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「計算練習を続けているのに、テストでは同じところを間違える」「文章題になると手が止まる」「何年生の内容まで戻ればよいのか分からない」。
小学生の算数について、このような悩みを抱えている保護者の方もいるのではないでしょうか。
算数が苦手な子に、いきなり新しいドリルを与えたり、問題数を増やしたりしても、つまずきの原因が残ったままでは同じ間違いを繰り返すことがあります。
家庭で最初に行いたいのは、子どもの答案やノートを見ることです。
間違えた問題を一つ選び、どの行で数字が変わったのか、式を作る前に止まっているのか、前に習った計算で迷っているのかを見ていきます。
家庭学習は、次の流れで組み立てます。
- 答案から苦手の原因を探す
- 現在の単元に必要な関連単元を調べる
- 自力で解ける単元まで一段階ずつ戻る
- 例題や図で考え方を理解する
- 基本問題と間違い直しで定着を確かめる
この記事では、小学1年生から6年生までの学習内容、計算・文章題・図形・割合などの単元別勉強法、家庭学習の進め方、教材や外部支援を選ぶ基準まで解説します。
記事のポイント
- 答案から算数が苦手な本当の原因を見つけられる
- 自力で解ける学年や単元まで戻ってやり直せる
- 計算や文章題など単元ごとの正しい勉強法がわかる
- 感情的にならずに済む家庭学習の進め方がわかる
小学生の算数が苦手になる主な原因

小学生が算数を苦手になる原因は、計算練習の不足だけではありません。
数量の意味を理解できていない、問題文から必要な情報を拾えていない、前の学年の内容が定着していないなど、複数の原因が考えられます。
| 子どもの様子 | 考えられる原因 | 最初に見る場所 |
|---|---|---|
| 計算ミスを繰り返す | 位取り、九九、筆算手順の未定着 | 途中式と筆算の書き方 |
| 例題と少し違うと解けない | 解き方だけを暗記している | 式の意味を説明できるか |
| 文章題で式を作れない | 数量関係を読み取れていない | 分かっている数と求める数 |
| 割合や速さで止まる | 分数・小数・単位の未定着 | 前に習った関連単元 |
| 勉強しても定着しない | 教材や進め方が合っていない | 解き直しと後日の確認 |
計算の基礎が定着していない
計算ミスが続いているときは、「不注意だから」で終わらせず、答えが違い始めた行を探します。
筆算なら、次の部分を一つずつ見てください。
- 数字の位が縦にそろっているか
- 繰り上がりや繰り下がりを書き残しているか
- 九九の答えを途中で取り違えていないか
- 小数点の位置が途中で変わっていないか
- わり算の商を立てる位置がずれていないか
- 分数の約分や通分を飛ばしていないか
葛城健吾は計算・筆算の指導経験があり、計算問題では答えだけでなく、途中の書き方を見る必要があるという視点を持っています。
家庭でも正解だけを見て終わらせず、最初に数字が変わった行へ戻ってみてください。
計算練習を増やすべきか、手順の理解まで戻るべきかを判断しやすくなります。
公式や解き方だけを覚えて意味を理解していない
例題と同じ形なら解けるのに、数字や聞かれ方が変わると手が止まる場合は、解き方だけを覚えている可能性があります。
例えば、割合の公式を暗記していても、「もとにする量」「比べる量」「割合」の関係が分からなければ、どの式を選べばよいか判断できません。
子どもが問題を解いたあと、次のように聞いてみてください。
- この式では何を求めているの?
- どうしてかけ算を使ったの?
- この数字は問題文の何を表している?
- 答えは図のどの部分になる?
- 数字が変わっても同じ解き方を使える?
答えが合っていても、式の意味を説明できない場合は、練習問題を増やす前に、図や具体的な場面へ戻った方がよいことがあります。
問題文から必要な情報を読み取れていない
文章題が苦手でも、計算力が不足しているとは限りません。
計算はできているのに式を作れない場合は、問題文から数量関係を読み取る段階で止まっている可能性があります。
問題文を読んだら、数字に線を引き、それぞれが何を表すのかを書き添えてみてください。
例えば、数字の横に次のような言葉を書きます。
- 人数
- 個数
- 長さ
- 時間
- 金額
- 全体の量
- 一人分の量
続いて、求めるものを丸で囲みます。
「分かっている数」「求める数」「数字同士の関係」が見えると、式を作る前の混乱を減らせます。
前の学年や単元のつまずきが残っている
算数は、以前に習った内容を使いながら新しい単元へ進む教科です。
現在の単元だけを繰り返しても理解が進まない場合は、その単元を支えている前の内容を確かめます。
| 現在つまずいている内容 | 先に確認する内容 |
|---|---|
| わり算 | 九九、かけ算、ひき算 |
| 小数の計算 | 位取り、整数の計算 |
| 分数の計算 | 分数の大きさ、約分、通分 |
| 割合 | 小数、分数、倍の考え方 |
| 速さ | 割合、かけ算・わり算、時間の単位 |
| 面積・体積 | 長さの単位、かけ算、図形の性質 |
例えば、割合の文章題で止まっているからといって、割合の問題を何十問も解く必要はありません。
「40は20の何倍か」「0.5は何分の何か」といった関連する基本問題から見ると、戻る場所が絞れます。
勉強方法や学習習慣が子どもに合っていない
勉強しているのに定着しないときは、学習量ではなく進め方を点検します。
家庭学習で避けたいのは、次のような状態です。
- 最初から難しい問題集を使っている
- 間違えた答えを書き写して終わっている
- 一度正解しただけで理解したと判断している
- 毎日複数の苦手単元を扱っている
- 教材を終える前に次の教材へ替えている
- 集中が切れたあとも長時間続けさせている
子どもが問題を見ただけで嫌がる場合は、問題数を増やす前に難易度を下げます。
自分で解き始められる問題を一つ選び、解き直しまで終えられる量に絞ってください。
子どもの間違い方から算数のつまずきを見つける

算数の苦手を探すときは、テストの点数だけを見ません。
答案、ノート、途中式、消した跡、子どもの説明まで見ると、どの段階で手が止まったのかを具体的にできます。
テストや宿題の間違いを単元別に分ける
直近のテストや宿題から、間違えた問題を集めます。
間違いを次のように分類してください。
- 計算
- 文章題
- 小数・分数
- 割合・速さ
- 図形
- 単位
- 表・グラフ
一つのテストに複数の誤答があっても、同じ単元へ集中していれば、優先する復習範囲が見えてきます。
例えば、計算問題は合っているのに文章題だけ落としている場合、計算ドリルを増やすより、問題文の読み取りや式の作り方を見る方が先です。
計算ミスと解き方の理解不足を区別する
同じ不正解でも、原因によって家庭で行うことは変わります。
| 間違いの状態 | 考えられる原因 | 次に行うこと |
|---|---|---|
| たまに数字を書き間違える | 見直し不足 | 見直す順番を決める |
| 同じ筆算で繰り返し間違える | 手順の未定着 | 一つ前の基本計算へ戻る |
| 式は正しいが答えが違う | 計算する力に課題がある | 位取りや九九を見る |
| 式を作れない | 数の意味や仕組みをつかめていない | 問題文と図を確認する |
| 例題を見れば解ける | 自力で再現できていない | 解説を閉じて解き直す |
| 形式が変わると解けない | 意味より手順を覚えている | 式の意味を説明してもらう |
「計算ミスが多い」という一言だけで終わらせず、同じ種類の誤りが続いているかを見てください。
反復練習でよいのか、考え方まで戻るのかを分けられます。
途中式を見て止まった場所を確認する
答えが違っていたら、最初に数字が変わった行へ戻ります。
編集部では、家庭で答案やノートを見るときの確認項目を次のように整理しています。
わが子の答案・ノートチェックリスト
- 筆算の数字が縦にそろっているか
- 一つのマスに複数の数字を詰め込んでいないか
- 小数点の位置が途中で変わっていないか
- 繰り上がりや繰り下がりを書き忘れていないか
- 約分や通分の途中を省略していないか
- 余白に書いた筆算と解答欄の数字が一致しているか
- 消しゴムで何度も書き直した跡がないか
- 同じ場所で繰り返し数字を書き直していないか
- 途中式を書かず、答えだけを書いていないか
- 空欄になった問題は、どこまで考えた跡があるか
消しゴム跡があるだけで理解不足とは判断できません。
同じ場所を何度も書き直しているなら、そこで迷った可能性があります。
子どもには「どうして間違えたの?」ではなく、「この行まではどう考えた?」と聞いてみてください。
解き方を言葉で説明できるか確かめる
正解していても、例題をそのまままねただけの場合があります。
理解を確かめるときは、子どもに先生のような説明を求める必要はありません。
考えた順番を短く話せれば十分です。
家庭では次の質問が使えます。
- 最初に何を求めたの?
- この数字は何の数?
- どこでこの式を思いついたの?
- 図にするとどの部分?
- 次に何を計算する予定だった?
- 答えの単位はどうやって決めた?
言葉で説明している途中で止まったら、そこが理解し直す場所です。
間違い方から苦手の種類を判定する
答案と子どもの説明を確認したら、苦手を大きく5種類に整理します。
| 苦手の種類 | 意味 | 答案や学習中の様子 | 最初の対応 |
|---|---|---|---|
| 計算する力 | 九九や筆算などを正確に行う力 | 同じ筆算や九九で間違える | 一つ前の基本計算へ戻る |
| 数の意味や仕組みの理解 | 公式や計算がなぜ成り立つかの理解 | 公式は言えるが意味を説明できない | 図や数直線を使う |
| 問題文の読み取り | 文から必要な数量を見つける力 | 数字をそのまま式に入れる | 数字の意味を書き添える |
| 前に習った関連単元 | 現在の内容を支える過去の単元 | 特定の応用単元だけ止まる | 関連する基本問題を解く |
| 学習方法・習慣 | 教材の使い方や勉強の進め方 | 解説を写す、教材が続かない | 難易度と進め方を変える |
割合の文章題なら、分数の理解と文章の読み取りが同時に影響していることもあります。
一つに決めつけず、最初に直しやすい原因から扱います。
つまずいた単元からどこまで戻るかを判断する

さかのぼり学習では、最初から全学年をやり直す必要はありません。
解けない問題を一つ選び、その問題に必要な関連単元を一段階ずつたどります。
どこまでさかのぼって復習すべきか具体的に見極めたい方は、「小学校算数を効率よくやり直すための7つの単元」をチェックして重点的にやり直す項目を特定しましょう。
- 問題を1つに絞り原因を特定
- 前提となる知識を分解して確認
- 自力で解ける地点から再スタート
まず現在できない問題を一つに絞る
「算数が全部苦手」と考えると、復習範囲が広がりすぎます。
次のように、できない状態を一つの問題へ置き換えてください。
- 分数のたし算で通分できない
- 割合の文章題で式を作れない
- 速さの問題で時間を求められない
- 面積の公式を使い分けられない
- 小数のわり算で小数点の位置を間違える
最初の一問が決まれば、その問題に必要な知識を分解できます。
その問題に必要な前提単元を確認する
現在の問題を解くために、どの内容を使っているかを書き出します。
ここでいう前提単元とは、現在の問題を解くために前に習っておく必要がある関連単元のことです。
| つまずいている単元 | 最初に戻る内容 | さらに前で確認する内容 |
|---|---|---|
| わり算 | 九九、かけ算 | ひき算、数のまとまり |
| 小数のかけ算・わり算 | 整数のかけ算・わり算 | 位取り、小数の意味 |
| 分数のたし算・ひき算 | 通分、等しい分数 | 分数の大きさ |
| 分数のかけ算・わり算 | 約分、整数との関係 | 分数の意味 |
| 割合 | 小数、分数、倍 | かけ算、わり算 |
| 速さ | 割合、単位換算 | かけ算、わり算 |
| 面積 | 長さ、かけ算 | 図形の構成 |
| 体積 | 面積、長さの単位 | かけ算 |
例えば、速さで止まっている場合は、公式を覚え直す前に、時間の単位や「一時間当たり」の意味を説明できるか見ます。

一つ前の学年・単元の基本問題を解く
戻る場所を調べるときは、応用問題ではなく基本問題を使います。
確認用の問題は、次の条件で選んでください。
- 一つの考え方だけで解ける
- 問題文が短い
- 数字が複雑すぎない
- 解説を見ずに取り組める
- 一問で理解の有無を見分けられる
割合が苦手なら「40は20の何倍か」、分数が苦手なら「4分の2と2分の1は同じ大きさか」といった問題から見ます。
解けなければさらに一段階前へ戻る
一つ前の基本問題でも手が止まったら、さらに前の内容を調べます。
さかのぼり方は次のとおりです。
- 現在できない問題を一つ選ぶ
- 関連する基本問題を一問解く
- 解けたら現在の単元へ一段階近づける
- 解けなければ、さらに前の基本問題を解く
- 自力で解ける地点を復習の開始位置にする
「小学3年生まで戻る」と学年でまとめて決めるより、「九九まではできる」「わり算の意味で止まる」と単元で区切る方が、復習量を抑えられます。
基本問題を自力で解けたら現在の単元へ進む
現在の単元へ戻る目安は、一度正解したかどうかだけではありません。
次の状態を見てください。
- 解説を見ずに解ける
- 途中式を書ける
- 式の意味を短く説明できる
- 数字が変わっても解ける
- 翌日にも同じ考え方を使える
翌日にもう一問だけ解かせてみてください。
そこで止まらなければ、現在の単元へ進む準備ができています。
小学生の算数は4つの手順で勉強する

復習する単元が決まったら、理解、練習、間違い直しの順に進めます。
問題数を増やすより、一つの解き方を自力で再現できる状態を作ります。
- 答案や途中式から原因を絞り込む
- 例題や図を使って考え方を理解する
- 自力で再現できるまで基本を反復
手順1|苦手の原因と復習する単元を決める
答案や途中式を見て、原因と復習する単元を一つに絞ります。
例えば、速さの問題で不正解だった場合でも、原因は一つとは限りません。
- 時間の単位をそろえられない
- かけ算とわり算を選べない
- 割合の考え方が定着していない
- 問題文から三つの数量を取り出せない
「今日は速さを勉強する」ではなく、「今日は時間の単位をそろえる問題を3問解く」と決めると、学習の目的が子どもにも伝わります。
手順2|例題や図を使って考え方を理解する
練習問題へ入る前に、例題を一問使って考え方を見ます。
単元に応じて、次の方法を使い分けます。
- 言葉で計算の順番を説明する
- 数直線に数の位置を書く
- 線分図で二つの量を比べる
- 表に道のり・時間・速さを書く
- 実際に図形を描く
- 数字の横に単位を書く
- おはじきなどの具体物で量を表す
例題を見たあと、「この数字は図のどこ?」と聞いてみてください。答えられない場合は、計算練習へ進む前に図と式を結び直します。
手順3|基本問題を繰り返して解き方を定着させる
考え方を理解したら、同じ考え方を使う基本問題に取り組みます。
一度に多く解かせる必要はありません。
- 最初は1〜3問に絞る
- 数字だけを変えた問題を使う
- 途中式と単位も見る
- 自力で解けたら問題数を少し増やす
- 応用問題は基礎が安定してから扱う
3問とも同じところで止まるなら、練習不足というより、説明や例題へ戻る合図と考えられます。
手順4|間違い直しをして自力で解けるか確認する
間違い直しでは、正しい答えを書くだけで終えず、自力で同じ考え方を使えるかまで見ていきます。
- 間違えた行を探す
最初に数字や式が変わった場所へ印を付けます。 - 考え方を見直す
解説や例題を使い、どの手順を使うのか整理します。 - 何も見ずに解く
解説を閉じ、最初から書き直します。
正しい答えを赤で写しただけでは、理解が十分に定着したとはまだ言い切れません。
「今度は何も見ないで解ける?」と一問だけ再挑戦させてみてください。
元の式を消してしまうと間違えた場所を振り返りにくいため、可能であれば誤った式を残し、横や下に書き直します。
翌日の一問で自力で手が動くか。
それが、間違い直しの成果を見る一つの目安です。

小学1年生から6年生までの学習内容・つまずき・対策

小学校の算数は、学年が上がるごとに数の範囲と数量関係が広がります。
学年別の項目では、詳しい解き方まで広げず、「何を学ぶか」「どこでつまずくか」「家庭で何を見るか」に絞ります。
| 学年 | 主な内容 | つまずきやすいところ | 家庭で見るポイント |
|---|---|---|---|
| 1年生 | 数、たし算・ひき算、時計、長さ | 数の大小、繰り上がり・繰り下がり | 具体物と数を結びつける |
| 2年生 | 筆算、九九、長さ・かさ、図形 | 位取り、九九の意味 | 筆算の書き方を見る |
| 3年生 | わり算、分数・小数の導入 | 九九との接続、量としての分数 | 図と数を結びつける |
| 4年生 | 大きな数、小数・分数、角度、面積 | 学習範囲の広がり | 苦手単元を一つに絞る |
| 5年生 | 小数・分数計算、数量関係 | 割合・速さの前段階 | 図・表・単位を見る |
| 6年生 | 分数計算、比、比例、図形、資料 | 複数の知識の組み合わせ | 中学へつながる単元を復習 |
小学1年生は数の理解とたし算・ひき算を固める
小学1年生では、数字を読めるだけでなく、数字と実際の量を結びつけます。
繰り上がりのたし算で止まる場合は、「8と2で10を作り、残りを足す」といった数のまとまりを、積み木や硬貨で見せます。
「13-5」を指で数えるだけになっているなら、13を10と3に分ける操作を一緒に行ってみてください。
小学2年生は筆算とかけ算の仕組みを理解する
小学2年生では、筆算と九九がその後の計算の土台になります。
筆算では、数字の位がそろっているかを見ます。
九九は暗唱できるかだけでなく、「3個ずつが4組なら全部で何個か」という場面と結びついているかを確かめます。
文章題でかけ算を選べないときは、式を教える前に、同じ数のまとまりを丸で囲ませてみてください。
小学3年生はわり算・分数・小数の基礎を身につける
小学3年生では、わり算、分数、小数など、数の見方が広がります。
わり算で止まる場合は九九との関係を、分数では一つの量を等しく分ける意味を、小数では位取りを見ます。
「3分の1」と書けても大きさが分からない場合は、円やテープを三つに分け、そのうち一つ分に色を塗らせてみてください。
小学4年生は大きな数・分数・小数・図形のつながりを整理する
小学4年生は、数、計算、角度、面積など学ぶ内容が広がります。
複数の単元でつまずいているように見えても、原因が位取りやかけ算など、以前の内容に集約されることがあります。
テストを単元別に分け、間違いが最も多い分野から一つ選びます。面積ならかけ算と長さの単位、小数なら整数の位取りを先に見ます。
小学5年生は割合・速さにつながる数量関係を理解する
小学5年生では、小数・分数の計算に加え、二つの量の関係を考える場面が増えます。
割合や速さへ進む前に、次の内容を見てください。
- 小数・分数のかけ算とわり算
- 何倍かを求める考え方
- 一つ分の量を求める考え方
- 表から数量関係を読む力
- 単位をそろえる習慣
公式を覚えさせる前に、「何と何を比べている問題か」を子どもに言ってもらいます。
小学6年生は分数計算・比・比例・図形を総合的に復習する
小学6年生では、分数計算、比、比例、図形、資料の活用などを学びます。
中学数学へ進む前に、小学6年生の内容だけでなく、四則計算や割合など以前の単元も見直します。
葛城健吾は小学生と中学生の両方を指導してきました。
小学校で学んだ計算や数量関係が、中学の文字式、方程式、比例などで再び使われることを踏まえて復習範囲を考えられます。
6年生特有の複雑な単元や、中学進学を見据えた詳しい学習アプローチについては、「小学6年生向け算数の勉強法と親の教え方のコツ」で詳しく解説しています。
計算・文章題・図形など単元別の勉強法

算数は、単元によって見る場所と練習方法が変わります。
苦手な単元を選び、最初の一問で何を見るかを決めておくと、無関係な練習を増やさずに済みます。
| 苦手単元 | 最初に見ること | 家庭で行うこと |
|---|---|---|
| 計算 | 位取り、九九、途中式 | 正しい手順で少数の問題を解く |
| 文章題 | 分かっている数、求める数 | 数字の意味を書き添える |
| 図形 | 長さ、角度、位置関係 | 図を大きく描き直す |
| 小数・分数 | 数の大きさと意味 | 数直線や面積図を使う |
| 割合 | 三つの量の区別 | 線分図や表で整理する |
| 速さ | 道のり・時間・速さ | 単位をそろえて表にする |
| 単位・資料 | 単位、軸、目盛り | 数量の意味を読んでから計算する |
計算は速さより正しい手順を優先する
計算が不安定な段階では、時間を測るより、正しい手順を再現できるかを見ます。
答えが違ったら、次の箇所を上からたどります。
- 数字の位
- 繰り上がり・繰り下がり
- 九九
- 小数点
- 約分・通分
- 計算の順序
暗算で間違いが増える場合は、途中式を一行増やしてください。
正確に解ける問題が続いてから、少しずつ速さを意識します。

文章題は分かっている数と求める数を整理する
文章題では、式を作る前の作業を固定します。
- 数字に線を引く
- 数字が何を表すか横に書く
- 求めるものを丸で囲む
- 単位を書く
- 図や表で関係を示す
- 式を作る
子どもが問題文を読んだ直後に計算を始めたら、「この数字は何の数?」と一度止めてみてください。

文章問題で立式や立図の具体的なステップを深掘りしたい場合は、「小学生の算数文章問題を解くコツと例題での解説」を合わせて参考にしてください。
図形は図を描いて長さや位置関係を確認する
図形問題は、問題用紙の小さな図だけで考えず、ノートに大きく描き直します。
描き直した図には、分かっている長さ、角度、平行、垂直、等しい辺を書き込みます。
複雑な形なら、補助線を引いたり、図形を二つに分けたりします。
「どの図形に分けると、知っている公式を使える?」と聞くと、次の操作へ進みやすくなります。
小数・分数は数直線や図で量の大きさをつかむ
小数や分数で混乱しているときは、計算規則を増やす前に数の大きさを見ます。
数直線やテープ図を使い、次の点を書き込みます。
- 何を1としているか
- いくつに分けたか
- そのうち何個分か
- 整数や小数に直すとどの位置か
「2分の1と3分の1はどちらが大きい?」と聞き、図で示せるかを見てください。
割合は比べる量・もとにする量・割合を区別する
割合では、問題文の三つの数量を分けます。
| 数量 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| もとにする量 | 比較の基準 | 定価2,000円 |
| 割合 | 基準に対する比率 | 20% |
| 比べる量 | 割合に当たる実際の量 | 値引き額400円 |
問題文を読んだら、三つの数量を表へ書き写します。
公式を選べない場合は、「何を1と見ている?」「その何倍を求める?」と聞くと、もとにする量を探しやすくなります。
割る数と割られる数の区別や「くもわ」の公式の使い分けに迷う場合は、「小学生向け割合のわかりやすい求め方と計算公式の覚え方」で単元別のつまずきを解消できます。
速さは道のり・時間・速さの関係を図で整理する
速さでは、道のり、時間、速さを問題文から抜き出します。
- 道のり:どれだけ進んだか
- 時間:どのくらいかかったか
- 速さ:一定時間当たりに進む道のり
数字の横に「km」「時間」「km/h」と単位を書き、異なる単位があれば先にそろえます。
公式を思い出せないときは、表に分かっている二つの数量を書き、空欄になった一つを求める形にします。
道のり・時間・速さの立式や計算で子どもが混乱してしまう場合は、「小学生の速さ問題・はじきの法則を使った簡単な教え方」を参考に解き方を整理してみてください。
単位・表・グラフは数量の意味を読み取ってから計算する
単位や資料を含む問題では、計算前に次の項目へ印を付けます。
- 表やグラフの題名
- 縦軸と横軸
- 一目盛りの大きさ
- 数量の単位
- 比較する対象
- 求められている期間
「一目盛りはいくつ?」と聞くだけでも、読み違いを見つけられることがあります。
家庭学習の時間と毎日の進め方

家庭学習の時間は、子どもの学年、その日の集中力、学校の宿題量、算数への苦手意識に応じて調整します。
「小学生は一律に1日10〜20分」と決めるのではなく、例えば5〜10分程度から試し、無理なく続けられる範囲を探してください。
固定された時間をこなすことより、「決めた一問を解き直しまで終えられたか」を重視します。
- 長時間より目的の絞り込みを優先
- 基礎問から始め解き直しを徹底
- 翌日以降の再確認で定着を図る
学習時間は学年と集中力に合わせて決める
子どもが算数を嫌がっているなら、最初から長い時間を設定しません。
| 子どもの状態 | 時間の決め方 |
|---|---|
| 算数への抵抗が強い | 5〜10分程度から試す |
| 低学年で集中が続かない | 一問ずつ短く区切る |
| 一つの苦手単元を復習する | 取り組む内容に合わせて調整する |
| 学校の宿題が多い | 宿題の直しを復習に含める |
| 高学年で集中できる | 内容を見ながら少しずつ延ばす |
| 後半にミスが増える | その時点で区切る |
「20分机に向かったか」ではなく、「決めた一問を解き直せたか」で終わりを決めます。
その日に取り組む単元を一つに絞る
家庭学習では、計算、文章題、図形を一日で全部扱わないようにします。
優先順位は次のように決めます。
- 学校で習っている単元に必要な関連内容
- 同じ間違いが続いた単元
- 次の学年でも使う単元
- 自力で取り組める基本問題
例えば、「今日は分数」と広く決めず、「今日は通分を使うたし算を2問」と具体化します。
最初に基礎問題で理解度を確認する
その日の最初は、簡単な基本問題を一問解かせます。
最初の一問で手が止まったら、その教材を進めず、さらに前の例題や単元を見ます。
反対に、説明なしで解けた場合は、同じ考え方を使う問題を2〜3問続けます。
間違えた問題は原因を確認して解き直す
間違い直しは、次の三段階で行います。
- 間違えた行を探す
最初に数字や式が変わった場所へ印を付けます。 - 考え方を見直す
解説や例題を使い、どの手順を使うのか整理します。 - 何も見ずに解く
解説を閉じ、最初から書き直します。
正しい答えを赤で写しただけでは、理解が十分に定着したとはまだ言い切れません。
「今度は何も見ないで解ける?」と一問だけ再挑戦させてみてください。
翌日と数日後にもう一度解いて定着を確かめる
当日に解けても、翌日に同じ考え方を使えなければ、十分に定着していない可能性があります。
家庭では次のように組みます。
- 当日:考え方を見直して解き直す
- 翌日:同じ問題を何も見ずに解く
- 数日後:数字を変えた問題を解く
翌日の確認は一問で構いません。
短い再確認を入れると、「その場では分かった」と「自力で使える」を分けられます。
算数ドリル・教材・アプリの選び方

教材は、問題数や知名度より、何を改善したいかで選びます。
新しい教材を探す前に、計算練習、前学年の復習、文章題の理解など、目的を一つ決めてください。
- 目的と自力で解ける難易度で選ぶ
- 考え方の解説が詳しいものを選択
- 1冊を最後まで繰り返し解き直す
計算練習・苦手克服・先取りなど目的を決める
| 目的 | 向いている教材 |
|---|---|
| 計算を反復したい | 計算ドリル、反復型アプリ |
| 学校の単元を復習したい | 教科書準拠教材 |
| 前学年まで戻りたい | 学年を選び直せる教材 |
| 考え方を理解したい | 図解や途中式の解説がある教材 |
| 文章題を練習したい | 段階別の文章題教材 |
| 学習習慣をつけたい | 1回分が短い教材 |
| 先取りしたい | 例題と解説が充実した教材 |
現在の課題が計算の位取りなら、幅広い応用教材より、筆算を丁寧に書けるドリルの方が目的に合います。
子どもが自力で取り組める難易度を選ぶ
次の状態が続く教材は、難しすぎる可能性があります。
- 最初の例題から説明が必要
- 半分以上の問題で止まる
- 解説をそのまま写している
- 親が毎問教えなければ進まない
- 開く前から嫌がる
最初の数問を子どもだけで解かせ、少し考えれば手が動くかを見てください。
答えだけでなく考え方の解説がある教材を選ぶ
家庭学習用の教材では、答え以外の説明も見ます。
- 式の意味が書かれている
- 途中式が省略されていない
- 図や表がある
- 間違えやすい点が示されている
- 類題が用意されている
保護者が算数を詳しく教えられない場合は、子どもが解説を読んで次の一問へ進めるかを見ます。
紙教材と算数アプリを目的に応じて使い分ける
| 比較項目 | 紙教材 | 算数アプリ |
|---|---|---|
| 途中式を書く | 向いている | 制限される場合がある |
| 筆算・作図 | 向いている | 操作しにくい場合がある |
| 反復練習 | 問題数に限りがある | 繰り返しやすい |
| 自動採点 | 基本的にない | 対応していることが多い |
| 学習記録 | 手動で確認する | 自動で残る場合がある |
| 動画・図解 | 限られる | 視覚的な説明がある場合がある |
筆算や文章題は紙、計算の反復はアプリという分け方もできます。
子どもが画面上では途中式を書かなくなる場合は、紙へ戻します。
教材を増やさず一冊を繰り返せるか確認する
教材を替える前に、現在の一冊をどこまで使ったかを見ます。
- 間違い直しをしたか
- 翌日にもう一度解いたか
- 難易度が本当に合っていないか
- 解説を使ったか
- 一日分の量が多すぎないか
教材が終わっていない状態で別の教材へ移ると、つまずきの原因が教材なのか、進め方なのか分かりにくくなります。
親が算数を教えるときの声かけと避けたい対応

家庭で親が解き方を説明し続けると、子どもが考えた場所や止まった場所を見失うことがあります。
保護者の役割を、答えを教える人ではなく、考えた順番を聞く人へ変えてみてください。
- 答えを教えず考えた順番を聞く
- 感情的に責めず止まった場所を探す
- 途中の過程や手元の行動を認める
最初に子どもがどう考えたかを聞く
子どもが間違えたら、正しい解き方を話す前に、どこまで考えたかを聞きます。
- どこまでは分かった?
- 最初に何をしようとした?
- この数字は何の数?
- 何を求める問題だと思った?
- どの行で分からなくなった?
- 次は何をする予定だった?
子どもに考えた順番を話してもらうと、親が解説しなくても停止地点を探せます。
間違いを責めずに分からなくなった場所を探す
| 場面 | 避けたい声かけ | 声かけの例 |
|---|---|---|
| 問題を間違えた | また間違えたの? | どこまでは合っていたか見てみよう |
| 分からないと言った | ちゃんと考えた? | 最初に止まった場所はどこ? |
| 同じミスをした | 前にも教えたでしょ | 前と同じ行で止まったか見よう |
| 点数が下がった | もっと勉強しないと | どの単元の間違いが多かった? |
| 親の説明で理解できない | こんなに説明したのに | 今日はここまでにして先生にも聞こう |
間違い全体を責めず、一行、一つの単元へ話を小さくします。
正解だけでなく考えた過程を認める
結果ではなく、次回も使える行動を具体的に伝えます。
- 途中式を丁寧に書けたね
- 単位を最後に見直せたね
- 図にしたから分かりやすくなったね
- 自分で間違えた行を見つけられたね
- 昨日の問題を一人で解けたね
「やればできる」より、「何をしたから解けたか」を言葉にした方が、子どもも同じ行動を繰り返しやすくなります。
答えや解き方を先に教えすぎない
子どもが止まったら、ヒントを一段階ずつ出します。
- 問題文を読み直してもらう
- 数字に線を引いてもらう
- 求めるものを確認する
- 図や表を書いてもらう
- 似た例題を見せる
- 必要な部分だけ説明する
最初から式を教えず、「分かっている数字に印を付けてみよう」と、次の一動作だけを促します。
親子で行き詰まったら学校や専門家へ相談する
家庭で教えるたびに言い合いになる場合は、家庭で解き方を教える役割を減らします。
保護者は次の部分だけを担当できます。
- 学習時間を決める
- 取り組む問題を一緒に選ぶ
- 答案の途中式を見る
- 質問したい場所へ印を付ける
- 学校や塾へ相談する内容を整理する
「今日はここまでにして、この問題は先生に聞こう」と区切ることも、家庭学習を続けるための選択肢です。
家庭学習で難しいときに塾・家庭教師を検討する基準

算数が苦手だからといって、すぐに外部支援が必要とは限りません。
苦手の範囲、授業の理解、家庭での継続状況を見て判断します。
- 未定着の広さと指導状況で判断
- サービス名ではなく必要な支援で選ぶ
- 体験時に具体的な復習計画を確認
苦手単元が限られているなら家庭学習から始める
次の状態なら、家庭学習から対応しやすいと考えられます。
- 苦手が一つの単元に限られている
- 一つ前の基本問題は解ける
- 解説を読めば理解できる
- 短時間なら取り組める
- 学校の授業はおおむね理解できている
- 分からない場所を先生へ質問できる
この場合は、教材を増やさず、復習単元を一つに絞ります。
前学年の未定着が広い場合は外部支援を検討する
次の状態が複数続く場合は、学校や外部の指導者へ相談する選択肢があります。
- 前学年の複数単元が未定着
- 現在の授業を継続して理解できない
- 家庭で戻る単元を決められない
- 解説を読んでも進められない
- 親が毎問説明しなければならない
- 家庭学習のたびに親子で衝突する
- 算数への強い拒否が続いている
一つ当てはまっただけで決めるのではなく、未定着の広さと家庭での継続状況を合わせて見ます。
塾・家庭教師・通信教育の支援内容を比べる
| 学習方法 | 向いている状態 | 主な支援 |
|---|---|---|
| 集団塾 | 授業ペースについていける | カリキュラムに沿った学習 |
| 個別指導塾 | 特定単元や前学年へ戻りたい | 内容を調整しやすい |
| 家庭教師 | 一対一で質問したい | 個別の説明と進み具合の管理 |
| 通信教育 | 自分で教材を進められる | 家庭学習の教材と管理 |
| オンライン指導 | 通塾負担を減らしたい | 自宅での個別・少人数指導 |
サービス名から選ばず、子どもに必要な支援が「説明」「質問対応」「復習計画」「学習管理」のどれかを先に決めます。
子どもの性格と学習状況に合う方法を選ぶ
外部支援は、成績だけでなく子どもの性格との相性も見ます。
- 人前で質問できるか
- 一対一の方が話しやすいか
- 決まった時間に通えるか
- 宿題を自分で管理できるか
- 競争が励みになるか
- 画面上の説明でも理解できるか
- 保護者が進み具合を確認できるか
体験時には、子どもが分からないと言えたかも見てください。
相談や体験では復習計画と指導方法を確認する
体験授業では、雰囲気だけで決めず、次の内容を質問します。
- どの単元でつまずいていると考えたか
- どこまで戻る予定か
- どの順番で復習するか
- 家庭学習では何を行うか
- 間違い直しをどう確認するか
- 現在の授業と復習をどう両立するか
- 保護者へ進み具合をどう共有するか
「様子を見ながら進めます」だけでなく、最初の復習単元を説明してもらえるかを確認します。
親が教えるのが難しく専門塾のサポートを検討したい場合は、「小学生におすすめオンライン塾」で家庭に合った学習環境を探してみてください。
中学進学前に定着させたい小学校算数

中学数学へ進む前に、四則計算、小数・分数、割合・比・比例、文章題、図形・資料の基礎を見直します。
すべてを完璧にするのではなく、中学でも繰り返し使う内容から優先します。
- 中学数学の土台となる基礎を見直す
- 四則計算や割合の意味を再確認
- 途中の考え方を残す習慣をつける
四則計算を正確に使い分けられるか確認する
中学では、正負の数、文字式、方程式でも四則計算を使います。
- たし算・ひき算・かけ算・わり算を選べる
- 整数の筆算ができる
- 小数点の位置を正しく扱える
- 分数の約分・通分ができる
- 計算の順序を守れる
- 途中式を書ける
計算時間を測る前に、途中式を残した状態で正解できるかを見ます。
小数・分数の意味と計算を復習する
中学では、分数や小数を含む式が増えます。
次の項目を一問ずつ見てください。
- 小数・分数の大きさを比べられる
- 分数を小数へ直せる
- 小数を分数へ直せる
- 約分と通分ができる
- 分数の四則計算ができる
- 何を1とした分数か説明できる
計算規則で止まったら、数直線や図へ戻ります。
割合・比・比例の関係を説明できるか確認する
割合・比・比例は、中学の比例・反比例、関数、方程式につながります。
- 何倍かを求められる
- 百分率と小数を変換できる
- もとにする量を見つけられる
- 比を簡単にできる
- 比例関係を表や式で表せる
- 二つの数量の変化を説明できる
「何を1として比べている?」と聞き、基準となる量を見つけられるかを見ます。
文章題から数量関係を式に表せるか確認する
中学では、文章の条件を文字式や方程式で表します。
小学校卒業前に、次の手順を一人で行えるか見ます。
- 数字へ線を引く
- 数字の意味を書く
- 求めるものを囲む
- 図や表にする
- 式を作る
- 答えが場面に合うか見直す
計算は合っているのに式を作れない場合は、文章題の整理へ戻ります。
図形・単位・表・グラフの基礎を整理する
次の項目から、止まるものへ印を付けてください。
- 基本図形の名称と性質
- 面積・体積の公式
- 角度の基本
- 長さ・面積・体積の単位
- 展開図と立体の関係
- 表やグラフの目盛り
- 平均や割合を使った資料の読み取り
苦手が見つかったら、小学6年生の総合問題を繰り返すのではなく、その内容を最初に習った単元へ戻ります。
小学校算数の総まとめや中学校の数学への接続をより確実に行いたい方は、「中学生になる前にやっておくべき算数の重要単元と復習法」もあわせてチェックしておきましょう。
【Q&A】小学生の算数の勉強法に関するよくある質問

小学生の算数の勉強法で、保護者の方が疑問や不安に思いやすいポイントをQ&A形式でまとめました。
毎日の学習時間やさかもどり学習の基準、アプリの活用法など、家庭学習のお悩みを解消するヒントにご活用ください。
Q.小学生の算数は1日何分勉強すればよいですか
一律の学習時間は決められません。
子どもの学年、集中力、宿題量、苦手意識に合わせ、例えば5〜10分程度から試します。
集中が続き、決めた内容を終えられるようなら、少しずつ時間や問題数を増やします。
時間をこなすことより、一問を解き直しまで終えられたかを見てください。
Q.算数のやり直しは何年生まで戻ればよいですか
学年でまとめて決めず、現在の単元に必要な基本問題を自力で解ける地点まで戻ります。
割合が苦手なら小数・分数や倍の考え方、速さが苦手なら単位や割合を先に見ます。
Q.計算問題だけを繰り返してもよいですか
計算手順の未定着が原因なら、計算問題の反復が必要です。
ただし、式を作れない、数の意味が分からない、図形をイメージできない場合は、計算練習だけでは対応できません。
お子さまのレベルや目的に合った具体的なドリルを選びたいときは、「小学生の計算が得意になるおすすめ計算ドリルと勉強法」で最適な1冊を見つけてみてください。
Q.ドリルと算数アプリはどちらがよいですか
途中式、筆算、文章題、作図には紙教材が向いています。
短時間の計算反復、自動採点、学習記録にはアプリを使いやすいでしょう。
紙で考え方を確認し、アプリで反復する方法もあります。
Q.親が算数を教えられない場合はどうすればよいですか
保護者が解き方をすべて説明する必要はありません。
学習時間を決める、答案を見る、止まった場所へ印を付ける、学校へ質問する内容を整理するといった支援ができます。
解説を読んでも子どもが進められない場合は、学校や外部の指導者へ相談します。
Q.大人が小学校算数をやり直す場合も同じ方法でよいですか
基本的な流れは同じです。
解けない問題を一つ選び、関連する単元へ戻り、例題で考え方を見たあと、基本問題と解き直しを行います。
ただし、資格試験、仕事、子どもの学習支援など、目的に合わせた教材選びが必要です。
まとめ|小学生の算数の勉強法|苦手の原因を見つけて家庭でやり直す手順

小学生の算数をやり直すときは、新しい教材を買う前に、直近の答案を一枚開いてください。
間違えた問題を一つ選び、次の順番で見ます。
- 最初に数字や式が変わった行を探す
- 計算する力、数の意味、文章の読み取り、前に習った単元のどこで止まったか考える
- 一つ前の基本問題を解く
- 解けなければ、さらに一段階前へ戻る
- 例題や図で考え方を見直す
- 解説を閉じて解き直す
- 翌日に同じ考え方の問題を一問解く
今日行うのは、全学年の総復習ではありません。
子どもの答案から一問を選び、「どの行までは合っていた?」と聞くところから始めてみてください。
小学生の算数の勉強法を解説した執筆者

※この記事は、算数・数学・理科の指導経験が豊富な葛城健吾が執筆しています。学習塾での指導経験をもとに、教育現場の知見を記事に反映しています。
葛城健吾は、学習塾で小学生・中学生を対象に、算数・数学・理科を指導してきました。基礎から応用まで「なぜそうなるのか」を大切にした指導を得意としています。
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