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都立高校の過去問は、「9月から」「11月から」「1月から」と情報が分かれるため、迷いやすいテーマです。
私が教室長として都立志望の生徒を見ていたときは、過去問を「傾向を知る試し解き」と「本番を意識した本格演習」に分けて考えていました。
大切なのは、周囲と開始月を合わせることではありません。
中1・2の基礎、中3の未習範囲、内申の見込みを見ながら、自分が今どの段階にいるかを判断することです。
記事のポイント
- 過去問は試し解きと本格演習で時期が違う
- 1月開始でも間に合いやすい子の特徴がわかる
- 基礎・未習範囲・内申で開始時期を判断
- 低得点でも失点原因から次の勉強がわかる
結論|都立高校の過去問は試し解きと本格演習で時期が違う

都立高校の過去問は、全員が同じ月から本格的に解く必要はありません。
私の指導では、秋に一度「試し解き」を行い、2学期の期末テスト後に本格演習へ移る形を取ることが多くありました。
10月下旬〜11月上旬は傾向を知るために試し解きする
私が教室長をしていた頃は、10月下旬から11月上旬に、過去問を1年分だけ解かせることがよくありました。
この時期の目的は、合格点を取ることではありません。
私は生徒に「まず敵を知ろう」という意味で取り組ませていました。
見るのは主に次のような点です。
- どのくらいの問題量があるか
- どんな形式で出題されるか
- 時間が足りなくなりそうか
- 今の自分がどこで止まるか
秋の段階では、中3の全範囲を学校で習い終えていないこともあります。
初回の点数だけを見て「この高校は無理かもしれない」と考える必要はありません。
この時期の過去問は、合否判定ではなく、これから何を勉強するかを決めるための材料として使います。
11月下旬〜12月上旬から本格的な年度別演習へ進む
私の指導では、本格的な年度別演習を始める目安を、2学期の期末テストが終わった11月下旬から12月上旬としていました。
2学期の評定に大きく関わる期末テストが終われば、学校の定期テスト対策から入試対策へ、勉強の比重を移しやすくなるからです。
令和9年度の実施要綱では、12月31日時点の中3の評定を記載し、3学期制では第1・第2学期の成績を十分参考にするとされています。
二学期制の場合は、前期の成績と12月31日までの学習状況が参考にされます。
「期末テストの点数がそのまま調査書点になる」という意味ではありません。
期末テスト後は、年度ごとに制限時間を意識して解き、答案を分析して次の勉強へつなげる段階に入ります。
過去問は早く始めるほど有利とは限らない
過去問は、早く始めれば始めるほど有利になるわけではありません。
教室長時代には、周囲が過去問を始めたことに焦り、基礎が固まっていないまま過去問へ進んでしまう生徒もいました。
点数が思った以上に低く、そこで自信をなくしてしまうケースもあります。
この状態では、過去問を何年分も解くより、中1・2の基礎や未習単元を埋める方を優先した方がよいでしょう。
過去問は「早く消化する教材」ではありません。
解いた結果から、自分に足りないものを見つけるために使う教材だと考えてください。
過去問を始める前に基礎固めや5教科の学習順序を整理したい方は、都立高校入試対策は何から始める?5教科の勉強法と進め方で全体の進め方を確認してください。
1月でいい子・11月から早めに解く子の違い

「塾では1月からでいいと言われたけれど、本当に間に合うのか」と不安になる方は少なくありません。
1月開始でも対応しやすい生徒と、期末テスト後から実戦演習を重ねたい生徒では、学習状況が違います。
1月開始でも対応しやすい子は基礎と全単元が固まっている
1月中旬から本番形式の演習を始めても対応しやすいのは、基礎と学習範囲がある程度仕上がっている生徒です。
私が現場で見ていたのは、例えば次のような状態でした。
- 中1・2の基礎問題で大きな取りこぼしがない
- 中3の学習範囲が年末までにほぼ終わる見込みがある
- 模試で大幅な時間切れがない
- 作文や英作文に強い苦手意識がない
こうした状態であれば、12月までは基礎や未習範囲を優先し、1月から本番形式の演習へ移る進め方も考えられます。
「1月からなら全員間に合う」という意味ではありません。
早めに解く子は時間配分や記述に課題が残っている
基礎はある程度できていても、実戦形式になると力を出し切れない生徒もいます。
早めに過去問演習へ入った方がよいのは、例えば次のような状態です。
- 模試で毎回時間切れになる
- 作文や英作文で手が止まりやすい
- 問題形式に慣れるまで時間がかかる
- 本番形式になると得点が安定しない
こうした課題は、教科書を読むだけでは改善しにくいため、期末テスト後から実戦演習の期間を長めに取る方がよいでしょう。
中1・2の基礎そのものに大きな穴があるなら話は別です。
その場合は「11月から過去問を増やす」のではなく、過去問で見つかった基礎の穴を先に埋めます。
模試で時間切れや取りこぼしが多い場合は、過去問を増やす前に原因を整理しておきましょう。
V模擬対策|何から勉強する?点数が取れない原因と直前の優先順位で具体的な見直し方を解説しています。
内申に不安があるなら過去問より期末テストを優先する
都立高校では、学力検査だけでなく調査書点も選考に使われます。
令和9年度要綱の7:3の配点例では、学力検査を700点、調査書点を300点に換算し、さらにスピーキングテストの結果20点を加え、1020点の総合得点としています。
7:3の場合、換算内申1点は300点満点の調査書点に換算すると約4.6点分です。
11月時点で内申に不安がある生徒には、私は過去問より2学期の成績につながる学習を優先させることがありました。
過去問は後から取り組めますが、その時期の学校成績は後からやり直せないからです。
「1月まで待てるのか」「期末後から実戦演習を増やすのか」「まだ基礎や内申を優先するのか」を、次の表で見比べてみてください。
※横にスクロールして全体を確認できます ⇄
| 判断軸 | 1月開始でも対応しやすい (基礎完成・先行型) |
期末後から実戦演習を早めたい (11月下旬〜12月本格化) |
まだ基礎・内申を優先したい (基礎固め・内申確保型) |
|---|---|---|---|
| 中1・2の基礎 | 大きな穴がない (模試の小問集合・基本計算は安定して満点ペース) |
大きな穴はない (公式や基本用語は一通り定着している) |
取りこぼしが多い (計算ミスや基本用語の抜けが目立つ) |
| 中3の未習範囲 | 年末までにほぼ終わる見込み (塾の先取り等で全単元の概要を把握済み) |
ほぼ終わる見込み (冬休み前後に全範囲が完了するスケジュール) |
まだ多く残っている (円周角・三平方・天体などが手つかず) |
| 内申点(調査書点) | 志望校の目安に届いている (換算内申に余裕があり、当日点の大逆転は不要) |
目安に近い・ボーダー線上 (当日点で確実に合格点を上乗せしたい) |
目安との差が大きい (2学期期末テストでの素内申アップが最優先) |
| 時間配分(50分) | 大きな時間切れがない (全体を見通して解き進める感覚がある) |
時間切れになりやすい (数学大問1で時間を食う、後半大問に手が回らない) |
判断材料が少ない (時間配分を気にする前に知識確認が先決) |
| 記述問題の対応 | 大きな苦手意識がない (作文・図形証明・英作文で一定の得点力がある) |
作文・証明などに課題がある (国語200字作文や数学証明で減点されやすい) |
判断材料が少ない (記述の練習より基本語句・知識の定着が先) |
| 推奨する進め方 | 12月まで基礎・全単元を優先 10月下旬に試し解き後、1月中旬から本番形式演習へ |
期末後から実戦演習を増やす 11月下旬から50分計測・解き直しを反復 |
基礎・未習単元・内申対策を優先 過去問を浪費せず、定期テストと基本ワークに専念 |
基礎が不安定なら、過去問を早めることが解決策ではありません。
基礎は固まっているのに、時間配分や記述で点を落としている生徒ほど、実戦演習を早める意味があります。
都立高校入試で使われる内申が「いつの成績なのか」を詳しく確認したい方は、都立高校の内申点はいつから?中3のいつの成績が使われる?で解説しています。
過去問を始めてよいか判断する3つのチェック

私が生徒に過去問を渡す前に見ていたのは、「何月になったか」だけではありませんでした。
次の3点を答案や学校の学習状況と照らしていました。
- 中1・2の基礎で大きな穴がないか
- 中3の未習範囲がどの程度残っているか
- 2学期の内申見込みに不安がないか
ここから示す配点や問題構成の具体例は、主に都立高校の共通問題校を想定しています。
自校作成問題を実施する高校では、その学校の過去問も確認してください。
中1・中2の基礎問題で取りこぼしが多くないか
最初に見たいのは、中1・2で習った基礎問題の定着度です。
例えば、令和8年度の都立高校入試・数学共通問題では、大問1が46点でした。
計算や基本的な小問で失点が続く状態なら、過去問を何年分も進める前に基礎へ戻る余地があります。
私も、過去問を渡す前に模試や普段の問題演習を見て、中1・2の基本問題をどの程度取れているかを確認していました。
ここに大きな穴があるなら、本格演習より基礎教材の復習を先に置きます。
中3の未習範囲がどれだけ残っているか
秋は、中3の全範囲をまだ習い終えていないことがあります。
数学の三平方の定理や、理科の天体などが未習なら、その部分を解けなくても現在の実力不足とは限りません。
未習単元が多い状態で1年分を通して解くと、点数だけが大きく下がり、自分の課題を見誤ることがあります。
その場合は、既習範囲だけを使った部分演習にするか、学校や塾の学習を進めてから本格演習へ移ります。
2学期の内申見込みと志望校との差を確認する
3つ目は内申の見込みです。
令和9年度要綱では、12月31日時点の中3の評定が記載されます。
3学期制では第1・第2学期の成績を十分参考にし、二学期制では前期成績と12月31日までの学習状況を十分参考にするとされています。
11月時点で内申に不安が大きいなら、過去問に使う時間との配分を考える必要があります。
教室長時代も、志望校との内申差が大きい生徒には、11月上旬の過去問より定期テスト対策を優先させていました。
内申点の詳しい計算方法までここで広げる必要はありません。
この時期は「過去問と学校の勉強のどちらに時間を使うか」を決める材料として見れば十分です。
過去問は最初から1年分を本番形式で解かなくてよい

過去問を始めると聞くと、最初から5教科すべてを本番通りに解くイメージを持つかもしれません。
秋の試し解きでは、そこまで完成した形にこだわる必要はありません。
最初の1年分は合格点より問題形式と時間感覚を確認する
最初の1年分で見るべきなのは、合格点との距離だけではありません。
「この教科は時間が足りない」「記述で手が止まる」「思ったより問題文が長い」といった感覚をつかむことに意味があります。
私が秋に試し解きをさせていたのも、そのためです。
点数が低ければ落ち込むのではなく、「なぜ取れなかったのか」を次の勉強へつなげます。
この段階では、過去問を模試のような合否判定だけに使わないことが大切です。
未習範囲が多い時期は解ける部分から確認してもよい
まだ習っていない単元があるなら、全部を通して解かなくても構いません。
例えば数学なら、すでに習った計算や関数の問題を先に見て、未習単元は後に回す進め方があります。
これは、本番形式の得点を出すための演習ではありません。
既習範囲の定着度や、都立入試の問題形式を知るための部分演習です。
未習問題を無理に解いて低得点になるより、「今解ける部分」と「まだ習っていない部分」を分けて考えた方が、次の課題が見えます。
元教室長の実践例|3〜4年前の過去問から試す
私の指導では、最初の試し解きに3〜4年前の過去問を使うことが多くありました。
ただし、「最初は必ず3〜4年前から」というルールではありません。
直近年度を入試直前の実戦演習に残しておく方法もありますが、いつどの年度を使うかは、その後の演習計画によって変わります。
大切なのは、最初の1年分を使っただけで合否を判断しないことです。
秋は傾向を知るため、冬以降は本番形式に慣れるためというように、過去問を使う目的を分けておくと進めやすくなります。
初回の過去問で点数が取れないときは失点原因を3分類する

教室長時代も、初回から合格点に届く生徒ばかりではありませんでした。
そんなとき私は、点数だけを見るのではなく、失点の理由を3種類に分けていました。
| 失点原因 | 答案の状態 | 次にすること |
|---|---|---|
| 知識不足 | 単元そのものを理解していない | 教科書・基礎教材へ戻る |
| 時間不足 | 解き方は分かるが最後まで届かない | 解く順番・時間の使い方を見直す |
| 形式不慣れ・ケアレスミス | 読み違い、記入ミスなど | 原因を解き直しノートに残す |
知識不足なら教科書や基礎教材へ戻って単元を復習する
問題を見ても解き方が思い浮かばない、公式や用語自体を忘れている。
このような失点なら、過去問の解説だけを読んで次へ進むのではなく、元の単元へ戻ります。
私が指導していたときも、知識不足と判断した場合は、そのまま次年度の過去問へ進ませませんでした。
いったん教科書や基礎教材へ戻し、該当単元を復習してから再挑戦させていました。
過去問は、できない単元を発見する診断にも使えます。
時間切れなら解く順番と時間の使い方を見直す
解説を見ればすぐ分かるのに、本番形式になると最後まで解けない。
この場合は、知識不足とは分けて考えます。
一つの問題に時間をかけすぎていないか、後半に手をつけられていない問題がないかを答案から見ます。
具体的な時間配分は得意・不得意によって変わるため、全員に同じ時間を当てはめる必要はありません。
まずは「どこで時間を使いすぎたか」を特定することから始めます。
形式不慣れ・ケアレスミスは解き直しで原因を残す
知識はあるのに、条件を読み落とした、マークする場所を間違えた、答え方を勘違いした。
こうした失点は、解き直しノートに原因を一言残していました。
例えば「単位を見落とした」「条件の『すべて』を読んでいなかった」という形です。
「ケアレスミスだった」で終わらせると、次に何を直せばよいか分かりません。
原因を言葉にして残し、次年度の演習で同じ失点が出ていないかを見ます。
過去問を解いても「どこから直せばいいか分からない」という場合は、一人で抱え込まず、答案を見てもらう方法もあります。
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都立高校の過去問は何年分・何回解けばよいか

「5年分やれば足りるのか」「3周しなければいけないのか」と、回数が気になる生徒も多くいます。
年数や周回数は目安にすぎません。解いた後に何を修正できたかの方が大切です。
まず5年分を目安にし、出題形式の変化に応じて調整する
都立高校の過去問は、まず5年分程度を一つの目安にすると進めやすいでしょう。
「5年分解けば十分」と機械的に決める必要はありません。
古い年度では、現在と問題形式や解答方式が異なる場合があります。
年度をさかのぼるほど、今の入試とどこが同じで、どこが違うのかを意識して使う必要があります。
自校作成問題を使う高校を志望する場合は、共通問題だけでなく、その高校の学校別問題も確認してください。
何周するかより間違えた問題を解ける状態にする
過去問は「3周したから大丈夫」というものではありません。
2回目以降は答えを覚えていることもあるため、正解しただけでは理解できたとは言い切れません。
大切なのは、間違えた問題について、
「なぜ間違えたのか」
「次に似た問題が出たら自力で解けるか」
まで振り返ることです。
周回数を増やすより、一度間違えた問題を自分で再現できる状態にしてから次へ進みましょう。
年度ごとに弱点を記録して次の過去問へ進む
1年分を解いたら、次の年度へ進む前に弱点を短く記録しておくと便利です。
細かなノートを作り込む必要はありません。
「数学・関数で時間超過」
「英語・長文の条件見落とし」
「理科・天体が知識不足」
この程度でも十分です。
年度を重ねたとき、同じ分野が繰り返し出ていれば、そこが優先して補うべき弱点だと分かります。
過去問を解きっぱなしにしない復習と軌道修正

過去問で差がつくのは、解いた直後です。
教室長時代にも、何年分も解いているのに、丸付けだけで終わっている生徒がいました。
採点後は間違えた理由まで確認してから次へ進む
点数を記録して「次の年度へ行こう」と進めるだけでは、同じ失点を繰り返しかねません。
私が実際に見てきた中でも、採点だけで終わり、間違えた理由を見ていないケースは珍しくありませんでした。
丸付けの後に見るのは、正解数だけではありません。
「知らなかったのか」
「時間がなかったのか」
「分かっていたのにミスしたのか」
ここまで分ければ、次にやる勉強が変わります。
初回の点数だけで志望校を下げる判断をしない
初回の過去問で点数が取れず、保護者も生徒も不安になることがあります。
私も、最初の点数と合格の目安との差だけを見て、すぐに志望校を下げた方がよいのではないかと相談された経験があります。
初回は未習範囲や時間配分、形式への不慣れが混ざっていることがあります。
点数だけではなく、失点の内訳を先に見ます。
知識不足が大半なのか、時間切れなのか、形式に慣れていないだけなのか。
ここを切り分けずに志望校を決め直すのは早すぎます。
過去問の点数だけで第一志望を決め直すのではなく、模試・内申・通学・校風なども合わせて判断します。
志望校の絞り方は、都立高校の選び方・決め方|候補校を比較して第一志望を決める方法で詳しく解説しています。
復習後に同じ失点が減ったか次年度で確認する
復習した内容が身についているかは、次の年度の過去問で見ます。
前年度で時間切れが多かったなら、次年度では最後まで手をつけられたか。
条件の読み落としが多かったなら、同じ種類のミスが出ていないか。
知識不足で戻り学習をしたなら、似た単元で正答できたか。
同じ失点が続くなら、演習量を増やす前に、復習方法を見直した方がよい状態です。
東京都教育委員会の過去問PDFを無料で確認する方法

都立高校の過去問は、東京都教育委員会の公式サイトから無料で確認できます。
市販問題集との違いは「問題を入手できるか」より、「解説をどこまで必要とするか」です。
東京都教育委員会で都立高校入試の問題・正答を確認する
東京都教育委員会は、都立高校入試の学力検査問題、正答、配点表などを公開しています。
例えば東京都教育委員会の学力検査問題・正答ページから、公式の問題を確認できます。
無料なので、最初に問題形式を見たいときや、解き直し用に再度印刷したいときにも使えます。
掲載内容や公開年度は更新されるため、実際に利用するときは公式ページの最新情報を見てください。
無料PDFと市販問題集は解説の必要性で使い分ける
公式PDFと市販問題集の大きな違いは、解説の充実度です。
| 入手方法 | 費用 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 東京都教育委員会の公式PDF | 無料 | 問題確認、追加印刷、解き直し |
| 市販の過去問題集 | 有料 | 詳しい解説を読みながら自学自習 |
公式PDFには問題や正答がありますが、詳しい解法まで載っているわけではありません。
一人で復習するなら、詳しい解説や解答用紙などが付いた市販問題集を使う方が進めやすい場合があります。
逆に、塾や学校で質問できる環境があるなら、公式PDFを中心に進める方法もあります。
過去問は用意できても、解説を読んだだけでは理解できない問題もあります。
質問できる相手がほしい場合は、オンラインで個別に教えてもらう方法も選択肢です。
公式サイトで講師を検索して、
自分に合う先生を選べます!
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【Q&A】都立高校の過去問で残りやすい疑問

本文で触れた開始時期以外にも、「どの年度から使うか」「無料PDFだけでよいか」といった疑問が残りやすいところです。
ここでは、過去問を実際に始める段階で迷いやすい点だけをまとめます。
Q.最新年度の過去問は最初に解いてもよいですか?
A. 最初に解いても問題ありません。
最新年度は現在の出題傾向に近いため、入試直前の実戦演習用に残す考え方もあります。
私の指導では、秋の試し解きに3〜4年前の問題を使うことが多くありました。
最新年度をいつ使うかは、秋に傾向を知りたいのか、直前の予行演習に使いたいのかで決めてください。
Q.数学や理科だけ先に過去問を解いてもよいですか?
A. 既習範囲に限れば、教科ごとに先に始めても構いません。
学校の進度によっては、数学や理科に未習単元が残っています。
その場合は1年分を無理に通して解かず、すでに習った単元だけを部分演習として使います。
未習問題を「できなかった問題」として数えないことも大切です。
Q.無料PDFだけでも都立高校入試対策はできますか?
A. 問題演習そのものは可能です。
東京都教育委員会のPDFには問題・正答・配点表などがあります。
詳しい解法を自力で理解するのが難しい場合は、解説付きの市販問題集や、学校・塾での質問環境が必要になります。
無料か有料かではなく、「間違えた後に自分で復習できるか」で選ぶとよいでしょう。
Q.都立高校の過去問題集は購入した方がよいですか?
A. 自学自習が中心なら、購入を検討する価値があります。
正解だけを見ても「なぜその答えになるのか」が分からない生徒は、詳しい解説がある方が復習しやすいためです。
反対に、塾や学校で解説を受けられ、公式PDFで十分に復習できるなら、必ずしも購入する必要はありません。
まとめ:都立高校の過去問はいつから?

都立高校の過去問は、「何月になったから始める」と一律に決めるものではありません。
試し解き、本格演習、基礎や内申を優先する時期を分けて考えると、自分に合った進め方が見えてきます。
都立高校の過去問は月ではなく目的と学習状況で始める
私の指導では、10月下旬〜11月上旬に傾向を知るための試し解きを行い、2学期の期末テスト後から本格的な年度別演習へ移ることが多くありました。
ただし、これは全員に当てはめる開始月ではありません。
基礎や全単元が仕上がっているなら、1月から本番形式を増やす進め方もあります。
反対に、時間切れや記述への苦手意識が強いなら、期末後から実戦演習の期間を長めに取る方が合っています。
迷ったら基礎・未習範囲・内申の3点を確認する
「今から過去問を始めるべきか」と迷ったら、次の3点に戻ってください。
- 中1・2の基礎に大きな穴がないか
- 中3の未習範囲がどの程度残っているか
- 2学期の内申見込みに不安がないか
3つとも大きな問題がなければ、本格演習へ進みやすい状態です。
未習範囲だけが残っているなら、秋は部分演習でも構いません。
基礎や内申に不安が大きいなら、過去問の年数を増やすより、今しかできない学習を先に片づけます。
過去問を始める目的は、周囲より早く解くことではありません。
答案から次にやるべき勉強を見つけ、本番までに弱点を一つずつ減らすことです。
執筆者プロフィール

※この記事は、進路アドバイザー資格を持つ朝倉美緒が執筆しています。高校受験や学校選び、内申点対策に関する知識をもとに、進路選びに役立つ情報を記事に反映しています。
朝倉美緒は、高校受験や学校選び、内申点対策について、生徒や保護者の進路相談に役立つ情報をわかりやすく整理・解説しています。
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