ、内申点の改善を優先するのか、学力検査対策へ力を入れるのかを判断するために活用してください。
執筆者プロフィール

※この記事は、進路アドバイザー資格を持つ朝倉美緒が執筆しています。高校受験や学校選び、内申点対策に関する知識をもとに、進路選びに役立つ情報を記事に反映しています。
朝倉美緒は、高校受験や学校選び、内申点対策について、生徒や保護者の進路相談に役立つ情報をわかりやすく整理・解説しています。
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