
※この記事には一部PRが含まれます。
都立入試の社会で「暗記しているのに点が伸びない」「過去問になると時間が足りない」と感じていませんか。
都立社会は、知識量だけでなく、問題文の読み方・資料の見方・過去問の回し方で点差がつく教科です。
多くの受験生は、問題集を増やすことに意識が向きますが、まず見るべきなのは失点原因です。
この記事では、平均点を突破するための解く順番、資料問題・記述問題の対策、過去問の復習手順をわかりやすく解説します。
記事のポイント
- 丸暗記を卒業して平均点の壁を突破するコツがわかります
- 長い問題文をパズル感覚でサクサク解く裏技を紹介します
- 記述問題で手堅く部分点をもぎ取る型が身につきます
- 模試の点数に合わせた過去問の正しい回し方がわかります
都立社会の対策は暗記より失点原因を知ることから始める

社会は暗記科目だと思われがちですが、都立入試では暗記だけでは点数が伸び悩みます。
まずは失点の正体を知ることから始めましょう。
「覚えていないから解けない」のではなく、「問題文のどこを使えばいいか分からない」だけの生徒も多くいます。社会は仕掛けさえ見破れば、夏以降からでも一気に点数が跳ね上がる科目です。
保護者の方からよく相談されるのは、「もっと問題集を増やした方がいいのか」という不安です。しかし現場でまず確認するのは、問題集の量ではなく、知識不足・資料の読み落とし・記述の白紙のどれで失点しているかです。
あなたが都立社会で平均点の壁を超えられない原因は、暗記量とは限りません。
まずは自分が次のうち、どの失点パターンに陥っているかチェックしてみましょう。
- 一問一答の単語は答えられるのに、模試の「並べ替え」になると全滅する
- 長いリード文を最初から真面目に読みすぎて、最後の大問でいつも時間切れになる
- グラフの細部ばかり気になって、何が増えて何が減ったかの「変化」を掴めない
- 記述問題はなんとなく難しそうに見えて、いつも最初から白紙で出している
平均点を突破する生徒が最初に確認していること
| 入試年度 | 受検者平均点 (社会) | 5教科合計平均点 |
|---|---|---|
| 令和8年度 (2026) | 59.9点 | 323.1点 |
| 令和7年度 (2025) | 59.9点 | 318.2点 |
| 令和6年度 (2024) | 55.5点 | 326.8点 |
| 令和5年度 (2023) | 55.6点 | 316.2点 |
▶令和8年東京都立高等学校入学者選抜学力検査結果に関する調査について
平均点を安定して超える生徒は、まず自分の点数ではなく出題構造そのものを確認しています。
東京都教育委員会が公表している入試結果を見ると、2026年の都立入試社会の受検者平均点は59.9点で、社会は5教科の中で最も平均点が低くなる年度もあるほど、決して油断できない教科です。
完答問題が近年も複数出題されており、部分点のない厳しい配点になる傾向があります。
つまり、社会は「知っていれば取れる」教科ではなく、知識をどう使うかで平均点が決まる教科だということです。
まずやるべきことは、模試や過去問の結果を見て、「知識が足りなかったのか」「資料の読み取りで詰まったのか」を切り分けることです。
ここを曖昧にしたまま暗記量だけを増やしても、点数は思うように伸びていきません。
暗記しているのに点が伸びない本当の理由
暗記したのに点が取れないのは、暗記力が足りないからではありません。完答問題の存在が大きく関係しています。
都立社会では、複数の空欄や選択肢がすべて合致して初めて得点になる完答問題が、近年8問前後出題されています。
一箇所でも曖昧な知識があると、その設問はまるごと失点してしまう仕組みです。
指導現場のデータでも、一問一答の用語暗記だけで止まっている生徒は50〜60点台で伸び悩む傾向が顕著に見られます。
実際「用語は書けるのに模試の点数が伸びない」と相談してくる生徒の多くが、この完答問題で得点を落としています。
対策としては、用語を単体で覚えるのではなく、関連する事項をセットで説明できる状態まで理解を深めることが必要です。
次の見出しで、その具体的な学習法を解説します。

都立社会は「知識量」より「使い方」で差がつく
都立社会で高得点を取る受験生に共通しているのは、知識量の多さではなくその場で資料を読み解く力です。
用語をそのまま答えさせるだけの単純暗記問題はほとんど出題されません。
大問2の世界地理では略地図や雨温図、大問3の日本地理では地形図、公民の資料文など、提示された情報からその場で答えを導き出す設問が中心になっています。
これは、検索した瞬間に「何の問題集を選べばいいのか」と悩んでいる場合にも関わる話です。
問題集を変えるより先に、資料から根拠を拾う練習を積む方が点数に直結します。
覚えた知識は、資料と照らし合わせて初めて得点になります。次の章では、その資料読解を効率化するための解く順番の裏技を紹介します。
都立社会の裏技は「解く順番」を変えること

都立社会は50分という限られた時間の中で、大問6個・小問20問前後を解く必要があります。
ここでは時間内に確実に得点を積み上げるための解く順番のコツを紹介します。
- 最後の1文を先読みしダミー文を弾く
- 主語と述語に関係ない不要な修飾語を間引く
- 設問の指示条件をマーキングして視覚化
- 迷う問題は飛ばして記号問題を確実に拾う
長い問題文は最初から全部読まない
都立社会の問題文は非常に長く見えますが、実は受験生を焦らせるためにわざと配置された、読まなくていい「飾り文(ダミー情報)」が半分以上を占めています。
問題文を頭から丁寧に読もうとすると、それだけで時間を消費してしまい、後半の大問に手が回らなくなります。
都立入試の設問は、最後の1文に「何が問われているか」「どの資料を使うか」「どこに着目すべきか」がまとまっていることがほとんどです。
現場の指導では、長いリード文を見た瞬間にパニックになる生徒に対し、まず主語と述語に関係のない不要な修飾語を「斜線(スラッシュ)でガツガツ消して間引く」よう指導しています。
全部を真面目に読もうとせず、飾り文を間引いて残った数字と条件だけを見つめる。
これだけで、いつも塾のテキストで解いている基本パズルへと姿を変えます。
今日から過去問を解くときは、最後の1文を先読みしてから、飾り文を斜線で消しながら本文に戻る練習を取り入れてみてください。

問題文の条件に線を引くだけで迷いが減る
設問の条件を見落とすことは、都立社会でよくあるケアレスミスの一つです。
「1997年と比較して」「〜に着目して」「すべて含むもの」といった条件は、解答の方向性を決める重要な指示です。
ここを読み飛ばすと、正しい知識を持っていても不正解になってしまいます。
現場でよく見られる失敗例は、条件を頭の中だけで処理しようとして、途中で見失ってしまうケースです。
飾り文を斜線で間引くのと同じ感覚で、条件には丸を付ける、線を引くといった単純な作業を行うだけで、視覚的に定着させることで思考のブレを防げます。
過去問演習の段階から、条件へのマーキングを習慣化しておくと、本番でも同じ手順を自然に再現できるようになります。

資料問題は数字と変化だけ先に見る
グラフや表が出てきたとき、細部まで読み込もうとすると時間が足りなくなります。
まず見るべきは、開始年と最終年の数値、そして急激に増減している部分です。
細かい数字の暗記よりも、マクロな変化から因果関係を推測する視点の方が、限られた時間の中では効果的です。
例えば、ある国からの輸出量が特定の年から急に伸びている場合、その背景に何があったのかを既有知識と結びつけて考える力が問われています。
これは知識量ではなく、資料を扱う訓練で伸びる力です。
普段の学習でも、グラフを見たら最初と最後の数字だけをまず確認する癖をつけておくと、本番での時間短縮につながります。

迷う問題は後回しにして時間切れを防ぐ
50分の中で、記述問題や歴史の並べ替えは特に時間がかかる設問です。
記述には資料分析と執筆でおよそ3〜4分、並べ替えには1.5〜2分程度が必要とされています。
この時間のかかる設問に序盤でこだわりすぎると、後半の記号問題を解く時間がなくなり、確実に取れたはずの点数まで落としてしまいます。
迷う問題は一度飛ばして、瞬時に解ける記号問題を先に確実に拾うという判断基準を持っておくことが、時間切れを防ぐ最大のポイントです。
過去問演習の段階から、大問ごとに使える時間の目安を意識して解く練習をしておきましょう。
都立社会の出題傾向と大問別の対策

都立社会は地理・歴史・公民・総合の4分野で構成されています。
分野ごとに出題の癖が異なるため、それぞれに合った対策を整理しておきましょう。
- 地理の4問完答型は巻末統計で絞り込む
- 歴史の並べ替えは時事連動テーマを警戒
- 公民は制度の仕組みを因果関係で捉える
- 記述の白紙はNGで資料全乗せの型を使う
地理は地図帳の巻末統計データで絞り込む
地理の資料問題では、輸出品目や気候、文化などのヒントから国や都道府県を読み解く設問が出題されます。
都立の地理は、こうした複数のヒントがすべて合致しないと点数にならない「4問完答型」がほとんどです。
1つでも読み間違えると5点をまるごと失う厳しい構造だからこそ、複雑に見える4択問題を一気に絞り込むための「決定的なフック(手がかり)」を武器にする必要があります。
具体的には、地図帳の巻末にある生産量・輸出量ランキングから、次のような指標を頭に叩き込んでおきましょう。
- カカオ豆の産出量が突出している→コートジボワール、ガーナに一発で絞る
- 原油の輸出量が極めて多い→サウジアラビアを決定的な目安にする
- 茶や切り花の輸出、リフトバレー(地溝帯)がある→ケニアの特徴と結びつける
教科書の説明文をただ眺めるだけでは、都立特有のスピード勝負には対応できません。
学習の際は、地図帳の巻末統計に目を通す時間を意識的に作り、ランキングの上位国を視覚的に連動させて覚えていく習慣を取り入れてみてください。

歴史の並べ替えは時事連動テーマに注意する
都立社会の歴史では、並べ替え問題が多く出題される傾向があります。
出題のヒントになりやすいのが、その年に開催されたオリンピックやワールドカップ、サミット、万博の開催地、大河ドラマと同時代の政治の動き、その年に節目を迎える偉人や建造物といった時事的な出来事と関連したテーマです。
単なる時事問題というより、時事に関連づけられた地理・歴史の設問という性質を持っています。
例えば直近のサミットや、SDGsに関連した国際的な話題も、こうした形で出題に絡むことがあります。
対策としては、毎日新聞を読み込む必要はなく、週間ニュースをまとめた番組などで息抜きがてらその週の出来事を振り返る程度でも十分です。
また、西暦の年号を点として暗記するだけでは、外交や経済、税制といったテーマ軸での前後関係を問われたときに対応できません。
歴史人物や国の擬人化が登場する漫画やゲームで流れをつかむことも、遠回りに見えて知識の定着に役立ちます。
巻数の多い漫画をじっくり読み込むことも、高校受験において十分に通用する武器になります。

公民は制度の仕組みまで理解すると失点しない
公民は地理・歴史ほど難解な問題は出にくい分野ですが、制度の仕組みを理解しているかどうかで得点が安定するかが決まります。
三権分立や国会・内閣・裁判所の役割など、法律や国家権力に関する細かい仕組みを丸暗記ではなく理解として押さえておくと、設問の意図がすんなり読み取れるようになります。
「なぜこの制度が必要なのか」という因果関係で捉えておくことで、初めて見る設問にも対応しやすくなります。
公民は地歴に比べて安定した得点源にしやすい分野なので、優先的に仕組み理解を進めておくとよいでしょう。

記述問題は資料の言葉を使って書く
都立社会の記述問題は、地歴公民あわせて全3問出題されており、例年の傾向通りであれば配点はあわせて15点を占めます。
現場で絶対にやってはいけないと叩き込む最大の失敗例が、記述を難しいと感じて「白紙」で出すことです。
1問5点、計15点分を最初から放棄すると、残りの記号問題85点分でほぼ満点を求められるため、平均点突破は絶望的になります。
部分点を手堅く「減点ゼロ」でもぎ取るための裏技が、資料の数字や条件を漏らさず詰め込む「資料全乗せ」の型です。
指定された資料の中にある事実を余すことなく読み取り、わかることをそのまま書き出すことが最大のポイントです。
採点官に正確性をアピールするため、以下の語尾変換ルールを守って書き切ってください。
- グラフが「輸出額・生産量などの実数(円、トンなど)」を示している場合:語尾は「増加した」「減少した」と書く
- グラフが「輸出比率・シェアなどの割合(%)」を示している場合:語尾は「上昇した」「低下(低下・下降)した」と書く
この細かな使い分けだけで、記述の減点リスクを極限まで排除できます。
都立社会の過去問の回し方と復習の手順

過去問は解いて終わりにするのではなく、回し方次第で伸び方が大きく変わります。
ここでは開始時期から復習の手順までを整理します。
- 10月開始を目指し一問一答を仕上げる
- 1周目は点数でなくミス原因を客観的に分類
- 2周目は正解以外の選択肢のダメな理由を説明
- 間違い直しノートに思考の道筋を記録する
過去問を始めるベストなタイミング
過去問に着手する時期の目安は、一問一答レベルの基礎知識が一通り仕上がった段階です。
基礎が固まらないうちに過去問へ進むと、間違いの原因が「知識不足」なのか「資料の読み取りミス」なのか判断できず、挫折の原因になりやすくなります。
問題の出題傾向は一年で大きく変わることが少ないため、基礎固め→過去問という順番が実戦的です。
一般的には、夏休みまでに一問一答レベルを仕上げ、遅くとも10月から11月には過去問演習を始められる状態を目指すとよいでしょう。
8月以降に正しい過去問演習と失点分析を進めれば、平均点の壁を突破し、確実に75点・80点台へと引き上げる土台を作りやすくなります。

1周目は点数より失点パターンを見る
過去問1周目で大切なのは、点数そのものより間違えた原因の分類です。
初回の得点に一喜一憂する必要はありません。
過去問を解いた後は、点数に一喜一憂するのではなく、次の項目で失点の正体を明確に仕分けましょう。
- 知識不足で落とした(教科書で用語を確認する)
- 資料の読み間違い・データの見落としで落とした(グラフの単位を確認する)
- 設問条件(指定語句など)の見落としで落とした(マーキングを徹底する)
- 記述を白紙にして落とした(資料全乗せの型へ戻る)
- 時間切れでそもそも解けなかった(大問別の目安時間を意識する)
特に完答問題でどこを落としたのかを確認しておくと、弱点の単元が具体的に見えてきます。
感覚だけで「なんとなく苦手」と片付けず、原因を言語化する作業を1周目で徹底しておきましょう。

2周目は根拠を説明できるまで解き直す
2周目でありがちな失敗は、正解の記号だけを覚えてしまう「形だけの2周目」になることです。
これでは同じ問題は解けても、初見の類似問題には対応できません。
大切なのは、なぜその選択肢が正解で、他の選択肢がなぜ違うのかを自分の言葉で説明できる状態まで解き直すことです。
地理的・歴史的な因果関係を自力で再現できるようになれば、初めて見る資料問題にも同じ考え方を応用できるようになります。
答えを覚える作業から、理由を説明する作業へと意識を切り替えていきましょう。

過去問で伸びる人が必ず行う振り返り
過去問演習で着実に点数を伸ばす人は、間違い直しノートの作り方に共通点があります。
正解を赤本から書き写すだけでは、次に似た問題が出たときの対応力にはつながりません。
「次に出題されたとき、どういう手順で考えれば正答できたか」という思考の道筋を記録しておくことが、再現性のある振り返りになります。
間違えた原因、正しい知識、次にどう動くかの3点を簡潔にまとめておくだけでも、復習の質は大きく変わります。過去問を解いた後は、必ずこの振り返りの時間を確保しておきましょう。
平均点を突破する都立社会の勉強法

ここからは、日々の学習でどのように知識と資料対応力を伸ばしていくかを具体的に紹介します。
- 知識問題は用語の定義を説明できるまで暗記
- 認知的な負荷を減らすため資料は毎日1題解く
- 資料の事実と結果を因果関係でつなぐ
- ニュースの背景にある地理や歴史を結びつける
知識問題は「説明できる」まで覚える
用語を単語として覚えるだけでは、完答問題や記述問題に対応しきれません。
例えば「国会」であれば、単に用語を書けるだけでなく、「国権の最高機関であり、国の唯一の立法機関である」というように、役割や定義までセットで説明できる状態を目指すことが大切です。
説明できるレベルの理解は、複数の知識を組み合わせて答える完答問題の土台にもなります。
一問一答を繰り返す際も、答えを確認するだけでなく、声に出して説明してみる習慣を取り入れてみてください。

資料問題は毎日1題だけでも解く
資料の読解力は、短期間の詰め込みでは伸びにくい力です。
毎日5分から10分程度でも、新しいグラフや地図に触れる習慣を続けることで、本番で大量の資料に直面しても圧倒されにくくなります。
少しずつでも継続することが、認知的な負荷を減らす近道です。
まとまった時間が取れない日でも、資料問題だけは1題解くというルールを決めておくと、無理なく習慣化できます。

記述問題は減点されない型を身につける
記述で安定して得点するには、感覚的に文章を書くのではなく、型に沿って組み立てることが有効です。
基本の型は、「〜という特徴があり、それによって〜となるため」というように、資料から読み取った事実(根拠)と、それが導く結果を因果関係でつなぐ構成です。
この型に当てはめるだけで、部分点を含めた得点化がしやすくなります。
練習方法としては、教科書の本文や模範解答を横に置き、どのような表現が使われているかを照らし合わせながら書き写す方法があります。
答えを丸暗記するのではなく、答案作成の作法そのものを体に覚えさせる意識で取り組んでみてください。
資料全乗せの型と語尾変換ルールをあわせて使うことで、減点されない答案に仕上がります。

ニュースは時事暗記ではなく関連知識で覚える
時事的な話題は、単語そのものを覚えても得点には直結しません。
大切なのは、ニュースの背景にある地理的な特徴や歴史的な経緯、関連する制度に引き寄せて理解することです。
オリンピックやサミット、万博といった出来事も、その開催地や歴史的な文脈と結びつけて学ぶことで、総合問題での得点源になります。
日々のニュースを丸暗記しようとするのではなく、「これは地理のどの単元と関係しているか」「歴史のどの時代の話とつながるか」を考える習慣をつけておくとよいでしょう。
模試50点台から75点へ伸ばす仕上げ方

基礎が固まった後は、模試の点数を次の段階へ引き上げるための仕上げが必要です。
ここでは60点の壁を越えるための視点を整理します。
- 60点の壁を破るため複合資料対策に注力
- 他県教材へ移行する基準は過去問85点以上
- 直前1週間は新規学習をせず見直しを優先
- 大問ごとの目安時間を事前にシミュレーション
模試60点の壁を突破できない原因を見分ける
50点台から60点台で伸び悩む場合、多くは一問一答レベルの基礎知識自体は身についています。
つまずきの正体は、複数の資料を組み合わせて処理する力、あるいは記述の15点分を最初から諦めて空白にしてしまう心理的な壁であることが少なくありません。
地図と雨温図を同時に読み解くような複合資料問題への対応力が不足しているケースが多く見られます。
まずは模試の結果を見返し、記述を白紙で出していないか、複合資料の設問で時間切れになっていないかを確認してみてください。
原因が特定できれば、対策の優先順位も自然と見えてきます。

入試問題へ進むべきタイミング
都立の過去問を解き尽くした受験生が、次の教材へ進むべきかには明確な境界線があります。
その判断基準は、「初見の都立過去問で、常に85点〜90点以上をキープできているか」です。
まだ50〜60点台をウロウロしている段階で、保護者や本人が焦って「もっと難しい応用力をつけなきゃ」と他県の問題集に手を広げるのは、現場で最もよくある失敗パターンです。
形式が違うためさらに点数を落とし、自信をなくす原因になります。
90点未満の生徒が今やるべき正しい軌道修正は、他県へ逃げることではなく、都立過去問の「正解以外の3つの選択肢」がなぜ間違っているのかを調べることです。
都立の出題パターンのクセを体に染み込ませる方が、何倍も早く壁を突破できます。
| 教材タイプ | 使うタイミング | 向いている人 |
|---|---|---|
| 塾専用教材(精選など) | 都立過去問で85〜90点以上を安定してキープできた段階 | 塾で配布・購入できる環境にあり、資料読み取りに特化した演習をしたい人 |
| 市販の全国入試問題集 | 都立過去問を解き尽くし、他県の思考型問題で応用力を試したい段階 | 独学で解説を読み込みながら進めたい人 |
| 市販の高難度問題集 | 75〜85点以上を安定させ、さらに仕上げたい段階 | 上位都立高校を目指し高得点を確実にしたい人 |
※最新の価格や仕様は各出版社の公式情報をご確認ください。
▶社会の点数を上げる方法について中学生向けに基本から解説した勉強
本番直前1週間で優先する勉強
直前期は、新しい難問に手を広げるタイミングではありません。
記述のテンプレートや、地理の統計・歴史の年表を視覚的に素早く見直すことが、この時期に最も効果的な学習です。
新しい知識を詰め込もうとするより、これまで積み上げた知識を確認する作業に時間を使う方が、ケアレスミスの予防につながります。
直前1週間は、新規学習よりも「見直し」を優先する意識で計画を立てておきましょう。

本番で焦らないための時間配分
以下に示す各大問の時間配分は、本番をシミュレーションするためのあくまで一般的な目安です。
問題の難易度や自身の得意・不得意に合わせて、臨機応変に調整する意識を持っておきましょう。
| 大問 | 内容 | 目安時間 |
|---|---|---|
| 大問1 | 小問集合 | 5分以内 |
| 大問2 | 世界地理 | 10分以内 |
| 大問3 | 日本地理 | 10分以内 |
| 大問4 | 歴史 | 10分以内 |
| 大問5 | 公民 | 10分以内 |
| 大問6 | 地理・歴史・公民の総合 | 5分以内 |
記述や資料の読み取りに想定以上の時間がかかる場合は、瞬時に解ける記号問題で時間を短縮し、全体のバランスを取るのが実戦的な戦略です。
事前にこの流れをシミュレーションしておくことが、本番のパニックを防ぐ最大の対策です。
都立対策は【個別指導なら森塾】
個別指導なのに安心の授業料
1科目20点以上の成績保証!
定期テストで成果を実感
学校の成績が上がる教材を使用!
資料請求はたったの30秒で完了
↓↓↓
森塾の公式ホームページ
【Q&A】都立高校入試社会に関するよくある質問

ここでは、都立社会の対策でよく聞かれる疑問に答えていきます。
Q.都立社会は暗記だけで高得点を取れますか
指導現場のデータでは、暗記だけの場合、おおよそ50点から60点前後で伸び悩む傾向が見られます。
基礎知識の暗記は必須ですが、得点の半分以上はその場で資料から推測して解く問題や記述問題で構成されています。
用語を覚えるだけでは、70点以上の高得点には届きにくい出題構造になっている点を理解しておくことが大切です。

Q.都立社会の過去問は何年分解くべきですか
一般的な目安は、記述問題やマークシートの出題パターンが現在の形に定着した2016年度(平成28年度)以降、直近5年分です。
最低でも直近5年分を解いておくことで、出題形式や難易度への感覚をつかみやすくなります。
古い年度の問題より、傾向が安定している近年の年度を優先して繰り返す方が効率的です。

Q.都立社会の記述問題はどう対策すればいいですか
記述は「正解の丸暗記」ではなく、答案作成の作法を練習で身につけるものと捉えることが対策の第一歩です。
教科書や模範解答の文章構成を横に置きながら書き写し、どのような表現が部分点につながるのかを確認していく方法が効果的です。
資料全乗せの型と語尾変換ルールを意識しながら、自分の手を動かして体に覚えさせていきましょう。

Q.都立高校入試の社会は難しいですか
覚えるべき用語そのものは、基本的に教科書レベルの内容です。
ただし、その場でデータを分析させる出題形式、問題文の長さ、完答問題の厳しさが、体感的な難しさを生み出しています。
知識の量ではなく、知識の使い方を試すテストデザインになっている点が、難しく感じられる本質だといえます。
まとめ:【2027】都立社会の対策と過去問の回し方!平均点を突破する裏技&勉強法

ここまでの内容を振り返り、今日から何をすべきかを整理します。
記事の重要ポイント
都立社会で平均点を突破するためのポイントは、大きく3つに整理できます。
- 暗記量ではなく、資料をその場で読み解く力で差がつくこと
- 問題文の飾り文を斜線で間引き、解く順番を工夫することで時間切れを防げること
- 過去問は点数より失点パターンを分析し、根拠を説明できるまで解き直すこと
これらは、暗記中心の勉強法だけでは身につきにくい視点です。
だからこそ、今の点数が伸び悩んでいても、やり方を変えれば十分に取り返せる余地があります。
迷ったときの判断基準と次の行動
何から手をつければよいか迷ったときは、直近の過去問を1年分印刷して、まず設問の最後の1文だけを読んでみることから始めてみてください。
大きな作業に見える過去問演習も、最初の一歩を小さくすることで着手しやすくなります。
焦らず、しかし止まらず、今日できる一歩から進めていきましょう。
基礎固めと知識定着を加速させる次のステップ
都立高校入試では理科だけでなく、英語・数学・国語・社会も教科ごとに出題傾向や対策が異なります。
5教科全体の得点力を高めたい方は、各教科の対策記事もあわせて確認してみてください。
執筆者プロフィール

※この記事は、英語・国語・社会の指導経験が豊富な桐生智花が執筆しています。学習塾で小学生・中学生の定期テスト対策や高校受験指導に携わった経験をもとに、現場で培った知見を記事に反映しています。
桐生智花は、学習塾で小学生・中学生に英語・国語・社会を指導してきました。定期テスト対策や高校受験指導の経験をもとに、暗記だけに頼らない「理解して伸ばす」学習法をわかりやすく解説しています。
塾オンラインドットコム:公式サイト、公式Instagram
姉妹サイト
高校受験のその先、大学受験を見据えた学習環境をお探しの方には、姉妹サイトの「予備校オンラインドットコム」が役立ちます。高校生向けの勉強法や志望校選びのポイントなど、役立つ情報を幅広く発信しています。ぜひ、あわせて参考にしてください。
▶大学受験対策なら!予備校オンラインドットコム
